2024/10/04 更新

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ムラヤマ アツヒコ
村山 敦彦
MURAYAMA Atsuhiko
所属
大学院医学系研究科 特任助教
職名
特任助教

学位 2

  1. 博士(医学) ( 2023年10月   名古屋大学 ) 

  2. 医学学士 ( 2009年3月   名古屋市立大学 ) 

研究キーワード 1

  1. 医療機器開発

研究分野 2

  1. ライフサイエンス / 整形外科学

  2. ナノテク・材料 / 高分子材料

経歴 3

  1. 名古屋大学   大学院医学系研究科 人間拡張・手の外科学   特任助教

    2024年10月

  2. 名古屋大学   大学院医学系研究科 四肢外傷学寄附講座   特任助教

    2024年4月 - 2024年9月

  3. 名古屋大学   医学部附属病院   病院助教

    2020年11月 - 2024年3月

学歴 2

  1. 名古屋大学   大学院医学系研究科

    2017年4月 - 2021年3月

  2. 名古屋市立大学   医学部   医学科

    2003年4月 - 2009年3月

所属学協会 3

  1. 日本手外科学会

    2016年2月 - 現在

  2. 日本マイクロサージャリー学会

    2014年12月 - 現在

  3. 日本整形外科学会

    2011年6月 - 現在

 

論文 8

  1. Quantitative Measurement of Rotation in Phalangeal Fracture Malunion Using Computed Tomography Imaging-"Linkage Simulation" 査読有り

    Yoneda, H; Iwatsuki, K; Saeki, M; Murayama, A; Takahashi, N; Yamamoto, M; Hirata, H

    DIAGNOSTICS   14 巻 ( 16 )   2024年8月

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    記述言語:英語   出版者・発行元:Diagnostics  

    Malunion of thumb and finger fractures causes problems in the cosmetic and functional aspects of the hand. Malunion of phalangeal fractures usually manifests as a combination of rotational deformities in the coronal, sagittal, and transverse planes, and corrective osteotomy is performed on the planes that cause these problems. Quantification of the deformity is essential for precise osteotomy and is difficult to perform in the transverse plane, even with radiography or computed tomography. Thus, we developed a technique called linkage simulation for the quantitative measurement of rotational deformities for surgical planning. In this procedure, finger extension and flexion can be simulated based on the predicted rotational axis of the joint, which is useful for determining the appropriate correction. Furthermore, by performing a reduction simulation in the software, it is possible to simulate the surgery and predict the postoperative results. This paper reports the details of this technique.

    DOI: 10.3390/diagnostics14161818

    Web of Science

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    PubMed

  2. A highly elastic absorbable monofilament suture fabricated from poly(3-hydroxybutyrate-co-4-hydroxybutyrate) 査読有り

    Murayama Atsuhiko, Yoneda Hidemasa, Maehara Akira, Shiomi Noriyuki, Hirata Hitoshi

    SCIENTIFIC REPORTS   13 巻 ( 1 ) 頁: 3275   2023年2月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   出版者・発行元:Scientific Reports  

    To address the growing demand for more elastic sutures free from unwanted knot loosening, we fabricated an absorbable monofilament suture from poly(3-hydroxybutyrate-co-4-hydroxybutyrate) and subjected it to physical property characterization and performance evaluation (in vitro and in vivo degradability tests and a porcine abdominal wall suture test). As this flexible, highly stretchable, and difficult-to-untie suture exhibited additional advantages of small knot size and medium to long-term bioabsorbability, it was concluded to be a safe alternative to existing monofilament sutures, with far-reaching potential applications.

    DOI: 10.1038/s41598-023-30292-w

    Web of Science

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    PubMed

  3. 肘部管症候群との鑑別を要した神経周膜腫の一例 査読有り

    山賀 崇, 栗本 秀, 原 龍哉, 山本 美知郎, 岩月 克之, 米田 英正, 佐伯 将臣, 徳武 克浩, 村山 敦彦, 杉浦 洋貴, 平田 仁

    日本肘関節学会雑誌   30 巻 ( 2 ) 頁: 402 - 404   2023年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本肘関節学会  

    神経周膜腫は稀な神経原性腫瘍である.尺骨神経に発生し,肘部管症候群と鑑別を要した症例を経験したので報告する.症例は,17歳男性.2年前から握力低下,環指小指の痺れを自覚,徐々に手の変形も進行し,前医を受診した.身体所見,神経伝導速度検査から肘部管症候群と診断し,神経剥離,皮下前方移行術を施行するも神経所見の回復が乏しかった.術後2年経過時,上腕骨内側上顆近位レベルで尺骨神経に索状物を触れ,神経原性腫瘍を疑い当院に紹介された.<BR> 腫大した尺骨神経を7cm切除,腓腹神経でcable graftを作成し,神経移植した.病理所見は、EMA陽性,S-100陰性の神経周膜細胞の増殖を認め,神経内神経周膜腫と診断した.<BR> 筋力は徐々に回復し,術後6年経過時点で,骨間筋の萎縮は残存するも,鷲手変形は認めず,小指は感覚鈍麻が残存するも感覚障害も回復傾向を示した.この論文は第35回日本肘関節学会で発表した.

