2024/04/06 更新

写真a

アラマキ ヨシタカ
荒巻 吉孝
ARAMAKI Yoshitaka
所属
大学院工学研究科 有機・高分子化学専攻 有機化学 助教
大学院担当
大学院工学研究科
学部担当
工学部 化学生命工学科
職名
助教

学位 1

  1. 博士(工学) ( 2014年3月   東京大学 ) 

研究分野 4

  1. ナノテク・材料 / 有機合成化学  / ラジカル

  2. ナノテク・材料 / 構造有機化学、物理有機化学

  3. ナノテク・材料 / 有機機能材料

  4. ライフサイエンス / 生物有機化学

現在の研究課題とSDGs 1

  1. 新規光触媒分子の開発と有機合成化学への展開

経歴 2

  1. 名古屋大学   トランスフォーマティブ生命分子研究所   日本学術振興会特別研究員(PD)

    2016年2月 - 2016年3月

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    国名:日本国

  2. 京都大学   化学研究所   日本学術振興会特別研究員(PD)

    2014年4月 - 2016年1月

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    国名:日本国

学歴 2

  1. 東京大学   工学系研究科   化学生命工学専攻

    2011年4月 - 2014年3月

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    国名: 日本国

  2. 東京大学   工学部   化学生命工学科

    2005年4月 - 2009年3月

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    国名: 日本国

所属学協会 2

  1. 有機合成化学協会

  2. 日本化学会

 

論文 11

  1. Exploiting single-electron transfer in Lewis pairs for catalytic bond-forming reactions 査読有り

    Aramaki Yoshitaka, Imaizumi Naoki, Hotta Mao, Kumagai Jun, Ooi Takashi

    CHEMICAL SCIENCE   11 巻 ( 17 ) 頁: 4305 - 4311   2020年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1039/d0sc01159b

    Web of Science

  2. Excited-state tris(pentafluorophenyl)borane as a strong single-electron oxidant: Photophysical properties and catalysis 招待有り 査読有り

    Yoshitaka Aramaki, Yuki Uchida, Ryo Ishikawa, Takashi Ooi

    Journal of Photochemisty and Photobiology     2023年8月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: doi.org/10.1016/j.jpap.2023.100206

  3. Synthesis and enantioseparation of chiral Au-13 nanoclusters protected by bis-N-heterocyclic carbene ligands 査読有り 国際共著

    Yi Hong, Osten Kimberly M., Levchenko Tetyana I, Veinot Alex J., Aramaki Yoshitaka, Ooi Takashi, Nambo Masakazu, Crudden Cathleen M.

    CHEMICAL SCIENCE   12 巻 ( 31 ) 頁: 10436 - 10440   2021年8月

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    担当区分:責任著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1039/d1sc03076k

    Web of Science

  4. アニオンーπ触媒 査読有り

    荒巻 吉孝

    有機合成化学協会誌   75 巻 ( 9 ) 頁: 965-966   2017年9月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語  

    DOI: 10.5059/yukigoseikyokaishi.75.965

  5. Anion-pi Catalyst

    Aramaki Yoshitaka

    JOURNAL OF SYNTHETIC ORGANIC CHEMISTRY JAPAN   75 巻 ( 9 ) 頁: 73 - +   2017年9月

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  6. 4,7-Bis[3-(dimesitylboryl)thien-2-yl]benzothiadiazole: Solvato-, Thermo-, and Mechanochromism Based on the Reversible Formation of an Intramolecular B-N Bond 査読有り

    Shimogawa Hiroyuki, Yoshikawa Osamu, Aramaki Yoshitaka, Murata Michihisa, Wakamiya Atsushi, Murata Yasujiro

    CHEMISTRY-A EUROPEAN JOURNAL   23 巻 ( 15 ) 頁: 3784 - 3791   2017年3月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1002/chem.201606041

    Web of Science

  7. Near-Infrared Emissive Donor-Acceptor-Type Molecules Containing Thiazole-Fused Benzothiadiazole as an Electron-Acceptor Moiety 査読有り

