2021/04/28 更新

写真a

カワモト ユキコ
川本 悠紀子
KAWAMOTO Yukiko
所属
大学院人文学研究科 人文学専攻 哲学倫理学コース 准教授
職名
准教授

学位 3

  1. Ph.D. in Classics ( 2016年1月   King's College London ) 

  2. 史学修士 ( 2009年3月 ) 

  3. 文学士 ( 2007年3月 ) 

研究キーワード 7

  1. ランドスケープ

  2. 庭園

  3. ウィトルウィウス

  4. ローマ

  5. ポンペイ

  6. 古代ローマ史

  7. ラテン文学

研究分野 3

  1. 人文・社会 / 言語学  / 西洋古典学

  2. 人文・社会 / ヨーロッパ史、アメリカ史  / 古代ローマ史、古典考古学

  3. 社会基盤(土木・建築・防災) / 建築史、意匠  / Architectural History

経歴 10

  1. 名古屋大学   大学院人文学研究科 人文学専攻 哲学倫理学コース   准教授

    2020年4月 - 現在

  2. Fondation Hardt   Visiting Researcher

    2020年2月

  3. University of Oxford   Jesus College   Short-term Visiting Fellow

    2019年6月 - 2019年9月

  4. Cornell University   The Casa della Regina Carolina Project at Pompeii   Consulting Specialist

    2019年6月 - 2019年8月

  5. University of Oxford   Department of Classics   Visiting Academic

    2018年10月 - 2019年9月

  6. 名古屋大学   高等研究院   特任助教

    2018年4月 - 2020年3月

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    国名:日本国

  7. Ludwig-Maximilians Universität München   Munich Graduate School for Ancient Studies: Distant Worlds   Guest Scholar

    2017年5月 - 2017年10月

  8. 大阪市立大学   都市文化研究センター   研究員

    2017年4月 - 2018年3月

  9. British School at Rome   Rome Awardee

    2016年10月 - 2016年12月

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    国名:イタリア共和国

  10. 同志社大学   一神教学際研究センター   特別研究員

    2016年4月 - 2017年3月

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    国名:日本国

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学歴 6

  1. 東京大学   工学系研究科   建築学専攻博士課程単位取得退学

    2009年10月 - 2016年3月

  2. King's College London   Department of Classics   MPhil/PhD

    2011年10月 - 2016年1月

  3. Ludwig-Maximilians Universität München   Institut für Klassische Archäologie   PhD ERASMUS

    2012年10月 - 2012年12月

  4. 上智大学大学院   文学研究科   史学専攻(博士後期課程)

    2009年4月 - 2009年9月

  5. 上智大学大学院   文学研究科   史学専攻(文学修士)

    2007年4月 - 2009年

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    国名: 日本国

  6. 上智大学   文学部史学科

    2003年4月 - 2007年3月

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    国名: 日本国

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所属学協会 5

  1. 上智史学会

  2. 地中海学会

  3. 日本建築学会

  4. The Society for the Promotion of Roman Studies

  5. 一般社団法人日本イコモス国内委員会

委員歴 3

  1. Current Research in Egyptology XV   Organising Committee  

    2013年4月 - 2014年4月   

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    団体区分:学協会

  2. Identity and Representation in Antiquity (King's College London)   Organising Committee  

    2012年6月 - 2013年6月   

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    団体区分:その他

  3. Theoretical Roman Archeology Conference 2013   Organising Committee  

    2011年9月 - 2013年4月   

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    団体区分:学協会

受賞 3

  1. Rome Award

    2016年4月   British School at Rome   Silvae: the Roman gardens depicted in wall paintings

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    受賞区分:国内外の国際的学術賞  受賞国:グレートブリテン・北アイルランド連合王国(英国)

  2. 日本建築学会大会学術講演会 建築歴史・意匠部門 若手優秀発表

    2013年11月   日本建築学会 建築歴史・意匠部門  

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    受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞  受賞国:日本国

  3. 第13回司馬遼太郎フェローシップ

    2010年2月   公益財団法人 司馬遼太郎記念財団  

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    受賞区分:出版社・新聞社・財団等の賞  受賞国:日本国

 

論文 7

  1. Cometary records revise Eastern Mediterranean chronology around 1240 CE

    Koji Murata, Kohei Ichikawa, Yuri I Fujii, Hisashi Hayakawa, Yongchao Cheng, Yukiko Kawamoto, Hidetoshi Sano

    Publications of the Astronomical Society of Japan     2021年2月

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Oxford University Press ({OUP})  

