2025/10/27 更新

写真a

イガラシ ゴウ
五十嵐 剛
IGARASHI Go
所属
大学院医学系研究科 総合保健学専攻 予防・リハビリテーション科学 講師
大学院担当
大学院医学系研究科
学部担当
医学部(保健学科)
職名
講師
連絡先
メールアドレス

学位 1

  1. 博士(リハビリテーション療法学) ( 2016年2月   名古屋大学 ) 

現在の研究課題とSDGs 1

  1. 地域で暮らす特別なニーズがある子どもの活動・参加支援

学歴 3

  1. 名古屋大学   医学系研究科   リハビリテーション療法学専攻

    - 2014年3月

      詳細を見る

    国名: 日本国

  2. 名古屋大学   医学系研究科   リハビリテーション療法学専攻

    - 2011年3月

      詳細を見る

    国名: 日本国

  3. 北海道大学   医学部   保健学科作業療法学専攻

    - 2008年3月

      詳細を見る

    国名: 日本国

所属学協会 2

  1. 日本作業療法研究学会

  2. 日本作業療法士協会

委員歴 1

  1. 愛知県作業療法士会   生涯教育委員  

    2016年4月 - 現在   

      詳細を見る

    団体区分:学協会

 

論文 11

  1. Types of Grasping Chopsticks and Their Functionality in Typically Developing Preschool Children 査読有り

    Masashi Tsuzuku, Chieko Karashima, Go Igarashi

    Asian Journal of Occupational Therapy   18 巻 ( 1 ) 頁: 95 - 102   2022年6月

     詳細を見る

    担当区分:最終著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: doi.org/10.11596/asiajot.18.95

  2. Sensory Modulation and Behavior of Preschool-Aged Children with Special Education Needs 査読有り

    Yuji Hirose, Chieko Karashima, Go Igarashi

    Asian Journal of Occupational Therapy   18 巻 ( 1 ) 頁: 71 - 78   2022年3月

     詳細を見る

    担当区分:最終著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: https://doi.org/10.11596/asiajot.18.71

  3. Pre-stimulus alpha oscillation and post-stimulus cortical activity differ in localization between consciously perceived and missed near-threshold somatosensory stimuli 査読有り

    Uemura, J; Hoshino, A; Igarashi, G; Matsui, Y; Chishima, M; Hoshiyama, M

    EUROPEAN JOURNAL OF NEUROSCIENCE   54 巻 ( 4 ) 頁: 5518 - 5530   2021年8月

     詳細を見る

    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1111/ejn.15388

    Web of Science

    PubMed

  4. Items Selection for the Japanese Version of the Preschool Activity Card Sort 査読有り

    Igarashi, G; Karashima, C; Uemura, J

    OTJR-OCCUPATIONAL THERAPY JOURNAL OF RESEARCH   40 巻 ( 3 ) 頁: 166 - 174   2020年7月

     詳細を見る

    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1177/1539449220906794

    Web of Science

    PubMed

  5. Changes in Activity: Experience of New Admissions to a Long-Term Care Facility 査読有り

    Jun-Ichi Uemura, Aiko Hoshino, Go Igarashi, Shusuke Nishio

    Physical & Occupational Therapy In Geriatrics     2018年11月

     詳細を見る

    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1080/02703181.2018.1476431

  6. Selection of Activity Items for Development of the Activity Card Sort-Japan Version. 査読有り

    Uemura JI, Tanikaga M, Tanaka M, Shimose M, Hoshino A, Igarashi G

    OTJR : occupation, participation and health     頁: 1539449218784729   2018年7月

     詳細を見る

    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1177/1539449218784729

    PubMed

  7. Effect of cognitive load on seating posture in children 査読有り

    Go Igarashi, Chieko Karashima, Minoru Hoshiyama

    Occupational Therapy International   23 巻   頁: 48-56   2016年

     詳細を見る

    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  8. 幼児に対する「運動遊び」の取り組み

    荒谷幸次,田原靖子,野原早苗,横山剛,五十嵐剛,舟橋啓臣

    健康レクリエーション研究   11 巻   頁: 49-51   2015年

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  9. 特別支援教育における作業療法士の訪問活動の成果―教員は作業療法士をどのように理解しているのか?― 査読有り

    西岡亞耶,辛島千恵子,五十嵐剛

    作業療法   34 巻   頁: 257-269   2015年

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  10. 小学校における机とイスの適合状況―名古屋市立A小学校の2年生を対象とした調査― 査読有り

