科研費 - 赤塚 美樹
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免疫チェックポイント阻害薬による下垂体機能障害の発症予測システムの確立
研究課題/研究課題番号:22H03127 2022年4月 - 2025年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
有馬 寛, 岩間 信太郎, 須賀 英隆, 赤塚 美樹
担当区分:研究分担者
ICIはその優れた抗腫瘍効果から種々の悪性腫瘍に対する治療適応が拡大しているが、ICI治療においては自己免疫機序の関与が推察されるirAEsの発生が問題となっており、この中に下垂体機能障害を含めた内分泌障害がある。本研究では、ICIによる下垂体機能障害に特異的な自己抗体とその標的抗原を同定するとともに、抗体価を定量評価するELISAや標的抗原に特異的なリンパ球を定量化するELISPOTアッセイを確立し、ICIによる下垂体機能障害の発症予測を可能とするシステムの確立を目指す。
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不適合HLA-DP抗原認識抗体を用いた移植後再発に対するCAR-T細胞の開発
研究課題/研究課題番号:21K08369 2021年4月 - 2024年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
赤塚 美樹
担当区分:研究代表者
配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )
難治性造血器腫瘍に対する同種造血細胞移植は根治療法として確立されてきたが、再発が成績向上の足かせとなっている。移植片対腫瘍(GVT)効果の標的として白血病抗原、マイナー抗原および不適合HLA抗原があるが、このうちHLA-DP不適合はGVHDを増やすものの、GVT効果もあること、さらに非血縁者間移植の70%でDP不適合が認められるため、これを標的とする治療法の開発を計画した。申請者はDP不適合移植後患者より樹立した細胞傷害性T細胞から取得したT細胞受容体遺伝子改変T細胞を開発しており、さらに抗体をHLA-DP抗原受容体とした新たな細胞治療製剤としてCAR-T細胞を開発することを目標とする。
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不適合HLA抗原を標的とした移植後再発に対するTCR導入T細胞療法の開発
研究課題/研究課題番号:18K08341 2018年4月 - 2021年3月
日本学術振興会(JSPS) 科学研究費助成事業 血液および腫瘍内科学関連
赤塚 美樹
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )
2018年度に不適合HLA-DP特異的T細胞の誘導のための培養条件を検討した。2019年度の計画は、(1)実際に同種造血幹細胞移植を受ける予定の患者の移植前末梢血から標的となるB細胞株(B-LCL)を作成すること、(2)移植前および移植後の30日目、100日目に末梢血単核球細胞を採取し、生着するドナー由来T細胞の中で患者と不適合なHLA-DP抗原に反応するT細胞を増殖させ、クローン化することであった。また昨年度の検討からCD4陽性T細胞クローンの細胞障害活性のkineticsはCD8陽性クローンと異なることが分かり、数日間にわたって評価する系の確立も実施した。標的細胞をCFSEで染色した場合は標的細胞の増殖で蛍光減衰が著しく測定が困難であっため、いくつかの蛍光標識法を検討しCytoTell試薬にて最大5日間評価が可能であることを見いだした。次いで経時的な評価時点で細胞の生死判定蛍光試薬を添加し、フローサイトメトリーでCytoTell陽性かつ死細胞の割合を測定し細胞障害活性が適切に評価できるようになった。T細胞受容体(TCR)遺伝子導入T細胞誘導に必要なベクターについてはレトロウイルスベクターを基本骨格とし、サイトメガロウイルス抗原特異的T細胞のTCRをモデルとしてα鎖・β鎖のアミノ酸置換を行い、wild typeのTCRより3倍程度の発現改善が得られた。移植患者のリクルートについては4施設の研究参加が得られたが、同胞間同種移植ではHLA-DP不適合が少ないためバンクを通じた非血縁者間移植症例を対象に限定した。その結果2019年度では参加同意が2例しか得られず、現在移植前末梢血単核球の保存およびB-LCLの誘導および移植後30日目の採血が得られ、HLA-DP特異的T細胞株の誘導を開始したところである。次年度はT細胞のクローニングと機能解析、TCR遺伝子の取得を行う予定である。
研究協力施設として4施設の参加を頂いたが、HLA-DP不適合が起こりやすくかつHLAクラスIは適合したような非血縁者間同種移植に対象を限定した結果、非血縁者間移植の半数を占める臍帯血移植例を除外することとなり、日本骨髄バンクからの移植症例に全て依存することになった。ドナーのHLA-DPタイピングを事前にできないことから移植を終了し生着した血液でタイピングを行って不適合を確認する方法に研究計画を変更したため倫理審査に時間を要した。2019年末になってようやくリクルートを開始できたので、遅れを挽回できると考えている。この間CD4陽性T細胞クローンに固有な機能評価法を確定でき、TCR遺伝子改変T細胞作成に必要なベクターの開発を進めることができたため、良好なクローンを樹立次第TCR-T細胞を作成しその機能評価も可能になると思われる。ただし多くの研究協力病院はCOVID-19への対応のため移植症例を減らさざるをえなくなる可能性があり、臨床検体をもとに実施する本研究では不確定要素となっている。
大幅に遅れているが研究方針について当初からの変更はない。過去2年間の研究で、HLA-DP特異的T細胞誘導条件は確立でき、また移植患者の試料採取の目処も立ったため、患者体内で不適合HLA-DPに生理的環境下にて感作されたドナー由来T細胞を用いて良好なクローンの樹立を進める。抗原遺伝子の同定が詳細な機能解析に必要であるが、既に準備のあるK562細胞株由来のcDNAライブラリーに加えて、CRSPR/Cas9を利用したライブラリーも作成予定であり、2方法で抗原同定を行っていく。 -
再生不良性貧血発症に関わる細胞傷害性T細胞が標的とする自己抗原の同定
研究課題/研究課題番号:15K09512 2015年4月 - 2018年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業
