2024/10/11 更新

写真a

ジンノ タカノリ
神野 孝徳
JINNO Takanori
所属
医学部附属病院 消化器・腫瘍外科(肝胆膵) 病院助教
職名
病院助教

学位 1

  1. 学士(医学) ( 2011年3月   信州大学 ) 

 

論文 17

  1. Usefulness of fluorescent ureteral navigation in total pelvic exenteration using a two-team approach for locally recurrent pelvic malignancies-A video vignette

    Ogura, A; Murata, Y; Jinno, T; Yoshikawa, N; Kajiyama, H; Ebata, T

    COLORECTAL DISEASE     2024年2月

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    記述言語:英語   出版者・発行元:Colorectal Disease  

    DOI: 10.1111/codi.16897

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  2. BRAF V600E変異陽性進行再発大腸癌の治療成績から考える転移巣切除の至適適応

    神野 孝徳, 上原 圭, 小倉 淳司, 村田 悠記, 横山 幸浩, 國料 俊男, 伊神 剛, 水野 隆史, 山口 淳平, 江畑 智希

    日本消化器外科学会雑誌   55 巻 ( 8 ) 頁: 473 - 482   2022年8月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本消化器外科学会  

    <p><b>目的:</b>BRAF V600E変異陽性進行再発大腸癌は薬物療法の効果が乏しく極めて予後不良で,転移巣が切除可能でも切除すべきか否かの判断が難しい.BRAF変異大腸癌の治療成績から切除可能転移巣の手術適応について後ろ向きに検討した.<b>方法:</b>2016年から2020年に治療を開始したBRAF変異大腸癌14例を対象とした.一次治療の初回画像効果判定で,腫瘍がベースラインより縮小または不変の症例をcontrolled disease(以下,CDと略記)群(<i>n</i>=8),増大した症例をuncontrolled disease(以下,UDと略記)群(<i>n</i>=6)に分類し比較検討した.<b>結果:</b>経過観察期間中央値は39.7か月であった.全体の2年全生存率は35.7%で,CD群およびUD群ではそれぞれ50.0%および16.7%であった(<i>P</i>=0.051).転移巣根治切除を6例(42.9%)に施行し,4例で再発を来したが,1例は再転移巣切除を施行した.CD群では転移巣切除を行った3例中2例が無担癌生存中であるが,UD群の3例は全例で術後再発を来し,2例が術後3か月以内の早期再発であった.<b>結語:</b>BRAF変異大腸癌の予後予測因子として一次治療での初回病勢コントロール評価が有用である可能性が示唆された.たとえ切除可能であっても,一次治療での病勢コントロール不良例に対する転移巣切除の適応は慎重に考慮すべきである.</p>

    DOI: 10.5833/jjgs.2021.0129

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  3. The carcinoembryonic antigen ratio is a potential predictor of survival in recurrent colorectal cancer

    Suzuki, Y; Ogura, A; Uehara, K; Aiba, T; Ohara, N; Murata, Y; Jinno, T; Mishina, T; Sato, Y; Hattori, N; Nakayama, G; Kodera, Y; Ebata, T

    INTERNATIONAL JOURNAL OF CLINICAL ONCOLOGY   26 巻 ( 7 ) 頁: 1264 - 1271   2021年7月

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    記述言語:英語   出版者・発行元:International Journal of Clinical Oncology  

