2022/07/20 更新

写真a

カゲヤマ エツコ
影山 悦子
KAGEYAMA Etsuko
所属
大学院人文学研究科 附属人類文化遺産テクスト学研究センター 准教授
大学院担当
大学院人文学研究科
学部担当
文学部 人文学科
職名
准教授

学位 1

  1. 博士(文学) ( 2003年3月   神戸市外国語大学 ) 

研究キーワード 5

  1. エフタル

  2. ソグド

  3. ソグド人

  4. 中央アジア

  5. 壁画

研究分野 1

  1. 人文・社会 / 美術史

所属学協会 2

  1. 日本オリエント学会   会員

  2. 西南アジア研究会

 

論文 11

  1. 唐代の祆祠:考古資料による検討 査読有り

    影山悦子

    唐代史研究   19 巻   頁: 3 - 21   2016年8月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  2. 前伊斯蘭時期欧亜大陸東部匕首与長剣的双附耳佩帯法 招待有り

    影山悦子

    栄新江・羅豊(主編)『粟特人在中国』   上冊 巻   頁: 142 - 150   2016年6月

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    記述言語:中国語   掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)  

  3. ユーラシア東部における佩刀方法の変化について:エフタルの中央アジア支配の影響

    影山悦子

    内陸アジア言語の研究   30 巻   頁: 29 - 47   2015年7月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    添付ファイル: sial30_029.pdf

  4. Change of suspension systems of daggers and swords in eastern Eurasia: Its relation to the Hephthalite occupation of Central Asia 査読有り

    Etsuko Kageyama

    ZINBUN   46 巻   頁: 199 - 212   2015年

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    添付ファイル: zinbun_46_199.pdf

  5. ウストルシャナの宮殿址から出土した壁画について 査読有り

    影山悦子

    西南アジア研究   78 巻   頁: 53 - 75   2013年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    添付ファイル: seinan-asia_078_53.pdf

  6. 中国新出ソグド人葬具に見られる鳥翼冠と三面三日月冠:エフタルの中央アジア支配の影響 査読有り

    影山悦子

    オリエント   50 巻 ( 2 ) 頁: 120 - 140   2007年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    添付ファイル: Orient 50_120.pdf

  7. The winged crown and the triple-crescent crown in the Sogdian funerary monuments from China: Their relation to the Hephthalite occupation of Central Asia 査読有り

    影山悦子

    Journal of Inner Asian Art and Archaeology   2 巻   頁: 11 - 22   2007年

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  8. 中国北部に居住したソグド人の石製葬具浮彫 査読有り

    影山悦子

    西南アジア研究   61 巻   頁: 67 - 79   2004年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    添付ファイル: seinan-asia_061_67.pdf

  9. ソグディアナにおける絹織物の使用と生産 査読有り

    影山悦子

    オリエント   45 巻 ( 1 ) 頁: 37 - 55   2002年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    添付ファイル: 2002_Orient 45_37.pdf

  10. サマルカンド壁画に見られる中国絵画の要素について:朝鮮人使節はワルフマーン王のもとを訪れたか 査読有り

    影山悦子

    西南アジア研究   49 巻   頁: 17 - 33   1998年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    添付ファイル: seinan-asia_049_17.pdf

  11. 東トルキスタン出土のオッスアリ(ゾロアスター教徒の納骨器) 査読有り

    影山悦子

    オリエント   40 巻 ( 1 ) 頁: 73 - 89   1997年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    添付ファイル: 1997_Orient 40_73.pdf

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書籍等出版物 11

  1. 宗教遺産テクスト学の創成

    木俣, 元一, 近本, 謙介( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 「ウズベキスタン南部ファヤズテパ遺跡出土初期仏教壁画について」(pp. 63-79))

    勉誠出版  2022年3月  ( ISBN:9784585310082

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    総ページ数:13, 698p, 図版8p   記述言語:日本語

    CiNii Books

  2. ウズベキスタン南部ファヤズテパ遺跡出土初期仏教壁画の保存修復と研究 2

    影山悦子, 石松日奈子, 吉田豊( 担当: 共著 ,  範囲: 「ファヤズテパ仏教遺跡B区中庭の壁画の内容と構成について」(pp. 1-13))

    名古屋大学人文学研究科/名古屋大学高等研究院  2022年3月 

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    記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  3. The history and culture of Iran and Central Asia : from the pre-Islamic to the Islamic period