    Motoi Satou, Tomoya Nakamura, Yoshitaka Aramaki, Shuhei Okazaki, Michihisa Murata, Atsushi Wakamiya, Yasujiro Murata

    Chem. Lett.   45 巻 ( 8 ) 頁: 892-894   2016年6月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: DOI: 10.1246/cl.160519

  8. Assessing the Brønsted Basicity of Diaminoboryl Anions: Reactivity toward Methylated Benzenes and Dihydrogen 査読有り

    Nicole Dettenrieder, Yoshitaka Aramaki, Benjamin M. Wolf, Cäcilia Maichle-Mössmer, Xiaoxi Zhao, Makoto Yamashita, Kyoko Nozaki, Reiner Anwander

    Angew. Chem. Int. Ed.   53 巻 ( 24 ) 頁: 6259-6262   2014年6月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1002/anie.201402175

  9. Synthesis and Characterization of B-Heterocyclic π-Radical and Its Reactivity as a Boryl Radical 査読有り

    Yoshitaka Aramaki, Hideki Omiya, Makoto Yamashita, Koji Nakabayashi, Shin-ichi Ohkoshi, Kyoko Nozaki

    J. Am. Chem. Soc.   134 巻 ( 49 ) 頁: 19989-19992   2012年12月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1021/ja3094372

  10. Boryltrihydroborate: Synthesis, Structure, and Reactivity as a Reductant in Ionic, Organometallic, and Radical Reactions 査読有り

    Kyoko Nozaki, Yoshitaka Aramaki, Makoto Yamashita, Shau-Hua Ueng, Max Malacria, Emmanuel Lacôte, Dennis P. Curran

    J. Am. Chem. Soc.   132 巻 ( 33 ) 頁: 11449-11451   2010年8月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1021/ja105277u

  11. Reduction of base-stabilized difluoroboranes to induce rearrangement reactions 査読有り

    Makoto Yamashita, Yoshitaka Aramaki, Kyoko Nozaki

    New J. Chem.   34 巻 ( 8 ) 頁: 1774-1782   2010年7月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1039/C0NJ00363H

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講演・口頭発表等 15

  1. gem-ジフルオロシクロプロパン誘導体の双方向性均等開裂の制御によるレジオ分岐型[3+2]環化付加反応

    内田 裕貴, Tobias Schirmer, Jülian Kurschner, 荒巻 吉孝 , 大井 貴史

    日本化学会 第104春季年会  2024年3月18日 

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    開催年月日: 2024年3月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:日本大学船橋キャンパス   国名:日本国  

  2. キラルブレンステッド塩基と光増感剤の協奏的触媒作用による立体選択的[3+2]環化付加反応の開発

    西 健伸, 神作 八起, 山野本 健, 荒巻 吉孝, 浦口 大輔, 大井 貴史

    日本化学会 第104春季年会  2024年3月19日 

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    開催年月日: 2024年3月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  3. gem-ジフルオロシクロプロパンの双方向性均等開裂の制御による位置異性体分岐型[3+2]環化付加反応の開発

    内田 裕貴, 荒巻 吉孝, 大井 貴史

    IRCCS成果報告会  2024年1月30日 

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    開催年月日: 2024年1月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:九州大学筑紫キャンパス   国名:日本国  

  4. ルイス酸-塩基間での一電子移動の触媒化学 招待有り

    荒巻 吉孝

    IRCCS成果報告会   2024年1月31日 

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    開催年月日: 2024年1月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    開催地:九州大学筑紫キャンパス   国名:日本国  

  5. Development of 4-borylthiophenols as Multifunctional Photocatalyst

    2024年1月12日 

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    開催年月日: 2024年1月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

  6. Synthesis, Characterization and Reactivity of NHC stabilized Au8Pt Nanocluster

    2023年9月13日 

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    開催年月日: 2023年9月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

  7. 多機能光触媒としてのボリルチオフェノールの創製:1,2-ジオール及び1,2-アミノアルコール誘導体合成への応用

    木倉 健翔, 田浦 悠也, 荒巻 吉孝, 大井 貴史

    日本化学会 第103春季年会  2023年3月24日 

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    開催年月日: 2023年3月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  8. Development and Catalytic Use of 4-Borylthiophenols as Multifunctional Donor-Acceptor-Type Molecules

