2024/04/05 更新

写真a

イワサキ ヨウイチ
岩崎 陽一
IWASAKI Yoichi
所属
大学院人文学研究科 附属人文知共創センター 准教授
大学院担当
大学院人文学研究科
学部担当
文学部 人文学科
職名
准教授
連絡先
メールアドレス

学位 1

  1. 博士(文学) ( 2015年12月   東京大学 ) 

研究分野 2

  1. 人文・社会 / 中国哲学、印度哲学、仏教学

  2. 人文・社会 / 中国哲学、印度哲学、仏教学

経歴 6

  1. 名古屋大学   大学院人文学研究科 人文学専攻 哲学倫理学コース   准教授

    2018年4月 - 現在

  2. ハワイ大学マノア校   哲学科   客員研究員

    2015年12月 - 2017年3月

  3. 日本学術振興会   特別研究員(PD)

    2015年4月 - 2018年3月

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    国名:日本国

  4. 東京大学   大学院人文社会系研究科   特任研究員

    2011年5月 - 2015年3月

  5. 駿河台大学   非常勤講師

    2009年4月 - 2015年3月

  6. 日本学術振興会   特別研究員(DC1)

    2008年4月 - 2011年3月

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学歴 4

  1. 東京大学   人文社会系研究科

    2008年4月 - 2015年3月

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    国名: 日本国

    備考: 博士課程

  2. 東京大学   人文社会系研究科

    2006年4月 - 2008年3月

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    国名: 日本国

    備考: 修士課程

  3. プネー大学   Department of Sanskrit and Prakrit Languages

    2002年8月 - 2005年1月

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    国名: インド

  4. 早稲田大学   第一文学部   東洋哲学専修

    1996年4月 - 2002年3月

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    国名: 日本国

所属学協会 3

  1. 東海印度学仏教学会   理事・幹事

  2. 日本佛教学会   理事

  3. 日本印度学仏教学会   理事・評議員

 

論文 29

  1. 無言のオウム、饒舌な蛇 : 動物たちが喋り出す古代インドの物語世界 招待有り

    岩崎 陽一

    ヒトと動物の関係学会誌   66 巻   頁: 19 - 24   2023年12月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)  

  2. 認識論的世界と倫理的世界における衆生(われわれ) 招待有り

    岩崎 陽一

    日本仏教学会年報   87 巻   頁: 57 - 71   2023年8月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  3. 因果応報と運命—予測が意味をなさない世界における行為規範 招待有り

    岩崎陽一

    予測と創発—理知と感情の人文学     頁: 83-116   2022年11月

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    記述言語:日本語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

  4. 新ニヤーヤ学派とプラバーカラ派の力能(śakti)論争 査読有り

    岩崎陽一

    東海佛教   67 巻   頁: 168 - 159   2022年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  5. Raghunātha’s Metaphysics of a ‘Moment’ 査読有り

    Nagoya Studies in Indian Culture and Buddhism: Saṃbhāṣā   37 巻   頁: 35 - 42   2021年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  6. The Role of Intention in Gaṅgeśa's Non-Communicational Model of Verbal Understanding 招待有り

    Yoichi Iwasaki

    The Bloomsbury Research Handbook of Indian Philosophy of Language, edited by Alessandro Graheli     頁: 340 - 350   2020年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

  7. Human Intellect and God's Will in Navya Nyāya Semantics 招待有り

    Yoichi Iwasaki

    The Bloomsbury Research Handbook of Indian Philosophy of Language, edited by Alessandro Graheli     頁: 239 - 248   2020年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

  8. 「一瞬」を測る方法――新ニヤーヤ学派における刹那の形而上学―― 査読有り

    岩﨑陽一

    印度學佛教學研究   68 巻 ( 2 ) 頁: 23 - 30   2020年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  9. Three Views of Figurative Expression and Linguistic Experience: Gaṅgeśa’s Examination of the Lākṣaṇikasya Ananubhāvaktvapakṣa 招待有り

    Yoichi Iwasaki

    Revue Roumaine de Philosophie   62 巻 ( 2 ) 頁: 119 - 125   2018年7月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  10. Problems in Postulating Tātparyajñāna as a Requisite for the Generation of Verbal Understanding 査読有り

