2025/04/01 更新

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サノ セイコ
佐野 誠子
SANO Seiko
所属
大学院人文学研究科 人文学専攻 文献思想 教授
大学院担当
大学院人文学研究科
学部担当
文学部
職名
教授
連絡先
メールアドレス

学位 1

  1. 博士(文学) ( 2006年3月   東京大学 ) 

研究キーワード 5

  1. 伝奇小説

  2. 仏教志怪

  3. 志怪

  4. 中国古典文学

  5. Chinese Chih-kuai Story

研究分野 1

  1. 人文・社会 / 中国文学

経歴 7

  1. 名古屋大学   大学院人文学研究科 人文学専攻 文献思想   教授

    2024年4月 - 現在

  2. 名古屋大学   人文学研究科   准教授

    2017年4月 - 2024年3月

  3. 名古屋大学   文学研究科   准教授

    2015年4月 - 2017年3月

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    国名:日本国

  4. 和光大学(准教授)

    2011年4月 - 2015年3月

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    国名:日本国

  5. 和光大学(専任講師)

    2007年4月 - 2011年3月

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    国名:日本国

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学歴 2

  1. 東京大学   人文社会系   アジア文化研究専攻中国語中国文学専門分野

    1998年4月 - 2006年3月

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    国名: 日本国

  2. 東京大学   文学部   言語文化学科中国語中国文学専修課程

    - 1998年3月

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    国名: 日本国

所属学協会 9

  1. 東アジア恠異学会

  2. 六朝学術学会

  3. 東方学会

  4. 中国古典小説研究会

  5. 日本中国学会

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委員歴 2

  1. 六朝学術学会   評議員  

    2025年4月   

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    団体区分:学協会

  2. 日本中国学会   評議員  

    2023年4月   

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    団体区分:学協会

 

論文 35

  1. 『法苑珠林』感応縁における出処不掲載記事―書く僧侶としての道世の検討―

    佐野誠子

    桃の会論集   ( 9 ) 頁: 109 - 126   2024年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  2. 中国仏教における呪術の立場―中国雑密簡史 招待有り

    佐野誠子

    水口幹記編『東アジア的世界分析の方法』文学通信     頁: 177 - 191   2024年2月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

  3. 玄奘と観世音信仰 招待有り

    佐野誠子

    近本謙介・影山悦子編『玄奘三蔵がつなぐ中央アジアと日本』     頁: 187 - 213   2023年12月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

  4. 王琰『冥祥記』佚文追加の可能性 査読有り

    佐野誠子

    汲古   ( 83 ) 頁: 23 - 29   2023年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  5. 《天地瑞祥志》編纂研究:以與其他類書的關係考察爲中心

    佐野誠子

    名古屋大学人文学研究論集   ( 6 ) 頁: 175 - 187   2023年3月

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    担当区分:責任著者   記述言語:中国語  

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書籍等出版物 12

  1. 怪を志す : 六朝志怪の誕生と展開

    佐野 誠子( 担当: 単著)

    名古屋大学出版会  2020年2月  ( ISBN:9784815809836

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    総ページ数:361   記述言語:日本語 著書種別:学術書

    CiNii Books

  2. 前近代東アジアにおける〈術数文化〉 (アジア遊学 244)

    水口幹記( 担当: 共著 ,  範囲: 郭璞『易洞林』と干宝『捜神記』―東晋はじめ、怪異記述のゆくえ)

    2020年3月  ( ISBN:4585227105

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    総ページ数:307   担当ページ:65-77   記述言語:日本語 著書種別:学術書

    郭璞と干宝はともに東晋王朝創設期に佐著作郎という官職につき、災異祥瑞記録の整理と解釈に携わっていた。占いの技術を志向する郭璞と、理論や歴史著述を重んじる干宝と資質が異なる。その違いは著作にもあらわれ、郭璞『易洞林』は、自分の易占いがあたったことのみをしるすのにたいし、干宝『捜神記』は、歴史書として他者のことを客観的にしるし、志怪の基礎を築いた。

  3. 東アジア思想・文化の基層構造 : 術数と『天地瑞祥志』

    名和 敏光( 担当: 共著 ,  範囲: 郭璞『易洞林』研究 附録:郭璞『易洞林』佚文一覧)

    汲古書院  2019年2月  ( ISBN:4762966304

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    記述言語:日本語

    郭璞の著作に『易洞林』という本人が易の占いをして当たったことを書き記した書がある。郭璞が『易洞林』を著述したことは『晋書』郭璞伝にみえ、『隋書』経籍志などにも著録されるが、現在本は、残らず、類書等に引用された佚文が残るだけである。『天地瑞祥志』にも『易洞林』からと考えられる引用が合計四条あり、うち二条は他に引用をみない、未知の佚文である。この『天地瑞祥志』引用文は、『易洞林』佚文でも古い文献に引用されたものであるため、そこから原貌を伺えないかという試みであったが、各条の記載方法がそれぞれ違い、決定的な結論を下すことはできなかった。ただ、郭璞は自らの占いをしるし、あとの人は「郭璞説話」
    を造り出し、それらが入り混じった状態で『易洞林』の佚文が構成されていることを指摘した。
    また附録として、これまでの佚文研究を更新した郭璞『易洞林』佚文一覧を附録としてつけた。