    DOI: 10.1093/pasj/psaa114

  2. Three case reports on the cometary plasma tail in the historical documents 査読有り

    Hisashi Hayakawa, Yuri I. Fujii, Koji Murata, Yasuyuki Mitsuma, Yongchao Cheng, Nagatoshi Nogami, Kohei Ichikawa, Hidetoshi Sano, Kohji Tsumura, Yukiko Kawamoto, Masaki N. Nishino

    Journal of Space Weather and Space Climate   11 巻   頁: 21 - 21   2021年

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Journal of Space Weather and Space Climate  

    DOI: 10.1051/swsc/2020045

    Scopus

  3. Peristyles in Greek World 査読有り

    Yukiko Kawamoto

        頁: 709-710   2016年8月

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    記述言語:英語  

  4. ウィトルウィウス『建築書』第六書第五章を読み直す 査読有り

    川本悠紀子

    日本建築学会学術講演梗概集     頁: 739-740   2013年8月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  5. 古代におけるアプシスとエクセドラについて 査読有り

    川本悠紀子

    日本建築学会学術講演梗概集. F-2, 建築歴史・意匠     頁: 679-680   2011年7月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語  

  6. 古代ローマ住宅における饗応空間 : メナンドロスの家と饗宴空間を表現する言葉 査読有り

    川本悠紀子

    日本建築学会学術講演梗概集. F-2, 建築歴史・意匠     頁: 149-150   2010年7月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語  

  7. イタリアの古代都市における都市の発展と再生に関する研究

    川本悠紀子

    東京大学グローバルCOEプログラム 「都市空間の持続再生学の展開」 2009年度年次報告書     頁: 560-563   2010年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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書籍等出版物 5

  1. 古典主義再考Iー西洋美術史における「古典」の創出

    川本悠紀子( 担当: 共著 ,  範囲: ウィトルウィウスの『建築書』の古代ローマにおける受容)

    中央公論美術出版  2020年12月 

  2. 文化遺産と〈復元学〉 遺跡・建築・庭園復元の理論と実践

    川本悠紀子( 担当: 共著 ,  範囲: ポンペイにおける庭園の発掘とその復元)

    吉川弘文館  2019年11月  ( ISBN:9784642016629

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    総ページ数:304   担当ページ:pp.24   記述言語:日本語 著書種別:学術書

  3. Paesaggi Domestici. L'esperienza della natura nelle case e nelle ville romane

    ( 担当: 共著 ,  範囲: The Colonnaded Space in Vitruvius’ De Architectura)

    L'ERMA Bretschneider  2020年4月 

  4. 建築の歴史・様式・社会

    藤井恵介先生献呈論文集編集委員会( 担当: 単著)

    中央公論美術出版  2018年  ( ISBN:9784805507964

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    記述言語:日本語

    CiNii Books

  5. 名著で読む世界史120

    池田嘉郎、上野愼也、村上衛、森本一夫( 担当: 分担執筆 ,  範囲: オウィディウス『変身物語』)

    山川出版  2016年12月  ( ISBN:4634640635

MISC 5

  1. オペラ『ジュリオ・チェーザレ』と歴史学 招待有り

    川本悠紀子  

    ジュリオ・チェーザレ (プログラム)   頁: 26 - 28   2020年4月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)  

  2. Hellenization: Responses of Scipio Africanus and Cato the Elder 招待有り

    Yukiko Kawamoto  

    The 2nd RCCZ International Conference. Intermingling and Hybridity in Contact Zones   頁: 29 - 35   2019年11月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:英語   掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

  3. 春日大社の七種寄木と大プリニウス 招待有り

    川本悠紀子  

    地中海学会月報 ( 419 )   2019年5月

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    記述言語:日本語  

  4. Rome Awards: Silvae: the Roman gardens depicted in wall paintings 招待有り 国際共著 国際誌

    川本悠紀子  

    Papers of the British School at Rome85 巻   頁: 349 - 350   2017年10月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:英語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