    Background: The carcinoembryonic antigen (CEA) “value” itself is often useless in patients with a normal CEA level at initial presentation and those with tumor-irrelevant elevated CEA. Although the unified marker using CEA has been desirable for recurrent tumor staging as well as for primary tumor staging, little is known concerning its relationship with the survival of patients with recurrent colorectal cancer in particular. Methods: This retrospective historical study included patients who experienced disease relapse after curative surgery for stage I–III colorectal cancer between 2006 and 2018. A total of 129 patients with recurrent disease after curative surgery for colorectal cancer were included. We focused on the CEA “ratio” (CEA-R: the ratio of the CEA level at the time of recurrence to that measured 3 months before recurrence) and aimed to evaluate the correlation between CEA-R and survival in recurrent colorectal cancer. Results: Patients with a high CEA-R (≥ 2) exhibited significantly worse 2 year survival than those with a low CEA-R (< 2) (88.1% vs. 44.9%, P < 0.001), irrespective of the CEA value before primary resection. Multivariate analyses demonstrated that the CEA-R (HR; 3.270, 95% CI 1.646–6.497, P = 0.001) was a significant prognostic factor. Conclusion: The CEA-R is a potential marker stratifying the survival of patients with disease relapse who exhibit aggressive biology at recurrent disease foci. As a novel marker, the CEA-R would serve as a clinical guide for tailoring treatment strategies at the time of disease relapse in patients with colorectal cancer.

    DOI: 10.1007/s10147-021-01919-7

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  4. 頸部リンパ節転移再発に対し二次治療が著効し病理学的完全奏効を得たRAS/BRAF V600E変異型横行結腸癌の1例

    村田 悠記, 上原 圭, 相場 利貞, 小倉 淳司, 深谷 昌秀, 宮田 一志, 田中 綾, 大原 規彰, 神野 孝徳, 江畑 智希

    日本消化器外科学会雑誌   54 巻 ( 4 ) 頁: 278 - 284   2021年4月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本消化器外科学会  

    <p>今日,進行再発大腸癌治療において遺伝子検査は必要不可欠なものとなっている.中でもBRAF V600E変異症例の予後は極めて不良と報告され,その治療選択に悩むことは少なくない.今回,オキサリプラチンベースの術後補助化学療法が終了した直後の術後9か月の早期に,頸部リンパ節再発を来し,BRAF V600E変異型で予後不良が予測された症例に対し,二次治療としてのFOLFIRI+aflibercept療法が著効し,切除により病理学的完全奏効を確認した1例を経験した.術後経過観察期間は9か月とまだ短いが,外来で無再発,無治療で経過観察中である.予後不良とされるBRAF V600E変異型であっても野生型と同様に一定の全身コントロールが可能であれば,転移巣切除を考慮する意義はあると考えられた.</p>

    DOI: 10.5833/jjgs.2020.0057

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  5. Persistent Descending Mesocolon を伴う直腸脱合併骨盤臓器脱対してLaparoscopic Sacrocolpopexy with Ventral Rectopexy を施行した1 例

    加藤 健宏, 森岡 淳, 小林 聡, 高木 健裕, 神野 孝徳, 堀 明洋

    日本女性骨盤底医学会誌   17 巻 ( 1 ) 頁: 19 - 23   2021年1月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本女性骨盤底医学会  

    <p>症例は手術歴や腹膜炎既往のない86 歳の女性で、脱肛症状で当院を受診し、直腸脱を伴う骨盤臓器脱の診断でLaparoscopic Sacrocolpopexy with Ventral Rectopexy(LSC+LVR)を予定した。術前CT で、下行結腸は左腎前面で正中に偏位し左腸骨内側にSD junction を認めず、左側結腸間膜の後腹膜への先天的癒合不全であるPersistent Descending Mesocolon(PDM)と考えられた。術中所見は、S 状結腸が骨盤右側から回盲部、小腸間膜に広範に癒着しており、これを剥離することで骨盤腹膜が剥離され右尿管及び内腸骨血管が露出、仙骨岬角の高さで一層深く下腹神経背側を剥離しL5S1 前縦靭帯を露出しanchoring suture を行った。以降は型通りLSC+LVRを行い、腹膜閉鎖は通常より長い距離となり、頭側ではS 状結腸と小腸間膜や回盲部との縫合となったが完全閉鎖した。手術時間は190 分、出血量は少量で、合併症なく術後7 日目に軽快退院。術後1 年半現在、再発所見を認めない。PDM 症例はS 状結腸が小腸間膜や骨盤右側に広範に癒着していることが多く、L5S1 前縦靭帯剥離及び腹膜閉鎖が高難度となる可能性が示唆されたため、今回当科で経験した症例を報告する。</p>