    Tor, D. G, Deborah Gerber, 稲葉, 穣( 担当: 分担執筆 ,  範囲: Xian Temples of the Sogdian Colonies in China: A Study Based on Archaeological Material (pp. 57-71))

    University of Notre Dame Press  2022年  ( ISBN:9780268202095

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    総ページ数:xiii, 349 p.   記述言語:英語

    CiNii Books

  4. Живопись Афрасиаба и проблемы изучения, интерпретации и сохранения

    Etsuko Kageyama( 担当: 分担執筆 ,  範囲: Chin-straps with Sogdian-type crown ornaments (pp. 213-216, 285-286))

    Министерство Культуры Республики Узбекистан et al.  2021年10月  ( ISBN:978-9943-7101-0-8

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    担当ページ:213-216, 285-286   記述言語:英語 著書種別:学術書

  5. ウズベキスタン南部ファヤズテパ遺跡出土初期仏教壁画の保存修復と研究 国際共著

    影山悦子( 担当: 共編者(共編著者) ,  範囲: 「1. 事業概要」「2. ファヤズテパ仏教遺跡と出土壁画」「3. 本事業により保存修復処置を行った壁画」)

    名古屋大学人文学研究科/名古屋大学高等研究院  2021年2月 

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    総ページ数:159   担当ページ:1-42   記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

  6. ソグド商人の歴史

    エチエンヌ・ドゥ・ラ・ヴェシエール(著)、 影山 悦子(訳)( 担当: 単訳)

    岩波書店  2019年2月  ( ISBN:9784000237376

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

    CiNii Books

  7. アジア仏教美術論集:中央アジアI ガンダーラ〜東西トルキスタン

    宮治 昭(編)( 担当: 分担執筆 ,  範囲: ソグド人の美術に見られるインド美術の影響について)

    中央公論美術出版  2017年2月  ( ISBN:9784805511275

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    総ページ数:591   記述言語:日本語

    CiNii Books

  8. 粟特人在中国 : 考古发现与出土文献的新印证

    榮, 新江, 罗, 丰, 宁夏文物考古研究所, 北京大学中国古代史研究中心( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 前伊斯蘭時期欧亜大陸東部匕首与長剣的双附耳佩帯法(pp. 142-150))

    科学出版社  2016年6月  ( ISBN:9787030486295

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    総ページ数:2冊   担当ページ:142-150   記述言語:日本語

    CiNii Books

  9. ソグド人と東ユーラシアの文化交渉

    森部, 豊( 担当: 分担執筆 ,  範囲: ソグド人の墓と葬具:中国とソグディアナ)

    勉誠出版  2014年8月  ( ISBN:9784585226413

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    総ページ数:275p   担当ページ:61-86   記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書

    CiNii Books

  10. 古代中国をとりまく胡漢諸民族の服飾に関する調査研究

    石松 日奈子, 中川原 育子, 影山 悦子( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 4〜8世紀のバクトリアとソグディアナの服飾)

    [出版者不明]  2012年3月 

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    総ページ数:112   記述言語:日本語 著書種別:調査報告書

    CiNii Books

  11. ソグド人の美術と言語

    曽部川寛・吉田豊(編)( 担当: 分担執筆 ,  範囲: ソグド人の壁画)

    臨川書店  2011年2月  ( ISBN:978-4-653-04049-1

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    総ページ数:334   記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書

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MISC 13

  1. ファヤズテパ仏教遺跡出土壁画の保存修復 招待有り

    影山悦子  

    K3 巻   頁: 24 - 27   2022年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  2. 正倉院の鷲連珠文錦について 招待有り

    影山悦子  

    Euro-Narasia Q21 巻   頁: 30 - 37   2022年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)  

  3. 中華におけるソグド人の生活・文化:墓葬資料から探る 招待有り

    影山悦子  

    岩波講座 世界歴史 6 中華世界の再編とユーラシア東部 4〜8世紀   頁: 239 - 240   2022年1月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  4. (翻訳)É. de la Vaissière著、マウリキウスと可汗:テオフュラクトス・シモカッテスの突厥に関する挿話について 査読有り

