2024/09/30 更新

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ヤマダ モエ
山田 萌恵
YAMADA Moe
所属
大学院理学研究科 名古屋大学・エディンバラ大学国際連携理学専攻 助教
大学院担当
大学院理学研究科
学部担当
理学部 生命理学科
職名
助教

学位 1

  1. 博士(理学) ( 2019年3月   名古屋大学 ) 

研究分野 1

  1. ライフサイエンス / 細胞生物学

所属学協会 2

  1. 日本細胞生物学会

  2. 日本植物生理学会

 

論文 12

  1. Novel inhibitors of microtubule organization and phragmoplast formation in diverse plant species. 査読有り 国際誌

    Kimata Y, Yamada M, Murata T, Kuwata K, Sato A, Suzuki T, Kurihara D, Hasebe M, Higashiyama T, Ueda M

    Life science alliance   6 巻 ( 5 )   2023年5月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.26508/lsa.202201657

    PubMed

  2. 植物の微小管依存的な細胞内輸送機構 査読有り

        2020年3月

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    担当区分:筆頭著者  

    DOI: 10.24480/bsj-review.11b4.00186

  3. Kinesin-13 and Kinesin-8 Function during Cell Growth and Division in the Moss Physcomitrella patens. 査読有り 国際誌

    Leong SY, Edzuka T, Goshima G, Yamada M

    The Plant cell   32 巻 ( 3 ) 頁: 683 - 702   2020年3月

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    担当区分:最終著者, 責任著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1105/tpc.19.00521

    Web of Science

    PubMed

  4. Moss Kinesin-14 KCBP Accelerates Chromatid Motility in Anaphase. 査読有り 国際誌

    Yoshida MW, Yamada M, Goshima G

    Cell structure and function   44 巻 ( 2 ) 頁: 95 - 104   2019年

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1247/csf.19015

    Web of Science

    PubMed

  5. Cytoskeletal discoveries in the plant lineage using the moss Physcomitrella patens. 招待有り 査読有り 国際共著

    Wu SZ, Yamada M, Mallett DR, Bezanilla M

    Biophysical reviews   10 巻 ( 6 ) 頁: 1683 - 1693   2018年12月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1007/s12551-018-0470-z

    PubMed

  6. The KCH Kinesin Drives Nuclear Transport and Cytoskeletal Coalescence to Promote Tip Cell Growth in Physcomitrella patens. 査読有り 国際誌

    Yamada M, Goshima G

    The Plant cell   30 巻 ( 7 ) 頁: 1496 - 1510   2018年7月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1105/tpc.18.00038

    Web of Science

    PubMed

  7. SPIRAL2 Stabilises Endoplasmic Microtubule Minus Ends in the Moss Physcomitrella patens 査読有り 国際誌

    Leong Shu Yao, Yamada Mot, Yanagisawa Naoki, Goshima Gohta

    CELL STRUCTURE AND FUNCTION   43 巻 ( 1 ) 頁: 53 - 60   2018年

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1247/csf.18001

    Web of Science

    PubMed

  8. Cytoplasmic MTOCs control spindle orientation for asymmetric cell division in plants. 査読有り

    Kosetsu K, Murata T, Yamada M, Nishina M, Boruc J, Hasebe M, Van Damme D, Goshima G

    Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America   114 巻 ( 42 ) 頁: E8847 - E8854   2017年10月

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    記述言語:英語  

    DOI: 10.1073/pnas.1713925114

    PubMed

  9. Multiple kinesin-14 family members drive microtubule minus end-directed transport in plant cells 査読有り

    Yamada Moe, Tanaka-Takiguchi Yohko, Hayashi Masahito, Nishina Momoko, Goshima Gohta

    JOURNAL OF CELL BIOLOGY   216 巻 ( 6 ) 頁: 1705 - 1714   2017年6月

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    記述言語:日本語  

    DOI: 10.1083/jcb.201610065

    Web of Science

    PubMed

  10. Mitotic Spindle Assembly in Land Plants: Molecules and Mechanisms. 招待有り 査読有り 国際誌

    Yamada M, Goshima G

    Biology   6 巻 ( 1 )   2017年1月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.3390/biology6010006

    Web of Science

    PubMed

  11. Imaging Mitosis in the Moss Physcomitrella patens 査読有り

    Yamada Moe, Miki Tomohiro, Goshima Gohta

    MITOTIC SPINDLE: METHODS AND PROTOCOLS   1413 巻   頁: 263 - 282   2016年

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  12. Clustering of a kinesin-14 motor enables processive retrograde microtubule-based transport in plants 査読有り