    五十嵐剛

    愛知医療学院短期大学紀要   6 巻   頁: 25-29   2015年

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  11. ある通常学級における机・椅子の適合度は机上課題・筆圧・座位姿勢に影響を与えるか? 査読有り

    五十嵐剛,辛島千恵子

    作業療法   32 巻   頁: 325-334   2013年

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

▼全件表示

書籍等出版物 2

  1. イラストでわかる発達障害の作業療法 第11章デュシャンヌ型筋ジストロフィー

    上杉雅之監,辛島千恵子編,五十嵐剛他( 担当: 共著)

    医歯薬出版株式会社  2016年2月 

     詳細を見る

    記述言語:日本語

  2. 脳性まひ児の家庭療育 原著第4版 第19章手の機能と巧緻運動・活動

    Eva Bower原著,上杉雅之監訳,辛島千恵子,五十嵐剛訳( 担当: 共著)

    医歯薬出版株式会社  2014年9月 

     詳細を見る

    記述言語:日本語

MISC 1

  1. An influence of classroom furniture sizen on children's written test, pressure of the pen and sitting posture

    Go Igarashi  

    2012 Nagoya-Yonsei University Research Exchange Meeting on Health Sciences   頁: 124-125   2012年

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語  

    DOI: 124-125

講演・口頭発表等 28

  1. 特別なニーズのある子どもの行動を理解して関わるために-感覚特性と参加の視点から考える療育での対応- 招待有り

    五十嵐剛

    加茂郡可児郡ことばの教室指導員指導方法研究会  2025年7月28日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2025年7月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  2. 通常学級におけるOTと教員の協業の要素:質的記述的研究

    三岡莉子,平山理花,五十嵐剛,髙島理沙

    日本発達系作業療法学会 第13回学術大会  2025年3月16日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2025年3月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  3. 2歳児の運動発達と関わり方 招待有り

    五十嵐剛

    令和6年度みよし市親子通園ルームふたば研修会  2025年2月4日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2025年2月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  4. 児童発達支援事業所の保育士が認識する子どもの不器用さについての報告

    五十嵐剛,永田菜々実

    第58回日本作業療法学会  2024年11月9日  日本作業療法士協会

     詳細を見る

    開催年月日: 2024年11月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:札幌  

  5. 自閉スペクトラム症児の感覚特性と活動参加傾向 招待有り

    五十嵐剛

    第9回東海国立大学機構発達障害支援コンソーシアム連続セミナー  2024年10月31日  東海国立大学機構発達障害支援研究コンソーシアム

     詳細を見る

    開催年月日: 2024年10月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  6. 運動発達と生活動作の伸ばし方 招待有り

    五十嵐剛

    令和6年度みよし市親子通園ルームふたば保護者勉強会  2024年10月22日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2024年10月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  7. 幼児の感覚運動発達と遊び 招待有り

    五十嵐剛

    みよし市児童発達支援事業所よつばファミリーデイ講演会  2023年12月9日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2023年12月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  8. 幼児期の特別なニーズがある子どもの活動参加状況と感覚処理特性との関連についての予備的検討

    五十嵐剛,堤奈緒

    第57回日本作業療法学会  2023年11月11日  一般社団法人日本作業療法士協会

     詳細を見る

    開催年月日: 2023年11月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:沖縄県  

  9. 体幹をきたえる遊び 招待有り

    五十嵐剛

    令和5年度みよし市保育士研修会  2023年11月2日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2023年11月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  10. Cognitive Orientation to daily Occupational Performance (CO-OP) による介入効果についての文献レビュー

    岡村琉聖, 五十嵐剛

    第17回日本作業療法研究学会学術大会  2023年10月21日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2023年10月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

  11. 運動発達と生活動作の伸ばし方 招待有り

    五十嵐 剛

    みよし市親子通園ルームふたば研修会  2023年10月16日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2023年10月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  12. 発達障害児の生活行為とその支援 招待有り

    五十嵐 剛

    第5回東海国立大学機構発達障害支援コンソーシアム連続セミナー  2023年9月20日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2023年9月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  13. 特別なニーズがある子どもの特性とその対応 作業療法士の視点から 招待有り

    五十嵐 剛

    愛知医療学院短期大学附属ゆうあいこども園 研修会  2022年9月1日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2022年9月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  14. 活動・参加からみた子どもの地域生活の現状と支援

    五十嵐剛

    第125回大幸ライフトピア連携研究会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2020年6月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  15. 特別なニーズがある子どもの行動を理解して関わるために 招待有り

