Institute of Liberal Arts and Sciences Headquarters Part-time faculty member

Updated on 2023/10/20
博士(文学) ( 1999.1 京都大学 )
文学修士 ( 1986.3 京都大学 )
Others / Others / 近世日朝関係史
Others / Others / 日本近世史
Relations between Japan and Korea in 17-19th Century
Nagoya University Graduate School of Letters
2021.10
Nagoya University School of Humanities
2021.10
Nagoya University Institute of Liberal Arts and Sciences, Headquarters Part-time faculty member
2021.10
Nagoya University Graduate School of Humanities
2021.10
Nagoya University Graduate School of Humanities Department of Humanities 3 Professor
2020.6
Nagoya University Nagoya University Archives
2014.4 - 2015.3
Nagoya University Nagoya University Archives Head
2010.4 - 2014.3
名古屋大学文学研究科教授
2000.4
Country:Japan
鳥取大学教育地域科学部助教授
1999.4 - 2000.3
Country:Japan
鳥取大学教育学部助教授
1995.4 - 1999.3
Country:Japan
鳥取大学教養部助教授
1994.10 - 1995.3
Country:Japan
鳥取大学教養部講師
1991.10 - 1994.9
Country:Japan
Kyoto University Graduate School, Division of Letters
- 1986
Country: Japan
Kyoto University Faculty of Literature
- 1982
Country: Japan
史学研究会 評議員
2009.4
歴史科学協議会 理事
2008.4 - 2011.11
柳川一件における国書改竄問題 Invited
池内敏
訳官使・通信使とその周辺 ( 7 ) page: 1 - 22 2023.3
朴徳源考 Reviewed
池内敏
訳官使・通信使とその周辺 ( 7 ) page: 47 - 65 2023.3
「朝鮮通信使行列図」を読み直す Invited
池内敏
訳官使・通信使とその周辺 ( 7 ) page: 19 - 45 2023.3
岡本隆編『交隣と東アジア 近世から近代へ』に寄せて
池内敏
歴史の理論と教育 ( 158・159 ) page: 49 - 60 2023.3
刈谷藩元文三年一揆について Invited Reviewed
池内 敏
名古屋大学人文学研究科論集 ( 3 ) 2021.3
調興・玄方・七右衛門
池内 敏
訳官使・通信使とその周辺 ( 2 ) page: 51 - 70 2020.9
寛永十三年通信使と柳川一件
池内 敏
訳官使・通信使とその周辺 ( 2 ) page: 31 - 50 2020.9
「海図」「水路誌」と竹島問題
池内敏
名古屋大学付属図書館研究年報 Vol. 12 page: 9-23 2015
「竹島は日本固有の領土である」論
池内敏
歴史評論 Vol. 785 page: 79-93 2015
「国境」未満
池内敏
日本史研究 Vol. 630 page: 4-23 2015
漂流と送還
池内敏
岩波講座日本歴史 Vol. 20 page: 191-213 2014
竹島領有権の歴史的事実にかかわる政府見解について
池内敏
日本史研究 Vol. 622 page: 69-82 2014
梅荘顕常と朝鮮
池内敏
JunCture 超域的日本文化研究 Vol. 5 page: 38-49 2014
以酊庵輪番制廃止論議
池内敏
名古屋大学文学部研究論集 Vol. 史学58 page: 199-224 2013.3
以酊庵輪番制と東向寺輪番制
池内敏
九州史学 ( 163 ) page: 4-22 2012.10
竹島/独島論争とは何か
池内敏
歴史評論 ( 733 ) page: 19-34 2011.5
竹島/独島と石島の比定問題・ノート
池内敏
