2025/03/19 更新

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ニシムラ ユウスケ
西村 由介
NISHIMURA Yusuke
所属
大学院医学系研究科 総合医学専攻 脳神経病態制御学 准教授
大学院担当
大学院医学系研究科
学部担当
医学部 医学科
職名
准教授
連絡先
メールアドレス

学位 1

  1. 医学博士 ( 2013年1月   名古屋大学 ) 

経歴 1

  1. 名古屋大学医学部脳神経外科   脳神経外科   講師

    2015年4月 - 現在

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    国名:日本国

学歴 2

  1. 名古屋大学   医学系研究科

    - 2011年3月

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    国名: 日本国

  2. 名古屋大学   医学部

    - 2001年3月

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    国名: 日本国

所属学協会 4

  1. 脳神経外科コングレス

  2. 脊髄障害医学会

  3. 日本脊髄外科学会

  4. 脳神経外科学会

 

論文 97

  1. Relationship between Preoperative Adjacent Disc Height and the Occurrence of Adjacent Vertebral Body Fractures after Balloon Kyphoplasty for Osteoporotic Fractures at the Thoracolumbar Junction.

    Ishii M, Nishimura Y, Yamamoto Y, Nagashima Y, Tanei T, Hara M, Takayasu M, Saito R

    Neurologia medico-chirurgica   65 巻 ( 3 ) 頁: 113 - 119   2025年3月

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    記述言語:英語  

    DOI: 10.2176/jns-nmc.2024-0200

    PubMed

  2. Comparison of Early-onset Efficacy of Anti-calcitonin Gene-related Peptide Monoclonal Antibodies for Patients with Migraine in Real-world Clinical Practice: Study Protocol for an Exploratory Clinical Trial

    Tanei, T; Maesawa, S; Nishimura, Y; Ishizaki, T; Nagashima, Y; Hashida, M; Yamamoto, S; Ando, M; Kuwatsuka, Y; Hashizume, A; Wakabayashi, T; Saito, R

    NEUROLOGIA MEDICO-CHIRURGICA   65 巻 ( 2 ) 頁: 71 - 80   2025年2月

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  3. Femoral Nerve Injury After Prone-Position Lumbar Discectomy: A Case Report Highlighting the Role of Ultrasound in Recovery Monitoring.

    Matsuo M, Nagashima Y, Nishimura Y, Saito R

    Cureus   16 巻 ( 12 ) 頁: e76653   2024年12月

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    記述言語:英語  

    DOI: 10.7759/cureus.76653

    PubMed

  4. Real-world clinical results of CGRP monoclonal antibody treatment for medication overuse headache of migraine without abrupt drug discontinuation and no hospitalization.

    Tanei T, Fuse Y, Maesawa S, Nishimura Y, Ishizaki T, Nagashima Y, Mutoh M, Ito Y, Hashida M, Suzuki T, Yamamoto S, Wakabayashi T, Saito R

    Heliyon   10 巻 ( 22 ) 頁: e40190   2024年11月

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    記述言語:英語  

    DOI: 10.1016/j.heliyon.2024.e40190

    PubMed

  5. Thoracolumbar Posterior Pedicle Screw Fixation and Laminectomy for an Osteoporotic Vertebral Fracture Resulting From Acute Lymphoblastic Leukemia in an Adult Patient: A Case Report.

    Ota Y, Awaya T, Nagashima Y, Fukuoka T, Suzuki O, Nishimura Y

    Cureus   16 巻 ( 11 ) 頁: e73710   2024年11月

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    記述言語:英語  

    DOI: 10.7759/cureus.73710

    PubMed

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科研費 5

  1. 神経障害性疼痛に特異的な脳内神経回路の解析による病態解明と治療効果予測

    研究課題/研究課題番号:24K12260  2024年4月 - 2027年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    種井 隆文, Bagarinao E., 西村 由介, 永島 吉孝, 前澤 聡

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    担当区分:研究分担者 

    脊髄刺激療法(SCS)は神経障害性疼痛に対する治療法であるが、中枢性神経障害性疼痛では効果を示す/示さない患者の差が大きく、術前に治療効果を予測できない課題がある。近年、新たなSCS刺激法が開発され、治療効果の向上が期待される。本研究の目的は、中枢性疼痛に最適な刺激法を前方視的に検証し、脳内ネットワークを可視化し痛みに特異的な変化を同定することである。脳内ネットワーク評価には、安静時機能的MRIから脳内のコネクトームの変化を各領域で数値化できるFCORという技術を用いる。保有している健常人コホートデータと比較し、神経障害性疼痛に特異的な脳内コネクトームの変化を解明する。