    Yoichi Iwasaki

    Nagoya Studies in Indian Culture and Buddhism: Saṃbhāṣā   34 巻   頁: 27 - 41   2018年3月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  11. 詩的意味の美的知覚 : 新ニヤーヤ学派ジャガディーシャの暗示理論批判 査読有り

    岩﨑 陽一

    印度學佛教學研究   66 巻 ( 2 ) 頁: 945-940   2018年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  12. Naiyayika-s Theories of Sabdapramanya: Being Interpreted as Norms for Assessing Credibility of Information 査読有り

    Yoichi Iwasaki

    Proceedings of the XXIII World Congress of Philosophy   16 巻   頁: 119-123   2018年

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)  

    DOI: 10.5840/wcp23201816625

  13. The Meaning of "Meaning" : A Debate between Navya-Nyaya and Prabhakara Mimamsa 査読有り

    IWASAKI Yoichi

    印度學佛教學研究   65 巻 ( 3 ) 頁: 1082-1088   2017年3月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  14. VuFind を利用した異種情報統合検索システムの構築――昭和音楽大学オペラ研究所デジタル・アーカイブの事例――

    岩崎陽一, 吉原潤, 根木昭

    情報処理学会 研究報告   2016-CH-110 巻 ( 4 ) 頁: 1 - 8   2016年5月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  15. ジャヤデーヴァの言及する"samsarga-maryada" 査読有り

    岩崎 陽一

    印仏研、印度学仏教学研究   64 巻 ( 3 ) 頁: 1100-1105   2016年3月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    新ニヤーヤ学派の言語理論でしばしば用いられる謎めいたタームに,"samsarga-maryada"というものがある.B. K. Matilalの用いた"relational seam"という訳語が比較的広く普及しているが,それが何を意味するのか明らかでない.一般に,これは,Jayanta Bhattaのいう"tatparya-sakti"に相当する,語意と語意を結びつけて文意を理解するためのちからであり,そしてそれは意味的・構文的要請関係(akanksa)に等しいものと考えられている.一方,この伝統的見解に同意せず,"samsarga-maryadaya"という表現を"samsarga-vidhaya"と同じ意味,すなわち「連関として」という意味に解釈するGerdi Gerschheimerのような研究者もいる.これまで,"samsarga-maryada"という語の最古の出典はRaghunatha Siromaniの著作にみられるとされてきたが,筆者は初期新ニヤーヤ学派の註釈文献の写本を調査し,Raghunathaに先行するJayadeva=Paksadhara Misraによる,Tattvacintamani言語部の註釈に用例を発見した.本論文ではこの新資料を用いて,"samsarga-maryada"に関する上述のようなこれまでの議論を検証する.結論として,"samsarga-maryada"を客体的性質と捉える伝統的見解と,Gerschheimer解釈のいずれも完全に支持することはできないのだが,伝統説の方に若干の分があると思われることを述べた.ただし,それを"tatparya-sakti"のような「ちから」としては捉えることはせず,また要請関係への還元は後代の議論であるので論じない."samsarga-maryada"の訳語としては,K. K. Rajaの訳語"law of association",すなわち「連関の規則」というものを仮に支持する.

  16. Tattvacintamaniにおけるpramana-sabdaの意味 査読有り

    岩崎 陽一

    印仏研、印度学仏教学研究   63 巻 ( 2 ) 頁: 890-886   2015年12月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  17. 所有と相続の形而上学 (特別号 インド哲学諸派の〈存在〉をめぐる議論の解明) 査読有り

    岩崎 陽一

    インド哲学仏教学研究   ( 22 ) 頁: 69-89   2015年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  18. ガンゲーシャの言葉補充説 (インド言語哲学特輯号) 査読有り

    岩崎 陽一

    インド論理学研究   7 巻   頁: 301-314   2014年11月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  19. NHK所蔵ラジオ音源の復刻とデジタル配信 査読有り

    岩崎 陽一, 白柳 龍一, 中村 京子

    研究報告人文科学とコンピュータ(CH)   2014 巻 ( 5 ) 頁: 1-4   2014年10月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    放送局の保有するラジオ番組の録音には,音楽史を知るための貴重な資料が含まれているにも関わらず,わが国ではそのほとんどが一般には公開されていない.本稿は,NHK アーカイブスの放送音源の一部をデジタル配信および高品位 CD で提供する,NHK エンタープライズとナクソスの共同事業を紹介する.そのなかで,人気ではなく資料価値を重視した場合のデジタル配信の優位性を明らかにし,また実演家の許諾取得に伴う法的および 「道義的」 課題とを論じる.Each broadcasting station has broadcast archives, which contain audio recordings that may be valuable materials for research in music history. Nevertheless, in our country, most of such archives are not available to the third party people. This paper introduces the joint projects of NHK Enterprises and Naxos for distributing a part of NHK radio broadcast archive digitally and physically. We will focus on the advantage of digital distribution as a means for spreading valuable but less popular materials, and legal and moral issues concerning rights handling.

