2021/06/11 更新

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アラタ マサキ
新田 昌輝
ARATA Masaki
所属
大学院理学研究科 生命理学専攻 特任助教
職名
特任助教
外部リンク

学位 1

  1. 博士(生命科学) ( 2017年11月   京都大学 ) 

 

論文 3

  1. Intercellular and intracellular cilia orientation is coordinated by CELSR1 and CAMSAP3 in oviduct multi-ciliated cells

    Usami Fumiko Matsukawa, Arata Masaki, Shi Dongbo, Oka Sanae, Higuchi Yoko, Tissir Fadel, Takeichi Masatoshi, Fujimori Toshihiko

    JOURNAL OF CELL SCIENCE   134 巻 ( 4 )   2021年2月

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    出版者・発行元:Journal of Cell Science  

    DOI: 10.1242/jcs.257006

    Web of Science

    Scopus

    PubMed

  2. Map7/7D1 and Dvl form a feedback loop that facilitates microtubule remodeling and Wnt5a signaling.

    Kikuchi K, Nakamura A, Arata M, Shi D, Nakagawa M, Tanaka T, Uemura T, Fujimori T, Kikuchi A, Uezu A, Sakamoto Y, Nakanishi H

    EMBO reports   19 巻 ( 7 )   2018年7月

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  3. Difference in Dachsous Levels between Migrating Cells Coordinates the Direction of Collective Cell Migration.

    Arata M, Sugimura K, Uemura T

    Developmental cell   42 巻 ( 5 ) 頁: 479 - 497.e10   2017年9月

科研費 1

  1. 平面内細胞極性の恒常性維持機構の解明

    研究課題/研究課題番号:19K16153  2019年4月 - 2022年3月

    若手研究

    新田 昌輝

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    平面内細胞極性は上皮組織の機能に重要であり、細胞の入れ替わりが起こる哺乳類成体の上皮組織においても個体の一生を通して維持される。しかしながら、成体の上皮組織で平面内細胞極性を維持する仕組みは明らかにされていない。本研究では、マウスの卵管の上皮を実験系とし、1細胞レベルでの遺伝子発現プロファイルの解析やイメージングによる解析を通して、幹細胞から供給された未分化な細胞が平面内細胞極性を獲得し、維持する仕組みの解明を目指す。
    本研究では、大きく成長した組織において、幹細胞から供給された細胞がどのようにして組織の向きを読み取り、組織の向きに沿った平面内細胞極性(Planar Cell Polarity; PCP)を獲得するか明らかにすることを目指した。卵管の上皮組織を構成する多繊毛細胞は卵巣-子宮軸に沿って繊毛を動かすといったPCPを示す。本年度はマウス卵管を題材として以下の項目の研究を進めた。
    1)発生過程では、細胞境界上でのPCP因子の偏った局在の形成がPCPの獲得に必要かつ十分である。そこで、成体の組織でも、組織に供給された細胞がPCP因子の偏った局在を獲得するのではないかと考えた。卵管上皮の多繊毛細胞の分化過程でPCP因子の細胞内局在を調べたところ、繊毛の基部構造である基底小体が細胞の頂端面に移行した段階から細胞境界上のPCP因子の局在が顕著になることが明らかになった。
    2)多繊毛細胞の分化過程でPCP因子の量や局在を制御する分子を探索するために、PCP 因子の量や局在の変化と相関して発現量が変化する遺伝子に着目したスクリーニングを進めた。本年度は卵管上皮組織の single-cell RNA sequencing (scRNA-seq)を行い、卵管上皮細胞を構成する細胞種やそれぞれの細胞種での遺伝子発現の情報を得た。一方で、scRNA-seq のデータから多繊毛細胞の分化に従って発現量が変化する遺伝子が検出できたものの、検出された1細胞当たりの遺伝子の総数が今後計画しているスクリーニングには不十分だった。
    研究実績で記した通り、当初予定していた計画はほぼ順調に進められた。2)については、検出された細胞当たりの遺伝子数が少なかったため、本研究で見出した多繊毛細胞の各分化段階のマーカー遺伝子を利用し、FACSにより各分化段階の細胞を回収し、RNA sequencing を行うことを計画している。また、scRNA-seqでは多繊毛細胞の分化過程で発現変動する遺伝子や、分泌細胞が遺伝子発現の違いから複数の細胞種に分類できることを見出した。卵管上皮組織を構成する細胞種やその分化過程は未だ理解が進んでおらず、本研究のscRNA-seq で得られた情報は生殖に重要な器官である卵管の細胞生物学の発展にも大きく寄与すると期待される。
    多繊毛細胞の分化過程でPCP因子の偏った局在が形成される仕組みを調べるため、①卵管器官培養系を用いた、多繊毛細胞の分化過程でのPCP因子の動態の経時観察と② PCP因子の動態を制御する分子のスクリーニングを進める。②については、まず多繊毛細胞の分化過程の細胞をFACS(fluorescence-activated cell sorting)で単離して RNA sequencing により遺伝子発現情報を解析することを計画している。多繊毛細胞の分化過程で発現変動する遺伝子が得られれば、2次スクリーニングとしてそれらの遺伝子の機能を卵管由来の培養細胞株を用いて解析する。