2022/06/16 更新

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ハヤシ ヨウコ
林 葉子
HAYASHI Yoko
所属
ジェンダーダイバーシティセンター 教授
職名
教授
外部リンク

学位 1

  1. 博士(文学) ( 2008年3月   大阪大学 ) 

 

論文 19

  1. 廃娼論と産児制限論の融合 招待有り 査読有り

    林 葉子

    女性学   13 巻 ( 0 ) 頁: 94 - 110   2006年3月

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    担当区分:筆頭著者, 最終著者, 責任著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:日本女性学会  

    DOI: 10.50962/wsj.13.0_94

    CiNii Research

  2. 住谷悦治の談話(1975年12月19日) : 「同志社アカデミズム」を中心に : 【解説】「同志社アカデミズム」からキリスト教社会問題研究会へ--「キリスト教的、開拓者的、理想主義的精神の火」の継承のために

    林 葉子

    キリスト教社会問題研究 = The Study of Christianity and Social Problems   70 巻   頁: 1 - 31   2021年12月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:同志社大学人文科学研究所  

    本稿は、『キリスト教社会問題研究』が本号で70号となることを記念して、1975年12月19日に開催された同志社大学人文科学研究所・キリスト教社会問題研究会(CS)の総会における住谷悦治の談話(音声記録)を紹介するものである。1920年代の「同志社アカデミズム」に培われた学問の土壌が戦後のCSの発足と研究活動へとどのように展開されていくのかという点についての住谷の見解が、この談話において示されている。

    DOI: 10.14988/00028669

    CiNii Research

  3. 小澤三郎編U.G.マーフィー(モルフィ)関連自由廃業運動史史料(2) : 娼妓・大熊きんの前借金をめぐる貸金請求事件

    林 葉子

    キリスト教社会問題研究 = The Study of Christianity and Social Problems   70 巻   頁: 149 - 187   2021年12月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:同志社大学人文科学研究所  

    本稿では、同志社大学人文科学研究所の小澤三郎旧蔵史料に含まれている自由廃業運動史史料の中から、一連の自由廃業訴訟の中でも最も重要な位置を占める娼妓・大熊きんの前借金をめぐる貸金請求事件についての史料を紹介し、当該事件の社会的背景と意義について解説した。大熊とその自由廃業を支援する者たちが、楼主に対し、前借金制度は人身売買でありその返還請求が不法であることをどのように示そうとしたのかを明らかにした。

    DOI: 10.14988/00028674

    CiNii Research

  4. 自由廃業運動と流行唄 : ストライキ節・東雲節を中心に

    林 葉子

    社会科学 = The Social Science(The Social Sciences)   51 巻 ( 3 ) 頁: 31 - 55   2021年11月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:同志社大学人文科学研究所  

    本稿は,1900年以降に全国的に大流行したストライキ節(東雲節)に関する史料の検証を通じて,娼妓や芸妓にとっての自由廃業運動の意義について考察するものである。本稿では,ストライキ節の発祥地が東京であったことや,演歌師ではなく娼妓や芸妓らがストライキ節の流行の主要な担い手であったことを明らかにし,流行唄に表現された遊廓内の女性たちの性の自由を求める思いが,自由廃業運動を根底で支えた原動力だったと論じた。

    DOI: 10.14988/00028636

    CiNii Research

  5. モーリス・グレゴリーの来日と廃娼運動の全国組織・廓清会の発足 : イギリス・インド・中国・日本を結ぶ社会改良運動史の一断面 査読有り

    林 葉子

    キリスト教社会問題研究 = The Study of Christianity and Social Problems   69 巻   頁: 31 - 60   2020年12月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:同志社大学人文科学研究所  

    本稿では、イギリスの廃娼運動家・モーリス・グレゴリーの来日(1911〜1912年)に焦点を当て、日本の廃娼運動の全国組織である廓清会が万国廃娼同盟会に加盟した経緯について論じる。特に、グレゴリーが来日の約22年前にクエーカーのクリスチャンとしてインドのボンベイで『アジアの旗』を刊行し始めた頃には、イギリス帝国と日本の近代公娼制度の関係に既に関心を持ち、それをアジアのイギリス領におけるアヘン取引問題との関連において捉えていたことを明らかにする。