HERSETEC Vol. 4-2 page: 1-9 2010
朝鮮通信使延聘交渉と梅荘顕常
日朝交流と相克の歴史 page: 283-297 2009.11
安龍福英雄伝説の形成・ノート
池内敏
名古屋大学文学部研究論集 Vol. 史学55 page: 1-18 2009.3
以酊庵輪番制考 Reviewed
池内敏
歴史の理論と教育 ( 129/130 ) 2008.12
安龍福と鳥取藩 Reviewed
池内敏
鳥取地域史研究 ( 10 ) 2008.2
隠岐・村上家文書と安龍福事件 Reviewed
池内敏
鳥取地域史研究 ( 9 ) 2007.2
*近世日本の西北境界 Invited Reviewed
史林 Vol. 90 ( 1 ) 2007.1
「「竹島/独島=固有の領土」論の陥穽」
『RATIO』 ( 2 ) page: 74-95 2006
「大君外交論ノート」 Reviewed
『歴史の理論と教育』 ( 122/123 ) 2006
近世から近代に到る竹島(欝陵島)認識について Invited
日本海域歴史大系 Vol. 4 page: 45-69 2005.9
前近代竹島の歴史学的研究序説―『隠州視聴合記』の解釈をめぐって Invited
青丘学術論集 Vol. 25 page: 145-184 2005.3
「大君」号の歴史的性格 Reviewed
名古屋大学文学部研究論集 Vol. 51 page: 1-22 2005.3
「「鎖国」下の密貿易と環日本海の港町」
『港町と海域世界』〈港町の世界史①〉 page: 49-74 2005
鳥取藩領の鋳物師と真継家の支配
鳥取地域史研究 Vol. 6 page: 15-27 2004.2
「武威」の国―異文化認識と自国認識 Invited
日本の時代史 Vol. 20 page: 197-230 2004.1
解体期冊封体制下の日朝交渉 Invited Reviewed
朝鮮史研究会論文集 ( 41 ) 2003.11
異文化情報源としての漂流記 Invited
日本海学の新世紀 Vol. 2 page: 180-188 2002.3
竹島一件の再検討 Reviewed
名古屋大学文学部研究論集 Vol. 史学47 2001
「鮮人」考 Reviewed
歴史の理論と教育 ( 109 ) page: 1-16 2001
17-19世紀鬱陵島海域の生業と交流 Invited
歴史学研究 ( 756 ) 2001
日本人の朝鮮観を捉える視角 Invited
歴史評論 ( 602 ) 2000
日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか
池内敏( Role: Sole author)
講談社 2017.10
絶海の碩学
池内敏( Role: Sole author , 全部)
名古屋大学出版会 2017.2
竹島問題とは何か
池内敏( Role: Sole author)
名古屋大学出版会 2012.12 ( ISBN:978-4-8158-0718-4 )
*薩摩藩士朝鮮漂流日記
池内敏( Role: Sole author)
講談社 2009.8
『近世後期漂流民と日朝関係』
李薫(池内敏訳)( Role: Sole author)
法政大学出版局 2008.2
*大君外交と「武威」
池内敏( Role: Sole author)
名古屋大学出版会 2006.2
*「唐人殺し」の世界
池内敏( Role: Sole author)
臨川書店 1999.5
*近世日本と朝鮮漂流民
池内敏( Role: Sole author)
臨川書店 1998.6
「鎖国」と「鎖国祖法観」
池内敏
第17回サブグループ「訳官使・通信使とその周辺」研究会 2023.9.30 「訳官使・通信使とその周辺」研究会
朴徳源考
池内敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会(第15回) 2023.1.7 「訳官使・通信使とその周辺」研究会
朝鮮通信使行列図を読む Invited
池内敏
朝鮮通信使ゆかりのまち全国交流大会対馬大会 2022.10.29 NPO法人朝鮮通信使縁地連絡協議会
柳川一件における国書改竄問題
池内敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会(サブ第15回) 2022.7.7 「訳官使・通信使とその周辺」研究会
書評:岡本隆司編『交隣と東アジア』
池内敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会(第13回)、名古屋歴史科学研究会5月例会 2022.5.7 「訳官使・通信使とその周辺」研究会
神戸市博本『朝鮮人来朝行列図』は祭礼図なのか?
