2024/04/08 更新

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ウメムラ アヤミ
梅村 絢美
UMEMURA Ayami
所属
大学院医学系研究科 特任助教
職名
特任助教

学位 1

  1. 博士(社会人類学) ( 2013年3月   首都大学東京 ) 

研究キーワード 1

  1. 南アジア、スリランカ、インド、伝統医療、仏教 布施

研究分野 1

  1. 人文・社会 / 文化人類学、民俗学  / 南アジア、伝統医療、スリランカ、インド、仏教、布施、基盤的コミュニズム、医師のプロフェッショナリズムと宗教

現在の研究課題とSDGs 1

  1. 医師のプロフェッショナリズムとワークライフバランス

受賞 1

  1. BEST PRESENTATION AWARD

    2023年11月   XVII. International Conference on Medical Anthropology   Being Reticent for Healing – Singularity and Non-Verbalization in Indigenous Medical Practices in Sri Lanka

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    受賞区分:国際学会・会議・シンポジウム等の賞 

 

論文 1

  1. <書評>小田なら. 『<伝統医学>が創られるとき --ベトナム医療政策史』京都大学学術出版会, 2022年, 316 p.

    梅村 絢美

    アジア・アフリカ地域研究   22 巻 ( 2 ) 頁: 292 - 294   2023年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科  

    CiNii Research

書籍等出版物 1

  1. 路上の対話を未来へつなぐ

    梅村 絢美

    名古屋大学医学系研究科総合医学教育センター  2024年 

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    記述言語:日本語

    CiNii Books

講演・口頭発表等 6

  1. Being Reticent for Healing – Singularity and Non-Verbalization in Indigenous Medical Practices in Sri Lanka 国際会議

    Ayami Umemura

    17th. International Conference on Medical Anthropology  2023年11月20日  The World Academy of Science, Engineering and Technology (WASET)

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    開催年月日: 2023年11月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:Rome(Online)   国名:イタリア共和国  

  2. 汝を負うて医師となる:肉眼解剖学実習における匿名性と顔の倫理

    梅村絢美

    日本医学教育学会  2023年7月29日  日本医学教育学会

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    開催年月日: 2023年7月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:出島メッセ   国名:日本国  

  3. 視線の交叉が紡ぐ観察:臨床実習とフィールドワークの比較検討

    梅村絢美

    日本医学教育学会  2022年8月6日  日本医学教育学会

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    開催年月日: 2022年8月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:Gメッセ群馬   国名:日本国  

  4. Becoming a "Good Doctor" Owing You: Uniqueness and Ethics of the Face in Gross Anatomy Practices in Japan. 国際会議

    International Conference on Medical Humanities.  2022年3月11日 

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    開催年月日: 2022年3月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:グレートブリテン・北アイルランド連合王国(英国)  

  5. シンハラ仏教徒と献血:内戦後のジャフナ集団献血をめぐって 招待有り

    梅村絢美

    スリランカ研究フォーラム  2021年12月5日  スリランカ研究フォーラム

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    開催年月日: 2021年12月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:オンライン開催   国名:日本国  

  6. 血の地政学:ジャフナにおける献血ツアーをめぐって

    梅村絢美

    日本南アジア学会第34回全国大会  2021年10月6日  日本南アジア学会

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    開催年月日: 2021年10月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:専修大学(オンライン開催)   国名:日本国  

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科研費 4

  1. 日本版ポジティヴヘルス:新しい健康概念の構築と有用性の検証

    研究課題/研究課題番号:23K09622  2023年4月 - 2026年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    宮崎 景, 若林 英樹, 高橋 徳幸, 後藤 道子, 末松 三奈, 梅村 絢美

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    担当区分:研究分担者 

    WHOにより1948年に提唱された「健康」の定義は時代にそぐわず過剰診断や医療化の原因となっており、高齢化社会にあわせて再定義した「ポジティヴヘルス」という「いきがいとレジリエンスを融合」した概念がオランダにおいて国家をあげて導入され、成果をあげつつある。本研究では①オランダ版ポジティヴヘルスの6つの次元と44の指標をベースに、日本版「ポジティヴヘルス」を混合研究で構築し、②医療、介護の現場でその有用性を検証し③ポジティヴヘルスを実践するための教育・啓発活動を行う。

