2021/10/20 更新

写真a

ヒグチ リョウ
樋口 諒
HICUCHI Ryo
所属
高等研究院 特任助教
大学院人文学研究科 特任助教
大学院担当
大学院人文学研究科
職名
特任助教

学位 1

  1. 博士(工学) ( 2018年3月   東京工業大学 ) 

研究分野 1

  1. 社会基盤(土木・建築・防災) / 建築史、意匠  / 建築史

経歴 9

  1. 名古屋大学   高等研究院   特任助教

    2021年4月 - 現在

  2. 慶應義塾大学   政策・メディア研究科   非常勤講師

    2021年3月 - 現在

  3. 東京工業大学   特別研究員

    2019年4月 - 現在

  4. 日本学術振興会

    2019年4月 - 2021年3月

  5. 立教大学   文学部   兼任講師

    2019年4月 - 2021年3月

  6. 金沢大学   人間社会研究域付属国際文化資源学研究センター   客員研究員

    2018年6月 - 現在

  7. 日本学術振興会(受入先:東京工業大学) 特別研究員PD

    2018年4月 - 2019年3月

  8. 日本学術振興会   特別研究員DC2

    2017年4月 - 2018年3月

  9. ウィーン大学   ビザンツ・現代ギリシャ研究所   Visiting PhD

    2015年10月 - 2016年10月

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学歴 1

  1. 東京工業大学   総合理工学研究科   人間環境システム専攻 博士後期課程

    2014年4月 - 2018年3月

所属学協会 3

  1. 西洋中世学会

  2. 日本建築学会

  3. 日本ビザンツ学会

受賞 1

  1. 2021年日本建築学会奨励賞

    2021年9月   日本建築学会   内接十字形教会堂における内部建築構成の展開 中期ビザンツ文化圏における内接十字型教会堂の系譜 その1

 

論文 10

  1. The Derivation of the Cross-in-Square Churches in terms of their Interior Tectonic Configuration: The Genealogy of the Cross-in-Square Churches during the Middle Byzantine Period (1) 招待有り 査読有り 国際誌

    Higuchi Ryo, Nasu Satoshi

    Japan Architectural Review   2 巻 ( 4 ) 頁: 530 - 544   2019年10月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    前稿までで指摘してきた、中期ビザンティン期の内接十字型が内包する二つの系統について、その内部の建築構成の経年的な変遷をみると、立体的な特徴は発散しているにも拘わらず平面的には収束しており、そのために異なる建築構成の教会堂を既往研究が「内接十字」として一纏めにしてきた可能性を指摘した。

    DOI: 10.1002/2475-8876.12116

  2. Photogrammetry Using Virtual Restoration of Wall-Paintings of the Rock-Hewn Churches in the Göreme Valley, Cappadocia and its Value for the Museum's Contents 査読有り 国際共著

      IV-2/W6 巻   頁: 83 - 89   2019年8月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    トルコ・アナトリア高原に位置する世界遺産カッパドキアにおける岩窟教会堂において、写真測量法による3次元モデルを作成し、損失のみられる壁画についてPC上で復元する手法を提示すると共に、それらを博物館のコンテンツとしてどのように用いるのが最適か議論した。

    DOI: 10.5194/isprs-annals-iv-2-w6-83-2019

  3. 内接十字型教会堂の主要な内部建築構成の地理的分布と地域性 中期ビザンツ文化圏における内接十字型教会堂の系譜 その2 査読有り

    樋口諒

    日本建築学会計画系論文集   84 巻 ( 758 ) 頁: 987 - 994   2019年4月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本建築学会  

    中期ビザンティン期の内接十字型について、前稿までで明らかにしてきた二つの系統とその特質を踏まえつつ、これらの教会堂の地理的な分布から当時のビザンティン文化圏における建築的な地域性について論じた。

    DOI: 10.3130/aija.84.987

    CiNii Article

  4. 天井面架構の構築順序からみた中期ビザンツ文化圏の内接十字型教会堂の展開 査読有り

    樋口諒, 那須聖

    日本建築学会計画系論文集   83 巻 ( 745 ) 頁: 551 - 560   2018年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本建築学会  