    DOI: 10.32310/jfpfm.17.1_19

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  6. Meckel憩室を合併しない卵黄血管遺残による絞扼性イレウスの1例

    神野 孝徳, 森岡 淳, 小林 聡, 駒屋 憲一, 高木 健裕, 堀 明洋

    日本消化器外科学会雑誌   54 巻 ( 1 ) 頁: 50 - 56   2021年1月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本消化器外科学会  

    <p>症例は80歳の女性で,腹痛,嘔吐を主訴に当院を受診した.右下腹部に圧痛と筋性防御を認めた.腹部CTでは右下腹部の小腸に造影不良域とその周囲に腹水を認めた.小腸絞扼性イレウスと診断し,同日緊急手術を施行した.索状物が臍後壁から腹腔内に連続し,小腸が絞扼されていた.索状物を切離すると絞扼は解除され,索状物は回盲弁より口側約20 cmの小腸間膜の前面に連続していた.Meckel憩室は認めなかった.病理組織学的検査では索状物に血管構造を認め,卵黄血管遺残と診断した.Meckel憩室を合併しない卵黄血管遺残はイレウスを契機に発見されることが多く,画像診断および術前診断は困難である.診断できた場合や偶然に手術で発見された場合には予防的に卵黄血管遺残の切離が望ましいと思われる.</p>

    DOI: 10.5833/jjgs.2019.0138

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  7. 下部胆管癌に対する亜全胃温存膵頭十二指腸切除後残膵癌の1例

    高木 健裕, 森岡 淳, 小林 聡, 駒屋 憲一, 神野 孝徳, 堀 明洋

    日本臨床外科学会雑誌   81 巻 ( 2 ) 頁: 349 - 353   2020年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本臨床外科学会  

    <p>胆管癌に対する亜全胃温存膵頭十二指腸切除術後4年8カ月目に診断された残膵癌に対して膵体部温存膵尾部切除を施行した1例を報告する.症例は75歳の男性で,下部胆管癌に対し亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行し,高分化管状腺癌Stage IIであった.術後4年8カ月目にCA19-9上昇を認め,CTで残膵尾部に2cm大の造影効果の乏しい不整形腫瘤を認めた.主膵管は拡張しており,膵空腸吻合部近傍の主膵管内には膵石と思われる粒状影を認めた.残膵癌および膵石による慢性膵炎と診断し,膵体部を温存した膵尾部切除,脾臓摘出術およびリンパ節郭清を施行した.胃空腸吻合の肛門側で空腸を切離して拳上し,繰り返す膵炎に対する膵管のドレナージとして尾側膵断端に対し空腸吻合を施行した.組織学的には管状腺癌Stage I Bであった.術後はインシュリンを使用せず血糖は安定している.胆管癌切除後の異時性残膵癌は非常に稀であり,文献的考察を加えて報告する.</p>

    DOI: 10.3919/jjsa.81.349

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  8. 消化器外科医から見た腹腔鏡下仙骨膣固定術における自律神経温存

    加藤 健宏, 森岡 淳, 小林 聡, 高木 健裕, 神野 孝徳, 堀 明洋

    日本女性骨盤底医学会誌   16 巻 ( 1 ) 頁: 3 - 8   2019年7月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本女性骨盤底医学会  

    <p>一般消化器外科である当科では、直腸癌手術における膜解剖を利用し、自律神経温存に留意した腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC) を行っている。直腸間膜周囲の膜解剖は、腰仙椎移行部(L5S1) 前縦靭帯、膣後壁の剥離で有用と考えられるため、当科の手術手技を報告する。 L5S1 前縦靭帯の露出: 右腸骨動脈をメルクマールに腹膜を切開し下腹神経を同定、下腹神経と膀胱下腹筋膜( 内腸骨血管系) の間(B 層) を剥離することでL5S1 前縦靭帯が壁側骨盤筋膜越しに透見され、同部位にanchoring suture を縫合する。 膣後壁剥離: 前縦靭帯剥離時の腹膜切開を尾側に延長し、直腸固有筋膜と下腹神経前筋膜の間(A 層) を剥離し、腹膜閉鎖後にメッシュアームと接触しないよう下腹神経及び骨盤内臓神経を背外側に受動する。膣後壁剥離はB 層で行い、右側では一層浅いA 層に乗り換え、自律神経を確実に温存する。 2015 年7 月から2018 年7 月までに当科でLSC を施行した74 例のConstipation Scoring System は、術前5.0 ± 4.4 から術後2 か月4.0 ± 3.4(p=0.044) と改善していた。 LSC においても適切な剥離層の選択は、自律神経温存に有用と考えられた。</p>