    CiNii Books

  4. 怪異学の地平

    東アジア恠異学会( 担当: 共著 ,  範囲: 「六朝志怪における西方仏教説話の選択受容」)

    臨川書店  2018年12月  ( ISBN:9784653044482

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    総ページ数:343   担当ページ:168-186   記述言語:日本語 著書種別:学術書

    六朝志怪は、すでに本生経・譬喩経の漢訳があった時代に書かれたものであるのにも関わらず、これらの影響を受けた記事はほとんどみられない。かといって六朝志怪に仏教の影響がないわけではなく、冥界遊行や応験の話を多く収める。その理由について考察した。六朝志怪は実録を基調とするものであるため、遠い国の王様や動物が主人公の寓話的なものが多い本生経類の話は積極的に選択しなかったのではないかとの推測を示した。

    CiNii Books

  5. 王安石及び宋詩別裁 五言絶句訳注

    盆詩の会(代表:和田英信)( 担当: 共著)

    お茶の水女子大学E-bookサービス  2015年3月  ( ISBN:97849047931318

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    記述言語:日本語

    http://www.lib.ocha.ac.jp/e-book/list_0006a.html

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MISC 12

  1. 大婆羅造像碑翻刻と注釈 招待有り

    佐野誠子  

    東方学報(京都)99 巻   2025年3月

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    担当区分:筆頭著者, 最終著者, 責任著者   記述言語:日本語  

  2. 九尾狐 招待有り

    佐野誠子  

    東アジア恠異学会編『怪異から妖怪へ』文学通信   2024年12月

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    担当区分:筆頭著者, 最終著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)  

  3. 研究ノート:隋侯白『旌異記』にみる南北融合以降における仏教志怪の展開 附録:『旌異記』訳注稿 査読有り

    佐野誠子  

    中国古典小説研究 ( 25 ) 頁: 21 - 71   2023年3月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)  

  4. 京都大学人文科学研究所所蔵『天地瑞祥志』第十九 翻刻・校注(五)

    山崎藍,佐野誠子  

    名古屋大学中国語学文学論集 ( 34 ) 頁: 1 - 46   2021年2月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

    DOI: 10.18999/joucll.34.1

  5. 京都大学人文科学研究所所蔵『天地瑞祥志』第十九翻刻・校注(一)

    清水浩子, 佐野誠子  

    名古屋大学中国語学文学論集 ( 33 ) 頁: 1 - 50   2020年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)   出版者・発行元:名古屋大学大学院人文学研究科中国語・中国文学分野・専門  

    DOI: 10.18999/joucll.33.1

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講演・口頭発表等 12

  1. 仏教化した冥界における異形の鬼と幽鬼の鬼 招待有り 国際会議

    佐野誠子

    東方学者国際会議  2023年5月20日  東方学会

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    開催年月日: 2023年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:東京  

  2. 「中國佛教化冥界中的鬼神之意象和圖像」 招待有り 国際会議

    佐野誠子

    「文學與宗教」系列之「宗教圖像與中國文學」會議  2023年5月13日  香港バプテスト大学

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    開催年月日: 2023年5月

    記述言語:中国語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:香港   国名:ホンコン(香港)特別行政区  

  3. The monk Qingxu’s curious biography in the work Jin’gang bore jing jiyan ji 国際会議

    SANO Seiko

    The third Hawai‘i International Conference on Chinese Studies  2023年1月5日 

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    開催年月日: 2023年1月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:The University of Hawaii Manoa Campus   国名:アメリカ合衆国  

  4. 初唐における冥界の仏道混淆:『金剛般若経集験記』竇徳玄記事を手掛かりに

    佐野誠子

    東アジア恠異学会 小企画:中国における仏教怪異故事の流通  2022年7月16日  東アジア恠異学会

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    開催年月日: 2022年7月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

    開催地:オンライン  

  5. 玄奘和觀音靈驗 国際会議

    佐野誠子

    第二届名古屋大學-屏東大學‧文學交流暨論文發表會  2022年4月30日  名古屋大学・屏東大学

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    開催年月日: 2022年4月

    記述言語:中国語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:オンライン  

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共同研究・競争的資金等の研究課題 2

  1. 日本中世期における『太平広記』流通に関する研究――抄物における引用の検討

    2018年4月 - 2019年3月

    市原国際奨学財団研究助成 

    佐野誠子

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:495000円 ( 直接経費:495000円 )