    中期ビザンティン期の内接十字型の教会堂について、前稿で指摘した壁面の架構構成の違いに対応するように天井面の構築方法に二つの異なる系統が存在することを指摘した。

    DOI: 10.3130/aija.83.551

    CiNii Article

  5. 内部架構構成からみた中期ビザンツ文化圏内接十字型教会堂建築の成り立ち 査読有り

    樋口諒, 那須聖

    日本建築学会計画系論文集   82 巻 ( 737 ) 頁: 1817 - 1827   2017年7月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本建築学会  

    中期ビザンティンの教会建築における最も重要な建築形式である内接十字について、その枠組みを設定した上で網羅的に聖堂の情報を収集し壁面の架構構成に着目して分析した。その結果これまで一纏めにされてきた内接十字の教会堂が実際には異なる二つの系統を内包しているものと見做せる点を指摘した。

    DOI: 10.3130/aija.82.1817

    CiNii Article

  6. IMPROVING PERFORMANCE OF FEATURE EXTRACTION IN SFM ALGORITHMS FOR 3D SPARSE POINT CLOUD 査読有り 国際共著

    F. Condorelli, R. Higuchi, S. Nasu, F. Rinaudo, H. Sugawara

    ISPRS - International Archives of the Photogrammetry, Remote Sensing and Spatial Information Sciences   XLII-2/W17 巻   頁: 101 - 106   2019年11月

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Copernicus GmbH  

    Abstract. The use of Structure-from-Motion algorithms is a common practice to obtain a rapid photogrammetric reconstruction. However, the performance of these algorithms is limited by the fact that in some conditions the resulting point clouds present low density. This is the case when processing materials from historical archives, such as photographs and videos, which generates only sparse point clouds due to the lack of necessary information in the photogrammetric reconstruction. This paper explores ways to improve the performance of open source SfM algorithms in order to guarantee the presence of strategic feature points in the resulting point cloud, even if sparse. To reach this objective, a photogrammetric workflow is proposed to process historical images. The first part of the workflow presents a method that allows the manual selection of feature points during the photogrammetric process. The second part evaluates the metric quality of the reconstruction on the basis of a comparison with a point cloud that has a different density from the sparse point cloud. The workflow was applied to two different case studies. Transformations of wall paintings of the Karanlık church in Cappadocia were analysed thanks to the comparison of 3D model resulting from archive photographs and a recent survey. Then a comparison was performed between the state of the Komise building in Japan, before and after restoration. The findings show that the method applied allows the metric scale and evaluation of the model also in bad condition and when only low-density point clouds are available. Moreover, this tool should be of great use for both art and architecture historians and geomatics experts, to study the evolution of Cultural Heritage.

    DOI: 10.5194/isprs-archives-xlii-2-w17-101-2019

  7. 中期以降のビザンツ教会堂建築の研究動向 査読有り

    樋口諒

    西洋中世研究   10 巻   頁: 202 - 212   2018年12月

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    記述言語:日本語  

    中期以降のビザンティンの教会堂建築が19世紀以降どのように研究されてきたのか、その研究史を概観した上で、平面分析を専らとしてきたこれまでの研究とそこから新たな地平を開こうとする近年の研究について解説した。

  8. Byzantine Architecture: Within or Beyond the Boundaries of the Nation State 査読有り

    Higuchi Ryo

    Proceedings of the 12th International Symposium on Architectural Interchanges in Asia     頁: 1553 - 1558   2018年10月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)  

    オスマン帝国からギリシャ・セルビア・ブルガリアといった近代国家が独立・成立した際に、各国が国家としてのアイデンティティ確立のためにどのようにビザンティン建築を使用し、それがその後のビザンティン建築研究の枠組みをどのように歪めてしまったのかを指摘した。

