生成AIの急速な発展と「AI事業者ガイドライン」の必要性
林秀弥
名古屋商工会議所 第171回国際取引研究会 2024.1.24
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Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (invited, special)
生成AIの台頭に代表されるように、AI関連技術は日々発展をみせ、AIの利用機 会と様々な可能性は拡大の一途をたどり、業務効率化やイノベーション創出へとつな がっている。また、我が国でもSociety 5.0の在り方として掲げるサイバー空間と フィジカル空間を高度に融合させたシステム(サイバー・フィジカルシステム)実現に 向け、AIの高度な活用に対する期待が高まっている。このような状況の中、AIの安全 安心な活用促進はますます重要となり、諸外国においてもAIに関連する諸原則の検討 や規制強化等の議論がなされている。このため、我が国におけるAIガバナンスの統一 的な指針を示すことで、様々な事業活動においてAIを活用する者が、国際的な動向及 びステークホルダーの懸念を踏まえたAIのリスクを正しく認識し、必要となる対策を サプライチェーン全体で自主的に実行できるように後押しし、イノベーションの促進 と連鎖リスクの緩和を両立する枠組みを共有することが課題となっている。本報告で はこれらの動きを概括的に紹介・検討したい。
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