2024/04/02 更新

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タカキ ヒトミ
高木 ひとみ
TAKAKI, Hitomi
所属
グローバル・マルチキャンパス推進機構 特任准教授
職名
特任准教授

学位 2

  1. 修士号(教育心理学) ( 2005年6月   ミネソタ大学大学院 ) 

  2. 修士号(教育学) ( 2002年3月   上智大学 ) 

研究キーワード 6

  1. 国際教育交流

  2. 異文化間教育

  3. 多文化間共修

  4. グループアプローチ

  5. 第三領域

  6. 高等教育

研究分野 3

  1. 人文・社会 / 教育社会学

  2. 人文・社会 / 教育心理学

  3. 人文・社会 / 教育学

経歴 1

  1. 名古屋大学   国際本部グローバル・エンゲージメントセンター   特任准教授

    2022年4月 - 現在

学歴 2

  1. ミネソタ大学   人間発達・教育学研究科(教育心理学)   カウンセリング心理学

    - 2005年6月

  2. 上智大学   人文学研究科   教育学専攻

    - 2002年3月

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    国名: 日本国

所属学協会 5

  1. 異文化間教育学会

  2. 国立大学留学生指導研究協議会(COISAN)

  3. 異文化コミュニケーション学会

  4. 多文化間精神医学会

  5. BRIDGE Institute

 

論文 15

  1. 多文化間アドバイジング・カウンセリングの継続と変化:コロナ禍2年目の国際学生支援 招待有り

    田中京子・高木ひとみ・酒井崇・和田尚子

    名古屋大学国際教育交流センター紀要   ( 9 ) 頁: 95 - 107   2022年10月

  2. コロナ禍における国際教育交流分野の人事公募に関する調査研究

    藤井基貴・太田知彩・高木ひとみ・星野晶成

    静岡大学研究   18 巻   頁: 119 - 127   2022年3月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    DOI: 10.14945/00028810

  3. 日本における国際教育交流分野の第三領域に関する研究動向

    藤井基貴, 太田知彩, 高木ひとみ, 星野晶成

    静岡大学教育研究   ( 17 ) 頁: 111 - 119   2021年3月

  4. 多文化間アドバイジング・カウンセリングと連携 : 共修時代の国際学生支援

    田中京子,髙木ひとみ,酒井崇,和田尚子,川平英里

    名古屋大学国際教育交流センター紀要   ( 6 ) 頁: 95 - 108   2019年10月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  5. 多文化間アドバイジング・カウンセリングと連携:多様な学生たちの共修を通して

    田中京子,髙木ひとみ,酒井崇,和田尚子,川平英里

    名古屋大学国際教育交流センター紀要   ( 5 )   2018年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  6. 多文化間アドバジング・カウンセリングの深化と発展

    田中京子,高木ひとみ,酒井崇,和田尚子,大井砂貴子

    名古屋大学国際教育交流センター紀要   ( 4 ) 頁: 53 - 64   2017年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  7. 多文化間アドバイジング・カウンセリングのさらなる深化

    田中京子,高木ひとみ,酒井崇,田所真生子,和田尚子

    名古屋大学国際教育交流センター紀要   ( 3 ) 頁: 99 - 111   2016年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  8. 多文化間アドバイジングとカウンセリングの深化:新組織の発展と多様な学生たちの活躍に向けて

    田中京子,高木ひとみ,田所真生子

    名古屋大学国際教育交流センター紀要   ( 2 ) 頁: 87 - 98   2015年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  9. 学生の適応援助グループ:多文化間ディスカッショングループにおける実践 査読有り

    高木 ひとみ

    留学生交流・指導研究   ( 17 ) 頁: 33 - 46   2015年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  10. 新体制での発進にあたって:組織改編に伴う過渡期から次なる発展へ

    田中京子,高木ひとみ,田所真生子

    名古屋大学国際教育交流センター紀要   ( 1 ) 頁: 96 - 106   2014年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  11. キャンパスにおける交流コーディネーションの実践:ミネソタ大学と名古屋大学におけるケース 査読有り

    高木ひとみ,新見有紀子

    留学生交流・指導研究   ( 15 )   2012年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  12. *ミネソタ大学における留学生アドバイジング・カウンセリング実習内容と成果:グループプログラムとワークショップ実習を中心に 査読有り

    高木ひとみ・平井達也

    留学生交流・指導研究   ( 11 ) 頁: 145-157   2009年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  13. アメリカにおける留学生指導の専門性:NAFSAとミネソタ大学のケースをもとに

    高木 ひとみ

    留学生交流・指導研究   ( 2 ) 頁: 102 - 111   2009年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  14. 協同ブロック制作を媒体とした多分化間コミュニケーショングループ活動:気分変化の観点による制作体験の検討 査読有り