  9. 内接十字型教会堂における内部建築構成の展開: 中期ビザンツ文化圏における内接十字型の系譜 その1 査読有り

    樋口諒, 那須聖

    日本建築学会計画系論文集   83 巻 ( 752 ) 頁: 2025 - 2034   2018年10月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    前稿までで指摘してきた、中期ビザンティン期の内接十字型が内包する二つの系統について、その内部の建築構成の経年的な変遷をみると、立体的な特徴は発散しているにも拘わらず平面的には収束しており、そのために異なる建築構成の教会堂を既往研究が「内接十字」として一纏めにしてきた可能性を指摘した。

    DOI: 10.3130/aija.83.2025

  10. Digital non-metric image-based documentation for the preservation and restoration of mural paintings: the case of the Üzümlü Rock-hewn Church, Turkey 査読有り 国際共著

      7 巻 ( 14 ) 頁: 31 - 31   2016年5月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    トルコ・カッパドキアのウズムル教会を事例に、限られた予算・人的資源の中で壁画の調査・保存を効率的に行うための手法を論じたものであり、ドキュメンテーションの時間の短縮と現場ですべての作業を行えることに重点を置いている。岩窟教会堂では壁画の描かれる場所が不定形であり、これの正確な記述に一番コストがかかることから、複数枚の写真を合成して近似的な正射影像を作りその上への壁画の状態記述し作業を簡便化する。

    DOI: 10.4995/var.2016.4241

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MISC 7

  1. カッパドキア・ギョレメ渓谷の岩窟聖堂における写真測量法を用いたヴァーチャルな壁画の修復とその博物館展示としての価値

    樋口諒  

    公益財団法人村田学術振興財団年報34 巻   頁: 513 - 514   2020年6月

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:会議報告等  

  2. 写真測量法によるカッパドキア・ギョレメの岩窟聖堂の3Dモデル作成とヴァーチャル修復の手法

    菅原裕文, 樋口諒  

    金沢大学文化資源学研究22 巻   頁: 57 - 65   2019年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

  3. [新刊紹介]Vasileios Marinis, Architecture and Ritual in the Churches of Constantinople: Ninth to Fifteenth Centuries, Cambridge: Cambridge University Press, 2014

    樋口諒  

    西洋中世研究10 巻   頁: 247   2018年12月

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    記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  4. Some Topics towards Better Understanding of Tigray’s Cross-in-Square: A Comparison between Broad Christian Cross-in-Square Churches

    Ryo Higuchi, Nobuhiro Shimizu, Hirofumi Sugawara  

    Abstracts of the 20th International Conference of Ethiopian Studies   頁: 95   2018年10月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

  5. 中期ビザンツ期の内接十字型教会堂におけるドームの形態的特徴と使用部材

    樋口諒, 那須聖  

    2017年度日本建築学会大会学術講演梗概集   頁: 881 - 882   2017年9月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)  

  6. The Problems of Middle Byzantine Cross-in-Square Churches: Towards a Better Understanding of the Locality and Development of Byzantine Architecture

    Higuchi Ryo  

    Proceedings of the 23rd International Congress of Byzantine Studies: Thematic Sessions of Free Communications   頁: 759 - 760   2016年8月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

  7. よそ者の視線からビザンツ建築を研究する 招待有り

    樋口諒  

    KDDI Foundation7 巻   頁: 10 - 11   2016年4月

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    記述言語:日本語  

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講演・口頭発表等 18

  1. 三次元デジタルアーカイブによるギリシャ・ビザンティン聖堂遺跡群の研究資源化

    樋口諒, 村田光司

    JADH SIGLITH第1回研究会  2021年3月10日 

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    開催年月日: 2021年3月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  2. 西アジア・中央アジアのキリスト教建築の形態的特徴と分布 招待有り

    樋口諒

    前近代中央アジアにおける文化の交流と非交流  2021年1月23日 

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    開催年月日: 2021年1月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

  3. 史料としての建築:その記録・利用・応用 招待有り

    樋口諒

    第2回若手研究シンポジウム  2020年9月20日 

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    開催年月日: 2020年9月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

  4. Photogrammetry Using Virtual Restoration of Wall-Paintings of the Rock-Hewn Churches in the Göreme Valley, Cappadocia and its Value for the Museum's Contents 国際会議