    DOI: 10.32310/jfpfm.16.1_3

    CiNii Research

  9. 手術症例報告 ISR術後の腸管脱に対しDelorme手術を施行した1例

    神野 孝徳, 小林 聡, 久留宮 康浩

    手術   72 巻 ( 12 ) 頁: 1805 - 1808   2018年11月

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    出版者・発行元:金原出版  

    DOI: 10.18888/op.0000000937

    CiNii Research

  10. 根治術後9年で局所再発巣を切除した十二指腸GISTの1例

    神野 孝徳, 森岡 淳, 小林 聡, 加藤 健宏, 高木 健裕, 堀 明洋

    日本臨床外科学会雑誌   79 巻 ( 9 ) 頁: 1864 - 1869   2018年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本臨床外科学会  

    症例は77歳の男性で,2005年に十二指腸水平脚のgastrointestinal stromal tumor(以下,GIST と略記)に対し十二指腸楔状切除術を施行した.その後再発を認めず,2011年に経過観察を終了したが,2014年に貧血を指摘され当科紹介となった.精査にて十二指腸水平脚に腫瘍を認め,局所再発を疑い十二指腸部分切除術を施行した.病理組織学的検査は初回と類似の組織像を呈し,前回切除部近傍での発生であるため十二指腸GISTの局所再発と診断した.5年以上の晩期再発をきたした十二指腸GISTの本邦報告例の検討から,核分裂像数が少なくかつ腫瘍径が大きい症例では晩期再発を起こす可能性があり,長期の経過観察が必要である.再発GISTの治療は原則イマチニブの投与だが,自験例のように切除することで予後の改善が期待される症例もあり,今後その適応となる症例の臨床像を明らかにしていく必要がある.

    DOI: 10.3919/jjsa.79.1864

    CiNii Research

  11. 腹腔鏡下に治療しえた回腸重複腸管穿孔の1例

    神野 孝徳, 久留宮 康浩, 世古口 英, 小林 聡, 河合 清貴, 桐山 宗泰

    日本消化器外科学会雑誌   51 巻 ( 4 ) 頁: 294 - 300   2018年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本消化器外科学会  

    <p>症例は74歳の男性で,腹痛を主訴に来院した.右下腹部に圧痛および筋性防御を認め,血液検査では著明な炎症反応の上昇を認めた.腹部CTでは右下腹部の小腸に壁肥厚,周囲脂肪織濃度の上昇および膿瘍形成を認めた.小腸憩室穿孔による腹膜炎と診断し,同日緊急腹腔鏡手術を施行した.回腸末端より30 cm口側の回腸の腸間膜付着側に憩室を認め,先端が穿孔していた.憩室を含む小腸部分切除術を施行した.病理組織学的検査所見では憩室と回腸は連続した粘膜および筋層構造を認め,回腸重複腸管と診断した.穿孔を来した重複腸管のまれな1例を経験した.</p>

    DOI: 10.5833/jjgs.2017.0034

    CiNii Research

  12. 化学療法とリンパ節郭清にて5年以上の無再発生存が得られた胃癌術後傍大動脈リンパ節再発の1例

    神野 孝徳, 久留宮 康浩, 世古口 英, 小林 聡, 河合 清貴, 桐山 宗泰

    日本消化器外科学会雑誌   50 巻 ( 5 ) 頁: 364 - 371   2017年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本消化器外科学会  