    影山悦子  

    内陸アジア言語の研究36 巻   頁: 61 - 67   2021年10月

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    記述言語:日本語  

    添付ファイル: sial36_061.pdf

  5. ペルシャ人とソグド人

    影山悦子  

    探検!奈文研   頁: 162 - 162   2021年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)   出版者・発行元:奈良文化財研究所  

  6. サマルカンド出土「外国使節の間」の壁画 招待有り

    影山悦子  

    中央ユーラシア史研究入門   頁: 58 - 59   2018年4月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)  

  7. ウズベキスタン南部ファヤズテパ遺跡出土壁画の公表に向けて:2017年度 査読有り 国際共著

    影山 悦子  

    奈良文化財研究所紀要- 巻   頁: 16 - 17   2018年

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

    CiNii Research

  8. ウズベキスタン南部ファヤズテパ遺跡出土壁画の公表に向けて:平成29年度 査読有り 国際共著

    影山 悦子  

    奈良文化財研究所紀要2018 巻   2018年

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

    CiNii Research

  9. ソグドの歴史と文化 招待有り

    影山悦子  

    歴史と地理:世界史の研究251 巻   頁: 39 - 42   2017年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  10. ウズベキスタン南部ファヤズテパ仏教遺跡出土壁画について 招待有り 国際共著

    影山 悦子  

    2017年度シルクロード学研究会2017 巻   頁: 5 - 10   2017年

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

    CiNii Research

  11. ウズベキスタン南部ファヤズテパ遺跡出土壁画の公表に向けて 査読有り 国際共著

    影山 悦子  

    奈良文化財研究所紀要2017 巻   頁: 12 - 13   2017年

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

    CiNii Research

  12. 敦煌・トゥルファンで出土した四~十世紀の文書・絵画資料から浮かび上がる当時の人々の来世観 『アジア遊学192 シルクロードの来世観』 招待有り

    影山悦子  

    東方424 巻   頁: 24 - 29   2016年6月

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    記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  13. Newly identified Iranian motif of brocade in Shosoin storehouse in Japan 招待有り

    影山悦子  

    Paper abstracts and speeches, The Third Asia Cultural Forum   頁: 249 - 250   2015年11月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

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講演・口頭発表等 7

  1. 中央アジア美術にみえる三面三日月型と鳥翼型の冠飾 招待有り

    影山悦子

    バーミヤーン・フォーラム—二大仏の破壊前と現在:課題と展望—  2022年1月29日 

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    開催年月日: 2022年1月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    開催地:オンライン開催   国名:日本国  

  2. 中央アジアの壁画から見た仏教美術の伝播 国際会議

    影山悦子

    考古遺物から見た仏教文化の伝播と交流:古代日本と中央アジア  2021年3月5日  名古屋大学最先端国際研究ユニット「文化遺産と交流史のアジア共創研究ユニット」

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    開催年月日: 2021年3月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    開催地:オンライン開催   国名:日本国  

  3. ソグドからみた中央アジアにおける仏教文化の広がり 招待有り

    影山悦子

    前近代中央アジアにおける文化の交流と非交流  2021年1月23日  公益財団法人りそなアジア・オセアニア財団 調査研究助成「中央アジア出土東ローマ帝国貨幣の基礎的調査」

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    開催年月日: 2021年1月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:オンライン開催   国名:日本国  

  4. 北朝期の葬具から見た6世紀のソグド人 招待有り

    影山悦子

    第64回国際東洋学者会議 Symposium III 「ソグド人研究の新展開:北朝期の中国とソグディアナのソグド人の実像」  2019年5月18日 

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    開催年月日: 2019年5月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    開催地:日本教育会館   国名:日本国  

  5. Newly identified Iranian motif of silk textiles in Shosoin storehouse in Japan 国際会議

    影山悦子

    Textile Society of America  2018年9月20日 

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    開催年月日: 2018年9月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:カナダ  

  6. The paintings of Shahristan palace compared with those of Pendzhikent 招待有り 国際会議

    Etsuko Kageyama

    L’Ustrushana dans l’Antiquité et le haut Moyen Âge: des marges de l’œkoumène au cœur du pouvoir abbaside  2018年5月18日  Collège de France

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    開催年月日: 2018年5月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    開催地:パリ   国名:フランス共和国  

  7. Xian temples of the Sogdian colonies in China 招待有り 国際会議

    Etsuko Kageyama

    The History and Culture of Iran and Central Asia in the First Millennium CE: From the Pre-Islamic to the Islamic Era  2017年6月26日  University of Notre Dame and Kyoto University