池内敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会(第12回)、名古屋歴史科学研究会3月例会 2022.3.5 「訳官使・通信使とその周辺」研究会
「大文字の約条・小文字の書物」考
池内敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会 2021.11.11 「訳官使・通信使とその周辺」研究会
柳川調興の晩年から International conference
池内敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会 2021.9.4 「訳官使・通信使とその周辺」研究会
調興・玄方・七右衛門(補遺)
池内 敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会(第9回) 2021.3.26
朝鮮通信使行列図を読む
池内 敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会(第8回)・名古屋歴史科学研究会3月例会 2021.3.13
刈谷藩元文三年一揆について
池内 敏
近世史研究会9月例会 2020.9.19 近世史研究会
「柳川一件」像の再構成 International conference
池内 敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会(第6回)・韓日関係史学会 2020.8.1
調興・玄方・七右衛門
池内 敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会(第5回)・近世史研究会6月例会 2020.6.13
「柳川一件」像の再構成
池内 敏
「訳官使・通信使とその周辺」研究会(第4回)・朝鮮史研究会関東部会5月例会 2020.5.16
訳官使における見せる/見る International conference
池内敏
日本史学会(韓国)夏季ワークショップ
「国境」未満
池内敏
日本史研究会2014年度大会シンポジウム
「竹島は日本固有の領土である」論 International conference
池内敏
ソウル大日本研究所創立10周年記念国際シンポジウム(ソウル大)
To Foster Dialogue International conference
池内敏
韓国国際政治学会秋季釜山大会(釜山BEXCO)
梅荘顕常と朝鮮 International conference
池内敏
台湾大人文社会高等研究院国際シンポジウム(台湾大学)
安龍福事件考 International conference
池内敏
安龍福研究所第一回国際学術シンポジウム(韓国)
欝陵島海域の生業と交流
京都産業大学・東北亜歴史財団共同シンポジウム
朝鮮通信使が終わってのちに International conference
池内敏
朝鮮通信使学会2010年春季大会(韓国)
癸未信使の通訳・ノート International conference
池内敏
国際学術大会「1763年癸未通信使と東アジアの文化接触」(韓国・漢陽大)
安龍福事件の歴史的意義 International conference
ソウル大学校国際シンポジウム「独島と教科書」
延享五年通信正使洪啓禧について International conference
第3回日韓人文科学者会議
江戸の朝鮮使節(異聞)
2016.4 - 2017.3
韓昌祐・哲文化財団
Authorship:Principal investigator Grant type:Competitive
17世紀、ある鳥取藩商人の事業展開における正史と野史
2015.10 - 2016.9
三菱財団
Grant type:Competitive
日本人の朝鮮観形成過程の研究
2015.4 - 2015.10
韓国文化研究振興財団
Grant type:Competitive
19世紀の東アジア史と日朝関係
2003.12 - 2004.11
日韓文化交流基金
Grant type:Competitive
前近代竹島の歴史学的研究序説
2001.4 - 2005.3
韓国文化研究振興財団
Grant type:Competitive
朝鮮通信使行列図の再解釈―「虚構」を含む史資料の歴史的位置―
Grant number:20K20717 2020.7 - 2023.3
科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