  2. COVID-19の後遺症の人類学:生物医療・漢方鍼灸・アーユルヴェーダを事例に

    研究課題/研究課題番号:22K13262  2022年4月 - 2027年3月

    科学研究費助成事業  若手研究

    梅村 絢美

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )

    パンデミックが長期化するなか、COVID-19の診断基準や予防・検査方法の世界標準化とは対象的に、「COVID-19 の後遺症」の範囲や位置づけは、ローカルな文脈において多様化し錯綜している。この状況下、回復後に患者が経験する複数の症状のうち、ローカルな文脈において、何がどこまで 「COVID-19 の後遺症」として認知・診断される/されないのか、それら身体精神的な仕組みや政治・経済・社会・文化的因果関係を、誰がどのように解釈しケアしているのか。本研究では、日本・インド・スリランカにおける複数の医療(生物医療・ 漢方鍼灸・アーユルヴェーダ)を対象とした調査により明らかにする。
    初年度である本年度は、日本国内およびインド・スリランカにおけるCOVID-19感染拡大状況とその対策の変遷、「COVID-19の後遺症」の行政レベルおよび新聞等オンラインで確認できる範囲での位置づけやその対応について文献・オンライン調査および現地調査によって明らかにした。また、スリランカにおいて短期調査を実施し、「COVID-19の後遺症」がどのように受け止められているのかについて、文献収集およびアーユルヴェーダの医師に対するインタビュー調査を通じて明らかにした。
    本年度は、文献およびオンライン上の情報を中心とした調査を実施したため、マクロな視点および医療者側の視点からの「COVID-19の後遺症」のとらえかたを中心に把握することができた。一方で、感染リスク等を考慮する必要から、患者やその家族の「COVID-19の後遺症」やそのケアに関する捉えられ方については、調査が不十分となり、しっかりと把握ができていない。第5類移行に伴い、少なくとも日本国内においては、医療機関における参与観察や患者・家族へのインタビュー調査の実施可能性が高まることが予想されるため、次年度以降、中心的に取り組みたい。また、漢方鍼灸に関しては、情報を収集できる医療機関にアクセスできなかったことから本年度の調査は不十分であったといえる。次年度は漢方鍼灸の調査も積極的に進めていきたい。
    本年度は、日本国内およびインド・スリランカにおけるCOVID-19感染拡大状況とその対策の変遷、「COVID-19の後遺症」の位置づけやその対応について2020年初頭から時系列を追って整理した。
    そこで明らかとなったのは、生物医療において、「COVID-19の後遺症」の枠組みそれ自体が、症状が出現する部位に関する治療方法の枠組み(例えば診療科ごと)の枠内で独自に定義されていることである。また、一部ではゲノムレベルでの研究も進められているようであり、そこでは「COVID-19の後遺症」の発現しやすい遺伝子や、ワクチンの副反応の出やすさ、等に関わる遺伝子型の特定や、免疫反応に関連する細胞に関する研究が進められていることも分かった。これを踏まえ、現時点では、生物医療分野における「COVID-19の後遺症」の認識のされ方とアプローチ法の特徴を、求心的・個別分析的とした。
    一方、独立した診療科はあるものの、身体を包括的に捉える身体観をもつアーユルヴェーダにおいては、「COVID-19の後遺症」が、老廃物(アーマ)の蓄積によるものととらえられ、「後遺症」が発現する部位や出方が違えど、適切な方法により、アーマを体外に排出することに治療の主眼が置かれることが明らかとなった。これを踏まえ、現時点では、アーユルヴェーダにおける「COVID-19の後遺症」の認識のされ方とアプローチ法の特徴を、生物医療との対比のなかで、遠心的・綜合的とした。なお、インド・スリランカにおける「COVID-19の後遺症」に関するアーユルヴェーダ的治療は、政府が国内患者へ向けて積極的にその活用を促していることに加え、メディカルツーリズムの文脈において、国外患者へ向けて情報発信していることが分かり、実際、「COVID-19の後遺症」ケアとして外国人が渡印して治療を受けている実態も把握できた。
    2年度目にあたる令和5年度は、日本国内における生物医療および漢方鍼灸分野の「COVID-19の後遺症」について、実際の診察を観察したり、医療者や患者にインタビューを実施することを通じて、よりミクロな視点で明らかにしていく。特に、初年度、調査が不十分であった漢方鍼灸分野については、東京都内の医療機関におけるコロナ後遺症外来での診療の観察や医療者・患者・家族へのインタビュー調査を通じて、多角的に明らかにしていきたい。また、初年度は調査ができなかったインド(南インド)のアーユルヴェーダの医療機関においても調査を実施する予定である。
    そこで得られた成果を、"Social Science and Medicine"等の国外の医療社会科学系の査読つき学術誌に投稿し、積極的に発信していく予定である。また、本研究を通じて得られた成果や視座について、医療者や医学研究者と意見交換をし、「COVID-19の後遺症」研究の領野を広げていきたい。