    Ryo Higuchi, Hirofumi Sugawara, Murat Gülyaz

    The 27th International CIPA symposium  2019年9月4日 

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    開催年月日: 2019年9月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

  5. Byzantine Architecture: Within or Beyond the Boundaries of the Nation State 国際会議

    Higuchi Ryo

    The 12th International Symposium on Architectural Interchanges in Asia  2018年10月 

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    開催年月日: 2018年10月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

  6. Some Topics towards Better Understanding of Tigray’s Cross-in-Square: A Comparison between Broad Christian Cross-in-Square Churches 国際会議

    Ryo Higuchi, Nobuhiro Shimizu, Hirofumi Sugawara

    20th International Conference of Ethiopian Studies  2018年10月2日 

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    開催年月日: 2018年10月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:メケレ  

  7. The Problems of Middle Byzantine Cross-in-Square Churches: Towards a Better Understanding of the Locality and Development of Byzantine Architecture 国際会議

    Higuchi Ryo

    23rd International Congress of Byzantine Studies  2016年8月26日 

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    開催年月日: 2016年8月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

  8. Improving Performance of Feature Extraction in SfM Algorithms for 3D Sparse Point Cloud 国際会議

    Francesca Condorelli, Ryo Higuchi, Satoshi Nasu, Fulvio Rinaudo, Hirofumi Sugawara

    6th International Workshop: LowCost 3D - Sensors, Algorithms, Applications  2019年12月2日 

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    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

  9. 中世エチオピアの教会建築にみる他地域の影響 招待有り

    樋口諒

    関西ビザンツ史研究会・東方キリスト教圏研究会合同シンポジウム  2019年8月9日 

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    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

  10. A Consideration of Early Christian Attitudes towards Pagan Temples 国際会議

    Higuchi Ryo

    20th Australasian Association for Byzantine Studies Conference  2019年7月20日 

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    記述言語:英語  

  11. カッパドキア岩窟聖堂における工匠集団特定の試み——美術史・建築史的研究における3Dモデルの活用

    菅原裕文, 樋口諒

    第17回日本ビザンツ学会大会  2019年3月25日 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  12. 中期ビザンティン建築におけるキプロス島の位置づけ

    樋口諒

    第10回西洋中世学会発表会  2018年6月 

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    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:東洋大学  

  13. Variations of Cross-in-Square Churches during Middle Byzantine and Relationship between them 国際会議

    Higuchi Ryo

    Japan-Turkey Cooperative Education Program on Resilience Engineering for Energy and Urban Systems  2018年1月15日 

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    記述言語:英語  

    開催地:イスタンブール工科大学  

  14. 中期ビザンツ期の内接十字型教会堂におけるドームの形態的特徴と使用部材

    樋口諒, 那須聖

    日本建築学会大会(中国)  2017年9月2日 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:広島工業大学  

  15. 内接十字型教会堂にみる中期ビザンツ期の教会堂建築における創建年代推定の手法とその問題

    樋口諒

    第9回西洋中世学会発表会  2017年6月 

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    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:東京都立大  

  16. 教会堂内部の架構形式にみる中期ビザンツ期の内接十字型の特質と成り立ち

    樋口諒

    中世建築研究会  2017年5月13日 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:東京大学  

  17. 中期ビザンツ期の内接十字型教会堂におけるドームの形態的・意匠的特徴とその地域性

    樋口諒, 那須聖

    第15回日本ビザンツ学会発表会  2017年3月29日 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:大阪市立大  

  18. Architectural Characteristics as the Cultural Production of Locals: the Case of Byzantine Architecture 国際会議

    Higuchi Ryo

    Cultural Typhoon in Europe  2016年9月24日 

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    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:ウィーン  

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科研費 7

  1. 古代末期~中世ビザンツ期城塞の年代測定にむけた物質的・統計的アプローチの開発

    研究課題/研究課題番号:20K20721  2020年7月 - 2023年3月

    挑戦的研究(萌芽)