    <p> 症例は61歳の男性で,胃癌に対し幽門側胃切除D2郭清術を施行した.術後化学療法としてS-1の内服を開始した.術後12か月で傍大動脈リンパ節再発を認めた.S-1+paclitaxel(PAC)療法,S-1+docetaxel(DOC)療法を施行したが,CEA値は上昇したため,irinotecan(以下,CPT-11と略記)+cisplatin(以下,CDDPと略記)療法に変更した.変更後CEA値は低下し,傍大動脈リンパ節は縮小した.他に再発を認めなかったため,初回手術から2年後に傍大動脈リンパ節郭清術を施行した.術後CPT-11+CDDP療法を3サイクル施行し,リンパ節郭清術後5年経過した現在無再発生存中である.胃癌術後の傍大動脈リンパ節再発は,化学療法と切除を組み合わせることにより予後の延長や根治できる症例が存在するため,その適応や治療方針に関し今後さらなる症例の集積と検討が必要である.</p>

    DOI: 10.5833/jjgs.2016.0081

    CiNii Research

  13. 腹壁瘢痕ヘルニア術後にToxic Shock Syndrome を発症した1 例

    加藤 健宏, 森岡 淳, 高木 健裕, 酒徳 弥生, 神野 孝徳, 堀 明洋

    日本農村医学会雑誌   66 巻 ( 1 ) 頁: 65 - 71   2017年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本農村医学会  

    症例は54歳,BMI 32.6kg/m2の男性で,S 状結腸癌に対する開腹S 状結腸切除術1 年半後に発症した腹壁瘢痕ヘルニアに対し,Component Separation 法を施行した。術後皮下出血を合併したが保存的に軽快,皮下ドレーン挿入のまま9 日目に退院した。退院3 日後に高熱,下痢,傾眠傾向,腎機能障害で緊急入院。入院時ショック状態で,CT で皮下に液体貯留を認めドレナージを施行した。排液の塗抹所見でブドウ球菌(MRSA,TSST─1陽性)を認め,皮下貯留液への感染に伴うToxic Shock Syndrome と診断した。Van comy cin,Clindamycin,γグロブリン製剤の投与等を行ない集中治療管理とし全身状態が改善,24日目に軽快退院した。

    DOI: 10.2185/jjrm.66.65

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  14. 右腋窩副乳癌の1 例

    加藤 健宏, 森岡 淳, 高木 健裕, 酒徳 弥生, 神野 孝徳, 堀 明洋

    日本農村医学会雑誌   66 巻 ( 1 ) 頁: 72 - 78   2017年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本農村医学会  

    症例は67歳の女性で,右腋窩のしこりを主訴に当科受診した。マンモグラフィー,超音波検査(US)で右腋窩副乳癌ないし潜在性乳癌の腋窩リンパ節転移を疑い同部位の針生検を施行し,浸潤性乳管癌と診断した。US,MRI,FDG-PET/CT で同側腋窩リンパ節転移を疑う所見を認めたものの,両側乳房内に原発乳癌を疑う病変を認めなかった。右腋窩副乳癌(cT2,N1,cStageⅡb)と診断し,C' 領域の乳腺を含めた局所広範囲切除,腋窩リンパ節郭清(levelⅡ)を施行した。病理組織学的所見は,腫瘍周囲にC' 領域の乳腺と連続性のない正常乳腺組織を認め,右腋窩副乳癌(充実腺管癌,pT2,N1(4/14),pStageⅡb)と診断した。術後補助化学療法,同側乳房および鎖骨上領域への放射線照射を行ない,術後18か月現在再発を認めない。

    DOI: 10.2185/jjrm.66.72

    CiNii Research

  15. 膵管ドレナージによる保存的治療が有効であったIIIb型外傷性膵損傷の1例

    神野 孝徳, 久留宮 康浩, 世古口 英, 小林 聡, 河合 清貴, 桐山 宗泰

    日本臨床外科学会雑誌   77 巻 ( 5 ) 頁: 1223 - 1228   2016年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本臨床外科学会  