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    開催年月日: 2017年6月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    開催地:ロンドン   国名:グレートブリテン・北アイルランド連合王国(英国)  

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科研費 11

  1. 新出資料によるウズベキスタン南部ファヤズテパ遺跡出土壁画の再検討

    研究課題/研究課題番号:20K00185  2020年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    影山 悦子

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    ファヤズテパ遺跡出土壁画の制作年代については、クシャーン朝期(1~3世紀)とする従来の説に対して、クシャーン朝崩壊後の4世紀末以降とする新しい説が提出されている。申請者は、2015年度から、ウズベキスタンの考古学研究所においてファヤズテパ遺跡出土壁画の保存修復作業に協力し、未発表の壁画断片の調査、記録、公開を行っている。その過程で、当該壁画はクシャーン朝期のものである可能性が高いと考えるに至った。本研究では、バクトリアの政治状況の変化に関する最新の研究成果をふまえ、さらに、新たに公表された資料をもとに、当該壁画とクシャーン朝美術との関係性について再検討を行う。
    本研究はウズベキスタン南部のファヤズテパ仏教遺跡から出土した壁画を研究対象とし、その制作年代および歴史的背景を明らかにすることを目的とする。
    前年度までに保存修復を完了した同遺跡の壁画断片(女性頭部、半裸の少年、仏塔、男性供養者群)を広く公表するために、ウズベキスタン科学アカデミー国立考古学センターの保存修復専門家とイスタンブール大学の研究者とともに、報告書を作成し、2021年2月に刊行した。筆者は、同遺跡と出土壁画に関する先行研究をまとめ、新たに修復を行った壁画の概要とそこから得られた新知見について報告した。他に壁画の保存修復、壁画片の自然科学的調査、壁画に表された仏塔についての研究報告を含む。
    また、2021年3月には、ウズベキスタン科学アカデミー国立考古学センターと共同で、国際ワークショップ「考古遺物から見た仏教文化の伝播と交流:古代日本と中央アジア」をオンラインで開催した。筆者は、新たに修復されたファヤズテパ壁画の図像を、インドのバールフトの浮彫、ガンダーラの石彫、中央アジアの他の遺跡の壁画と比較し、クシャーン朝期の仏教美術の伝播、さらにエフタル期まで継承された可能性について報告した。
    一年を通して行った研究活動として、ファヤズテパ遺跡の北西1キロメートルに位置するカラテパ遺跡で出土した仏教壁画に関する報告書、研究論文を収集した。また、国内外で行われた研究会(一部オンライン)に参加し、クシャーン朝およびポスト・クシャーン朝期の中央アジアの美術史、考古学、文献学に関する最新の研究成果を把握するように努めた。
    今年度はウズベキスタンに出張し、国立考古学センターにおいて、ファヤズテパ遺跡出土壁画の調査、記録を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、実施することができなかった。
    ウズベキスタンに出張し、ファヤズテパ遺跡出土壁画調査、記録を行う計画を立てていたが、新型コロナウイルス感染症により、実施することができなかったため。
    2021年度は、ウズベキスタンとロシアに出張し、ファヤズテパ遺跡出土壁画および関連する壁画の実物調査を行う予定である。しかし海外渡航が制限される状況が続くようであれば、2022年度に延期する。
    ファヤズテパ遺跡出土壁画と中央アジアの他の遺跡から出土した壁画の比較検討を行う。背景の下の部分、おおよそ人物の膝より下の部分を黒色で塗り、小さな白い花を散らす表現が、ファヤズテパ遺跡の壁画に見られるが、筆者はそれがクシャーン朝期に成立した「地面」を表す方法であり、エフタル期まで中央アジアにおいて広く使用されたという見通しを持っている。バクトリアとソグド以外の地域、とくにバーミヤンやクチャにおいても、このような表現方法が行われたかどうか、また地域により受容の期間、程度に違いがあるかなど、より詳細な検証を行う。

  2. 中央アジア西部ポスト・クシャーン朝期(4~7世紀)壁画の基礎的研究

    研究課題/研究課題番号:17K02343  2017年4月 - 2020年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    影山 悦子