    DOI: 10.1017/S0068246217000228

    Web of Science

  5. <受賞レポート>The British School at Romeでの研究滞在記 招待有り

    川本悠紀子  

    かいほう(古代世界研究会) ( 132 ) 頁: 4 - 6   2017年5月

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    記述言語:日本語  

講演・口頭発表等 13

  1. コロナの時代の西洋古典学

    川本悠紀子

    第1回高等研究院ウェビナー 「未来を見据えるコロナ禍の研究者たち」 

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    開催年月日: 2020年6月2日

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

    開催地:名古屋大学   国名:日本国  

    その他リンク: https://youtu.be/BEzbI7bu7-Y

  2. 東地中海世界が古代ローマの庭園と植生に与えた影響 招待有り

    川本悠紀子

    研究科プロジェクト「東地中海世界の歴史的展開を、古代から現代に至るまで通時的に再検討する」第6回研究会  2020年1月20日  大阪市立大学大学院文学研究科

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    開催年月日: 2020年1月20日

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:大阪市立大学大学院文学研究科   国名:日本国  

  3. 古代ローマの庭園とその植生:史料・壁画・遺構の見地から

    川本悠紀子

    上智大学史学会大会  2019年11月17日 

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    開催年月日: 2019年11月17日

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  4. Hellenization: Responses of Scipio Africanus and Cato the Elder 招待有り 国際会議

    川本悠紀子

    The 2nd International Conference of Reconciliation and Coexistence in Contact Zones [RCCZ] Research Center  2019年11月8日  Chung Ang University, Korea

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    開催年月日: 2019年11月8日 - 2019年11月9日

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    国名:大韓民国  

  5. Roman Gardens and Medicinal Plants 招待有り 国際会議

    川本悠紀子

    Kyunghee University  2019年11月7日  Kyunghee University, Korea

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    開催年月日: 2019年11月7日

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    国名:大韓民国  

  6. ポンペイにおける庭園の復元 招待有り

    川本悠紀子

    第四回「復元学」研究会 

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    開催年月日: 2018年7月29日

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:日本国  

  7. 古代ローマ建築に見られる『ヘレニズム化』 招待有り

    川本悠紀子

    西洋美術史における〈古典〉と〈古典主義〉 

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    開催年月日: 2018年7月14日 - 2018年7月15日

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    国名:日本国  

  8. Roman Gardens Represented in Texts and Wall Paintings 招待有り 国際会議

    Yukiko Kawamoto

    Theoretical Roman Archaeology Conference 2018  

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    開催年月日: 2018年4月11日 - 2018年4月13日

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:University of Edinburgh   国名:グレートブリテン・北アイルランド連合王国(英国)  

  9. 古代ローマの庭園空間とその意匠

    川本悠紀子

    史学会  2017年11月12日 

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    開催年月日: 2017年11月12日

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:東京大学   国名:日本国  

  10. 古代ローマの庭園のデザイン:壁画・遺構・史料の観点から 招待有り

    川本悠紀子

    京都ギリシアローマ美術館公開セミナー  2017年11月5日 

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    開催年月日: 2017年11月5日

    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  11. Topiarius operum and Topiarius: the Origin of Ornamental Gardens in the Roman World 招待有り 国際会議

    川本悠紀子

    SS Seminar: Institut für Klassische Archäologie, LMU München  2017年10月30日 

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    開催年月日: 2017年10月30日

    記述言語:ドイツ語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    国名:日本国  

  12. Peristyles and Gardens in Pompeian Houses 招待有り 国際会議

    川本悠紀子

    Soprintendenza Archeologica Napoli e Pompei and the Scuola Normale Superiore di Pisa  2017年4月17日 

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    開催年月日: 2017年4月17日

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    国名:日本国  

  13. ヘレニズム化が古代ローマ建築に及ぼした影響とその限界:柱廊空間をめぐって 招待有り

    川本悠紀子

    古代史研究会春季研究集会  2017年3月26日 

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    開催年月日: 2017年3月26日

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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Works(作品等) 1