    DOI: 10.14988/00027833

    CiNii Research

  6. 小澤三郎編U. G. マーフィー(モルフィ)関連自由廃業運動史史料(1) : マーフィーによる最初の自由廃業訴訟に関する史料と娼妓・佐野ふでの手紙 査読有り

    林 葉子

    キリスト教社会問題研究 = The Study of Christianity and Social Problems   69 巻   頁: 91 - 129   2020年12月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:同志社大学人文科学研究所  

    本稿は、同志社大学人文科学研究所の小澤三郎旧蔵史料に含まれている自由廃業運動史史料を紹介する連載の第一回目である。「自由廃業の父」と呼ばれたユリシーズ・グラント・マーフィー(モルフィ)が自ら所蔵していた裁判関連史料のうち、今回は、マーフィーが最初に手がけた自由廃業訴訟である佐野ふでの事件についての史料と、佐野の直筆の手紙を紹介し、本事件の概要について解説する。平田平三、木庭利器三、大儀見元一郎、松田順平の本事件への関与についての史料も紹介する。

    DOI: 10.14988/00027835

    CiNii Research

  7. 自由廃業運動と救世軍の日英関係 査読有り

    林 葉子

    キリスト教社会問題研究 = The Study of Christianity and Social Problems   68 巻   頁: 35 - 60   2019年12月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:同志社大学人文科学研究所  

    本稿では、自由廃業運動の初期の頃の救世軍の日英関係に着目し、同運動における意思決定の経緯や役割分担について明らかにするため、イギリスの救世軍万国本営が発行していた4つの機関誌の日本関係記事を日本側の史料と照らし合わせて検証した。イギリスから来日した救世軍の司令官が日本での婦人救済所設置を決めた背景として、同司令官が来日前に深く関与したセイロン島では、すでに救世軍が婦人救済所を設置していたことを明らかにした。

    DOI: 10.14988/pa.2019.0000000485

    CiNii Research

  8. 第4回 「日本史」と「女性史」の壁を超えて (リレー討論 いま、女性史に問われているもの)

    林 葉子

    女性とジェンダーの歴史 = Women and Gender in history : journal of the Japan Women's History Network   ( 2 ) 頁: 38 - 40   2014年11月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:イギリス女性史研究会  

    CiNii Research

  9. 研究会参加記2 : ジェンダー研究の視点から

    林 葉子, Hayashi Yoko, ハヤシ ヨウコ

    日本学報   33 巻   頁: 151 - 152   2014年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:大阪大学文学部・大学院文学研究科  

    type:紀要論文 Departmental Bulletin Paper

    CiNii Research

  10. 明治期の新聞広告にみる<白い肌>への憧憬と性病に対するまなざし

    林 葉子

    ジェンダ-研究   ( 13 ) 頁: 109 - 133   2010年12月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:東海ジェンダー研究所  

    CiNii Research

  11. 荻野美穂先生の最終講義によせて ([荻野美穂教授]最終講義の記録)

    林 葉子

    大阪大学日本学報   ( 29 ) 頁: 191 - 196   2010年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:大阪大学大学院文学研究科日本学研究室  

    CiNii Research

  12. 「醜業婦」と「美人」のあいだでゆらぐ芸妓像 : 東京大正博覧会と大正天皇即位礼をめぐる『廓清』の論説を中心に

    林 葉子

    キリスト教社会問題研究 = The Study of Christianity and Social Problems   58 巻   頁: 77 - 104   2010年1月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:同志社大学人文科学研究所  

    研究ノート(Note)

    DOI: 10.14988/pa.2017.0000011911

    CiNii Research

  13. 安部磯雄における「平和」論と断種論

    林 葉子

    ジェンダー史学   5 巻 ( 0 ) 頁: 35 - 49   2009年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:ジェンダー史学会  

    DOI: 10.11365/genderhistory.5.35

    CiNii Research

  14. 日清戦争期の女性イメージ : 日本婦人矯風会機関誌における従軍看護婦の位置づけをめぐって

    林 葉子

    同志社法學 = The Doshisha Hogaku (The Doshisha law review)   59 巻 ( 2 ) 頁: 625 - 647   2007年7月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:同志社法學會  