  20. 学術データベースとして、消費者サービスとして-図書館用コンテンツ配信サービスの二面性

    岩崎陽一

    情報処理学会研究報告. 人文科学とコンピュータ研究会報告   2014 巻 ( 7 ) 頁: 1-6   2014年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    本稿は、ひとつの図書館用音楽コンテンツ配信サービスの事例を取りあげ、デジタル・アーカイブやデジタル・ライブラリーが人文学の研究の発展に寄与するために具えるべき情報検索インターフェイスと、それが依存するメタデータ構造について論じる。音楽コンテンツ配信サービスが学術データベースとして有効に機能するために設計した諸機能について、その設計思想を含めて抽象化して記述するという方法をとる。キーとなる発想は、資料の物理的形態に引きずられた設計を抜け出し、利用者の潜在的要求を満たす方法を考え直すことにある。

  21. Svarupayogyata and Akanksa : On the Meaningfulness of Sentences According to Navya-Naiyayikas

    IWASAKI Yoichi

    印度學佛教學研究   62 巻 ( 3 ) 頁: 1162-1166   2014年3月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  22. 情報の信頼性の問題をインド哲学から考える 査読有り

    岩崎 陽一

    比較思想研究   ( 39 ) 頁: 102-110   2012年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  23. マルチデバイス対応の研究成果公開サービスの試み

    岩崎 陽一, 永崎 研宣, 下田 正弘, 久米 裕子

    情報処理学会研究報告. 人文科学とコンピュータ研究会報告   2011 巻 ( 9 ) 頁: 1-5   2011年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    スマート・デバイスの急速な普及に伴い、人文学の研究プロジェクトの成果公開に際しても、これらの新しい環境への対応を考慮し始めたい。本報告では、研究成果公開サービスを多様な環境に対応させることの意義をまず考察し、科研特別領域研究プロジェクト 「にんぷろ」 における試験的な実装の紹介を通して、現状の課題と今後の指針を検討する。

  24. ガンゲーシャのtatparya論に関する一考察

    岩崎 陽一

    印度學佛教學研究   59 巻 ( 3 ) 頁: 1132-1136   2011年3月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    ミーマーンサー学派の文意認識理論では,文は,その構成要素が期待(akanksa),近接(sannidhi),適合性(yogyata)という3要素を有してはじめて聞き手に文意認識をもたらすとされる.一方,後代の新ニヤーヤ学派の一派は,文意認識の成立には,これら3要素に<話し手の意図(tatparya)>を加えた4要素を聞き手が認識する必要があるとする.この4要素説の支持者のひとりとしてガンゲーシャの名が挙げられることがあるが,その根拠は充分に検討されていない.本稿はガングーシャの言語理論におけるtatparyaの位置づけを検討するひとつの手がかりとして,Tattvacintamani(TC)第4巻のTatparyavada章をいかなる文脈において解釈すべきかという問題を論じる.同章の内容を精査すると,Nyayakusumanjali(NKus)におけるウダヤナのtatparya論との強い類似性を確認できる.すなわち,ガングゲーシャの議論にはNKusの議論の借用と考えられる箇所が多く見られ,またtatparya論の結論によってヴェーダが作者を有することを論証するという点もNKusの議論と一致している.この類似性はTatacharya氏によって既に指摘されているが,本稿ではそれを文献に基づいて裏付けると共に,ガンゲーシャがウダヤナと異なる結論を採用していることを指摘し,またその差異は両者の見解の本質的な相違を意味するものではないと論じた.TCのTatparyavada章は文意認識成立に関する上述の3要素を検討する章の直後に置かれているが,上記の類似性に着目すれば,同章を文意認識理論の文脈においてではなく,或いは文意認識理論の文脈に加え,NKusのtatparya論と同様,聖典論の文脈において理解することも正当性を持ってくるだろう.ただし,ガンゲーシャの理論体系におけるtatparyaの位置付けを明らかにするには,彼がtatparyaを体系的に論じるもうひとつの箇所,TC第4巻Sabdapramanya章の記述を併せて検討する必要がある.この箇所にはTCの他の論述と矛盾する点が見られ,より緻密な分析が求められるため,この検討は今後の課題とした.

