科研費 - 本田 育美
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在宅高齢者における足部の生理的、機能的、形態的の特徴と転倒リスク要因に関する研究
研究課題/研究課題番号:19K11111 2019年4月 - 2022年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
藤井 かし子
担当区分:研究分担者
本研究は、通所施設に通う在宅高齢者の足部の生理的、機能的、形態的特徴と転倒要因リスク関連の解明を行う。在宅高齢者の足の特徴(爪の形状、皮膚温度、皮膚水分量と油分量、胼胝、鶏眼、角質肥厚、足趾間の皮膚の状態、足アーチ、足趾の形状、足関節、足趾の可動域等)と転倒要因リスク(足趾把持力、歩行速度、バランス機能、足趾の開き具合、視力、痛みレベル、座位時間の長さ)を測定し分析する。また通所施設に通う在宅高齢者に対する看護・介護職員のフットケア支援の取り組みの現状を明らかにする。
本研究の目的は、1)通所施設に通う在宅高齢者の足部の生理的、機能的、形態的特徴と転倒要因リスク関連の関係性の解明を行い、2)居宅サービス事業所に勤務する看護・介護職員のフットケア知識と実践力の実態を把握すること である。
2019年に愛知県N市22か所 (1か所のデイサービスは3回に分けて調査したため22か所と換算) のデイサービス、デイケアにおいて合計176名の高齢者に対して足の実態調査を行い、集計、分析を行った。利用者調査においては、足のアセスメントシートをもとに、浮指、足指の変形、胼胝や鶏眼、足趾間の皮膚の浸潤、爪の色調変化、足アーチの変形、爪の長さ、爪の肥厚、足趾把持力、その他の項目において、アセスメントと機器 (フットルック フットルック社、TKK 3362 竹井機器工業) を用いて足の状態についての調査、歩行速度、皮膚温度の調査を行い、集計分析をした。176名のうち23名においては、2時点においての足の調査を行い、集計分析が終了している。
2019年7月から8月までに居宅サービス事業所であるデイサービス、デイケア、訪問看護ステーション、訪問介護ステーションを名古屋市のリストからランダムに抽出した。研究承諾を得た居宅サービス事業所のうち、35か所の看護師・介護職員を対象に、フットケアの知識と実践力を測定する質問表と基本属性及び現在の日常のケアに関する実態やフットケアに関する考え方に関する質問表を配布し、プライバシーが確保できる個別の封筒で回収を行った。回答した232人のうち225名 (有効回答) を分析対象とした。
すでにデータ収集、解析が終了している.
すでに調査、解析が終わり、論文投稿で査読中である。
2種類の国際誌に投稿されるまで粘り強く査読とのやり取りを進める。
調査に協力をしてくださった施設を中心に具体的な結果報告を行う。
虚弱高齢者の運動機能向上、転倒予防のための提言を行い、政策に結びつくような働きかけを行う。 -
アカデミックナースによる病院と大学のパートナーシップモデルの構築 〔分担〕
研究課題/研究課題番号:16K11941 2016年4月 - 2019年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
担当区分:研究分担者
看護キャリア支援室の教員と大学教員、臨床看護師(アカデミックナース)5名が恊働してSP(模擬患者)参加型教育プログラムを作成し、臨床実習前の看護学生の教育に取り組んだ。実習内容は、講義とブリーフィング、学生とSPの看護面接10分の中で、情報収集と基本手技の課題に取り組み、リフレクションを15分行った。
「実習から学び」は、「観察」、「コミュニケーション」「言葉の意味」「生活者の視点」などであり、看護ケア実施時の重要な気づきが得られたと考える。一方で,「必要な情報の提示」の記載は少なかったことから,ケアの対象者に必要な援助を考え、伝える演習の検討が必要と考える。
医療を担う看護学生の育成において、実習の前に模擬患者を活用することで、実習時間短縮や経験不足による不十分な技術習得、コミュニケーション力を含む社会人基盤力の低下に対し、患者への看護技術やコミュニケーションを事前に学び、患者に安全で安心した看護実習の関わりにつながる。
また、人員不足や業務量の多さに臨床指導を負担に思う臨床看護師と臨床に遠慮している教員間の連携には大きな溝がある。両者が恊働してプログラムを作成することで、両者の連携が円滑となり、看護学生が学びやすい実習環境を整えることができる。看護学生は、臨床看護師との関係性を築きやすくなり、臨床看護師は看護学生の理解につながる。 -
妊娠期からの子育て補償因子介入プログラムの開発