  2. 日本残存典籍等による中国六朝志怪研究

    2015年10月 - 2017年9月

    豊秋奨学会研究助成金 

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    資金種別:競争的資金

科研費 8

  1. 書く僧侶、書かれる僧侶―唐代における僧侶の言説史

    研究課題/研究課題番号:24K03686  2024年4月 - 2028年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    佐野 誠子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

  2. 5~12世紀の東アジアにおける〈術数文化〉の深化と変容

    研究課題/研究課題番号:20H01301  2020年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    水口 幹記, 洲脇 武志, 山崎藍, 名和 敏光, 佐々木 聡, 高橋 あやの, 清水 浩子, 佐野誠子, 松浦 史子, 田中 良明

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    担当区分:研究分担者 

    術数は、古代中国で成立した陰陽・五行の数理に基づく吉凶判断であるが、本研究は、前研究(16H03466)での成果(術数に関わるもの全てを〈術数文化〉と定義)を軸に、東アジア世界をより深く分析し、人的・物的・政治的交流を主とする対外関係史・交流史に対して、思想史・文化史の側面から新たな視覚を提供するため、時期を限定(5~12世紀)し、〈術数文化〉を議論する。その際、前研究では分析対象であった〈術数文化〉を本研究ではアプローチ手法に据え、〈術数文化〉が対象としていた世界認識そのものを対象化し議論することにより、東アジア的視点からの世界分析・現状分析の手法・概念を提示することができると考えている。
    1、検討会の開催。検討会をオンラインで3回開催した。第1回は本研究課題全体の計画・進捗方法を確認した。第2回は小塩慶氏(東京大学史料編纂所助教)「摂関・院政期の祥瑞」、佐野誠子(本研究課題分担者)「『五行記』と『広古今五行記』:もう一つの五行志であって五行志でないもの」、第3回は山口えり氏(広島市立大学准教授)「日本古代における「理運」の思考と災害認識」、三浦雄城氏(東京大学大学院博士後期課程)「董仲舒の符瑞思想―儒教国教化議論との関わりから―」による学術報告検討会を行った。研究班メンバーだけでなく、外部から関連研究者によるご報告をいただいたことにより、議論・認識を深めることができた。また、各回の検討会には、科研班以外の外部関係者(報告者以外)もご参加していただき、議論に加わっていただいた。
    2、海外論文の翻訳。王祥偉「一件罕見的「狐鳴占」文献及相関問題」(小倉聖訳)、游自勇「敦煌写本『百怪図』補考」(小倉聖訳)、裴伯鈞「中代時期の越南儒家の筮法の実行と易理の体験について:阮文理を例として」(小倉聖訳)の三本(すべて原文は中国語)を翻訳し、科研班で共有した。
    3、『天地瑞祥志』の翻刻・校注。基本的に毎月第三土曜日(もしくは日曜日)に検討会を開催し、翻刻・校注作業を進めた。その成果については各種媒体に随時発表した(詳細は、研究成果参照)
    4、国内外資料調査。本年度は新型コロナウィルス蔓延及び緊急事態宣言などの社会的規制の影響で思うように行うことができなかった。
    5、ホームページの開設。「〈術数文化〉網」(shushu.temmon.org)というサイトを開設し、〈術数文化〉や本科研課題に関わる情報を発信した。
    新型コロナウィルス蔓延及びそれに伴う社会的規制による影響が大きい。特に、資料調査については、海外のみならず国内の各種資料館が軒並み閲覧停止(もしくは制限)をしていたため、思うように行うことができなかった。また、検討会も対面形式で開催することができず、各人の持つ資料などを詳細に検討することが不可能であったためである。ただし、オンラインにより遠方者も適宜検討会に参加することができていた点は、今後の検討会開催方法を考える上で参考になった。
    1、資料調査は海外での資料調査を国内に振り返ることで対応する。
    2、検討会は、オンラインを基本としつつも、状況に応じて、対面型・ハイブリッド型を模索し設定する。
    3、海外論文翻訳は引き続き行っていく。
    4、『天地瑞祥志』の翻刻・校注作業も引き続き行っていく。
    5、ホームページを随時更新し情報を発信していく。

  3. 唐代仏教霊験譚の研究

    研究課題/研究課題番号:19K00368  2019年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    佐野誠子, 齋藤 智寛, 福田 素子, 北條 勝貴