  25. Multi-device delivery of research results: Case study of the Ningbo project 査読有り

    Yoichi Iwasaki, Kiyonori Nagasaki, Masahiro Shimoda, Hiroko Kume

    Proceedings - 2011 2nd International Conference on Culture and Computing, Culture and Computing 2011     頁: 173 - 174   2011年

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)   出版者・発行元:IEEE Computer Society  

    The present paper discusses the significance of delivering the results of research activities to multiple types of devices, especially to smart phones and tablet computers, and describes our multi-platform content distribution service as the case study of the 'Ningbo Project.' The requirements for apps to help humanities, implementation, and problems left for future improvement are discussed in detail. © 2011 IEEE.

    DOI: 10.1109/Culture-Computing.2011.51

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  26. Tattvacintamaniにおける言葉の妥当性の根拠と確定方法

    岩崎 陽一

    インド哲学仏教学研究     頁: 41-55   2010年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    The theoreticians of the Nyāya school usually accept words ( śabda ) as one of the valid means of true cognition ( pramāṇa ). Their thesis implies that they regard the acquisition of knowledge through scriptures, testimony and so forth, as valid. It is, however, only those words with certain qualifications that can lead us to true cognitions. The issue of what qualifications the valid words must meet has, being related to the issue of the authority of scriptures, often been taken up as a topic of argument since ancient times. In the present paper, I scrutinize the argument on this issue given in the Tatvacintāmaṇi (TC) of Gaṅgeśa (ca. 1325), who is said to have established the system of the modern Nyāya (Navya-Nyāya) school. The TC presents two views regarding the ground of validity of words — the view that the ground of the validity is the trustworthiness of the speaker, and the view that it is the compatibility between the cognition obtained through the words in question and other cognitions. I attempt to draw the answers to the following questions of each of the two views: (1) On what grounds should particular words be regarded as valid? (2) How can we ascertain this validity?// The first view obeys the traditional thesis of the Ny¯aya school that the words of trustworthy people are correct. For those who follow this view, it is important to define what kinds of people are trustworthy. Nyāya theoreticians usually require at least two qualifications of a trustworthy person: (1) He/she has true cognition, and (2) He/she has a wish to tell as he/she cognized, that is, he/she must not be deceptive. The TC also provides a rigorous definition, which can be understood to adopt the same two qualifications and clarify each of them further. Gaṅgeśa, however, emphasizes the impossibility of ascertaining the validity of words by the trustworthiness of the speaker.// The above view is criticized and withdrawn for not being able to explain some specific cases, and then the second view is proposed. In the second view, the ground of validity is ascribed to the listener's cognition of an attribute called 'semantic fitness (yogyatā),' which is defined as the absence of contradicting knowledge, possessed by words. We can ascertain an utterance to be valid on the ground that no cognition contradicting the content of the utterance is known to be true. The TC acknowledges that there are cases where the listener cannot ascertain the utterance to possess the semantic fitness, but Gaṅgeśa admits the suspicion of the existence of the semantic fitness and even its false cognition as the ground of validity.// From a historical perspective, we can assert that the first view is a reproduction of the argument of Udayana (10-11c). The second view also seems to have its sources in Udayana's discussion, but he does not explicitly describe the semantic fitness as the ground of validity of words. We may attribute the innovation to Gaṅgeśa or some theoretician after Udayana that the central element of the theory of the validity of words shifted from the speaker to the words themselves.