池内 敏
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\6240000 ( Direct Cost: \4800000 、 Indirect Cost:\1440000 )
現代を生きる人々が「虚構」だと信じて疑わないものが、前近代の人々にとっても「虚構」であったかどうか。このそもそも論の再検討は、これまで常識として疑われず、また連綿として継承されてきた史料解釈の方法論―すなわち一次史料こそを重視し、編さんされた二次史料の価値を低く見積もってきた研究方法にも根本的な再検討を要請することとなる。本研究は、史料に見える「虚構」を簡単に斥けるような解釈をするのではなく、「虚構」をも併せながら既存の歴史像を組み上げ直す試みをめざすものであり、それは文献史料における「エピソード」のような「虚構」の位置づけを再考することにつながる。
まず全般的には、(1)朝鮮通信使行列図として知られる画像を、既刊の図書や展示図録およびネット上で公開されているもののなかから検索して得られる限りのものを入手し、当該図の比較検討作業を行う基礎作業を行った。(2)朝鮮通信使行列図の分析を行った研究論文を、同様にして得られる限りのものを入手し、おおよそ読了して現在の研究状況を把握した。(3)朝鮮通信使行列図の歴史的性格を把握するために、朝鮮通信使・訳官使を初めとする中世末から幕末維新期に到る日朝関係史および関連する対外関係史、朝鮮史の先行研究を検討した。
上記のごとく全般的な作業を進めた上に立って、大阪府立中之島図書館所蔵の延享五年朝鮮通信使来聘図巻の検討を行った。それは、(4)この図巻に直接関係する先行研究を網羅的に収集し、(5)実際に中之島図書館で当該図の確認を行った(ただし、精細なデジタル画像での提供)。そうした作業を踏まえて口頭報告「朝鮮通信使行列図を読む」(第八回「訳官使・通信使とその周辺」研究会。名古屋歴史科学研究会三月例会と共催、2021年3月13日、オンライン開催)を行い、現在は原稿化を進めている最中である。
covid-19の影響で史料調査に出ることが長らくできなかったことが最も大きい。史料調査の代わりに文献収集に務めることで、ある程度まで必要な作業を補うことができた。しかしながら、年が明けて規制が緩和されて大阪(中之島図書館)へ出張して史料調査ができたことで、貴重な発見を得ることができた。当該研究課題の遂行にとって、かなり大きなインパクトが得られる発見であった。
2021年4月に東京都立中央図書館での史料調査ができ、ここでの調査結果を踏まえて次の展開につなげることが可能となった。今後も、様々な行動規制のもとで可能な限りの史料調査を行うことが本研究課題をきちんと進めていく上で大事である。長崎県立対馬歴史研究センターも4月から条件づきながら史料調査が再開された。その一方で、大学図書館などでは学外者の利用制限は依然として厳しい。調査の可能な機関を可能な限り訪問して実地に関連史料を閲覧・収集していきたい。
通信使と訳官使の統合的研究―17-19世紀東アジア国際秩序と構造の視座転換―
Grant number:19H01307 2019.4 - 2023.3
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
池内 敏, 程 永超, 石田 徹, 片山 まび
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\14560000 ( Direct Cost: \11200000 、 Indirect Cost:\3360000 )
17-19世紀の日朝関係史を再検討する。その上に立って当該期の東アジア国際秩序の枠組みや構造に関わる旧来の理解を再検討し、新たな枠組みの提示を試みる。
そのために、これまで十分に活用されてこなかった対馬藩政史料等の歴史資料をきちんと読み込むとともに関連する図像・画像に含まれる文字情報をも精査する。
また、本研究の進行に際しては日本・韓国・中国および台湾の若手研究者たちと研究交流集会・シンポジウムをともにし、次世代の研究発展に資するよう努める。