    論文(Article)

    DOI: 10.14988/pa.2017.0000011201

    CiNii Research

  15. 廃娼運動への女性の参加と周縁化--群馬の廃娼請願から全国廃娼同盟会設立期まで

    林 葉子

    女性史学   ( 17 ) 頁: 1 - 17   2007年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:〔女性史総合研究会〕  

    CiNii Research

  16. 「市民」が「国民」になるとき ― 久布白落実における「ホーム」論の転回 ―

    林 葉子

    キリスト教社会問題研究 = The Study of Christianity and Social Problems   50 巻   頁: 1 - 30   2001年12月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:同志社大学人文科学研究所キリスト教社会問題研究会  

    論説

    DOI: 10.14988/pa.2017.0000008508

    CiNii Research

  17. 報告 ある〈歴史家〉の誕生--戦時下の山川菊栄

    林 葉子

    社会主義   ( 449 ) 頁: 94 - 107   2000年7月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:社会主義協会  

    CiNii Research

  18. 〈生活〉と〈歴史〉を結ぶもの : 山川菊栄論

    林 葉子

    同志社法學 = The Doshisha Hogaku (The Doshisha law review)   50 巻 ( 4 ) 頁: 143 - 201   1999年2月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:同志社法學會  

    研究ノート

    DOI: 10.14988/pa.2017.0000010374

    CiNii Research

  19. 山川菊栄研究にみるジェンダーバイアス

    林 葉子

    女性学年報   ( 20 ) 頁: 88 - 102   1999年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本女性学研究会「女性学年報」編集委員会  

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書籍等出版物 11

  1. 「性の管理」の近現代史 : 日本・ヨーロッパ・アメリカ

    同志社大学人文科学研究所

    同志社大学人文科学研究所  2021年  ( ISBN:9784991163531

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    記述言語:日本語

    CiNii Books

  2. 「戦後民主主義」の歴史的研究

    出原 政雄, 望月 詩史

    法律文化社  2021年  ( ISBN:9784589041333

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    記述言語:日本語

    CiNii Books

  3. キリスト教信仰に基づく女性支援の歴史 : かにた婦人の村の半世紀

    同志社大学人文科学研究所, 林 葉子, 天羽 道子, 横田 千代子

    同志社大学人文科学研究所  2020年  ( ISBN:9784990971755

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    記述言語:日本語

    CiNii Books

  4. 性を管理する帝国 : 公娼制度下の「衛生」問題と廃娼運動

    林 葉子

    大阪大学出版会  2017年  ( ISBN:9784872595604

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    記述言語:日本語

    CiNii Books

  5. 女たちの満洲 : 多民族空間を生きて

    生田 美智子, 藤原 克美, 阪本 秀昭, 中嶋 毅, Kharin Ilya, 林 葉子, 伊賀上 菜穂, Melʹnikova Irina V., 内山ヴァルーエフ 紀子, 深尾 葉子, 花井 みわ, 思 沁夫

    大阪大学出版会  2015年  ( ISBN:9784872594324

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    記述言語:日本語

    CiNii Books

  6. 語り継ぐ女性学 : 次代を担う女性たちへのメッセージ

    神戸女学院大学女性学インスティチュート, 難波江 和英

    御茶の水書房  2015年  ( ISBN:9784275020024

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    記述言語:日本語

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  7. 男女別学の時代 : 戦前期中等教育のジェンダー比較

    小山 静子

    柏書房  2015年  ( ISBN:9784760146185

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    記述言語:日本語

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  8. 歴史における周縁と共生 : 女性・穢れ・衛生

    鈴木 則子, 平 雅行, 宮崎 ふみ子, 武藤 康弘, 武田 佐知子, 加藤 美恵子, 濱千代 早由美, 三枝 暁子, 白杉 悦雄, 滝沢 利行, 尾鍋 智子, 梶谷 真司, 林 葉子, 池川 玲子

    思文閣出版  2014年  ( ISBN:9784784217144

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    記述言語:日本語

    CiNii Books

  9. 市川房枝と婦人参政権のあゆみ = Fusae Ichikawa : a leader of women's suffrage in Japan

    市川 房枝, 縫田 曄子, 林 葉子, HKW, 大阪府男女共同参画推進財団

    [大阪府男女共同参画推進財団]  2011年 

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  10. 野上弥生子 : 小説と婦人運動家たち = Yaeko Nogami : novels and women activists