    木倉 健翔, 田浦 悠也, 荒巻 吉孝, 大井 貴史

    2023年2月27日 

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    開催年月日: 2023年2月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

  9. Development of 4-borylthiophenols as multifunctiona photocatalysts: Brønsted acid, single-electron reductant, and hydrogen atom transfer(HAT) reagent

    2023年1月16日 

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    開催年月日: 2023年1月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

  10. ブレンステッド酸・光一電子還元剤・水素原子引き抜き(HAT)の三機能を有するボリルチオフェノールの分子設計と触媒的応用

    木倉 健翔, 田浦 悠也, 荒巻 吉孝, 大井 貴史

    第53回中部化学関係学協会支部連合秋季大会  2022年11月5日 

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    開催年月日: 2022年11月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

  11. 電子不足トリアリールボランの光励起一電子酸化触媒としての機能開拓

    内田 裕貴, 石川 稜, 荒巻 吉孝, 大井 貴史

    日本化学会 第102春季年会   2022年3月25日  日本化学会

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    開催年月日: 2022年3月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:オンライン  

  12. 内在的なルイス酸への一電子移動反応と炭素-炭素結合形成反応への触媒的展開

    荒巻吉孝, 今泉直樹, 堀田真央, 大井貴史

    2019年光化学討論会 

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    開催年月日: 2019年9月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:名古屋大学   国名:日本国  

  13. Lewis酸への一電子移動を駆動力とした触媒システムの開発 国際会議

    石川稜, 今泉直樹, 荒巻吉孝, 大井貴史

    ITbM/IGER Chemistry Workshop 2018 

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    開催年月日: 2018年12月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

    国名:日本国  

  14. ルイス酸、ルイス塩基間での一電子移動によるラジカルイオンペア形成と光酸化還元反応触媒への展開

    今泉直樹, 荒巻吉孝, 大井貴史

    第113回有機合成シンポジウム2018 

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    開催年月日: 2018年6月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:愛知・名古屋   国名:日本国  

  15. 光照射下でのラジカルイオンペアの形成と触媒的結合形成反応への展開

    今泉 直樹, 荒巻 吉孝, 大井 貴史

    日本化学会第98春季年会 

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    開催年月日: 2018年3月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:日本大学船橋キャンパス   国名:日本国  

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Works(作品等) 1

  1. 活性ラジカル源としての無機塩基の利用~汎用的な飽和炭化水素C-H活性化法~

    2018年10月

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    発表場所:月刊 化学 10月号  

    E. J. NicewitczらによりJ. Am. Chem. Soc.誌, 140巻, 4213ページ, 2018年に掲載された論文"A General Strategy for Aliphatic C-H Functionalization Enabled by by Organic Photoredox Catalysis"の日本語解説記事