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

    二年目となる平成30年度は、前年度に作成したデータベースを活用し、ポスト・クシャーン朝期の供養者像に共通して認められる特徴について考察を行った。
    6月と翌年2月に、ウズベキスタンに出張し、バクトリアのファヤズ・テぺ遺跡で出土し、現在修復作業が進んでいる男性供養者像の実物調査を行った。クリーニング作業が進んだおかげで、壁画の細部を確認することができた。当該壁画の製作年代はクシャーン朝期と推定されてきたが、近年の研究では、ポスト・クシャーン朝期に製作された可能性が指摘されている。しかしながら、腰のベルトの形状や、ふっくらしたくつの形などは、ポスト・クシャーン朝期に描かれた男性供養者像よりも、クシャーン朝の王族を表す石彫像に近い。前年度は、同じファヤズ・テペ遺跡出土の仏塔を表す壁画について検討したが、クシャーン朝期に製作された小型の仏塔と構造が類似していることが認めらている。以上のことから、どちらの壁画も、ファヤズ・テペ遺跡の仏教寺院が最も反映していたクシャーン朝期に製作された可能性が高いと考えられる。クシャーン朝美術の特徴が、その後、わずかに変化しながら、数世紀にわたって保持されたというのが実態のようである。
    5月にはパリに、9月にはバンクーバーに出張し、国際学会において研究成果の中間報告を行い、他の参加者からコメントや助言を得ることができた。
    一年を通じて、国内で行われた中央アジア関係の展覧会を見学したり、研究会に出席し、情報収集を行った。また、中央アジアの美術・歴史に関係する書籍を入手して、最近の研究動向を把握するように努めた。

  3. 法隆寺・東大寺宝物に見られる「イラン文化」:エフタルとソグドの影響について

    研究課題/研究課題番号:26370146  2014年4月 - 2017年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    影山 悦子, 吉田 豊, 島津 美子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:2990000円 ( 直接経費:2300000円 、 間接経費:690000円 )

    本研究では、法隆寺・東大寺宝物に見られる「イラン文化」の実態を明らかにすることを目的とし、「イラン文化」=西アジアのササン朝ペルシアの文化という従来の捉え方を見直し、5世紀後半から6世紀前半に中央アジアを支配したエフタルや、ソグドの影響も及んでいることを、具体的な事例を挙げて証明することを試みた。中央アジアや中国で発見された図像資料を検討することにより、東大寺正倉院に伝わる大刀の佩刀方法にはエフタルの影響が認められることや、伎楽面の酔胡王のモデルが北朝期の中国のソグド人聚落の首領であることを示した。

  4. 「エフタル期」の図像資料の特定と考察:バーミヤン、ソグド、クチャを中心に

    研究課題/研究課題番号:20720024  2008年 - 2010年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)  若手研究(B)

    影山 悦子

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

    人物像の服飾や王冠、人物表現の特徴をもとに、中央アジア、特にバーミヤン、ソグド、クチャで発見されている図像資料の中から、エフタルが支配していた時代(5世紀後半~6世紀前半)に作成されたと推定される資料を特定した。長衣の右襟のみを折り返して着用する習慣はエフタルが支配していた時代に流行したと推測され、そのような長衣を身に付けた人物が表わされている資料は、5世紀後半から6世紀前半に作成された可能性が高い。

  5. 図像資料、文字資料、考古学資料を通した中世初期ソグディアナ文化の解明

    研究課題/研究課題番号:00J10786  2000年 - 2002年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

    影山 悦子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:2400000円 ( 直接経費:2400000円 )

    本年度前半は、ソグディアナにおいてどのような種類の絹織物が使用されていたのか、また生産されていたのかを、図像資料と出土資料を通して考察した。ソグドの壁画に表された織物の文様から、7世紀半ばにはササン朝ペルシア製の錦が、そして8世紀には中国製の綾や宝相華文錦がソグドで流行していたことが明らかになった。また、中国の新疆ウイグル自治区トルファンの7世紀半ばの墓から、十数点の完成度の低い錦が出土しているが、この錦のほぼ半数は鹿の文様を表している。ソグド人は特に鹿を銀器の文様として使用していたことが知られている。鹿の文様を多く表す当該錦もソグド製である可能性が高いことを指摘した。
    後半では、中国に移住したソグド人の墓から出土した葬具浮彫を検討した。これらの葬具は6世紀後半に製作されたと推定されている。ここ数年の間、次々とこの浮彫に関する研究論文が発表されているが、その多くは浮彫の図像をゾロアスター教やイランの文化によって解釈しようとしている。筆者は、ソグド人の葬具を同時代の中国の墓葬芸術及び仏教芸術と比較し、ソグド人の葬具の図像には中国美術の模倣が少なからず認められることを指摘した。また、葬具の製作者がソグド人であるか漢人であるか研究者の間で意見が分かれている。筆者は北朝期の漢人画家が描いたソグド人像はどれも戯画化されており、ソグド人の葬具に表された自然なソグド人像とは異なることに注目し、当該葬具の製作者はソグド人であったとの結論に至った。