    加藤大樹,高木ひとみ,桂田祐介,浜田詳子,呉宛亭

    留学生交流・指導研究   ( 12 )   2009年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  15. *ミネソタ大学における留学生アドバイジング・カウンセリング実習内容と成果:個人アドバイジング・カウンセリング実習を中心に 査読有り

    高木ひとみ・平井達也

    留学生交流・指導研究   ( 10 ) 頁: 95-104   2008年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

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書籍等出版物 7

  1. 多文化間共修:多様な文化背景をもつ大学生の学び合いを支援する

    [坂本利子,堀江未来,米澤由香子]( 担当: 共著 ,  範囲: 第5章「学びを深める多文化間グループアプローチ:名古屋大学における正課内外における実践」)

    学文社  2017年2月 

  2. コミュニケーション基礎力&異文化理解・自分NOTE

    [堀江未来,大野さゆり,川平英里,小島直子,佐間野有希子,高木ひとみ,平井達也,平野詩紀子,筆内美砂,星野晶成,力丸晃也]( 担当: 共著)

    JTB国際交流センター  2017年 

  3. 国際教育交流担当者のためのガイドブック

    [岩城奈巳,城所佑委,高木ひとみ,孝森めぐみ,田中京子,渡部留美,浅川晃広,酒井崇,坂井伸彰,和田尚子]( 担当: 共著)

    名古屋大学国際教育交流センター  2017年 

  4. 国際交流会館(RA)ハンドブック

    [渡部留美,城所佑委,安部伸子,キューン ミッシェル,齋藤理恵,酒井崇,鈴木秀夫,高木ひとみ,田中京子,中島美奈子]( 担当: 共著)

    名古屋大学国際教育交流センター  2016年 

  5. 名古屋大学教員のための留学生受け入れハンドブック

    [近田政博,松浦まち子,田中京子,土井康裕,渡部留美,高木ひとみ]( 担当: 共著)

    名古屋大学高等教育研究センター  2011年 

  6. 大学生のための教室英語表現300

    [中井俊樹,編,岩城奈巳,齋藤芳子,髙木ひとみ,中井俊樹,夏目達也,堀江未来,安田淳一郎,渡辺義和]( 担当: 共著)

    アルク  2009年 

  7. 大学教員のための教室英語表現300

    [中井俊樹,編,戸田山和久,夏目達也,近田政博,齋藤芳子,藤井基貴,堀江未来,髙木ひとみ,北村友人,和栗百恵]( 担当: 共著)

    アルク  2008年 

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講演・口頭発表等 7

  1. 内なる多様性に気づき慈しむ体験型ワークショップ

    平井達也・高木ひとみ

    国際教育研究コンソーシアム夏季大会(SIIEJ)  2021年11月20日  RECSIE:国際教育研究コンソーシアム

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    開催年月日: 2021年11月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

    開催地:オンライン   国名:日本国  

  2. 学習者支援のあり方・ヒント:プロセスに着目しながら

    高木ひとみ・星野晶成

    BRIDGE Institute ワークショップ「環境変化による逆境とチャンス:課題に能動的に取り組む学生たちとともに考える」  2021年10月16日  BRIDGE Institute

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    開催年月日: 2021年10月

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

    開催地:オンライン   国名:日本国  

  3. *ミネソタ大学における留学生支援と日本の大学への応用

    高松里・平井達也・高木ひとみ

    第30回異文化間教育学会大会 

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    開催年月日: 2009年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:日本国  

  4. *Empowering Students through International Peer Support Programs: Journey from University of Minnesota to Nagoya University 国際会議

    Minnesota International Counseling Institute 

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    開催年月日: 2008年8月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

  5. *Japanese Student Advising and Beyond: Empowerment Process Toward Global Citizenship 国際会議

    堀江未来(名古屋大学)・髙木ひとみ(名古屋大学)・塚田英恵(ミネソタ大学)・平井達也(九州産業大学)・ホーワード・カツヨ(カリフォルニア州立大学フレゾノ校)

    第59回NAFSA(Association of International Education)全米年次代会(アメリカ・ミネアポリス) 

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    開催年月日: 2007年5月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

  6. Demystifying the Impact of Study Experiences in Asia: What do Japanese Exchange Students Discover? 国際会議

    筆内美砂・高木ひとみ

    第2回APPLE (Asia Pacific Professional Leaders in Education)年次大会(シンガポール) 

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    開催年月日: 2006年7月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

  7. Demystifying the Impact of Study Experiences in Asia: What do Japanese Exchange Students Discover? 国際会議

    筆内美砂, 高木ひとみ

    第2回APPLE (Asia Pacific Professional Leaders in Education)年次大会 

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    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