  1. Book Review: Steven L. Tuck, A History of Roman Art. Malden, MA: Wiley-Blackwell, 2015. 408 pp.; 375 color ills.

    2019年7月

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    発表場所:caa.review  

その他研究活動 2

  1. Gardens: History, Reception, and Scientific Analyses

    2019年02月

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    学会詳細はHPをご覧ください

    https://sites.google.com/view/european-gardens/conference

  2. Introduction to EpiDoc

    2018年09月

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    内容については下記HPをご覧ください。

    https://tei2018.dhii.asia/epidoc_ws

共同研究・競争的資金等の研究課題 8

  1. Astronomical Phenomena in Historical Literature

    2019年06月 - 2020年03月

    2019年度YLC共同研究助成 

    佐野栄俊

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    担当区分:研究分担者  資金種別:競争的資金

  2. ScanSomma: Examining Subterranean Structures without Excavating

    2018年06月 - 2019年03月

    YLC Collaborative Research Funding 

    Kunihiro Morishima

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    資金種別:競争的資金

  3. 移動と共生:旅行・留学・亡命をめぐるグローバルスタディーズ

    2018年06月 - 2019年03月

    平成30年度名古屋大学人文学研究科研究プロジェクト経費 

    堀江未央

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    資金種別:競争的資金

  4. 西洋の庭園空間:起源・継承・復元

    2018年04月 - 現在

    特色ある大学教育支援プログラム 

    川本悠紀子

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    資金種別:競争的資金

  5. 古代ローマ住宅における庭園と住環境:Wilhelmina F. Jashemski Papersの資料に基づく考察

    2016年12月 - 2017年12月

    若手研究助成 

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  6. Gardens in the Roman World: from Rome to Campania

    2016年11月 - 2017年03月

    Research Scholarship 

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  7. Ludwig-Maximilians-Universität Münchenへの留学奨励奨学金(Thesaurus Linguae Latinaeでの文献悉皆調査のため)

    2012年10月 - 2012年12月

    ERASMUS 

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  8. 古代ローマ建築における空間とその変遷(King's College Londonでの研究支援)

    2011年09月 - 2012年08月

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科研費 1

  1. 古代ローマの庭園と「フォーマル・ガーデン」の起源に関する研究

    研究課題/研究課題番号:19K13384  2019年04月 - 2023年03月

    日本学術振興会   科学研究費助成事業 若手研究   若手研究

    川本 悠紀子

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    これまで、フォーマル・ガーデン(西洋の庭園に見られる左右対称に植物が配置され、草木が整形された庭園)の起源は古代ローマ時代に遡ると考えられてきた。しかし、史料上での庭園に関する言及、ポンペイをはじめとする遺跡の庭園遺構、壁画での庭園描写から、古代ローマの庭園が、実態としてはこれといった規則性もなく木々が生い茂った庭であったということが明らかとなった。
    本研究は、古代ローマの庭園に関するラテン語史料とそれに対するルネサンス期に書かれた注釈書などの史料の分析を通して、古代ローマ庭園がフォーマル・ガーデンの起源であるという言説が、どのような経緯によって生み出されたのかを明らかにしようとするものである。
    「フォーマル・ガーデン」とは、西洋の庭園でしばしば見られる左右対称に植物を配置したり、また草木が成形されたりした庭園のことを指す。この「フォーマル・ガーデン」の起源は、古代ローマの庭園にあるとの考えがルネサンス期以降支配的であったが、二十世紀後半に行われた古代ローマ時代の庭園の発掘の成果が契機となり、これまでの認識が改められつつある。「フォーマル・ガーデン」の起源が古代ローマの庭園にあると考えられるようになった経緯を探るべく、2019年度には英国、ドイツ、イタリアで資料調査をおこなった。
    大英図書館では、16-17世紀に出版された庭園に関する書物の調査を行い、この時代に出版された史料が参照した古代ローマの文献がどのようなものであったのかを明らかにすることができた。ドイツのThesaurus Linguae Latinaeでは、以前から継続して行っている庭園描写が確認できるラテン語史料の調査を遂行し、中でも庭園に配置された物に関する史料上での言及を収集した。また、ローマにあるArchivio Centrale dello StatoやBritish School at Rome では、19世紀末に行われたポンペイの庭園発掘の記録を調査した。さらに、ポンペイで庭園が発掘された当時に描かれた水彩画のコレクションを、ローマのGalleria nazionale d’arte modernae e contemporaneaにおいて調査することができた。これらの資料調査に加えて、ポンペイの庭園発掘調査(Casa della Regina Carolina)にも参加し、どのように庭園が発掘されるのかを実地で学ぶことができた。この発掘調査により、発掘報告書の記録ではわかりにくかった点についても理解できるようになったと考える。
    これらの研究・発掘実績に加え、古代ローマの庭園に関する学会発表を国内外で行うことができた。また、これまでの研究内容の一部を執筆し(「ポンペイにおける庭園の発掘とその復元」)、『文化遺産と〈復元学〉』に収録された。
    本研究は、文献史料の調査、発掘報告書ならびに関連した資料の調査、壁画・遺構の調査、そして発掘調査によって構成されている。文献研究については、古代ローマ時代に書かれた庭園に関する言及はほぼ集めることが出来たと考えており、現在はテオプラストスの『植物誌』と植物に関連する古代ローマの史料との関連性について検討しつつある。他方、ルネサンス期以降に庭園について著された書物は多く、その全てを網羅することはできていないが、英国とイタリアで16世紀頃までに刊行されたものの多くについては検証することができた。
    発掘報告書と発掘に関連する資料の中には、デジタル化されておらず図書館や文書間での調査をする必要があるものも多い。ローマでは、研究に必要な資料の調査を実施することができた。他方、壁画・遺構の調査は、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、調査を予定していた調査地(Villa di Livia (Prima Porta)など)に行くことが出来なかったため、調査することができなかった。
    発掘調査はコーネル大学が行っている発掘調査に専門家として参加している。発掘を通して、ウェスウィウス山が噴火した79年の地表がいかなる特徴を持つのか、また植物の痕跡が出てくる際の土の状況などを確認することができた。先にも述べた通り、この経験は発掘報告の理解に役立つであろう。この発掘プロジェクトのチームには今後も参加する予定であり、文献史料に基づく研究と発掘に基づく調査研究との融合がこれからも期待される。
    当初の研究計画では、「ルネサンス期以降に書かれた古代ローマの資料の注釈書に関する研究」ならびに「古代ローマ時代に書かれた庭園に関する史料の再検証」を行う予定であった。後者についてはその調査がほぼ完了しているため、今後はテオプラストスの『植物誌』についてその研究の範疇を広げる予定である。一方、ルネサンス期以降に書かれた注釈書については、2019年度に調査を行ったが、まだ調査が不十分であると感じている。研究を進めるためには、海外の図書館での資料収集が必要になってくるが、これについては新型コロナウィルス感染症拡大に伴い見通しがまだ立たない。海外での調査が可能になり次第遂行したい。
    これらに加えて、研究成果を公表していきたいと考えており、19世紀後半に行われたポンペイの庭園発掘についての英語論文を雑誌に投稿する予定である。