  2. 脊髄損傷後の歯髄幹細胞治療に脊髄硬膜外刺激療法を組み合わせた新しい治療法開発

    研究課題/研究課題番号:23K08565  2023年4月 - 2026年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    永島 吉孝, 西村 由介, 種井 隆文, 大須賀 浩二

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    担当区分:研究分担者 

    本研究の目的はヒトの脱落乳歯から採取した歯髄幹細胞(SHED)を用いた細胞療法と脊髄刺激療法(SCS)を組み合わせた治療法を開発することである。SHEDはすでに口腔領域にてヒトでの安全性・有効性が報告されており、他家(同種)の再生医療等製品として大量製造法の開発が進められているためコストの面で有利である。また、SCSは現在はすでに疼痛治療に広く用いられており、臨床的に確立された手技である。本研究は、脊髄損傷に対する運動・感覚機能改善を飛躍的に高める新たな治療法の確立を目指すための基盤研究となる。
    本研究は、ヒトの脱落乳歯から採取した歯髄幹細胞(SHED)と脊髄刺激療法(SCS)を組み合わせた治療法の開発を目的としています。この治療法は、脊髄損傷により運動や感覚機能が低下した患者に対し、その回復を助ける可能性を秘めています。
    初年度の研究実績として、脊髄損傷モデルマウスに適用可能な硬膜外電極の開発を行いました。この硬膜外電極の設計と製造にあたり、最適なリードシステムを模索し作成しました。また、電極の形状や配置についても、脊髄の解剖学的特性と機能的要件を考慮し、最適な電気刺激が得られるよう細心の注意を払って設計しました。
    また、この電極の開発は、SHEDとの組み合わせ治療法の基盤を形成するものであり、次の研究フェーズにおいて、この二つの治療法がどのように相乗効果を発揮するかを検証するための重要なステップです。脊髄損傷治療におけるこの革新的なアプローチは、将来的に人間への応用を目指し、脊髄損傷患者の生活の質の向上に大きく貢献することが期待されます。
    主な理由は、開発した硬膜外電極を用いた脊髄損傷モデルマウスにおける実験の際、予期せぬ課題に直面したためです。具体的には、マウスの動きや噛む行為によって電極が断線する問題が発生しました。この問題に対処するため、電極の物理的耐久性を向上させるための改良策を模索しました。これには、電極の材質の見直し、電極とマウスの皮膚との接合部分の強化、さらにはマウスの動きを制限することなく電極を保護するよう改良しました。今後は、完成した電極とリードを用いて実験を進めていきます。
    今後の研究の推進方策に関しては、現在までの進捗と直面した課題を踏まえつつ、改良した電極を用いて脊髄損傷モデルマウスを用いた予備的な研究データの収集を行っていきます。
    次に、SHEDとSCSの組み合わせ治療法の効果を検証するための実験を、改良された電極を用いて行っていきます。この段階では、脊髄損傷モデルマウスを用いた予備的な研究から、詳細なデータ収集と分析を行い、治療法の有効性と安全性をさらに深く理解することが目標です。また、データ収集のプロセスでは、細胞療法と電気刺激療法の相乗効果に特に注目し、これらの治療法が脊髄損傷に対してどのように作用するかを明らかにします。

  3. 塩基性ヘリックスループヘリックス転写機構制御と細胞治療を融合する神経再生治療開発

    研究課題/研究課題番号:22K09280  2022年4月 - 2025年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    西村 由介, 永島 吉孝, 夏目 敦至, 古橋 和拡