  6. 図像資料、文字資料、考古学資料を通した中世初期ソグディアナ文化の研究

    研究課題/研究課題番号:98J02840  1999年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

    影山 悦子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:500000円 ( 直接経費:500000円 )

  7. シルクロードの国際交易都市スイヤブの成立と変遷-農耕都市空間と遊牧民世界の共存-

    研究課題/研究課題番号:21H04984  2021年7月 - 2026年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(S)

    山内 和也, 槇村 浩一, 植月 学, 守川 知子, 佐藤 剛, 藤崎 竜一, 岩井 俊平, 小森 次郎, 押鐘 浩之, 高橋 英海, 影山 悦子, 山藤 正敏, 吉野 裕, 吉田 豊, 高柳 妙子, 福井 淳哉, 櫛原 功一, 井谷 鋼造, 中山 誠二, 望月 秀和, 金井 拓人, 柿沼 陽平, 藤澤 明, 淺山 敬, 上田 たかね, 赤司 千恵, 大谷 育恵, 平野 修, 佐藤 一朗, アレシャフニ ムハンマドマハディ, 齊藤 茂雄

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    担当区分:研究分担者  資金種別:競争的資金

    キルギス共和国アク・ベシム遺跡を体系的かつ組織的に発掘し、遺跡の成立から衰退までの詳細な復元をめざす。本遺跡は5世紀にシルクロードの交易の民、イラン系ソグド人が植民・建設した都市であり、7世紀後半には唐の軍事拠点(砕葉鎮城)が隣接地区に建設された。この地域は交易を担った農耕都市定住民と遊牧民、そして異なる宗教が接触・共存した場所でもあるが、その接触交流、唐王朝や諸宗教との対立あるいは共存関係については多くが未解明である。本研究はその総合的解明を目指し、長期的計画のもとに諸分野の最前線の研究者が集い、学際的かつ多角的にアク・ベシム遺跡と周辺の草原地域の歴史や人の営みの全貌を明らかにする。

  8. ソグド人の東方活動に関する基礎的研究

    研究課題/研究課題番号:21320135  2009年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    森部 豊, 山下 将司, 岩本 篤志, 影山 悦子, 福島 恵, 中田 美絵

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    担当区分:連携研究者 

    中央アジア出身のソグド人のうち、北朝・隋・唐時代の中国社会で活動した者たちを取り上げ、彼らの政治・軍事・文化史上の活動を、いわゆる正史などの編纂史料のみならず、既出・新出の墓誌銘をはじめとする石刻史料および考古学的発見による文物資料を利用し、検証を加えた。その結果、ソグド人の東方活動には、北朝・隋・唐初における活動の担い手と、それ以降の時期の活動の担い手において、断絶があるのではないかという仮説にいたった。また、ソグド人研究に必要な基本的資料の収集をほぼ終え、別途公開する基礎的作業が完成した。

  9. シルクロード東部地域における貿易と文化交流の諸相

    研究課題/研究課題番号:17202018  2005年 - 2008年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

    森安 孝夫, 白須 淨眞, 石見 清裕, 吉田 豊, 荒川 正晴, 松井 太, 高橋 照彦, 森部 豊, 武内 紹人, 服部 等作, 佐藤 貴保, 藤岡 穣, 山下 将司, 坂本 和子, 坂尻 彰宏, 平田 陽一郎, 田先 千春, 白 玉冬, 鈴木 桂, 影山 悦子, 中田 美絵, 赤木 崇敏, 笠井 幸代, 鈴木 宏節, 中田 裕子, 西村 陽子, 福島 恵, 山本 明志, 齊藤 茂雄

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    担当区分:その他 

    配分額:41730000円 ( 直接経費:32100000円 、 間接経費:9630000円 )

    近年の日本におけるシルクロード東部地域の歴史に関する研究で特に目立っているのは,5~10世紀頃のトルコ系・チベット系諸民族と東方に進出したソグド人の歴史,並びに13~14世紀のモンゴル時代史である.本研究班の主要メンバーは,そのうちの前者をリードしてきた者たちであるが,内モンゴル・山西・陝西・寧夏・甘粛北部・新疆ウイグル自治区東部における現地調査を踏まえて,さらにその動向を進展させる成果をあげることができた.