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科研費 4

  1. ブレンデッド・ラーニングによるグローバル人材育成の理論的・実践的研究

    研究課題/研究課題番号:21H00840  2021年4月 - 2026年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    堀江 未来, 秋庭 裕子, 星野 晶成, 筆内 美砂, 近藤 祐一, 平井 達也, 藤井 基貴, 高木 ひとみ

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    担当区分:研究分担者 

    世界各国で推進されてきたグローバル人材育成政策の後押しもあり、異文化体験を通じたグローバル人材育成の理論や手法の研究が進んだが、2020年の新型コロナ禍によってその実践が困難となった。一方、デジタル・ネイティブ世代に相応しいオンラインと対面指導を併用した実践例が見られるなど、グローバル人材育成における「ブレンデッド・ラーニング」のあり方の模索が続いている。本研究では、従来の体験学習型モデルの成果や課題を明らかにし、ブレンデッド・ラーニング型プログラムへと移行・発展させるための理論的・実践的検証を重ね、教育現場で活用できるプログラムの開発を目指す。
    本研究は5ヵ年計画によって進めるものであり、2021年度においては分野をまたがる関連諸概念の整理や実践例の収集など、その基礎作業を中心に進めた。具体的には、以下の通りである。
    ① ポストコロナ時代における新しいグローバル人材育成論の再構築
    「異文化体験を通じての学び」に関わる諸理論について改めて整理するとともに、対面・非対面(オンライン)での学びにおいてもそれらの諸理論が有効であるのかどうかについて検討した。合わせて、「ブレンデッド・ラーニング」概念について、単なる「対面・非対面(オンライン)の組み合わせ」に終わらない捉え方について議論を重ねた。これら本研究の基盤となる概念的整理については、2022年度にも継続する。
    ② ブレンデッド・ラーニングを用いたグローバル人材育成実践例の収集と分析
    コロナ禍におけるグローバル人材育成事例について、高等教育機関を中心に、広く多様な事例を収集した。コロナ以前に行われていた国際教育交流プログラムをオンラインに置き換えたものやオンラインと組み合わせたもの、オンラインで新たに開発されたもの、コロナ禍以前からオンラインで行われていたものなど、いくつかのパターンで実践例を収集した。しかしその分析作業を進める中で、上記①の概念枠組みの整理を先行して行うこととした。これら収集したデータについては、2022年度以降に継続して分析を進めるとともに、その対象を海外事例にも拡大する。
    上記の通り、当初予定していた課題については概ね年度内に終えることができた。「ブレンデッド・ラーニング」概念の整理については、2022年度前半において学会発表および論文投稿の形で完了する予定である。また、状況を鑑み、国内外における調査出張を計画していなかったため、コロナ禍の影響は最小限であった。
    当初の計画通り、2022年度においては、上記課題(①ポストコロナ時代における新しいグローバル人材育成論の再構築、②ブレンデッド・ラーニングを用いたグローバル人材育成実践例の収集と分析)を継続して取り組み、学会発表や論文投稿という形でアウトプットに繋げる。2023年度以降においては本研究のもう一つの課題である③新しいグローバル人材育成手法とその実践を担うファシリテータ研修の開発に着手する。

  2. 「大学の国際化」を担う専門教職員の養成メカニズムに関する国際比較研究

    研究課題/研究課題番号:20H01695  2020年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    高木 ひとみ, 秋庭 裕子, 星野 晶成, 筆内 美砂, 堀江 未来, 近藤 祐一, 平井 達也, 藤井 基貴, 新見 有紀子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:15990000円 ( 直接経費:12300000円 、 間接経費:3690000円 )