    Jonsson Erik, Yamada Moe, Vale Ronald D., Goshima Gohta

    NATURE PLANTS   1 巻 ( 7 )   2015年6月

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    記述言語:日本語  

    DOI: 10.1038/NPLANTS.2015.87

    Web of Science

    PubMed

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科研費 2

  1. PPB非依存的な細胞分裂面制御を司る分子機構

    研究課題/研究課題番号:22K15138  2022年4月 - 2025年3月

    科学研究費助成事業  若手研究

    山田 萌恵

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

    細胞分裂で生じた娘細胞同士の位置関係が永続的に維持される植物では、細胞分裂面の制御は器官の形を決める上で決定的な意味を持つ。植物の細胞分裂においてはPPBと呼ばれる細胞表層の微小管束構造が分裂面制御において中心的な役割を担うと考えられて来たが、近年シロイヌナズナの変異体解析からPPBに依存しない分裂面制御機構の存在が示唆された。。本研究では、PPB非依存的な細胞分裂をするヒメツリガネゴケを用いて網羅的に細胞分裂面制御因子を解析することで、植物が細胞分裂面を決定づける普遍的な分子機構の解明に挑む。
    細胞分裂で生じた娘細胞同士の位置関係が永続的に維持される植物では、細胞分裂面の制御は器官の形を決める上で決定的な意味を持つ。植物の細胞分裂においてはPPBと呼ばれる細胞表層の微小管束構造が分裂面制御において中心的な役割を担うと考えられて来た。一方、ヒメツリガネゴケの原糸体にはPPBが存在せず、分裂面決定の仕組みもあまりよく分かっていない。近年、シロイヌナズナの変異体解析からPPBに依存しない分裂面制御機構の存在が示唆された。このことはPPB非依存的な機構が植物の分裂面決定機構としてより根源的なものである可能性を示唆する。本研究では、細胞生物学的解析に秀でたヒメツリガネゴケとCRISPRによるゲノム編集技術を組み合わせ、網羅的に細胞分裂面制御因子を解析することで、植物が細胞分裂面を決定づける普遍的な分子機構の解明に挑む。
    ゲノム編集技術による遺伝子破壊操作によって候補因子の多重遺伝子破壊株を複数樹立した。中には細胞分裂面形成異常を想起させる興味深い表現型を示す個体もあった。これらがどう分裂面決定に関与しているのかは今のところ不明であるが、マーカータンパク質やトランケーションタンパク質、阻害剤等を使ったイメージング解析によって詳細な分子メカニズムの解明を目指す。
    また、シロイヌナズナ受精卵を用いたスクリーニングで同定された阻害剤の細胞分裂に関する効果検証も行った。中には細胞質分裂を特異的に阻害する薬剤もあり、見いだされた阻害剤はヒメツリガネゴケでも、シロイヌナズナで確認されたものと同様の効果を示すことが確認できた(Kimata et al., 2023. Life Sci Alliance) 。
    細胞質分裂を特異的に阻害する薬剤の効果をヒメツリガネゴケでも検証し、論文として発表したため。また、細胞分裂面決定に関わっていることが予想される候補因子の多重遺伝子破壊株を樹立し、興味深い表現型を見出したため。
    見出した候補因子の作用機序の解明を目指して、進行中の表現型解析やドメイン解析を継続する。

  2. 植物の細胞内輸送機構を支える分子基盤の解明

    研究課題/研究課題番号:19K23723  2019年8月 - 2023年3月

    科学研究費助成事業  研究活動スタート支援

    山田 萌恵

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:2860000円 ( 直接経費:2200000円 、 間接経費:660000円 )

    細胞内の物質輸送を司る細胞内輸送は細胞にとって必須機能であり、細胞骨格と分子モーターにより制御される。輸送モーターがカーゴ(積荷)に付属した特異的なアダプタータンパク質を認識して結合することで、精密に制御された細胞内物質輸送が可能となる。しかし、植物ではアクチンによる原形質流動が主要な細胞内輸送機構だと考えられてきたため、生理的に重要であるにも関わらず、微小管依存的な細胞内輸送の分子機構には未解明な部分が多く残されている。本研究では、基部陸上植物であるヒメツリガネゴケを用いた逆遺伝学的スクリーニングにより微小管依存的な細胞内輸送のカーゴアダプター及び順行性輸送モーターの同定を目指す。
    本研究では顕微鏡観察に適した細胞を持つ基部陸上植物ヒメツリガネゴケをモデルとして用い、細胞内輸送機構の研究を行った。細胞内で物質を適切な場所に配置させるシステムである細胞内輸送は、細胞骨格と付随するモータータンパク質によって駆動される。植物細胞における細胞内輸送に関する知見は乏しく、今までに同定された輸送を駆動するタンパク質やアダプタータンパク質は限られている。そこで、植物細胞内輸送を支える分子機構の解明を目指し、モータータンパク質の網羅的解析を遂行した。その結果、細胞伸長や分裂期に機能するキネシンを発見するとともに、細胞内輸送異常を想起させる表現型を示す変異体も取得した。
    細胞内で物質を適切な時期に適切な場所に配置させる細胞内輸送は細胞にとって必須機能の一つである。植物は進化の過程で独自の細胞内輸送システムを構築しており、動物細胞内で機能している輸送分子は植物ではあまり保存されていない。本研究における分子モーターの解析は、植物の独自の輸送システムを紐解く手がかりとなるものであり、さらなる責任分子の同定によって植物特異的な輸送システムの根幹に迫ることが可能になると考える。