    野上 弥生子, 縫田 曄子, 林 葉子, HKW, 大阪府男女共同参画推進財団

    [大阪府男女共同参画推進財団]  2011年 

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  11. 「性」の分割線 : 近・現代日本のジェンダーと身体

    荻野 美穂

    青弓社  2009年  ( ISBN:9784787232939

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    記述言語:日本語

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科研費 5

  1. 帝国の人身売買問題と廃娼派キリスト教徒のグローバルなネットワーク

    研究課題/研究課題番号:22K12655  2022年4月 - 2026年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    林 葉子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

  2. 国際的な人身売買禁止運動と近代日本の買売春政策

    研究課題/研究課題番号:18K11898  2018年4月 - 2022年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    林 葉子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    2020年度は、本研究課題の研究成果として共著を3冊、学術論文を1本、史料紹介を1本発表し、口頭発表と講演を各1回行った。
    特に力を入れたのは、イギリスの廃娼運動家であるモーリス・グレゴリーが日本に与えた影響や、アメリカ出身の宣教師であるユリシーズ・グラント・マーフィーが日本で行った自由廃業訴訟とその社会的背景についての研究である。2020年度中に日本国内で収集した史料と、前年度までに海外で得た史料を用いて、これまで日本で知られていなかった重要な史実について論文や資料紹介の中で明らかにした。
    モーリス・グレゴリーについては、彼の来日(1911~1912年)に焦点を当て、日本の廃娼運動の全国組織であった廓清会が、当時の国際的な人身売買禁止運動を率いていた中核的団体である万国廃娼同盟会に加盟した経緯について論じた。その加盟を実現可能にした背景として、グレゴリーが来日の約22年前にインドのボンベイで『アジアの旗』を刊行し始めた頃からイギリス帝国と日本の近代公娼制度の関係に関心を持ち、それをアジアのイギリス領における人身売買問題やアヘン取引問題との関連において捉えていたこと等を明らかにした。
    ユリシーズ・グラント・マーフィーについては、「自由廃業の父」と呼ばれたマーフィーが自ら所蔵していた自由廃業訴訟の裁判関連史料を発掘し、彼が最初に手がけた自由廃業訴訟についての史料を翻刻して、当該事件の概要について解説した。また、マーフィーの名古屋での活動とアメリカ西海岸やハワイにおける日系人との交流について、口頭発表を行なった。この他、自由廃業運動については、「山室軍平と廃娼運動―日英関係史の視点から」(講演録、共著)を刊行した。
    戦後日本の売春防止法制定についても研究を行い、「買売春問題と戦後日本の民主主義―売春防止法制定をめぐる国会と地方議会での議論を中心に」と題する論文を含む共著を刊行した。
    2020年度は、コロナ禍の影響で海外調査に行くことができなかったが、海外の史料は前年度までに現地で収集したものを用い、今年度は日本国内で史料を収集して、両者を併せて検証した研究の成果を発表することができた。
    特に、国際的な人身売買禁止運動と日本のそれとを結んだ万国廃娼同盟会について、キーパーソンであるモーリス・グレゴリーの足跡をたどることによって日本の加盟の経緯を明らかにする論文を発表できたことは、重要な成果であったといえる。
    また、日本の娼妓取締の政策に大きな変化をもたらした自由廃業運動についても、「自由廃業の父」と呼ばれたユリシーズ・グラント・マーフィーの最初の自由廃業訴訟についての一次史料を見つけ出し、その事件の詳細を明らかにすることができたことは、大きな前進であった。
    以上のことから、2020年度の研究は、おおむね順調に進展したといえる。
    2021年度は最終年度であるため、これまでの研究の成果の発表に、さらに力を入れたい。具体的には、本研究課題についての公開連続講座の開催とブックレットの刊行、および、論文と資料紹介の刊行を予定している。
    公開連続講座は、「〈性の管理〉の近現代史」を主題として、2021年の6月と7月に計3回の公開講演の形で、同志社大学人文科学研究所主催で実施する予定である。2020年度には、この公開連続講座の準備のため、この連続講座を共同で実施する内藤葉子氏、橋本信子氏、秋林こずえ氏とともに、計7回の研究会を行なった(2020年7月29日、9月30日、11月11日、12月17日、2021年1月29日、2月26日、3月24日)。それらの共同研究の成果も踏まえて、本研究課題についての研究成果を広く社会に還元することを目的としてこの連続講座を実施し、その内容については2021年9月末頃にブックレットとして刊行する予定である。
    国際的な人身売買禁止運動が日本に与えた影響について、2021年度も引き続き、ヨーロッパとアメリカ合衆国からの影響を中心に研究を行い、論文等において成果を発表したい。