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    7 世紀中国においては、霊験譚の依拠する経典が転換し、かつ多くの仏教霊験譚のテキストが書かれ、編まれた。これらはなぜ書かれたのだろうか。また、その記述方法がそれ以前と比べ意図を含んだ形で書かれるようになったのはどうしてかという問題につき、『金剛般若経霊験記』、『法苑珠林』、『続高僧伝』、偽疑経等を用いて研究を行う。
    今年度は、本来の研究計画最終年度であったため、中唐文学会大会の場を借りてミニシンポジウム「唐代仏教霊験譚の研究」を開催した。当シンポジウムでは、代表者及び分担研究者のうち2名(齋藤、福田)の発表、そして、台湾中央研究院中国文哲研究所の劉苑如先生にも『続高僧伝』に関する講演をお願いし、充実した内容となった。代表者佐野誠子は、上記ミニシンポジウムでは『金剛般若経集験記』全体についての紹介と考察を行い、その経典霊験の新規性について、唐初以降の傾向を引き継ぎ、多様化が起きていることを指摘した。
    その他、研究過程において、『法苑珠林』の僧伝の引用表記についての疑念を持ち、全引用調査の上、『法苑珠林』が『高僧伝』からとして引用する記事は、現在の慧皎の『高僧伝』そのものではなく、西明寺で慧皎『高僧伝』を補充したいわば新版の『高僧伝』の編纂が構想されていて、その未完のテキストが反映されているのではないかという考察を行った。この論文の結論については、分担者からまだ慎重な検討をするべきではないかとの意見も寄せられており、引き続き課題とする予定である。
    齋藤智寛は、論文「釈僧崖の生涯―菩薩行としての捨身行―」において、北周において焼身を遂げた釈僧崖の伝記を検討し、焼け残る心臓という聖人表象や、焼身後における目撃譚といった奇瑞の意味を考察した。
    福田素子は、上記シンポにおいて「『仏頂心陀羅尼経』漢語諸本の校勘から見えてきたこと」の発表を行った。その後、京都大学附属図書館を訪問し、『仏頂心陀羅尼経』和刻本の校勘作業を行った。
    北條勝貴は、『法苑珠林』六道篇鬼神部および至誠篇の輪読・注釈作業を継続しつつ、それらの成果を利用して、「〈病〉の照射する性別二元構造の構築/への抵抗─東アジア古代の比丘尼と多様な性─」などで、六朝期仏教説話のアクチュアルな読解を試みた。
    新型コロナウィルスの蔓延により、出張調査などが行いにくかったため。
    少額を残して来年度の研究費に回した。一旦の総括は、今年度秋のミニシンポジウムにおいて行ったが、別の派生的な課題について、代表者および分担研究者である福田素子とで、夏に小さな研究発表企画を予定している。また、全員が集まっての研究総括の会合を開く予定である。

  4. 日本中世期における『太平広記』流通に関する研究――抄物における引用の検討

    2018年4月 - 2019年3月

    市原国際奨学財団  研究助成 

    佐野 誠子

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

  5. 前近代東アジアにおける術数文化の形成と伝播・展開に関する学際的研究

    研究課題/研究課題番号:16H03466  2016年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    水口 幹記, 洲脇 武志, 山崎藍, 名和 敏光, 佐々木 聡, 高橋 あやの, 清水 浩子, 佐野誠子, 松浦 史子, 田中 良明, 深澤 瞳, 孫 英剛, 鄭 淳一, ファム レ フイ

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    担当区分:研究分担者 

    本研究の研究成果として、以下の六点を挙げることができる。(1)〈術数文化〉という用語の定義付け、(2)文学班・思想班・美術建築班・出土遺物班・占書類書班の各班員による個別研究、(3)『天地瑞祥志』翻刻・校注の公開、(4)海外論文翻訳、(5)国際シンポジウム開催、及び関連書籍の刊行、(6)成果報告書としての論文集の刊行である。特に本研究課題全体に関わる問題である(1)については、術数に関わるもの(中国の中心的な術数からは異端、もしくは純粋に術数とみなせないものも含む)を〈術数文化〉と称し、前近代の東アジア世界を分析するタームの一つとして定義づけることができた。
    上記(1)により、これまでの術数研究では看過されがちであった理論・思想以外の事象(文学・学術・建築物などへの影響や受容)をも正面から対象とすることができ、また、本用語の下、地域への伝播・展開の様相を通時的に検討することにより、各地域の独自性・特質を析出することが可能となり、中国中心の術数研究から東アジアの術数研究への展開が望めるようになり、今後の術数研究に寄与すること大である。また、これまで訳注のなかった分野での(3)や、(2)(4)~(6)では、日本の研究を海外で報告したり、逆に海外の論考や研究を広く世に問うことができたことは、本研究分野の発展が東アジアレベルでなすことの基盤が整った。

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担当経験のある科目 (本学) 2

  1. 中国文学概論

    2016

  2. 中国文学特殊研究

    2016

担当経験のある科目 (本学以外) 1

  1. 仏教志怪研究(中国語中国文学特殊講義)

    2021年4月 - 2021年7月 東京大学)

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    科目区分:大学院専門科目