  27. 言葉のプラマーナとしての独立性をめぐる議論の展開 : ウダヤナからガンゲーシャへ

    岩崎 陽一

    印度學佛教學研究   57 巻 ( 3 ) 頁: 1183-1187   2009年3月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    新ニヤーヤ学の言語理論に関するこれまでの研究は,17世紀以降の文献を対象とするものが多く,新ニヤーヤ学の体系を確立したGangesa(14世紀)のTattvacintamani(=TC)を扱う研究は少ない.また,TCを扱う数少ない研究も,その多くは後代の註釈文献に従ってテキスト解釈を行う傾向を有する.しかし,原典の精緻な理解のためには,註釈文献に頼るよりも,TCの成立に影響を与えたと推定される先行思想の理解に基づいて解釈を行う方が有効であると思われる.本稿は新ニヤーヤ学の基盤としてのTCに着目し,その思想を解読するために,UdayanaからGangesaに至る期間の思想史展開を解明する試みの一端である.このような主旨での研究は既にいくつか為されているが,本稿ではこれまで扱われることのなかった,TC第4巻第1章前半部に於けるニヤーヤとヴァイシェーシカの議論を考察対象とする.そこで論じられているのは,pramanaとしての言葉(sabda)は推理(anumana)の一形態として推理に包含されるか,それとも推理とは異なる,独立したpramanaとして別立てされるか,という問題である.その議論の中で,ヴァイシェーシカは,文意理解(sabdabodha)のプロセスを表現する推理式を数多く提示する.そのような推理式はTCに限らず,TCに先行するニヤーヤ,ヴァイシェーシカ双方の文献にも見られる.そしてそれらの推理式を比較・検討すると,文献間の参照関係と議論の展開とが見えてくる.本稿では実際に,VallabhaのNyayalilavati,及びUdayanaのNyayakusumanjaliとKiranavaliで提示される推理式を,TCと併せて検討した.その結論として,UdayanaからVallabhaを経て,Gangesaに至る議論の連続性を明らかにした.その一方で,VallabhaからGangesaに至る期間には,今回調査した文献からは詳細を知り得ない議論の存在が推定されることも指摘した.

  28. Religious and Epistemological Aspects of the Indian Theory of Verbal Understanding

    Yoichi Iwasaki

    Proceedings of the XXII World Congress of Philosophy   6 巻   頁: 105-111   2008年

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.5840/wcp22200861110

  29. 映像事業部からの報告・お知らせ--インターネット音楽配信サービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」のご紹介(含質疑応答) (特集/第13回JLA視聴覚資料研究会の記録)

    安達 勝一, 岩崎 陽一

    図書館と映像資料   ( 13 ) 頁: 45-51   2006年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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書籍等出版物 3

  1. 言葉の「正しさ」をめぐって──インド新論理学派による言語情報の哲学

    岩崎 陽一( 担当: 単著)

    山喜房仏書林  2017年9月  ( ISBN:9784796302869

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    担当ページ:.   記述言語:日本語

  2. 仏典解題事典 第三版

    岩﨑陽一( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 「タットヴァ・チンターマニ」の項)

    春秋社  2020年12月 

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    記述言語:日本語 著書種別:事典・辞書

  3. The Encyclopedia of Philosophy of Religion 査読有り

    Stewart Goetz and Charles Taliaferro (eds)( 担当: 分担執筆 ,  範囲: Article "Nyāya")

    Wiley-Blackwell  2021年10月  ( ISBN:978-1-119-01095-1

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    総ページ数:2704   記述言語:英語 著書種別:事典・辞書

科研費 4

  1. デーヴァナーガリー文字OCRの実用化と文献データベースの利活用にむけた応用研究

    研究課題/研究課題番号:23H00564  2023年4月 - 2027年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    加藤 隆宏, 岩崎 陽一, 天野 恭子

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    担当区分:研究分担者 

    本研究課題の概要は、ヒンディー語、マラーティー語、ネパール語などの現代語のみならず、インド圏の文化や歴史などについて多くの史資料を残すサンスクリット語の表記のための主要な文字として使用されてきたインド系文字の一つ、デーヴァナーガリー文字を読み取るための光学文字認識(OCR)ソフトウェアの開発と実用化を目指し、そのOCRを用いて読み取ったサンスクリット文献群のデータベースを利活用するための応用研究を行うことである。
    研究遂行にあたっては「OCRの開発と実用化」「テキストデータベースの構築と整備」「データベースの利活用に向けた応用研究」の三領域を設定し、総合的な観点から研究に取り組む。