  3. 社会を形づくる宗教的贈与─インド系宗教における「徳の経済」の展開から

    研究課題/研究課題番号:21H00645  2021年4月 - 2025年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    濱谷 真理子, 池亀 彩, 藏本 龍介, 中村 沙絵, 梅村絢美, 飯塚 真弓

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    インド発祥の宗教においては伝統的に、「自己放棄」や「自己犠牲」という理念に基づく宗教的贈与がみられる。しかし近年、これらの宗教的贈与は儀礼的贈与という枠をこえ、ヒト・モノ・カネの新たな循環――本研究ではこれを「徳の経済」と措定する――をもたらしている。それでは、「徳の経済」の内実とはいかなるものか。それは当該地域でどのように発展してきたのか。どのように社会関係や行為を媒介し、いかなる社会を創造しているのか。本研究では、インド、スリランカ、ミャンマーにおける現地調査を通じてこれらの問題を実証的に明らかにする。

  4. スリランカの献血事業からみる内戦終結後の国家統一と公衆衛生に関する人類学的研究

    研究課題/研究課題番号:18J40154  2018年4月 - 2022年3月

    科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

    梅村 絢美

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    担当区分:その他 

    研究最終年度では、前年度に引きつづきスリランカでの現地調査はできなかったものの、オンラインで情報収集を進め、スリランカにおける民族紛争と異宗教間の贈与(布施)をめぐる認識の相違、身体観の違いなど、献血をめぐって展開される政治的な様相について検討を重ね、研究発表をおこなった。また、COVID-19パンデミックによる献血者の増減や献血方法の変更(集会所ではなく予約制など)、パンデミック後の献血の在り方への展望についてもオンラインや電話調査によりデータを収集した。さらに、COVID-19感染者による研究用の検体のための献血という、新たな動きも確認された。
    COVID-19による影響は、スリランカ社会のさまざまな側面に及び、それへの反応として、人びとによる互助的な実践としての贈与も確認された。これは、献血と並行して考える必要があると考えられる。観光業を主要産業の一つとしてきたスリランカでは、COVID-19パンデミック以降、外国人の観光客の激減をきっかけに経済が落ち込み、さらに世界的な物価上昇により経済的な困窮が深刻化している。このような状況下、食料や生活必需品の贈与が宗教を問わず盛んに行われるようになった。こうした事例における、仏教・ヒンドゥー教・イスラーム・キリスト教における宗教的な贈与の解釈をめぐっても検討し、COVID-19パンデミックにおける献血行動への影響と過去の内戦や連続テロ時の献血行動への影響との関係について比較検討した。
    COVID-19の献血行動への影響は、経済的な問題のみならず、人びとの衛生観念の変化とも関連づけて検討する必要がある。これは、従来の血液に対するケガレ観とは異なる視点である。
    令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
    令和3年度が最終年度であるため、記入しない。