科研費 5

  1. 光励起分子内一電子移動反応を利用した直接的水素原子移動(HAT)触媒の開発

    研究課題/研究課題番号:21K14625  2021年4月 - 2024年3月

    科学研究費助成事業  若手研究

    荒巻 吉孝

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

    既存の光触媒分子のほとんどは有機ELなどに用いられてきた分子、すなわちすでに光励起状態の挙動が明らかにされている分子を光触媒へと転用したものである。これに対して本研究では触媒サイクルの素反応過程での触媒の振る舞いを念頭に光触媒分子を機能からボトムアップ的に設計するという新たなアプローチを提案する。このような触媒設計指針に基づき合成した分子の光触媒として機能の実証により新たな学理構築を行い、合成化学的な応用面からも高価な遷移金属を用いずに複雑な立体構造をもつ分子を安価な原料から短工程にて光エネルギーを駆動力として合成することが可能になる。
    分子内光誘起一電子移動型分子が多機能光触媒として機能することを実証するため、ドナー部位としてチオール、フェノール、アミド部位をもつトリアリールボラン誘導体をそれぞれ合成した。このうちチオール誘導体においては脱プロトン化したアニオン状態において光照射を受けると水素原子引き抜き能と一電子還元能を同時に有するラジカルペアが発生し、これらがそれぞれ独自に触媒として機能することでラジカルーラジカルカップリング反応を進行させることを見出した。またこのアニオン状態の光物性測定と理論計算によっても想定通り分子内電化移動型の電子移動が起こり、上記のラジカルペアが発生していることを物理化学の面からも実証した。更には理論計算によりボリルチオフェノールがブレンスッテッド酸として機能するほど高い酸性度を有するという知見も得た。これはボリルチオフェノールが一分子でブレンステッド酸触媒、水素原子引き抜き触媒、一電子還元触媒の三機能を同時に有する前例のないユニークな触媒としての可能性を示唆するものであり、実際の触媒反応においても酸による活性化を経ないと一電子還元が困難な基質においても還元反応が進行し、水素原子引き抜き反応により発生したラジカル中間体とのラジカル-ラジカルカップリング生成物が得られ、その三機能触媒としての働きを実証した。
    一方、フェノール、アミド型の分子についてはまだ多機能光触媒としての機能を合成化学の面からは見いだせていないが、合成した分子のそれぞれの光物性測定と理論計算からはアニオン状態においていずれの分子においても分子内電荷移動により多機能光触媒として機能しうる可能性を見出しており、今後の触媒構造の更なる改良により光触媒としての機能が期待できる結果を得た。
    初年度で計画していた触媒の合成が順調に進み、想定通りの多機能光触媒としての機能を見出しているため上記の評価とした。特にチオール型の触媒においては当初想定していた機能に加え、ブレンステッド酸としての機能も見出すことができこの触媒の可能性を大きく拡げる重要な知見を得られたと考えている。また、その他の分子についても触媒機能を見出すまでには至っていないが、多くの誘導体合成が可能な合成ルートの確立が出来ており、この合成法を軸とした分子構造の最適化により触媒機能発現に向けての基礎が構築出来たと評価している。
    合成したボリルチオフェノール触媒を用いた独自の反応開発を目指す。具体的にはニッケルやコバルトといった遷移金属触媒、エナミンやリン酸等の有機触媒とのハイブリッド触媒系も視野に入れつつ、活性ラジカル発生に外部酸化剤が不要である点や酸性条件下でも水素原子引き抜き触媒として機能するという本触媒系の特徴を活かした新反応開発を目指す。
    ボリルチオフェノール触媒系以外の触媒系への本触媒設計指針の拡張を目指し、ドナー部位としてのアミデートやチオアミデートをもつ分子の触媒機能の探索・活性評価も行う。また電子受容性部位としてのホウ素以外の置換基の可能性についても検証を行い、本触媒設計概念の一般化を目指すとともにこれまでに発現できた機能の他にも様々な機能を有する多様な多機能光触媒の創出を目指す。