  2. ラグナータの註釈写本を用いた後期新ニヤーヤ形而上学の研究

    研究課題/研究課題番号:18K12197  2018年4月 - 2021年3月

    若手研究

    岩崎 陽一

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    本研究は時間論と主宰神論に注目しつつ、ラグナータの形而上学の全貌を明らかにしようとするものである。2年目は前年度からの継続として時間論の検討を進める一方、主宰神論の検討にも着手した。時間論についての資料研究は初年度に進めてあったため、それにもとづき、ラグナータの時間計測に関する形而上学的議論について9月の日本印度学仏教学会学術大会で発表したほか、同学会の学術誌に論文を投稿し、年度末の3月に出版された。この研究で得られた主たる知見は、ラグナータの時間計測論が「多様な原因から同一の結果は生じない」という因果論の命題を受け入れるか否かに帰着するという点である。因果論については同時進行中の他のプロジェクトで研究していたが、本研究と接続し、最終年度でさらに検討を深める。
    主宰神論についてはラグナータの注釈写本を文字起こしするところから始めたが、ラグナータの著作を解読すると同時に、他の領域の文献も調査した。本研究で注目するのは、時間を主宰神と同一視するラグナータの形而上学的主張であるが、この起源として、マハーバーラタ、とくに『バガヴァッド・ギーター』で知られる「時間としての神」の思想(カーラヴァーダ)に着目した。2年目はカーラヴァーダに関する先行研究を網羅的に調査し、ラグナータ形而上学と古代のカーラヴァーダの比較を行った。結果として、ラグナータが考える「時間」と、カーラヴァーダの運命論が考える「時間」とはそのはたらきが異なるため、安易に関連付けて論じることはできず、歴史的背景をさらに分析する必要を認識するに至った。
    本研究に注力する予定であった2月と3月は、疫病対策のためにほとんど時間を取ることができなかった。そのため、電子テキストのインターネット公開と、論文の執筆とが遅れている。これについては、最終年度、研究補助学生を雇用してデータ整理等を進めてもらうことで、効率化を図る。
    最終年度に参加を予定していた国際学会ふたつが延期になってしまったので、研究成果については論文のかたちで発表していきたい。最終年度は、時間論、主宰神論、そしてラグナータ形而上学の総論に関する論文の計3本を執筆、投稿する計画である。また、3分の2まで進めている写本翻刻を進め、最終年度中に完成させ、インターネットで公開する。

  3. インドにおける因果の思想の研究

    研究課題/研究課題番号:16H03348  2016年4月 - 2020年3月

    丸井 浩

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    担当区分:研究分担者 

    道徳的因果(因果応報)と物理的因果(宇宙生成論、存在論)とが絡み合いつつ展開してきた「インドにおける因果の思想」の諸相を、ニヤーヤ・ヴァイシェーシカ学派の多元的、機械論的実在に主軸を置きつつ、ヴェーダーンタ学派の一元論および実体概念に依拠しない仏教の縁起思想をも視野に収めて、コアメンバー8名による4年間の共同研究を行い、因果性の確定問題を主題としたパネル発表1回のほか、学術論文22本と口頭発表(学会発表と講演)33件の研究成果をあげ、253頁の研究成果報告書をまとめた。
    インド哲学の因果性問題を扱う本格的な先行研究がほぼ皆無だった実情を踏まえて、インド哲学諸派の因果論を、学派単位、資料単位の個別研究と、学派横断的、比較哲学的な総合研究の両面から掘り起こした結果、重要な新知見・新視点が得られた。因果性自体の主題化はかなり後代だとしても、各学派の初期段階にすでに世界生成論や身体の生成問題等と絡んで因果論が展開していること、文法学の語意確定法に典型的に現われる因果性確定法は、各学派固有の思想体系と絡みつつ種々の合理的思考を発達させたが、他方、解脱論では生者必滅の因果律からの超克を図る議論が学派横断的に認められることなどが明らかとなった。

  4. インド新論理学派前期の言語理論思想史の解明―ラグナータまでの主要文献の調査と解読

    研究課題/研究課題番号:24720024  2012年4月 - 2015年3月

    岩崎 陽一

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:3250000円 ( 直接経費:2500000円 、 間接経費:750000円 )

    本研究では、インド新論理学派の思想史研究に重要な進展をもたらす未出版の註釈『アーローカ』の校訂および電子公開と、別の註釈『ディーディティ』写本の真贋判定を試みた。前者については、校訂テキスト公開のためのXML制作環境およびバージョン管理機能を含む配信環境を構築し、公開することができた。後者については、現在知られている写本の情報にカタロギングの間違い等を発見し、容易には利用できないことが判明した。