  10. イラン語仏典とイラン語の仏教用語の成立について

    研究課題/研究課題番号:13018232  2001年 - 2002年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特定領域研究  特定領域研究

    吉田 豊, 影山 悦子

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    担当区分:研究分担者  資金種別:競争的資金

    配分額:2100000円 ( 直接経費:2100000円 )

    「イラン語仏典とイラン語の仏教用語の成立」というテーマのもとに,吉田豊(神戸市外国語大学教授)と影山悦子(日本学術振興会特別研究員)が共同で研究にあたった.具体的には次のような問題を扱った.
    中央アジアのかつてのソグド語圏で発見される考古学的な遺物と,ソグド語仏典およびその原典,さらには信仰の一端が現れるソグド人の人名の研究に関する共同の研究の結果,サマルカンドをを中心とするソグドでは仏教信仰は根付かず,ソグド語仏典は主に中国および仏教が盛んな東トルキスタンに移住したソグド人が,7世紀に仏教に改宗した結果成立したものであることが明らかになった.そしてセミレチエ地域が,仏教に改宗したソグド人が組織的に居住する地域の西の端であったことも明らかにできた.
    べつに,ソグド語以外のイラン語圏に於ける仏教信仰のありかたについて,従来知られていることをまとめた.その結果,仏教信仰の度合いの違いによって,専ら仏教だけを信仰する東トルキスタン型,土着の宗教と仏教が並列的に信仰されるバクトリア型,仏教圏に移住した人々だけが仏教を信仰するソグド型の3種類の類型があることを明らかにした.仏教の影響が最も少なかったのはパルティア(安息)で,わずかにパルティアの東の地域にいて通商の目的で仏教圏に入った少数の人たちが,仏教徒になったように思われる.初期の康姓の訳経僧もこれら安息出身の訳経僧と同様であったようだ.
    仏教用語の成立の問題では,ソグド語に導入されたインド語紀元の仏教用語を網羅的にあつめて,定着の程度や導入の経路などによって分類した.さらに仏教文化圏で重要な役割を果たしたコータンの仏教については,すこし詳しくその仏典や信仰の位置づけについて調査した.

  11. 中央ユーラシア地域に伝播した仏典の研究

    研究課題/研究課題番号:11164262  1999年 - 2000年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特定領域研究(A)  特定領域研究(A)

    吉田 豊, 松川 節, 松井 太, 影山 悦子

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    担当区分:研究分担者 

    配分額:3000000円 ( 直接経費:3000000円 )

    本研究は、ユーラシア大陸のオアシス地帯およびその北方の草原地域に,伝播した仏教・仏典についての研究である。具体的には,シルクロードの商業民族であったイラン系のソグド人の仏教信仰とそれを反映する仏典及びその原典の究明,さらには遊牧民族であったウイグル族及びモンゴル族に広まった仏典及びその導入経路についての追求をテーマとしている。特に最も有名な仏典の一つであるヴェッサンタラジャータカを例にとり,ソグド語・ウイグル語・モンゴル語訳の間の相違を研究し,その3訳にのみ共通し,他の言語の版には見られない特徴があることを明らかにした。それにより,この地域で大衆化したテキストの脱大衆化の実態と,伝播のありかたの一端が解明されたと考える。さらにヴェッサンタラジャータカはそのポピュラーさのために,非常に多く図像が残されている。これら壁画やレリーフ等の図像資料の収集と分類・整理も行った。それにより図像化の基礎となった仏典を特定できる場合があることを確認した。

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担当経験のある科目 (本学) 2

  1. 外国考古学研究

    2021

  2. 考古学講義Ⅲb

    2021

担当経験のある科目 (本学以外) 2

  1. アジア社会史

    2012年9月 - 2015年7月 関西大学)

  2. 仏教文化学講読

    2012年4月 - 2015年7月 龍谷大学)