    五十嵐剛

    坂祝町つくんこ教室研修会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2019年12月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  16. 感覚運動の発達とお子さんの成長を支える遊び 招待有り

    五十嵐剛

    みよし市児童発達支援事業所よつばファミリーデイ研修会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2019年11月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  17. 日本版 Preschool Activity Card Sort の開発 国際会議

    五十嵐剛,上村純一,辛島千恵子

    第53回日本作業療法学会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2019年9月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    国名:日本国  

  18. 育児・介護を含む家事での困難事象に対するうつ病女性の認知傾向

    星野藍子,五十嵐剛,諏訪真美

    第52回日本作業療法学会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2018年9月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:名古屋   国名:日本国  

  19. 日本版Preschool Activity Card Sortの開発に向けた研究1-日本の就学前児が行う活動・参加についての文献調査- 国際会議

    五十嵐剛,辛島千恵子

    第52回日本作業療法学会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2018年9月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    国名:日本国  

  20. The Activity Card Sort 日本版(ACS-JPN)の開発

    上村純一,谷利美希,田中将裕,下瀬愛絵,五十嵐剛

    第52回日本作業療法学会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2018年9月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:名古屋   国名:日本国  

  21. 発達障害の理解とその対応

    五十嵐剛

    名古屋市立筒井小学校研修会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2018年1月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  22. Comparison of seated posture between calligraphy and writing with pencil 国際会議

    Go Igarashi, Yoshinao Fujimoto

    The 1st Asia-Pacific Occupational Therapy Symposium 

     詳細を見る

    開催年月日: 2017年10月

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:Taiwan   国名:台湾  

  23. 認知課題の遂行が児童の座位姿勢に与える影響

    五十嵐剛,辛島千恵子

    第9回日本作業療法研究学会学術大会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2015年

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:日本国  

  24. 全ての生徒に伝わる授業を目指して 特別な支援の方法を活かした授業のユニバーサルデザイン化 招待有り

    五十嵐 剛

    名古屋市立中央高等学校研修会  2014年1月14日 

     詳細を見る

    開催年月日: 2014年1月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  25. Neural mechanism of eating action: Clinical application for severe dementia 国際会議

    Kaori Yamaguchi, Kimihiro Nakamura, Go Igarashi, Masahiro Tanaka, Yasoichi Nakajima

    16th International Congress of the World Federation of Occupational Therapists 

     詳細を見る

    開催年月日: 2014年

    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

    国名:日本国  

  26. An influence of classroom furniture size on children's written test, pressure of the pen and sitting posture 国際会議

    Nagoya-Yonsei University Research Exchange Meeting on Health Sciences 

     詳細を見る

    開催年月日: 2012年

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:日本国  

  27. 教室での机と椅子の適合度が机上課題・筆圧・座位姿勢に及ぼす影響

    五十嵐剛,辛島千恵子

    第4回日本作業療法研究学会学術大会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2010年

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:日本国  

  28. 家事動作および歩行における腕時計型行動記録計ViM Sports Memoryを用いた身体活動量の推定

    鴻上雄一,五十嵐剛,井上馨他

    第39回北海道作業療法学会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2008年

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    国名:日本国  

▼全件表示

科研費 5

  1. 5歳児健診から始める学習障害児への早期発見・支援

    研究課題/研究課題番号:23H00987  2023年4月 - 2028年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    野邑 健二, 佐野 美沙子, 福元 理英, 永田 雅子, 廣嶌忍, 横山 佳奈, 五十嵐 剛

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    5歳児健診の場を利用した発達性読み書き障害児の早期発見と、発見された要支援児への苦手に合わせた総合的な学習支援カリキュラムによる、就学前の学習障害児支援システムの構築を目的とする。
    年中児に行われる5歳児健診の場で読み書き障害ハイリスク児を発見し、年長時に支援を行う。支援の結果を評価するために小学1年生時点(7月、12月)に書字に関する評価を行う。
    このような「発見→支援→評価」の流れによる調査を行うにあたって、その前に、「音韻認識」「視知覚認知」「手先の巧緻性」の3領域の観点で実施できる発見のための検査ツール、支援カリキュラム、評価方法を開発する。

  2. 5歳児健診から始める学習障害児への早期発見・支援

    研究課題/研究課題番号:23K25684  2023年4月 - 2028年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    野邑 健二, 佐野 美沙子, 福元 理英, 永田 雅子, 廣嶌忍, 横山 佳奈, 五十嵐 剛