    「大学の国際化」を担う専門職者については教員と職員の業務を横断する複合型専門職(「第三領域」)として職能研究が進められてきた。本研究は同分野の専門教職員養成に焦点をあて、(1)その制度論的な課題を明らかにした上で、(2)国際比較的な視点からモデルの指標化・類型化を行い、(3)新たな養成・研修プログラムを開発・実施することで、日本の国情に即した専門教職員養成の制度構築・提案を目指すことにある。
    2020年度は、新型コロナの影響が大きく、研究調査の計画や運営等、主にオンラインを用いて進めたため試行錯誤の年度であった。
    <BR>
    「大学の国際化」を担う専門教職員の養成メカニズムに関する国際比較研究をテーマに、初年度は日本の大学における国際教育交流分野の専門職教職員に関して先行研究を進めた。特に「第三領域」に関する研究動向を整理検討し、研究上の課題を明らかにすることを試みた。主な研究動向として、留学生への指導・支援に関わる実践的な研究に始まり、これを支える人事システム及び制度改善に向けた検討、さらには人事育成及びキャリア形成に関わる研究が進められきたことが明らかになった。新型コロナの影響により、オンラインによる教育プログラムの提供は同分野に新たな専門性を必要とすることが示された。
    <BR>
    加えて、コロナ禍における国際教育交流分野の教員人事公募に関する調査研究を進め、国内の大学において当該分野の人材配置にどのような傾向が認められるのか、またコロナ禍にあって、どのような国際戦略の構築や見直しが進められているのかを教員人事公募要項に焦点を当て、情報を収集し、大学の設置別、所属別、任期、テニュアへの移行、外国語能力、教育、研究、運営等の枠組みで、分析・検討を行なった。特徴としては、国際教育交流分野を担当する教員ポストは、専門領域の幅が広く、任期があり、教育と運営の双方の職務を担当するケースが多い傾向が見られた。今後は、継続して関連情報を収集、分析するとともに、インタビュー調査も含め、中・長期的な視座のもとで検討を進める予定である。
    新型コロナの影響により、本研究を担当する分担者や研究協力者で、対面による研究会を開催し、先行研究やインタビュー調査等の調査計画等を迅速に進めることが困難であったため、進捗がやや遅れている状況である。オンラインを用いて、試行錯誤ではあったが、できる限り進めた。今後はオンラインの利点も踏まえて、調査研究も進めていく予定である。
    今後は、日本における国際教育交流分野の専門職者の養成に関して、継続して関連情報を収集、分析するとともに、人事担当者、国際教育交流を担う大学教員を対象にインタビュー調査も含め、中・長期的な視座のもとで検討を進める予定である。また国際比較研究へと展開していくため、海外の国際教育交流分野の専門職者の制度的枠組み、養成・研修の現状等、先行研究を進めていく予定である。

  3. 国際教育プログラムの開発・普及・評価サイクルの構築:高大連携による学びの実質化

    研究課題/研究課題番号:17H02688  2017年4月 - 2020年3月

    堀江 未来

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    担当区分:研究分担者 

    教育のグローバル化に伴い急速に拡大する国際教育実践において、知識獲得と異文化体験学習を組み合わせた国際教育プログラムの開発・実施・評価・質保証のサイクルを教育現場で担う人材育成が課題である。本研究では、異文化体験学習関連理論を多面的・批判的に検証し、理論的基盤を整理したのち、高校・大学で国際教育実践を担う人材育成のためのワークショップの開発を行った。開発過程においては、毎年、設計・実施・検証を繰り返すとともに、現場のニーズ調査等を通して、複数のモジュールから構成されるワークショップを完成させた。今後、ワークショップの開催や書籍化によって、社会に広く普及させる。
    本研究では、理論研究と現場での実践を往復しつつ、国際教育実践現場を担う人材育成に寄与するワークショップを開発した。このワークショップでは、異文化感受性の育成、すなわち、社会におけるダイバーシティ・インクルージョンを牽引できる人材の育成を、国際教育の究極の目的と捉えている。国際移動を伴うかどうかにかかわらず、「異文化体験から学ぶ」という現象を、理論的枠組みをもって整理し、現場の教育実践者にとっても理解しやすく、実践しやすい汎用性の高い形にまとめることができたこと、そして、教育実践者自身が継続的に異文化感受性を高める必要性の理解を促進できたことは、本研究の大きな社会的意義である。

  4. 大学院留学生のための多文化間関係調整能力を高めるための教育プログラムの開発

    研究課題/研究課題番号:26770179  2014年4月 - 2019年3月

    高木 ひとみ

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:2600000円 ( 直接経費:2000000円 、 間接経費:600000円 )

    本研究の目的は、大学院留学生を主たる研究の対象として、1)研究活動を促進する上で障壁となっている日本固有の学術文化および研究交流上の課題を明らかにし、2)留学生および一般学生が国際共同研究を推進する上で求められる「多文化間調整能力」の向上をはかる教育プログラムを開発し、3)同プログラムの分析・評価を進めることで、その総合的な知見を獲得することにあった。オーストラリア、アメリカにおける大学の取り組みについて調査、国内で学んでいる留学生へのインタビューを実施した。その結果、多文化間グループアプローチを活用したディスカッション形式が有効であることが明らかになり、プログラム開発、実践、検証を行った。
    学術的意義は、特に留学生が日本において学業・研究生活を送る上で、日本の文化及び多文化理解を深め、多文化間調整能力を高めるための教育支援の方法の一つとして、多文化間グループアプローチが有効であることが明らかになり、本研究により、必要とされる教育プログラムが開発され、より多くの教育現場において実践が可能となった点である。社会的意義は、本研究により、学生の多文化間における調整能力や、文化背景の異なる学生間の学びを深めるために、多文化間共修の環境をより多くの教育現場で提供することの重要性が確認され、その方法論が開発されたことによって、より多くの教育場面において応用が可能となったという点である。