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    申請者らは『損傷脊髄を完全に再生する驚異的な能力を持つアフリカツメガエル幼生期に強く発現し、脊髄再生に関わるNeurod4などの塩基性ヘリックスループヘリックス(bHLH)神経転写因子を歯髄幹細胞に遺伝子導入してラット脊髄損傷モデルに投与することで、歯髄幹細胞自体をニューロンへ分化させ神経回路を再構築し、神経栄養因子分泌による脊髄再生効果に相加的かつ加速度的な神経機能回復が得られる』という仮説を立て、これを実証する。
    アフリカツメガエル幼生期に高発現し、脊髄再生に関わるNeurod4(bHLH神経転写因子)をクローニングし、これをパッケージング用細胞株にトランスフェクションして、目的のレンチウイルスベクターを作成した(Neurod4-SHED)。ウエスタンブロットでNeurod4が発現されていることを確認した。次に、200-250gのratを下位胸椎椎弓切除し、30gクリップを用いて圧座損傷を加え、損傷直後にNeurod4-SHEDを直接髄内投与した。対照群としてNeurod4-SHEDを含まないMock SHED群、naive SHED群、PBS投与群を加えて。損傷4週間後まで1週間ごとにBasso-Beattie-Bresnahan(BBB) scale及び、Inclined plane testによる運動機能評価を行った。in vitroでNeurod4-SHEDを導入したSHEDのRNA sequenceを行った。運動機能評価では、Neurod4を導入したSHED投与群では、対照群と比較してBBB及びIncline plane testの結果がより改善する傾向にあり、Neurod4-SHEDを導入したSHEDが脊髄機能回復に寄与することが示唆された。液性因子ではMCP-1の上昇が認められ、M2マクロファージ誘導による炎症の抑制に寄与している可能性が示された。Neurod4-SHEDのRNA sequence解析では、神経再生に関与しうるものとしてIGF-1やWntシグナルなどの上昇が見られた。Neurod4-SHED群ではM2マクロファージ誘導により抗炎症作用を示し、IGF-1やWntシグナルの上昇も機能改善に寄与している可能性が示唆された。
    概ね順調に進展していると判断しているが、現在注目しているのは損傷2週間以内の時点での脊髄損傷後の空洞形成や免疫制御についてであり、4週間後以降での神経再生の状態は十分なデータがそろっていないため、今後は炎症制御の結果による神経再生の状態、移植細胞自体がどのような細胞に分化しているか、その動態を評価していく予定としている。慢性期における神経再生の評価に関してはまだ十分な知見を蓄積できておらず、今後の課題である。
    現在注目しているのは損傷2週間以内の時点での脊髄損傷後の空洞形成や免疫制御についてであり、4週間後以降での神経再生の状態は十分なデータがそろっていないため、今後は炎症制御の結果による神経再生の状態、移植細胞の動態を評価していく予定としている。具体的には、免疫染色による評価、透明化技術による神経軸索可視化(Green fluorescent protein (GFP)により運動神経軸索をラベリングして、透明化技術で運動神経軸索を可視化し、微細な神経軸索の再生を評価する。)、細胞内カルシウム動態の観察を可能とするGCaMP6を遺伝子導入したSHEDが機能的再生を達成したか解析・検証する。

  4. 脊髄損傷後の歯髄幹細胞治療の作用機序の解明と更なるadjuvant治療の確立

    研究課題/研究課題番号:22K09269  2022年4月 - 2025年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    大須賀 浩二, 西村 由介, 大道 美香, 大道 裕介, 宮地 茂