    深津 行徳

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    担当区分:研究分担者 

    本研究は、岩石風化学、画像認識、機械学習の方法や知見を援用しつつ、石灰岩製城壁の建設・修築年代決定を可能にするような、科学的方法を開発することを目的とする。
    ギリシアと・小アジア各地に建設された100余の城壁の年代を確定できれば、資料が少ない地方における社会的心性の変容とそれを取り巻く国際情勢・経済的条件の変化等を、より精密に跡付けしうる。こうした重要歴史的事象の解明を可能にする事が、城壁建設・修築年代決定法考案の目的である。
    本研究では、これまで建築史分野での本格的活用が遅れていたAI技術やディープラーニング技術の応用を試み、岩石風化学の有効性を、工学や歴史学の立場から実際の建造物で検証する。

  2. 中期ビザンティンにおける工匠たちの建設技術とその伝承:地方部の寸法体系に着目して

    研究課題/研究課題番号:20K14929  2020年4月 - 2024年3月

    若手研究

    樋口 諒

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    ビザンティン史において、初期と中・後期との間には史的断絶があり、この時期建築活動の担い手は建築家から経験則による工匠たちへと移行した。本研究は建設活動の最も基礎的な要素としての寸法体系から史料の残されていないこの時期の社会的な変遷を明らかにするものであり、首都と地方部(カッパドキア・クレタ島・キプロス島)の寸法体系を比較・検討することで中期ビザンティン帝国の尺度を体系的に明らかにするものである。