    症例は60歳,男性.鉄製の柵に上腹部を強打し当院に救急搬送された.腹部CTで膵頭部損傷を認めた.内視鏡的逆行性膵管造影(ERP)では造影剤の漏出は認めなかったが,膵管損傷を強く疑い内視鏡的経鼻膵管ドレナージ(ENPD)チューブを留置し保存的治療を行った.第2病日のENPD造影検査で膵頭部主膵管より造影剤の漏出を認めIIIb型膵損傷と診断したが,全身状態は安定していたため慎重に保存的治療を継続した.第25病日にENPDチューブを抜去し,内視鏡的逆行性膵管ドレナージ(ERPD)チューブに交換,チューブを留置したまま第36病日に退院となった.受傷3カ月後に造影剤の漏出のないことを確認しERPDチューブを抜去,その後再燃することなく受傷13カ月後に終診となった.<BR>IIIb型膵損傷に対し膵管ドレナージにより手術を回避できる症例が存在するため,その適応や治療方針に関し,今後さらなる症例の集積と検討が必要である.

    DOI: 10.3919/jjsa.77.1223

    CiNii Research

  16. 腹腔鏡下脾嚢胞天蓋切除術を施行した糖鎖抗原19-9(CA19-9)高値脾嚢胞の1例

    神野 孝徳, 久留宮 康浩, 世古口 英, 小林 聡, 桐山 宗泰, 青山 広希

    外科   77 巻 ( 11 ) 頁: 1319 - 1321   2015年11月

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    出版者・発行元:南江堂  

    DOI: 10.15106/j00393.2016142691

    CiNii Research

  17. 好酸球性胃腸炎による小腸穿孔の1例

    神野 孝徳, 久留宮 康浩, 水野 敬輔, 世古口 英, 小林 聡, 桐山 宗泰

    日本臨床外科学会雑誌   76 巻 ( 12 ) 頁: 2984 - 2988   2015年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本臨床外科学会  

    症例は44歳,男性.腹痛,嘔吐を主訴に当院を受診.末梢血で好酸球が16,700/mm<SUP>3</SUP>と増加し,下部消化管の生検で好酸球を主体とする炎症細胞浸潤を認め,好酸球性胃腸炎の診断でステロイドの内服を開始した.治療開始後,症状が軽快したためステロイドを減量したが,症状の再燃を認め入院となった.第20病日に強い腹痛を訴え,腹部CT検査で腹水・腹腔内遊離ガスを認めたため,小腸穿孔の診断で緊急手術を施行した.回盲弁から約30cmの口側回腸に穿孔部を認め,小腸部分切除術を施行した.病理組織学的に穿孔部周囲に好酸球を主体とする炎症細胞浸潤を認め,好酸球性胃腸炎に伴う小腸穿孔と診断した.術後1年現在,外来経過観察を行っており,再発は認めていない.<BR>好酸球性胃腸炎は再燃しやすく,時に消化管穿孔をきたすこともあるため,適切な維持療法が重要である.

    DOI: 10.3919/jjsa.76.2984

    CiNii Research

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MISC 3

  1. Loss of Trefoil Factor 1 Accelerates the Immune Response to Colorectal Cancer

    Jinno, T; Yamaguchi, J; Ogura, A; Kokuryo, T; Yokoyama, Y; Sunagawa, M; Baba, T; Murata, Y; Ebata, T  

    ANTICANCER RESEARCH44 巻 ( 9 ) 頁: 3757 - 3769   2024年9月

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    記述言語:英語   出版者・発行元:Anticancer Research  