    DOI: 10.24810/jelbow.30.2_402

    CiNii Research

  4. Volar plating versus external fixation for unstable dorsal fracture-dislocations of the proximal interphalangeal joint 査読有り

      47 巻 ( 3 ) 頁: 308 - 313   2022年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1177/17531934211059300

    Web of Science

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  5. Outcomes of "Cross-Coupling Suture Button Suspensionplasty" for Thumb Carpometacarpal Joint Osteoarthritis: A Preliminary Report. 査読有り

    Ota H, Watanabe K, Sasaki H, Fujihara Y, Murayama A

    The journal of hand surgery Asian-Pacific volume   26 巻 ( 4 ) 頁: 728 - 733   2021年12月

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    記述言語:英語  

    DOI: 10.1142/S2424835521720243

    PubMed

  6. 外傷後感染による MP 関節軟骨欠損に対する肋骨肋軟骨移植の長期成績 査読有り

    村山敦彦, 建部将広, 平田仁

    日手会誌   37 巻 ( 4 ) 頁: 152 - 156   2020年11月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語  

  7. 特集 手外科必修ハンドブック-専門医取得のためのファーストステップ- 変性、拘縮 外傷後手指関節拘縮(深部軟部組織性)

    村山 敦彦, 建部 将広, 平田 仁

    形成外科   63 巻 ( 13 ) 頁: S176 - S182   2020年6月

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    出版者・発行元:克誠堂出版(株)  

    DOI: 10.18916/j00398.2020325642

    CiNii Research

  8. 重度複数指損傷に対して血管柄付き有茎 MP 関節移植による spare parts surgery で機能再建した 2 例 査読有り

    村山 敦彦, 太田 英之, 渡邉健太郎, 平田 仁

    日手会誌   36 巻 ( 2 ) 頁: 138 - 142   2019年7月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語  

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書籍等出版物 1

  1. 手外科必修ハンドブック ― 専門医取得のためのファーストステップ―

    村山敦彦, 建部将広, 平田仁( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 外傷後手指関節拘縮―深部軟部組織性―)

    雑誌形成外科・克誠堂出版  2020年6月 

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    総ページ数:7   担当ページ:S176-182   記述言語:日本語 著書種別:教科書・概説・概論

講演・口頭発表等 4

  1. ポリヒドロキシアルカン酸から成る高伸縮性吸収性モノフィラメント縫合糸

    村山敦彦

    第50回日本マイクロサージェリー学会学術集会  2023年12月7日  名古屋大学 形成外科

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    開催年月日: 2023年12月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    開催地:名古屋   国名:日本国  

  2. 新規生体吸収性材料ポリヒドロキシアルカン酸を用いた医療機器開発の展望 - 吸収性モノフィラメント縫合糸の開発を通して -

    村山敦彦

    第38回日本整形外科学会基礎学術集会  2023年10月19日  筑波大学 整形外科

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    開催年月日: 2023年10月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:つくば   国名:日本国  

  3. A Highly Elastic Absorbable Monofilament Suture fabricated from Polyhydroxyalkanoates 国際会議

    Atsuhiko Murayama

    78th ASSH Annual Meeting  2023年10月5日  Megan A. Conti Mica, MD Paige M. Fox, MD, PhD

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    開催年月日: 2023年10月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:Toronto   国名:カナダ  

  4. A highly elastic absorbable monofilament suture fabricated from poly(3-hydroxybutyrate-co- 4-hydroxybutyrate)

    Atsuhiko Murayama

    APFSSH 2023  2023年5月31日  Mark Puhaindran, Jacqueline Tan, Andrew Chin

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    開催年月日: 2023年5月 - 2023年6月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:Singapore   国名:シンガポール共和国  

共同研究・競争的資金等の研究課題 2

  1. 新規生体吸収性材料PHA を用いた高伸縮性モノフィラメント縫合糸の開発

    2022年7月 - 2023年3月

    令和4 年度先端医療開発経費 

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    担当区分:研究代表者  資金種別:その他

    配分額:20000000円

  2. 新規生体吸収性材料PHAを用いたモノフィラメント縫合糸の開発

    研究課題番号:21ym0126010h0001  2021年7月 - 2022年3月

    日本医療研究開発機構研究費(AMED)  革新的医療技術創出拠点プロジェクト・橋渡し研究プログラム 

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    担当区分:研究分担者  資金種別:競争的資金

    配分額:2334000円 ( 直接経費:1795000円 、 間接経費:539000円 )