  3. 戦後教育改革におけるジェンダー秩序の再編に関する研究

    研究課題/研究課題番号:16K04468  2016年4月 - 2019年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    小山 静子, 石岡 学, 前川 直哉, 土田 陽子, 今田 絵里香, 林 葉子, 土屋 尚子, 須田 珠生, 中山 良子, 日高 利泰, 和崎 光太郎

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    担当区分:研究分担者 

    本研究は、戦後教育改革によって再編された中等教育に焦点を絞り、男女共学/男女別学の高等学校の成立過程におけるジェンダー観のありようを、実証的に考察することを目的とするものである。というのも、戦後、教育機会の男女平等が達成され、戦前にはなかった男女共学も制度化されるなと、中等教育には大きな変容がもたらされたからである。
    そのため、全国12地域を取り上げ、公立高等学校においてどのようにして共学が実現し、あるいは別学が存続したのかを検討した。その結果、それぞれの地域における歴史的社会的状況の相違や地方軍政部の方針の違いなどが、公立高等学校の教育を規定していたこと、が明らかになった。
    戦前の中等教育は男女別学体制であったが、戦後教育改革によって、新制高等学校は一部の学校が男女別学を存続させたものの、多くは男女共学化した。それがどのような過程を経て行われたのか、そしてそこにはどのようなジェンダー観が存在していたのかを、公立高等学校を中心に明らかにしたのが本研究である。そしてこのことは、教育におけるジェンダーの不平等が、どのようなものとして形成されたいったのか歴史的に明らかにするものでもある。そういう意味で、本研究を通して教育におけるジェンダーの平等の内実を考察することができるのであり、ここに本研究の社会的意義が存在すると考えられる。

  4. 国際的廃娼運動がとらえた帝国日本の人身売買―東アジアにおける位置づけの検討

    研究課題/研究課題番号:15K01917  2015年4月 - 2018年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    林 葉子, 王 蘭

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )

    本研究では、主に日清・日露戦争期の帝国日本における人身売買の実態について調査し、その原因としての近代公娼制度の形成過程を明らかにした。また、国際的な廃娼運動団体が、日本の公娼制度の存廃問題に、どのように介入し、当時の日本社会にいかなる変化をもたらしたのかを明らかにした。
    それらの研究成果は、単著(林葉子『性を管理する帝国-公娼制度下の「衛生」問題と廃娼運動』大阪大学出版会、2017年)および、共編著(林葉子・青木直子(編)『開く日本・閉じる日本-「人間移動学」事始め』大阪大学文学研究科、2017年)にまとめた。

  5. 国境を越える性の売買と国際的廃娼運動-日英帝国関係史を中心に

    研究課題/研究課題番号:25883005  2013年8月 - 2015年3月

    科学研究費助成事業  研究活動スタート支援

    林 葉子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:2730000円 ( 直接経費:2100000円 、 間接経費:630000円 )

    本研究では、帝国日本における買売春の法的規制をめぐる思想がどのように形成されたのかを、イギリス帝国の廃娼運動との関係に着目して調査した。廃娼運動の国際的ネットワークの形成期にあたる19世紀末から1920年代にかけて、救世軍やWWCTUがこのネットワークの形成のために果たした役割を重視して、どのような思想的影響関係があったのかを明らかにした。
    日英間で、互いの情報がどのように伝わっていたのかということと、その情報の伝達にWWCTUがどのように関与したのかを、イギリスとアメリカで得た史料からたどり、買売春の法的規制についての日英間の考え方の相違が生じた原因について考察した。