    Background/Aim: Recent studies suggest that PD-L1 expression in immune cells, rather than tumor cells, plays a key role in tumor immunity. Trefoil factor family 1 (TFF1) is a secreted protein expressed mainly by the gastrointestinal epithelium and is related to the development of malignant disease. This study investigated the effects of TFF1 on tumor immunity in a xenograft mouse model of colorectal cancer (CRC). Materials and Methods: MC38 cells were implanted in wild-type (WT) and TFF1KO mice, and the tumor microenvironment was investigated using immunohistochemistry. The circulating immune cells were analyzed using flow cytometry. Results: Tumor growth was suppressed in TFF1KO mice. In the tumor microenvironment, CD8- and CD4-positive T cells and CD11c-positive dendritic cells (DCs) were frequently found in TFF1KO mice. When an immune checkpoint inhibitor was administered to these mice, almost half of the tumors in TFF1KO mice showed a complete response. The number of circulating PD-L1/DCs was markedly associated with tumor volume, with TFF1 deletion accelerating this effect and its injection decreasing it. These findings indicate that loss of TFF1 activates tumor immunity via frequent T-cell priming by DCs, and eventually suppresses tumor growth in CRC. In addition, the number of circulating PD-L1/DCs was identified as a predictive marker of checkpoint-inhibiting therapy efficacy. Conclusion: Loss of TFF1 resulted in accelerated immune response to colorectal cancer. Further studies are needed to investigate the precise mechanisms of TFF1 in immunotolerance and develop a novel TFF1-inhibiting immunotherapeutic strategy for CRC.

    DOI: 10.21873/anticanres.17200

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  2. Two-team laparoscopic extended lateral lymph node dissection with transperineal resection of the distal main trunk of internal iliac vein using a linear stapler-A video vignette

    Murata, Y; Ogura, A; Jinno, T; Yogo, K; Mizuno, T; Ebata, T  

    COLORECTAL DISEASE   2024年8月

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    記述言語:英語   出版者・発行元:Colorectal Disease  

    DOI: 10.1111/codi.17129

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  3. Usefulness of fluorescent ureteral navigation in total pelvic exenteration using a two-team approach for locally recurrent pelvic malignancies-A video vignette

    Ogura, A; Murata, Y; Jinno, T; Yoshikawa, N; Kajiyama, H; Ebata, T  

    COLORECTAL DISEASE   2024年2月

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    出版者・発行元:Colorectal Disease  

    DOI: 10.1111/codi.16897

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講演・口頭発表等 6

  1. 下部胆管癌に対する亜全胃温存膵頭十二指腸切除後残膵癌の1例

    高木 健裕, 森岡 淳, 小林 聡, 駒屋 憲一, 神野 孝徳, 堀 明洋

    日本臨床外科学会雑誌  2020年  日本臨床外科学会

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    記述言語:日本語  

    <p>胆管癌に対する亜全胃温存膵頭十二指腸切除術後4年8カ月目に診断された残膵癌に対して膵体部温存膵尾部切除を施行した1例を報告する.症例は75歳の男性で,下部胆管癌に対し亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行し,高分化管状腺癌Stage IIであった.術後4年8カ月目にCA19-9上昇を認め,CTで残膵尾部に2cm大の造影効果の乏しい不整形腫瘤を認めた.主膵管は拡張しており,膵空腸吻合部近傍の主膵管内には膵石と思われる粒状影を認めた.残膵癌および膵石による慢性膵炎と診断し,膵体部を温存した膵尾部切除,脾臓摘出術およびリンパ節郭清を施行した.胃空腸吻合の肛門側で空腸を切離して拳上し,繰り返す膵炎に対する膵管のドレナージとして尾側膵断端に対し空腸吻合を施行した.組織学的には管状腺癌Stage I Bであった.術後はインシュリンを使用せず血糖は安定している.胆管癌切除後の異時性残膵癌は非常に稀であり,文献的考察を加えて報告する.</p>