赤塚 美樹
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )
再生不良性貧血の2患者において病態への関与が示唆された患者由来のHLA-B*40:02拘束性の細胞障害性T細胞(CTL)が認識する抗原の同定を試みた。CTLがHLA-B*40:02導入K562 を傷害したため、K562よりcDNAライブラリを作成、CTLからのIFNの発現を誘導できるcDNAクローンを単離したところ、1例から樹立したCTLが認識する抗原はOS9で、エピトープは11アミノ酸からなるMAAETLLSSLLであった。OS9はERに局在し低酸素ストレスに関わるとされ、病態への関与が推測された。2例目から樹立されたCTLは11万クローンまでアッセイしたが同定に至らず更に検討を進めている。
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再生不良性貧血におけるゲノム異常を利用した造血抑制因子の同定(分担)
研究課題/研究課題番号: 24390243 2012年4月 - 2015年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
中尾 眞二、赤塚美樹、松井 啓隆、高松 博幸、西内 巧
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:17940000円 ( 直接経費:13800000円 、 間接経費:4140000円 )
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マイナー抗原特異的免疫療法による免疫誘導能評価の標準化に関する研究
研究課題/研究課題番号:24591435 2012年4月 - 2015年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:5200000円 ( 直接経費:4000000円 、 間接経費:1200000円 )
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造血幹細胞におけるHLAアレル欠失現象を利用した再生不良性貧血自己抗原の同定(分担)
研究課題/研究課題番号:23659486 2011年4月 - 2013年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
中尾慎二、赤塚美樹
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:3770000円 ( 直接経費:2900000円 、 間接経費:870000円 )
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マイナー抗原等に関与する責任SNPの新規同定法の開発とネットツールの公開
研究課題/研究課題番号:21591256 2009年4月 - 2012年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
葛島 清隆
担当区分:研究代表者
配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )
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マイナー抗原を標的とした免疫療法の開発
研究課題/研究課題番号:17016089 2006年4月 - 2009年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特定領域研究
葛島清隆 、辻村邦夫
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:43200000円 ( 直接経費:43200000円 )
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マイナー抗原を標的とした免疫療法の開発(分担)
研究課題/研究課題番号:17016089 2005年4月 - 2069年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特定領域研究
高橋利忠、赤塚美樹、葛島清隆、辻村邦夫
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:43200000円 ( 直接経費:43200000円 )
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造血器腫瘍に対する同種養子免疫療法の標的となるマイナー抗原の同定
研究課題/研究課題番号:17591025 2005年4月 - 2007年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
赤塚美樹
資金種別:競争的資金
配分額:3400000円 ( 直接経費:3400000円 )
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日本人に頻度が高いHLAアリルにより拘束されるマイナー組織適合抗原の同定
研究課題/研究課題番号:15591035 2003年4月 - 2005年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:3400000円 ( 直接経費:3400000円 )
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マウスTL抗原を標的とした免疫療法モデルの開発(分担)
研究課題/研究課題番号:12217170 2001年4月 - 2004年3月
日本学術振興会 科学研究費補助金 特定領域研究
高橋 利忠、辻村 邦夫、赤塚美樹、中山 俊憲
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:66200000円 ( 直接経費:66200000円 )
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血液細胞に特異的なマイナー組織適合抗原を標的とした白血病の免疫療法
研究課題/研究課題番号:13671092 2001年4月 - 2003年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:3400000円 ( 直接経費:3400000円 )