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    本研究の目的は、5歳児健診の場を利用した発達性読み書き障害児の早期発見と、発見された要支援児への苦手に合わせた総合的な学習支援カリキュラムによる、就学前の学習障害児支援システムの構築である。
    年中児に行われる5歳児健診の場で読み書き障害ハイリスク児を発見し、年長時に支援を行う。支援の結果を評価するために小学1年生時に書字評価を行う。
    「発見→支援→評価」の流れによる調査を行うにあたって、発見のための検査ツール、支援カリキュラム、評価方法を開発する。読み書き障害の要因は複雑で多面的であるため、「音韻認識」「視知覚認知」「手先の巧緻性」の3領域の観点で実施できるカリキュラムを構築する。
    本研究の目的は、5歳児健診の場を利用した発達性読み書き障害児の早期発見と、発見された要支援児への苦手に合わせた総合的な学習支援カリキュラムによる、就学前の学習障害児支援システムの構築である。
    健診の場を利用することで、地域に住むすべての子どもを対象としたスクリーニング体制が可能となるとともに、発見のための負担を軽減することができる。加えて、本人、家族、園それぞれからの情報を得ることも容易となる。また、年中にある5歳児健診を起点とすることにより、年長の1年間を支援期間として利用することが可能となり、十分な準備を経て就学することが期待できる。
    本研究の優れた点は、読み書き障害の背景にある多彩な要因に対して、多職種協働の視点を用いて、要支援児の特性に合わせたテーラーメイドな支援が可能な点である。発見のための視点として、①音韻認識②視知覚認知③手先の巧緻性のそれぞれの苦手さに着目して検査ツールおよび問診項目を開発し、就学前の支援においても要支援児の①-③の苦手に合わせた支援カリキュラムを準備・実施する。その後、就学して学習を開始した後に習得度を評価することにより、就学前の支援システムの効果を検証する。
    2023年度は、「音韻認識」「視知覚認知」「手先の巧緻性」の3領域それぞれについての5歳児健診における検査項目を開発した。既存の5歳児健診の場を利用して10-15分程度で行えるものとし、併せて保護者に記入を依頼する質問項目も作成した。検査で要フォロー基準となったケースに対して、年長時に個別に精査を行った後に支援プログラムを実施する予定であり、プログラムについても検討した。
    2023年度は、健診のプログラムを作成したのち、対象となる町との協議を行い、1月より保健センターの5歳児健診で予備調査を実施した。予備調査の結果を踏まえて、実際の研究で用いる項目および評価基準を作成した。
    申請時点の研究計画では、2023年度は、①研究実施自治体との協議、②健診での検査、問診票の作成、③予備調査実施(こどもへの検査、保護者・園担任への問診票)、④予備調査結果分析、⑤健診での検査、問診票の改訂の5つのステップを行うことを予定していた。
    2023年度の進捗状況は以下のとおりである。①研究自治体との協議を行った。5歳児健診を行っている保健センターのスタッフと協議を行い、本研究の意義をお伝えしてご理解をいただくとともに、現在の5歳児健診の現場で本研究を行うための導線や方法、必要物品などを検討した。加えて、就学後の調査を見据えて教育委員会とも協議を行い、理解を得た。②5歳児健診で読み書き障害をスクリーニングするための検査、問診票を作成した。作成に当たっては、先行文献を検索し、言語、運動の専門家との協議を繰り返して検討を行った。3領域を含む検査は10分程度で実施可能なものであり、将来的な健診での実装を踏まえたものとなった。③④予備調査として、4月より実施する予定の健診の場を用いて、1-3月に子ども向けの検査を実際に行った。⑤結果をもとに検査を決定した。
    上記の通り、①-⑤のすべてを同年度中に完了することができた。
    したがって、予定通り順調に進展していると考えられる。
    2024年度は、前年度作成した調査内容をもとに、5歳児健診の場で「音韻認識」「視知覚認知」「手先の巧緻性」の3領域を想定した、読み書き障害ハイリスク軍の発見のためのスクリーニングを実施する。
    それとともに、3領域のいずれかでハイリスクと考えられたケースに対して年長時に実施する療育プログラムを開発する。年長での支援の対象は、5歳児健診で行った3領域の検査いずれかで「ハイリスク」であり、保護者から希望があった児である。まず、年長の春に、健診時に不通過であった検査項目と追加項目を個別で実施する。その時点で再度不通過であった児については、支援プログラムへの参加を勧奨する。支援プログラムは、月1回60分、計6回のカリキュラムで実施する。その中で、名大スタッフがグループ指導にて児への指導を行う。併せて、保護者に対して家庭で行う課題を提示し、日常生活での支援にもつなげる。①音韻認識(語想起などのことば遊び、しりとり、遊び歌などを用いたプログラム)②視知覚認知(独自の絵図、小さな遊具などの教材を用いたプログラム)③手先の巧緻性(独自の描画課題、小さな遊具を操作するプログラム)
    2025年度以降は、上記調査を継続するとともに、小学1年生時に実施する読み書き調査の準備と同調査で読み書き障害のハイリスクであると考えられた児童への支援プログラムの開発を行っていく。