    DOI: 10.3919/jjsa.81.349

    CiNii Research

  2. 膵管ドレナージによる保存的治療が有効であったIIIb型外傷性膵損傷の1例

    神野 孝徳, 久留宮 康浩, 世古口 英, 小林 聡, 河合 清貴, 桐山 宗泰

    日本臨床外科学会雑誌  2016年  日本臨床外科学会

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    記述言語:日本語  

    症例は60歳,男性.鉄製の柵に上腹部を強打し当院に救急搬送された.腹部CTで膵頭部損傷を認めた.内視鏡的逆行性膵管造影(ERP)では造影剤の漏出は認めなかったが,膵管損傷を強く疑い内視鏡的経鼻膵管ドレナージ(ENPD)チューブを留置し保存的治療を行った.第2病日のENPD造影検査で膵頭部主膵管より造影剤の漏出を認めIIIb型膵損傷と診断したが,全身状態は安定していたため慎重に保存的治療を継続した.第25病日にENPDチューブを抜去し,内視鏡的逆行性膵管ドレナージ(ERPD)チューブに交換,チューブを留置したまま第36病日に退院となった.受傷3カ月後に造影剤の漏出のないことを確認しERPDチューブを抜去,その後再燃することなく受傷13カ月後に終診となった.<BR>IIIb型膵損傷に対し膵管ドレナージにより手術を回避できる症例が存在するため,その適応や治療方針に関し,今後さらなる症例の集積と検討が必要である.

    DOI: 10.3919/jjsa.77.1223

    CiNii Research

  3. 腹腔鏡下脾嚢胞天蓋切除術を施行した糖鎖抗原19-9(CA19-9)高値脾嚢胞の1例

    神野 孝徳, 久留宮 康浩, 世古口 英, 小林 聡, 桐山 宗泰, 青山 広希

    外科  2015年11月1日  南江堂

  4. 根治術後9年で局所再発巣を切除した十二指腸GISTの1例

    神野 孝徳, 森岡 淳, 小林 聡, 加藤 健宏, 高木 健裕, 堀 明洋

    日本臨床外科学会雑誌  2018年  日本臨床外科学会

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    記述言語:日本語  

    症例は77歳の男性で,2005年に十二指腸水平脚のgastrointestinal stromal tumor(以下,GIST と略記)に対し十二指腸楔状切除術を施行した.その後再発を認めず,2011年に経過観察を終了したが,2014年に貧血を指摘され当科紹介となった.精査にて十二指腸水平脚に腫瘍を認め,局所再発を疑い十二指腸部分切除術を施行した.病理組織学的検査は初回と類似の組織像を呈し,前回切除部近傍での発生であるため十二指腸GISTの局所再発と診断した.5年以上の晩期再発をきたした十二指腸GISTの本邦報告例の検討から,核分裂像数が少なくかつ腫瘍径が大きい症例では晩期再発を起こす可能性があり,長期の経過観察が必要である.再発GISTの治療は原則イマチニブの投与だが,自験例のように切除することで予後の改善が期待される症例もあり,今後その適応となる症例の臨床像を明らかにしていく必要がある.

    DOI: 10.3919/jjsa.79.1864

    CiNii Research

  5. 手術症例報告 ISR術後の腸管脱に対しDelorme手術を施行した1例

    神野 孝徳, 小林 聡, 久留宮 康浩

    手術  2018年11月15日  金原出版

  6. 好酸球性胃腸炎による小腸穿孔の1例

    神野 孝徳, 久留宮 康浩, 水野 敬輔, 世古口 英, 小林 聡, 桐山 宗泰

    日本臨床外科学会雑誌  2015年  日本臨床外科学会

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    記述言語:日本語  

    症例は44歳,男性.腹痛,嘔吐を主訴に当院を受診.末梢血で好酸球が16,700/mm<SUP>3</SUP>と増加し,下部消化管の生検で好酸球を主体とする炎症細胞浸潤を認め,好酸球性胃腸炎の診断でステロイドの内服を開始した.治療開始後,症状が軽快したためステロイドを減量したが,症状の再燃を認め入院となった.第20病日に強い腹痛を訴え,腹部CT検査で腹水・腹腔内遊離ガスを認めたため,小腸穿孔の診断で緊急手術を施行した.回盲弁から約30cmの口側回腸に穿孔部を認め,小腸部分切除術を施行した.病理組織学的に穿孔部周囲に好酸球を主体とする炎症細胞浸潤を認め,好酸球性胃腸炎に伴う小腸穿孔と診断した.術後1年現在,外来経過観察を行っており,再発は認めていない.<BR>好酸球性胃腸炎は再燃しやすく,時に消化管穿孔をきたすこともあるため,適切な維持療法が重要である.

    DOI: 10.3919/jjsa.76.2984

    CiNii Research

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