科研費 - 服部 美奈
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西アフリカの口承と体験的学びの分析に基づく教育観の再構築
研究課題/研究課題番号:15K13200 2015年4月 - 2018年3月
日本学術振興会 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究
山田 肖子
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:3380000円 ( 直接経費:2600000円 、 間接経費:780000円 )
本研究期間中に、ガーナ国クマシの伝統的産業集積地で徒弟のライフヒストリーの聞き取りを行った。30 名の追跡調査をするとともに、技能生成過程を知るため、技能レベルと日常の作業、技能を身に付ける過程を参与観察した。
同時に、こうした伝統的な徒弟制度を通じた職能形成を行っているアサンテ族が用いる他のアサンテ族の口承の民族史の聞き取りを行った。
この結果、村での口承においても、産業技術の習得においても、伝統的な教育では、学習すべき内容を要素に分けて順次蓄積するという方法ではなく、事象の分析が先にあり、それに対処するための技術を問題解決型で学んでいることが、認識論の観点からも説明できることが分かった。 -
平等と卓越性のバランス政策を軸とする自律的公設学校の国際比較
研究課題/研究課題番号:15H05201 2015年4月 - 2018年3月
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究B
中島 千恵
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:9750000円 ( 直接経費:7500000円 、 間接経費:2250000円 )
多様な教育ニーズを包摂し、平等を追求しながらも優秀な人材をいかに育成するのか、公教育の課題である。本研究では、平等と卓越性を軸に、公費で設置され自律的に運営できる自律的公設学校の国際比較を実施した。
アジア諸国(シンガポール、インドネシア、韓国、日本)では自律的公設学校は、グローバル人材育成に焦点化される傾向があり、学校の設置も限定的である(インドネシアでは閉鎖)。しかし、公教育の枠外の学校の増加も認識され、新たな課題が発生している。 英・米・スウェーデンでは、自律的公設学校の拡大によって多様なニーズを包摂し、深い葛藤を抱えながらも公教育は次のステージを模索しつつあるかに見える。
(1)過去15年ほどの間に国際的に普及・拡大してきた自律的公設学校について、本研究でとりあげた英・米とアジア諸国では大きく異なる2つのアプローチがあるものの、どちらも従来の公教育の枠組みの「中」あるいは「外」に新たな社会的リスクを生み出していることを明らかにした。(2)第2に公教育の発展段階という視点から調査結果を分析し、第3段階への模索を示唆し、今後の公教育の在り方の検討に寄与する実証的データを提供することができた。さらに、(3)企業が国境を越え、他国の公立学校運営に乗りだしている実態を伝え、近年、教育関連の学会で展開されてきた公共性概念の変容に関する議論に一石を投じることができた。 -
アジアにおける大学入試の多様化と高大接続プログラムの標準化に関する国際比較研究
研究課題/研究課題番号:15H05197 2015年4月 - 2018年3月
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究B
小川 佳万
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:15730000円 ( 直接経費:12100000円 、 間接経費:3630000円 )
近年アジア各国では大学入試改革が大胆に進行しているが、その主たる目的が格差是正のためであることで共通している。そのための特別措置は少数民族を対象としたものと、農村を対象としたものの二種類あり、具体的な措置としては、加点措置と定員枠の設定である。ただし、これらはすべて安定した措置とはなっておらず、常に論争を巻き起こしている。また、現在さまざまな高大接続プログラムが各国で導入されているが、それらは進学する大学が国内か海外という軸と、履修後の単位認定が特定の大学においてのみなのか、多くの大学で認定されるのかという軸で四事象を設定すれば適切に分類できる。
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インドネシアの災害後社会における生活再建と女性
研究課題/研究課題番号:26283007 2014年4月 - 2018年3月
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究B
西 芳実
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:16380000円 ( 直接経費:12600000円 、 間接経費:3780000円 )
2004年スマトラ沖地震・津波の救援・復興過程に関する研究の蓄積をもとに、現地聞き取り調査、現地語文献調査、ならびに証言集データベースを活用した分析の組み合わせにより、インドネシアの災害後社会の生活再建において女性が積極的な役割を果たしている事例を抽出し、その特徴や傾向を分析した。その成果は、国際学術会議、一般公開セミナー、専門書の分担執筆等を通じて公開した。また、研究成果の現地還元の一環として、分析の過程で制作された証言集データベースを用いて、現地で防災教材作成実習を行った。
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イスラーム宗教指導者の現代的養成と宗教間融和に関する国際比較研究 国際共著
研究課題/研究課題番号:24531064 2012年4月 - 2016年3月
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(C)
服部美奈
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:4940000円 ( 直接経費:3800000円 、 間接経費:1140000円 )
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現代イスラーム高等教育機関の価値多元化社会への対応に関する国際比較研究
研究課題/研究課題番号:21530877 2009年4月 - 2012年3月
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(C)
服部 美奈
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:4500000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )
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多文化化する社会における外国人学校の位置取りのポリティクスに関する国際比較研究
研究課題/研究課題番号:17402043 2005年4月 - 2008年3月
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)
服部 美奈
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:9690000円 ( 直接経費:9000000円 、 間接経費:690000円 )
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インドネシアにおける女子の就学とイスラームのジェンダー解釈の相関性に関する研究
研究課題/研究課題番号:14710200 2002年4月 - 2004年3月
日本学術振興会 科学研究費補助金 若手研究(B)
服部 美奈
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:2600000円 ( 直接経費:2600000円 )