  2. 光励起による分子内一電子移動反応を利用した新規自己活性型水素移動触媒の開発

    研究課題/研究課題番号:19K15538  2019年4月 - 2021年3月

    科学研究費助成事業  若手研究

    荒巻 吉孝

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    本研究代表者は一電子移動反応を基軸とした新規触媒開発をしている最中、一電子移動反応が特殊な分子どおしのみではなく、一般的なルイス酸・塩基と思われているような分子間でも起こりうることを発見した。この萌芽的な発見を元に本研究では、一電子ドナーとしてアミド基、アクセプターとしてボリル基を同一分子内にもつ分子を設計、これに光照射をすると分子内一電子移動によりアミジルラジカルが発生し自己活性化型水素原子移動(HAT)触媒として機能することを明らかにし、一電子移動反応を基盤とした新たな触媒設計指針として確立することを目指す。
    研究課題名にある自己活性化型水素移動触媒の開発を行った。研究計画書に記した当初の分子構造では触媒活性が全く見られなかったが、触媒の母骨格とラジカル活性部位の分子設計を改良することで目的通り光励起による自己活性化型水素触媒の開発に成功した。この触媒を用いると、従来までの手法では光触媒、水素原子移動触媒と二種類の触媒が必要であった反応系に対して、一つの触媒のみで水素原子移動触媒と一電子還元触媒の反応を進行させることが可能となった。またその過程で発見したホウ素化合物とアニリン誘導体下での一電子移動反応の発見とその一電子移動反応機構の解析、触媒的炭素-炭素結合反応への応用を論文として発表した。
    この成果は単に新しい光触媒を合成したというわけではなく、これまで既存の分子の中から光触媒のリード化合物を探し出し、その分子修飾を施すことで反応ごとに最適化をしていくという低分子創薬研究と同様のアプローチがなされた光触媒に対して、光反応の素反応を基軸として触媒分子を構築することができるという新たな設計指針を与えるものであり、今後の有機光触媒化学の発展に新たな方向性を示すものとなると期待している。また、これらの分子は従来型の光触媒で広く用いられていたルテニウムやイリジウムといった遷移金属を用いないという観点からもより環境負荷の小さいクリーンな触媒であるといえる。

  3. ホウ素の配位数変化を鍵とする反応活性種制御法の開発と新規反応開発への展開

    研究課題/研究課題番号:16H06862  2016年8月 - 2018年3月

    科研費 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

    荒巻 吉孝

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:2990000円 ( 直接経費:2300000円 、 間接経費:690000円 )

    配位数変化に伴うホウ素の置換基効果の転換を実証するため、ホウ素置換基を有するラジカルおよびその前駆体を合成し、その検証を行った。その結果、ルイス酸とルイス塩基間で一電子移動反応が進行し、ラジカルイオン対を形成することを発見した。当初の計画に光照射という条件が加わったものの、この成果はルイス塩基の添加によりホウ素ラジカルの発生を制御することができたと言える。この成果により、限定的な例しかなかったルイス酸・塩基間の一電子移動反応に対しての構造的制約が一気に取り払われ、この分野の研究が一気に加速する可能性を開くことが出来た。実際に我々はその一例として、ボランの光触媒としての新たな機能を見出した。

  4. 環状π共役系ホウ素化合物の合成とその芳香族性の実証

    2014年4月 - 2016年3月

    科学研究費補助金 

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    担当区分:研究代表者 

  5. 低酸化数ホウ素化合物の合成と応用

    2012年4月 - 2014年3月

    科学研究費補助金 

 

担当経験のある科目 (本学) 31

  1. 化学生命工学実験2

    2023

  2. 有機化学実験I

    2022

  3. 有機化学特別実験及び演習Ⅰ

    2019

  4. 有機化学特別実験及び演習Ⅱ

    2019

  5. 有機化学1及び演習

    2019

  6. 有機化学実験第2

    2018

  7. 有機化学実験第1

    2018

  8. 有機化学セミナー1D

    2018

  9. 有機化学セミナー1C

    2018

  10. 有機化学セミナー1B

    2018

  11. 有機化学セミナー1A

    2018

  12. 有機化学1及び演習

    2018

  13. 有機化学演習第1

    2018

  14. 有機化学特別実験及び演習Ⅰ

    2018

  15. 有機化学特別実験及び演習Ⅱ

    2018

  16. 有機化学特別実験及び演習Ⅱ

    2017

  17. 有機化学特別実験及び演習Ⅰ

    2017

  18. 有機化学セミナー1D

    2017

  19. 有機化学セミナー1C

    2017

  20. 有機化学セミナー1B

    2017

  21. 有機化学セミナー1A

    2017

  22. 有機化学1及び演習

    2017

  23. 有機化学演習第2

    2017

  24. 有機化学実験第2

    2017

  25. 有機化学実験第1

    2017

  26. 有機化学特別実験及び演習Ⅱ

    2016

  27. 有機化学特別実験及び演習Ⅰ

    2016

  28. 有機化学セミナー1D

    2016

  29. 有機化学セミナー1C

    2016

  30. 有機化学セミナー1B

    2016

  31. 有機化学セミナー1A

    2016

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