2024/09/18 更新

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タカダ ミドリ
髙田 碧
TAKADA Midori
所属
大学院医学系研究科 附属医学教育研究支援センター 先端領域支援部門 助教
大学院担当
大学院医学系研究科
学部担当
医学部 医学科
職名
助教
 

論文 1

  1. Relationship between Ikigai and longitudinal changes in serum HDL cholesterol levels: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS)

    Ikeda, S; Ikeda, A; Yamagishi, K; Muraki, I; Matsumura, T; Kihara, T; Sankai, T; Takada, M; Okada, T; Kiyama, M; Imano, H; Iso, H; Tanigawa, T

    LIPIDS IN HEALTH AND DISEASE   23 巻 ( 1 ) 頁: 270   2024年8月

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    記述言語:英語   出版者・発行元:Lipids in Health and Disease  

    Background: Having positive psychological well-being has been associated with serum high-density lipoprotein cholesterol (HDLC), but no longitudinal study to date has examined the association between Ikigai and serum HDLC. Therefore, we examined the association between Ikigai and change in serum HDLC over time using a cohort dataset spanning 2010–2018. Methods: The study included 471 men and 776 women aged 40–74 years who underwent a cardiovascular examination in 2010 and were asked their levels of Ikigai. We combined “definitely yes” and “yes” as “with Ikigai” and recorded “a little” as “with a little Ikigai” and “no” as “without Ikigai”. We measured serum HDLC using direct methods. The association between Ikigai and serum HDLC levels at baseline, and changes in this relationship during an eight-year period, were analyzed using linear mixed-effect models. Results: At the baseline, relative to those without Ikigai, women with Ikigai had higher serum HDLC (baseline difference in those with a little Ikigai = 7.52 mg/dl, 95% confidence interval [CI]: 1.12 to 13.9 and in those with Ikigai = 8.11 mg/dl, 95% CI: 1.54 to 14.7). The difference in serum HDLC between women with and without Ikigai remained over the eight-year follow-up period. There were no similar Ikigai-associated differences in the serum HDLC of men. Conclusions: Women with Ikigai showed differences in serum HDLC that were observed at baseline and persisted over time.

    DOI: 10.1186/s12944-024-02256-0

    Web of Science

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    PubMed

科研費 2

  1. 梅毒の社会的関連要因と大動脈疾患死亡への影響に関する横断並びに縦断疫学研究

    研究課題/研究課題番号:24K20233  2024年4月 - 2027年3月

    科学研究費助成事業  若手研究

    高田 碧

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    梅毒は、大動脈疾患などの致死的な合併症を引き起こす可能性があり、公衆衛生上重要な感染症である。2010年から2022年にかけて、梅毒患者は急増したが、その背景は明らかでない。また、稀な疾患とされる梅毒性大動脈疾患は、散発的に報告され続けており、実際、非梅毒患者と比べて梅毒患者はどの程度大動脈疾患による死亡リスクが高いのか、大動脈疾患による死亡の何%が梅毒によって引き起こされているのかは明らかでない。
    本疫学研究は、日本の大規模コホートの保存血清を用いたコホート内症例・対照研究により、一般集団における梅毒の生涯有病率、梅毒有病と関連する社会的要因、並びに大動脈疾患死亡への梅毒の関与を明らかにする。

  2. コロナ禍での持病悪化要因と持病有無が就労関連要因の心血管発症リスクに及ぼす影響

    研究課題/研究課題番号:23K24607  2022年4月 - 2027年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    八谷 寛, 大塚 礼, 李 媛英, 玉腰 浩司, 太田 充彦, 山田 宏哉, 松永 眞章, 高田 碧, 宋 澤安, 中野 嘉久, 平川 仁尚, 江 啓発

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    長期間追跡調査である愛知職域コホート研究において、就労関連要因と心血管疾患発症との関連が高血圧や糖尿病といった危険因子(持病)の有無によって異なるかを検討する。追跡調査と生活習慣等の繰り返し調査により、自覚ストレスや職場ストレッサーと持病との関連を検討し、コロナ禍等の環境変化の影響を考察する。データベースの統計解析とともに、他の職域コホートとのデータ統合研究を行う準備を行う。
    本研究は研究代表者らが長期間追跡調査を実施している愛知職域コホート研究において、糖尿病や高血圧等の持病の有無により、就労に関わる要因と心血管疾患等発症リスクの関連がどの程度異なるのかを明らかにすること、また追跡調査と生活習慣等の追加調査を同コホート研究で実施し、持病を有する労働者の健康状態の悪化が、職場ストレスなどの就労関連要因により異なるかを検討すること、さらにこれらの目的に即したデータ統合型研究を計画するとともに既存のデータベースを用いた統計解析を行おうとするものであり、2022年度には、以下の検討を実施した。
    1.追跡調査の実施:自己申告病歴の詳細に関する診療録情報を医療機関への調査により把握した。
    2.愛知職域コホート研究の第6回繰り返し調査:就労に関わる要因、持病を有する労働者の健康状態の把握に関連する項目を含む生活習慣等アンケート調査を2023年度に実施するための準備を行った。
    3.統計解析:愛知職域コホート研究の第5回までの繰り返し調査、追跡調査結果を用いて、心血管疾患、2型糖尿病、メタボリックシンドロームの発症、さらに退職者の調査結果に基づくフレイルの出現に関する分析等を実施し、論文や学会において発表した。具体的には、LDLコレステロールと心血管疾患発症リスクの関連、縮小ランク回帰によって求めた食事パターンとメタボリックシンドローム発症リスクとの関連、収縮期血圧の長期変動と2型糖尿病発症リスクの関連について論文発表を行った。
    当初の計画通り、追跡調査の実施、愛知職域コホート研究の第6回繰り返し調査に相当する生活習慣等アンケート調査の準備を行った。また、これまでの追跡調査結果を用いて、心血管疾患、2型糖尿病、メタボリックシンドロームの発症、さらに退職者の調査結果に基づくフレイルの出現に関する統計解析を実施し得た。
    2023年度には就労に関わる要因、持病を有する労働者の健康状態の把握に関連する項目を含む生活習慣等アンケート調査を実施し、そのデータベース化を行う。また追跡調査を継続する。さらに、他のデータベースとの統合解析のための疾患定義や曝露変数の共通化可能作業を継続して行う。