  3. 古代末期~中世におけるTlos市領域の流通インフラと農耕・居住区域の復元

    研究課題/研究課題番号:19H01333  2019年4月 - 2024年3月

    浦野 聡

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    担当区分:研究分担者 

    ローマ帝国からビザンツ帝国への移行期は、アラブ・イスラム勢力が地中海に進出してきた7~8世紀に画される。それは、まさしく古代から中世への転換期でもあった。そうした時代の転換がひとびとの生活や物質文化にどのような影響をもたらしたのか。そのことを、大きな社会構造の変化との関連で解明するためには、ローマ時代からビザンツ時代にかけて、比較的安定した国際情勢の中で生活を紡いでいたひとびとの居住地域に焦点を当てるのが適切であり、トルコ南西部、クサントス川中流域は格好の調査対象たる資格がある。特に未調査の、内陸流通ネットワークと居住区画の地理学的、歴史学的、建築学的調査を行う。
    2019年度については、現地研究協力者のアクデニス大学教授タネル・コルクート氏らと、今後の研究の進め方について、まず、議論を行った。その結果、トロス市域内の、新規発掘は、これまでの発掘成果の取りまとめが行われていないことから、難しいと判断され、発掘を伴わない、城壁の年代決定調査、および、建築階梯調査を優先して行うこととなった。まずは全体像を確かめるため、現地調査を行い、調査すべき城壁を平面図にマッピングした。
    河川流域調査については、エセンチャイ川流域に、調査に最適な沼沢地が残っていないことが問題であるということが明らかになった。そこで、あらたに現地協力者となったスレイマンデミレル大学准教授チェティン・シェンクル氏と議論した結果、エセンチャイ上流から100km北東にあるエベル湖、およびその主水源であるアカルチャイ川流域において、堆積土壌を採取し、花粉化石、珪藻化石、胞子化石の調査を行うとともに、重金属の含有割合調査、鉛同位体比の変遷調査を行うことが、小アジア南西部の中広域の植生、環境変化、人為的活動の痕跡を知るために、最もふさわしいと判断された。エセンチャイ河谷は、河川舟航および陸上輸送で、アカルチャイ川とエベル湖の盆地につながっており、特に、文献資料や考古資料による証明を欠く、中世初期から中世盛期における中広域の自然環境圏、および流通圏の存在を確かめるためには、想定される圏域の両端での調査が不可欠だからである。次年度以降の本格調査に備え、事前調査を行い、堆積土壌の採取とその分析を開始したが、少なくとも過去1万年の土壌は採取できることが想定されている。
    倉庫遺跡等、人工建築物と自然環境・交易流通路の関連については、エセンチャイ河谷での調査からエベル湖盆地での調査に対象地域が変更になったことから、倉庫遺跡の探査に加え、橋梁、および、川港遺跡の探査をあらたな調査対象として加えた。
    初年度は、関係各所との調整、状況に応じた研究計画の修正、および、詳細な研究行程の策定に充てられた。調整の結果、調査対象地域の変更を行うことになった。とりわけ、①アクデニス大学隊がトルコ政府との関係において決定した、トロス遺跡における新規発掘停止と、②エセンチャイ河谷における調査適地の欠如、および複数の考古調査隊との調整作業の不調は、研究対象地の変更に重大な影響を及ぼした。
    当初計画によれば、城壁周辺の発掘をトルコ隊が行い、城壁内外の測量を日本隊が行う計画であったが、発掘作業の停止により、日本隊には測量のみが委嘱されることになった。これに対し、日本隊では、城壁自体の非破壊検査を行い、測量のみによっては達せられない城壁の建設・修復年代特定を行う提案をし、アクデニス大学隊の了承を得た。また、次年度以降に計画されていた聖堂と神殿の間の工房地区発掘も行えなくなったが、城壁の外延は、この地区にも達しているので、城壁の非破壊検査によって、年代特定を精密に行えれば、城壁に取り囲まれたアクロポリス南麓だけでなく、この地区の活動時期も特定でき、将来の発掘に指標を与えることが期待されることになった。
    その一方、エセンチャイ川の土壌調査が行えなくなったのは、調査適地の欠如だけでなく、この地域全体が、考古調査隊の権利関係が入り組んだ地域であり、調整がうまくいかなかったことにも拠っている。その点、代替地として選定したエベル湖・アカルチャイ川流域は、発掘権の独占関係はなく、堆積土壌採取に最適の地である。新石器時代より今日まで活発な交通の要衝を占めており、古代から中世にかけての人為的活動の痕跡を探るのに適切な調査地である。協力者のシェンクル准教授に対しては、こちらから鉛同位体比の調査を提案するなど、大きな研究成果が期待されることになった。以上のことから、研究計画は、おおむね順調に進展していると考えている
    今後は、上記のような情勢変化に応じて、トロス市やトロスが属するリキア地方の城壁調査に軸足を置きつつ、環境史調査・交通史調査の調査対象をエセンチャイ河谷から、エベル湖盆地にシフトさせていく。トロス市およびリキアから内陸に離れるので、その中間地帯における調査も必要となるが、そこではすでに欧米の調査隊が、環境史調査を活発に行っており、接合させていくことは十分可能と考えられる。また、エセンチャイ河谷での権利関係の調整が進み、調査適地の広範な探索が可能になれば、内陸から地中海沿岸にかけての、より大きなコンテクストの中における研究が実現するかもしれない。鋭意、実現に努めたい。
    城壁調査については、あらたに非破壊検査を導入するための研究費確保が必要になる。建築班を中心として、別途、資金確保を進めており、また、非破壊検査を専門とする研究者の協力も得られることになっている。
    倉庫遺跡調査は、調査地がエセンチャイ河谷からエベル湖盆地に移行したこと、また、トロス発掘隊が、発掘を取りやめる決断をしたことにより、実質的に行うことができなくなったばかりか、それを行い、エセンチャイのエコシステムの中に位置づけることが不可能になった。そこで、今後は、同様の遺構がエベル湖・アカルチャイ川流域に残されていないかを調査し、現存が確認されている6つの橋梁遺構(そのうち二つは現在も使用されている)と、橋梁の近くに期待される川港の調査を進めることとする。