科研費 2

  1. 生体適合性と弾性に優れた新たな人工靱帯の開発

    研究課題/研究課題番号:24K19574  2024年4月 - 2027年3月

    科学研究費助成事業  若手研究

    村山 敦彦

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:2990000円 ( 直接経費:2300000円 、 間接経費:690000円 )

  2. 新たな高伸張性・生分解性ポリマーを用いた軟部組織再建用医療材料の開発

    研究課題/研究課題番号:19K23603  2019年8月 - 2023年3月

    科学研究費助成事業  研究活動スタート支援

    村山 敦彦

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:2860000円 ( 直接経費:2200000円 、 間接経費:660000円 )

    PHAは地球環境にやさしい生分解性プラスチックである。モノマーの配合比次第で、その物性を変化させることが可能であり、研究代表者の所属するグループは高い伸展性と強度を併せ持つPHAの安定した供給を実現した。また、この独自のPHAを用いて3次元構造の開発に取り組み、不織布や袋状構造体の作製方法を確立した。本研究では、これまでの研究手法をさらに発展させ、多孔性医療材料を作製し、その有用性や安全性を検証することに主眼を置く。その成果によって、薬剤の吸着実験や臨床研究に発展させ、最終的には人工神経や人工靭帯、人工血管といった軟部組織再建用デバイスのさらなる臨床的な応用を目指したい。
    生体内における実験
    エチレンオキシド滅菌した新規PHAを用いた多孔性医療機器サンプルをラットの背部皮下組織に一定期間埋植したのちに取り出し、その構造を肉眼的及び走査性電子顕微鏡を用いて微視的に観察した。また周囲の組織とともに固定・染色を行い、組織学的に観察した。さらに、引張強度や伸展性が初期値に比してどれほど残存しているかを確認した。結果、埋植後1年経過時において、全てのサンプルは肉眼的には複数箇所で分断されており、部分的な分解が生じていた。周囲の皮下組織との癒着は軽度で皮下膿瘍などの明らかな感染徴候は認めなかった。サンプルを走査性電子顕微鏡で観察すると、微細な亀裂やクレーター状変化が進行し、緩徐な分解を認めた。また、HE染色ではサンプル周囲には好中球や単球などの貪食細胞の数は多くなく、周囲組織における炎症の程度は、現存する医療用吸収性ポリマーと比して小さいことが示唆された。さらに、生体内における引張強度の半減期間はおよそ26週であった。伸展性は26週経過時に初期値のおよそ80%を維持していた。以上より、本サンプルは(1)ラット背部皮下組織において少なくとも1年間は完全には吸収されずに残存することから、緩徐な生体吸収性を持つこと、(2)肉眼的にも組織学的にも有害事象を認めないことから、優れた生体適合性を持つこと、(3)生体内において中長期の強度と伸展性を維持できることがわかった。
    本研究の目的は、新規PHAを用いた軟部組織再建用の医療機器の開発を目指し、その元となる三次元構造サンプルにおける(1)分解性・吸収性、(2)生体適合性、(3)強度等の残存率をin vivo/ in vitroで調査することである。その点では、研究の進捗状況に極端な遅れはないと言える。しかし、新型コロナ肺炎の流行に伴い、研究開発のいくつかのフェーズで遅延が発生している。素材としてのPHAの精製においてその効率化や量産化を目指す中で、共同研究施設への現地視察および打ち合わせを2020年4月23日に予定していたが、県を跨いでの移動が自粛となり中止となった。リモートワーク推進に伴い動物実験施設の職員が不足し、2020年4月と5月は新規動物の搬入禁止と動物実験棟の入館制限があったことも新たな実験系が組みにくい一因であった。また、2020年~2021年の海外・国内学会は中止あるいはWEB開催となったことに加えて特許申請の兼ね合いもあり、もともと予定していた学会発表が行えていない。
    新規PHAを用いた多孔性医療機器サンプルの現在の問題点として、形状が滑らかでないこと、サンプル毎に孔の数や大きさが異なることが挙げられる。今回の研究成果を共同研究機関にフィードバックすることで多孔性構造の均一化や再現性の向上を実現し、医療ニーズに則した最適な新規医療機器を開発していく必要がある。その上で、このサンプルに対して改めて非GLP下の生物学的安全性評価やin vitro/in vivo の統計学的な定量評価を行う。現存する医療用デバイスとの比較検討も行う。