  3. 特別なニーズがある子どもの参加に関連する因子の解明と因子に基づく支援戦略の開発

    研究課題/研究課題番号:23K16537  2023年4月 - 2027年3月

    科学研究費助成事業  若手研究

    五十嵐 剛

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:3640000円 ( 直接経費:2800000円 、 間接経費:840000円 )

  4. 日本版子どもの活動・参加に関する評価法の開発‐特別なニーズがある子どもへの活用‐

    研究課題/研究課題番号:19K19906  2019年4月 - 2022年3月

    科学研究費助成事業  若手研究

    五十嵐 剛

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:2340000円 ( 直接経費:1800000円 、 間接経費:540000円 )

    本研究では、「幼児の活動・参加に関する評価法」であるPreschool Activity Card Sort(以下PACS)の日本版を開発する。日本版PACSに含まれる活動・参加項目の絵カードを作成し、日本版PACSの併存的妥当性と信頼性の検証を行う。さらに、実際に特別なニーズがある子どもへ日本版PACSによる評価を試行することで、活動制限や参加制約を明らかにすることを目指す。
    本研究では、幼児の活動・参加に関する評価法であるPreschool Activity Card Sort(以下、PACS)の日本版開発に向けて、日本版PACSに含まれる活動・参加項目の絵カード作成と、併存的妥当性および再検査信頼性の確認を行うことを主要な目的としている。
    令和2年度は令和元年度から継続して実施していた日本版PACSに含まれる98アイテムの絵カードを完成させた。PACSは主に地域で生活する幼児を対象とした評価法であるため、保育士等、地域で幼児と関わる機会がある多職種と絵カードが活動・参加の内容を適切に表現できているかを確認し、各職種合意のもとで完成に至った。同時に、オリジナル版のマニュアルおよび評価シートを参考に、日本版PACS実施のためのマニュアルと評価シート作成に着手し完成させた。
    一報、当初令和2年度に実施を予定していた、日本版PACSの併存的妥当性および再検査信頼性確認については、新型コロナウィルス感染症拡大のため対面での評価実施が困難な状況が長く続き予定通りデータ収集を進めることができなかった。そのため、令和3年度後半に予定をしていた特別なニーズがある子どもへの日本版PACSによる評価の試行のため協力施設への連絡調整を行い、令和3年度前半に実際のデータ収集が実施できるよう準備を進めた。
    新型コロナウィルス感染症拡大により、日本版PACSの併存的妥当性および再検査信頼性の確認に必要な評価や検査を対面で実施することが困難な状況が継続していたため、データ収集を予定通り進めることができなかった。
    当初令和3年度後半に実施を計画していた、特別なニーズがある子どもへの日本版PACSによる評価の試行については令和2年度から準備を進めており、現時点で20名弱の対象者のリクルートを見込んでいる。令和3年度は実際にデータ収集と解析を進める予定である。同時に、日本版PACS併存的妥当性および再検査信頼性の確認についても並行してデータ収集と解析を進める。

  5. 発達障害・他がある子どもと養育者の地域包括ケアに生かす外出に関する質問紙の開発

    研究課題/研究課題番号:18K10670  2018年4月 - 2022年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    辛島 千恵子, 五十嵐 剛, 清水 英樹, 上村 純一

