学位 1
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博士(社会人類学) ( 2013年3月 首都大学東京 )
研究キーワード 1
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南アジア、スリランカ、インド、伝統医療、仏教 布施
研究分野 1
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人文・社会 / 文化人類学、民俗学 / 南アジア、伝統医療、スリランカ、インド、仏教、布施、基盤的コミュニズム、医師のプロフェッショナリズムと宗教
現在の研究課題とSDGs 1
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医師のプロフェッショナリズムとワークライフバランス
講演・口頭発表等 4
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視線の交叉が紡ぐ観察:臨床実習とフィールドワークの比較検討
梅村絢美
日本医学教育学会 2022年8月6日 日本医学教育学会
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Becoming a "Good Doctor" Owing You: Uniqueness and Ethics of the Face in Gross Anatomy Practices in Japan. 国際会議
International Conference on Medical Humanities. 2022年3月11日
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シンハラ仏教徒と献血:内戦後のジャフナ集団献血をめぐって 招待有り
梅村絢美
スリランカ研究フォーラム 2021年12月5日 スリランカ研究フォーラム
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血の地政学:ジャフナにおける献血ツアーをめぐって
梅村絢美
日本南アジア学会第34回全国大会 2021年10月6日 日本南アジア学会
科研費 2
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社会を形づくる宗教的贈与─インド系宗教における「徳の経済」の展開から
研究課題/研究課題番号:21H00645 2021年4月 - 2025年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
濱谷 真理子, 池亀 彩, 藏本 龍介, 中村 沙絵, 梅村絢美, 飯塚 真弓
インド発祥の宗教においては伝統的に、「自己放棄」や「自己犠牲」という理念に基づく宗教的贈与がみられる。しかし近年、これらの宗教的贈与は儀礼的贈与という枠をこえ、ヒト・モノ・カネの新たな循環――本研究ではこれを「徳の経済」と措定する――をもたらしている。それでは、「徳の経済」の内実とはいかなるものか。それは当該地域でどのように発展してきたのか。どのように社会関係や行為を媒介し、いかなる社会を創造しているのか。本研究では、インド、スリランカ、ミャンマーにおける現地調査を通じてこれらの問題を実証的に明らかにする。
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スリランカの献血事業からみる内戦終結後の国家統一と公衆衛生に関する人類学的研究
研究課題/研究課題番号:18J40154 2018年4月 - 2022年3月
科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
梅村 絢美
担当区分:その他
研究最終年度では、前年度に引きつづきスリランカでの現地調査はできなかったものの、オンラインで情報収集を進め、スリランカにおける民族紛争と異宗教間の贈与(布施)をめぐる認識の相違、身体観の違いなど、献血をめぐって展開される政治的な様相について検討を重ね、研究発表をおこなった。また、COVID-19パンデミックによる献血者の増減や献血方法の変更(集会所ではなく予約制など)、パンデミック後の献血の在り方への展望についてもオンラインや電話調査によりデータを収集した。さらに、COVID-19感染者による研究用の検体のための献血という、新たな動きも確認された。
COVID-19による影響は、スリランカ社会のさまざまな側面に及び、それへの反応として、人びとによる互助的な実践としての贈与も確認された。これは、献血と並行して考える必要があると考えられる。観光業を主要産業の一つとしてきたスリランカでは、COVID-19パンデミック以降、外国人の観光客の激減をきっかけに経済が落ち込み、さらに世界的な物価上昇により経済的な困窮が深刻化している。このような状況下、食料や生活必需品の贈与が宗教を問わず盛んに行われるようになった。こうした事例における、仏教・ヒンドゥー教・イスラーム・キリスト教における宗教的な贈与の解釈をめぐっても検討し、COVID-19パンデミックにおける献血行動への影響と過去の内戦や連続テロ時の献血行動への影響との関係について比較検討した。
COVID-19の献血行動への影響は、経済的な問題のみならず、人びとの衛生観念の変化とも関連づけて検討する必要がある。これは、従来の血液に対するケガレ観とは異なる視点である。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。