  4. 中期ビザンツ教会堂における建築的形態と儀礼空間の関係性:装飾プログラムに着目して

    研究課題/研究課題番号:19J00662  2019年4月 - 2022年3月

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    担当区分:その他 

    本研究は、中期(9~12世紀)ビザンツ建築においてみられる建築形式の多様さについて、教会堂の使用方法との関連から説明できないかという問いのもとに、申請者がこれまで行ってきた具象的な建築物に対する分析に加えて、その内部にどのような壁画(フレスコ/モザイク)が描かれ、それらが教会堂内部へどのように配置されたかという壁画の装飾プログラムに着目してその儀礼空間としての特質を導くことにより、ビザンツ教会堂の具体的な形態と儀礼空間としての機能の関係性を捉えることを目的とするものである。

  5. 中央アジア出土東ローマ帝国貨幣の基礎的調査

    2019年4月 - 2021年3月

    公益財団法人りそなアジア・オセアニア財団  調査研究助成 

    村田 光司

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    担当区分:研究分担者 

  6. 中期ビザンツ文化圏における内接十字型の架構形式にみる建築構成の系譜と「地域」性

    研究課題/研究課題番号:17J08407  2017年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費(DC2)

    樋口 諒

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:1900000円 ( 直接経費:1900000円 )

    最終年度となる本年度は、前年度に引き続き国内および国外の既往研究を収集し、既往研究中の記述、写真、および図面を確認した。資料によって遺構の情報量に相違がみられることから、研究対象地域のうち相対的に情報量の少なかったギリシャ・トルコの二カ国における教会堂のうち約50棟を調査対象とし、それらについて、写真撮影および映像撮影を主とする現地調査を行った。写真・動画撮影・平面実測を中心に、当該地域における遺構の状況を把握するとともに、半数以上の遺構ではこれまでの既往研究では不明だったその内部架構の詳細を確認した。
    このような調査から得られた写真データ、および実測データに基づく平面図から、遺構ごとに建築外部構成・内部構成の整理を進めた。これまで作成してきたデータベースへこれらの情報も追加し、さらに創建年代不明の遺構についてはその推定を行った。
    その上で、これまでの現地調査で得られたデータを用いつつ、本年度ではビザンツの内接十字型教会堂の史的展開と地域性に関しての分析・考察の結果を発表していった。具体的にには1件の国内学会発表、2件の国際学会発表を(韓国、ピョンチャンおよびエチオピア、メケレ)行い、さらに日本建築学会計画系論文集へ「内接十字型」として一纏めにされてきた教会堂群が立体的な相違に基づくとどのように展開を遂げたものか考察する論考および当該論考を受けて内接十字型にみられる地域的な偏りに着目してビザンツ建築における地域性とはどのようなものか問い直した論考を投稿した。

  7. 東方正教教会堂の歴史的価値評価と保存手法

    2015年10月 - 2016年10月

    KDDI財団  日本人留学生助成 

    樋口諒

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

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担当経験のある科目 (本学以外) 3

  1. 都市と建築の歴史

    2021年4月 - 現在 慶應義塾大学)

  2. 史学講義23(人間と都市)

    2020年4月 - 2020年9月 立教大学)

  3. 西洋史特殊研究2B(中世キリスト教建築)

    2019年9月 - 2020年3月 立教大学)

 

社会貢献活動 3

  1. ビザンチン建築と教会堂

    役割:講師

    認定NPO法人かわさき市民アカデミー  講座名「 西洋建築の歴史 」  かわさき市 生涯学習プラザ  2021年5月

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    対象: 社会人・一般

    種別:講演会

  2. 十字軍が東地中海の建築にもたらしたもの

    役割:寄稿

    東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所情報資源利用研究センター(IRC)  Qalawun VR Project  2021年5月

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    対象: 高校生, 大学生

    種別:インターネット

  3. アラビア文字風装飾からみるビザンティン建築におけるイスラームの影響

    役割:寄稿

    東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所情報資源利用研究センター(IRC)  Qalawun VR Project  2021年4月

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    対象: 高校生, 大学生

    種別:インターネット

メディア報道 2

  1. 正教会の伝統としての木造教会堂 新聞・雑誌

    石巻日日新聞社  石巻日日新聞  2016年7月

  2. 言葉から見る聖書の世界と現在との繫がり 新聞・雑誌

    石巻日日新聞社  石巻日日新聞  2016年7月