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者  資金種別:競争的資金

    配分額:4160000円

    研究の目的:発達障害がある子ども(以下、対象児)の養育者の社会参加を支援するために外出に関する質問紙(以下、外出に関する質問紙)を開発する。
    2.本研究の意義と重要性:①「外出に関する質問紙」の開発により、養育者が社会参加するための手段となる外出が制約されている要因や外出へのニーズを聞き取ることができる。②開発された「外出に関する質問紙」を積極的に地域包括支援に活用することで家族を中心とするwell-beingを具現化することができる。また、リハビリテーション領域、作業療法領域においても、地域の発達支援センターや発達支援事業所などで作業療法士をはじめとする支援者が活躍するうえで、本質問紙を基に養育者の活動参加の状況を把握するための臨床的評価尺度となり、臨床的的価値も高いと考える。同時に家族支援、養育者支援を発達支援セン ター内で検討する時のガイドラインともなり、多職種共同のツールとなる。
    3.R1年度は、Delphi法調査の終了により、精査された質問紙項目が運動障害がある子ども用と発達障害がある子ども用として、前者が39項目、後者が59項目選定された。これら項目を10名の運動障害がある子どもの養育者と発達障害がある子どもの養育者が回答し、項目の内的妥当性を検討した。また、養育者からの質問紙についての感想を聞き取り、質問項目を精査した。
    4.発達支援センター長、児童発達支援事業の施設長、発達障害の研究を専門としている専門家や有識者による会議を本年度に開催して、3の質問紙紙の最終完成 を目指す。
    R1年度に専門家による会議(状況によってはweb会議、メール会議も利用)を実施して、最終完成を目指していたが、専門家との調整がつかず、R2年度に持ち越す ことになったがコロナ禍でリモート会議の準備が遅れたため、最終的な論文発表も遅れているが2020年度に1件英文雑誌に掲載されるなどの成果を導いた。
    本年度は、R2年度計画による推進方策 (コロナ禍を見通しての方策)
    ①発達障害がある子どもと運動障害がある子どものリハビリテーション関係と特別支援教育関係の専門家、発達支援センター長、発達支援事業の所長、有識者も加えて質問紙の開発に向けたwebでの会議を予定している。本メンバーは、地域包括の視点から特に特別支援教育関係者は重要なメンバーである。遠方からの会議参加が困難な場合は、メール会議、アンケートなども取り入れる。
    ②その後、会議実施の場合は議事録などの確認を精査したうえで、意見が反映されているかどうかを確認するなどのプロセスを加える。 ②①を経た後、研究分担者と共に「外出の関する質問紙」の最終精査を行い、質問紙の完成とする ③最終的成果の論文発表予定(投稿学術雑誌は検討中)

 

担当経験のある科目 (本学) 24

  1. 作業療法概論Ⅱ

    2022

  2. 作業療法学研究法

    2022

  3. 臨床応用学実習

    2022

  4. 保健学セミナー

    2021

  5. リハビリテーション療法学セミナーⅡ

    2021

  6. リハビリテーション療法学セミナーⅠ

    2021

  7. 発達障害評価学

    2021

  8. 作業学II及び実習

    2021

  9. 職業関連作業療法学及び演習

    2021

  10. 特別研究

    2021

  11. リハビリテーション療法学特講Ⅱ

    2021

  12. リハビリテーション研究実践特講セミナー

    2021

  13. リハビリテーション療法学特論Ⅱ

    2021

  14. トータルヘルスプランナー特論

    2021

  15. 作業療法研究法及び演習

    2021

  16. 運動学実習

    2021

  17. 作業学III及び実習

    2020

  18. 生活行動作業療法学及び演習

    2020

  19. 臨床応用学実習

    2016

  20. 作業学Ⅲ及び実習

    2016

  21. 運動機能評価学実習

    2016

  22. 作業療法基礎学実習

    2016

  23. 作業療法基礎学Ⅰ演習

    2016

  24. 作業療法入門実習

    2016

▼全件表示

担当経験のある科目 (本学以外) 1

  1. 人間発達学

    2024年4月 - 2024年7月 愛知淑徳大学)

     詳細を見る

    科目区分:学部専門科目  国名:日本国

 

社会貢献活動 1

  1. 名古屋市特別支援教育アドバイザー

    役割:助言・指導

    2012年4月 - 2019年3月

学術貢献活動 4

  1. 第17回日本作業療法研究学会学術大会事務局長

    役割:企画立案・運営等

    日本作業療法研究学会  2023年10月

     詳細を見る

    種別:学会・研究会等 

  2. OTJR: Occupational Therapy Journal of Research Reviewer 国際学術貢献

    役割:査読

    American Occupational Therapy Foundation, Inc.  2022年8月 - 現在

     詳細を見る

    種別:査読等 

  3. 日本作業療法学会演題審査委員

    役割:審査・評価, 査読

    日本作業療法士協会  2018年3月 - 現在

     詳細を見る

    種別:学会・研究会等 

  4. 学術誌「作業療法」査読者

    役割:査読

    2017年4月 - 現在

     詳細を見る

    種別:査読等