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    担当区分:研究分担者 

    脊髄損傷後の一次損傷は避けられないが、それに誘導される二次損傷を如何に軽減するのかが脊髄損傷後における治療課題である。神経外胚葉と間葉系幹細胞的性質を兼ね備えた歯髄幹細胞は脊髄損傷後において、機能予後の著しい改善が報告されてきた。しかし、その作用機序として、歯髄幹細胞からのパラクリン効果として、抗神経軸索伸長抑制効果があると報告されているが、in vivoレベルでの作用機序に関しては、まだ完全には解明されていない。本研究においては、脊髄損傷後における歯髄幹細胞によるシグナル伝達系への影響を探索し、抗神経軸索伸長抑制効果のメカニズムを明らかにする。
    昨年の研究実績を踏まえ、引き続き、ラット脊髄損傷モデルを用いて検討した。
    脊髄損傷モデル(SCI group)群、脊髄損傷+PBS投与(SCI+PBS group)群と脊髄損傷+SHED投与(SCI+SHED group)群においてBBS score更にinclined plane assessmentにて機能評価を行なったところ、day7までは有意な差は認めなかったが、day14以降はSCI+SHED group群において有意な機能予後の改善を認めた。よって、day5と10におけるシグナル伝達系の発現において差があるのかどうか比較検討を続行した。
    脊髄損傷部位におけるphosphorylated (p)-STAT3 at Tyr705の発現は、それぞれの群間でday5では変化を認めなかったが、day10においてはSCI+SHED group群において有意に発現の低下を認めた。iba-1ならびにGFAPの発現に関しても比較検討したが、day5では、いずれも変化を認めなかったが、day10においては、GFAPの発現はSCI+SHED groupにおいて有意に低下していた。
    更に、apoptosisとの関連について検討した結果では、Day10においてreactive astrocyteにおいてcleaved caspase3の発現を確認できた。
    また、免疫組織染色の結果からも、昨年に報告した結果に付け加え、硫酸プロテオグリカンであるneurocanの発現がSCI+SHED groupにおいて有意に低下していた。
    以上の結果から、SHEDの機能予後改善においては、day10におけるreactive astrocyteでのapoptosisをきたすことによりneurocan、すなわちグリア瘢痕の形成を抑制することによる可能性が強く示唆された。
    研究実績においても記載させていただきましたが、歯髄幹細胞(SHED)の脊髄損傷後の脊髄機能改善の一因として、Western blotならびに免疫組織染色の結果からreactive astrocyteでのp-STAT3 at Tyr705の活性化を抑制し、グリア瘢痕であるneurocanの産生を抑制していることが判明した。これらの知見は、未だかつて報告されたこともなく、新たな結果を得ており、概ね順調に研究は進展していると判断します。今後も、引き続き新たな結果が得られるように更なる検討を加えていく予定です。
    今までに得られた歯髄幹細胞(SHED)の脊髄損傷後の脊髄機能改善の一因として、day10においてreactive astrocyteでのp-STAT3 at Tyr705の活性化をapoptosisにより抑制している可能性が示唆されたが、何によってapoptosisを誘導させるのかなど、そこに至るまでの作用機序についても更なる検討を推進していく予定です。
    また、脊髄損傷後の歯髄幹細胞投与によるTGF-βを介するSmadへのシグナル伝達系への影響についても検討を推進していく予定です。
    以上の結果を踏まえ、STAT3やSmadのknockoutマウスを用いて、脊髄損傷モデルを作成し、下肢の動きなどBBBスコアーにて詳細に評価して、その後、歯髄幹細胞投与によるこれらのknockoutマウスでの治療効果に関して詳細に検討を加え、歯髄幹細胞の作用機序の解明を更に推進していく予定です。

  5. Xenopus由来因子のエピゲノム制御による神経系細胞の系譜転換と神経再生

    研究課題/研究課題番号:19K09453  2019年4月 - 2023年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    西村 由介, 大岡 史治, 夏目 敦至

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    これまでの大規模ゲノム解析での実績からアフリカツメガエル(Xenopus)での神経再生時に高発現し、内在性神経幹細胞を誘導する分子を選定する。新規に開発した神経幹細胞嗜好性のあるリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)のエンベロープと分裂細胞に感染し恒常的に発現するレトロウイルスのハイブリッドベクターを構築し、感染効率と発現効率上昇を両立させる技術を用いる。ヒストン脱アセチル化酵素を阻害することで興奮性運動ニューロンに誘導・分化させ、エピゲノム制御により細胞運命の系譜転換を起こし、軸索伸長とシナプス再構築と機能回復をマウス脊髄損傷モデルで検討する。
    神経再生能の高いアフリカツメガエル(Xenopus)に高度に発現し、神経再生に関わる神経転写因子(Neurod4)を同定することに成功した。次いで、神経幹細胞に特異的に感染し遺伝子導入可能な新規ハイブリッドベクターを開発し、脊髄損傷後に上衣細胞由来の内在性幹細胞に対してNeurod4を遺伝子導入した。その結果、内在性幹細胞を運動機能回復に直結するニューロンへと分化誘導することに成功した。また、同時に、グリア瘢痕の主成分となるアストロサイトへの分化の抑制が見られ、脊髄損傷マウスの後肢運動機能の有意な改善が得られた。また、歯髄幹細胞を導入することにより、さらなるグリア瘢痕抑制が得られた。
    脊髄損傷を受傷した患者の身体的・精神的な苦痛は計り知れない。医療人・研究者としてはいち早く有効な治療を提供することが社会的なニーズであり、使命であると考えている。本研究で脊髄損傷後の遺伝子発現を網羅的に解析して、損傷脊髄の神経再生に有効な遺伝子群を見出すことができ、この遺伝子がニューロンへの分化誘導を行い、神経再生へとつながる鍵になる。同様の手法にて、脊髄上衣細胞を標的として遺伝子治療により脊髄損傷に対する神経再生治療を試みた研究は存在せず、内在性神経幹細胞の分化の系譜転換を行うという点で、今までに無い治療法である。