 

担当経験のある科目 (本学) 18

  1. 文学

    2020

  2. 人文学講義

    2020

  3. 西洋古典文学史概説

    2020

  4. 西洋古典文学史概説

    2020

  5. ラテン語

    2020

  6. ラテン語b

    2020

  7. ラテン語a

    2020

  8. ラテン語

    2020

  9. ラテン語学演習b

    2020

  10. ラテン語学演習a

    2020

  11. ローマ古典演習b

    2020

  12. ローマ古典演習a

    2020

  13. 西洋古典文学史概説b

    2020

  14. 西洋古典文学史概説a

    2020

  15. ラテン語b

    2020

  16. 西洋古典学基礎演習Ⅱb

    2020

  17. 西洋史講義Ia

    2019

  18. Analysing Cultural Heritage (2018/2019)

    2018

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担当経験のある科目 (本学以外) 2

  1. Ph.D. Seminar (2017 Sommer Semester)

    Distant Worlds: Munich Graduate School for Ancient Studies, Ludwig-Maximilians Universität München)

  2. 人文学基礎 (2018, 2019, 2020)

    名古屋大学)

 

社会貢献活動 4

  1. 古代ローマとポンペイの都市を歩く

    講師

    朝日カルチャーセンター(名古屋)  2021年4月18日

  2. ポンペイと古代ローマ庭園

    出演, 講師

    サカエ大学Common-S. (運営:松坂屋名古屋店)  名大カフェ Science, and Me.  2020年12月17日

  3. 「新発見! ポンペイ最後の日の真実」

    取材協力, 助言・指導, 情報提供, 運営参加・支援

    TBS  世界ふしぎ発見!  2019年6月

  4. BSプレミアム「宇宙からの素粒子で探る 古代ローマとマヤ遺跡」

    取材協力, 助言・指導, 情報提供, 調査担当

    NHK  コズミックフロント☆NEXT   2019年4月

メディア報道 2

  1. 「新発見! ポンペイ最後の日の真実」 テレビ・ラジオ番組

    TBS  世界ふしぎ発見!  2019年6月29日

  2. BSプレミアム「宇宙からの素粒子で探る 古代ローマとマヤ遺跡」 テレビ・ラジオ番組

    NHK  コズミックフロント☆NEXT  2019年4月4日

学術貢献活動 3

  1. 第70回西洋史学会大会 古代史部会2

    パネル司会・セッションチェア等

    2020年12月12日

  2. オリエントの学際研究ーエジプト学の未来

    パネル司会・セッションチェア等

    日本オリエント学会、名古屋大学高等研究院  2020年12月5日

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    種別:大会・シンポジウム等 

  3. 名古屋大学人文学研究科西洋古典学専門卒業論文・修士論文(2020年度)

    審査・評価

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    種別:審査・学術的助言