研究課題/研究課題番号:15H02884 2015年4月 - 2019年3月
宮崎 つた子
担当区分:研究分担者
本研究の目的は,妊娠期からの子ども虐待危険因子と補償因子を明らかにすることである.妊娠期に我々が実施した調査の対象だった母親2662名に対し調査票記入を依頼し、育児ストレスの縦断的調査を実施した.育児ストレスの調査は子どもの3~4ヶ月,10ヶ月,18ヶ月の時期に行い、1487名から回答が得られ,母親や子どもの属性で育児ストレスの内容に違いがあった.調査の結果、母親のストレス対処特性は,子どもの発達時期で変化することが明らかになり,妊娠期からの子どもの虐待防止支援プログラムの開発に示唆を得た.
本研究成果として示した、子ども虐待のリスク因子だけにとらわれない妊娠期からの補償因子に着目した育児ストレスとストレスコーピング特性の具体的な関連結果は、独自性があり学術的に意義があると考える。
また、研究結果から、従来、普遍的とされていたコーピング特性が、妊娠・出産・子育て期のライフイベントで一部変化することに着目した、妊娠期からの切れ目のない子育て支援介入アプローチは、子ども虐待防止につながるポピュレーションアプローチとして期待できるという点で社会的意義があると思われる。 -
妊娠期からの子育て補償因子介入プログラムの開発 〔分担〕
2015年4月 - 2019年3月
科学研究費補助金 基盤研究(B)
担当区分:研究分担者
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糖尿病患者の予防的フットケアを担う看護師の臨床能力評価システム開発 〔分担〕
2012年4月 - 2015年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
担当区分:研究分担者
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保育所における妊娠期からの子育て支援に関する研究 〔分担〕
2012年4月 - 2015年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
担当区分:研究分担者
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続発性リンパ浮腫患者に簡易水分量測定器を用いた自己管理行動プログラムの開発 〔分担〕
2011年4月 - 2014年3月
科学研究費補助金 基盤研究(B)
担当区分:研究分担者
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エキスパートナースの看護の実際に基づく専門分野のスタンダード看護診断と看護介入 〔分担〕
2006年4月 - 2009年3月
科学研究費補助金 基盤研究(B)
担当区分:研究分担者
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看護相談事業(ケアクリニック)の有効性の検討 〔分担〕
2006年4月 - 2009年3月
科学研究費補助金
担当区分:研究分担者
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化学物質過敏症看護外来システムの構築に関する研究 〔分担〕
2006年4月 - 2009年3月
科学研究費補助金
担当区分:研究分担者
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妊娠に伴う腰痛発生のメカニズム解明に関する力学的検討 〔分担〕
2006年4月 - 2008年3月
科学研究費補助金
担当区分:研究分担者
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看護技術育成IT教材作成のためのフットケア用人体模型の開発 〔分担〕
2005年4月 - 2008年3月
科学研究費補助金
担当区分:研究分担者
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糖尿病性神経・血管合併症に関する新しい看護診断指標の地域間較差の研究 〔分担〕
2001年4月 - 2005年3月
科学研究費補助金 基盤研究(B)
担当区分:研究分担者
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新人ナースの看護診断能力の形成過程とその要因 〔分担〕
1999年4月 - 2002年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
担当区分:研究分担者