科研費の採択決定ののち直ちに二人の研究分担者(以下、本科研メンバー)とともに「訳官使・通信使とその周辺」研究会(以下、「周辺」研究会)を組織し、年度内に3回の研究会を実施した。また、科研メンバー外で近世日朝関係史や朝鮮通信使およびそれに関連する対外関係史研究を行う若手研究者(日本・中国・韓国)を本科研の企画に招請した。そうした企画として、本年度は英国調査(2019年8月)、中国(復旦大学・上海)での国際シンポジウム(同9月、以下復旦大シンポ)および乍浦・寧波での現地踏査、名古屋大学での国際シンポジウム(2020年1月)を行った。また「周辺」研究会における研究発表内容のうち第1回・第2回のものは本年度の本科研報告書である『訳官使・通信使とその周辺』1号(以下、『周辺』1号)に掲載した。さらに、復旦大学で実施された国際シンポジウム報告のうち二つは、『周辺』1号に原稿として掲載した。また、英国調査・国際シンポジウム・現地踏査については『周辺』1号に彙報を載せた。
研究代表者は、第1回「周辺」研究会、復旦大シンポでの口頭発表のほか、日本史研究会近世史部会(2019年6月12日、京都)、韓日関係史学会12月例会(同12月14日、韓国・西江大学校)、九州史学会大会(同12月15日、九州大学)で口頭発表した。分担者のうち石田徹は、第2回「周辺」研究会、復旦大シンポで口頭発表した。また程永超は、復旦大シンポ、第3回「周辺」研究会のほか国際シンポジウム「歴史的転換期における東アジア国際関係の新解釈」(2020年1月12日、名古屋大学)で口頭発表した。
本科研の一年めの研究活動については、研究分担者のひとりがネット上にHPを作成して広報を行うとともに、年度末には研究成果報告書として『周辺』1号を刊行し、関連する分野の研究者に配布した。
研究実績の概要欄に示したとおり、当初の計画どおり、英国調査、復旦大シンポ、研究会の開催、研究の口頭発表および研究成果報告書『訳官使・通信使とその周辺』1号を刊行した。また、若手研究者を国際的な史料調査やシンポジウムに招くことも研究計画通りに実現した。
2020年4月半ば現在の情勢下では、国内外を問わず史料調査や大規模な研究会・シンポジウムの開催が困難と思われるので、当初計画および一年目の研究遂行状況を踏まえた展開を考えつつも、いまできることを模索しながら進めてゆかざるをえない。それは、(1)一年目に得られた成果のうち原稿化ができていないもの、未整理のものを整理して次年度以降に備えること、(2)オンライン上で検討できる史料群や本科研進行以前から収集済みの手元史料を読み込むこと、(3)科研メンバーのあいだではオンライン会議を開催するなどして意思疎通をはかること、こうしたことである。
Grant number:19H01306 2019.4 - 2023.3
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
石川 寛, 秋山 晶則, 斎藤 夏来, 池内 敏, 服部 亜由未, 田中 隆文
Authorship:Coinvestigator(s)
本研究は、自然災害の歴史分析の一環として、全国屈指の規模で治水関係文書が系統的に残る木曽三川流域を対象に、膨大かつ分散した資料の統合と体系化および共有化による研究基盤の飛躍的向上を図るものである。あわせて、統合される歴史資料を活用し、歴史学と歴史地理学の協働により、これまで資料の散在により阻まれてきた近世から近代初頭(17~19世紀)における災害と地域の関係性解明につなげることを目的とする。
本研究は、自然災害の歴史分析の一環として、木曽三川流域に残る治水関係文書の体系化と共有化による研究基盤の整備を図り、統合される歴史資料を活用して、近世から近代初頭(17~19世紀)における自然災害と地域の関係性解明につなげることを目的としている。そのため本年度は以下の調査・研究をおこなった。
流域の治水を管掌した旗本高木三家に関する資料に関して、名古屋大学附属図書館が所蔵する西高木家文書については治水関係資料のデジタル撮影に取り組むとともに、近世の治水政策を踏まえた内容分類を進めた。東高木家治水文書(個人蔵)については、宝暦治水の実施状況がわかる記録等を整理・補修し、デジタル撮影によりデータ収集をおこなうことで、現存する東高木家文書の内容把握を進めた。北高木家関係文書(個人蔵)については、仮目録データの点検を継続し、目録化にむけた準備をおこなった。名古屋市蓬左文庫が所蔵する東高木家文書については、木曽川河口新田関係絵図・笠松役所関係文書を中心にデジタル撮影を実施した。美濃の幕領を支配した美濃郡代の笠松陣屋堤方役所文書については、国役普請に関わる資料からデジタル撮影に着手し、撮影した資料をもとに詳細な目録採取を進めた。この他、輪中地域の治水関係資料の収集と整理にも着手するとともに、災害復旧に動員された諸大名文書についても治水関係文書の抽出作業に取り組み、御手伝普請関係の資料の所在を確認した。
旗本高木家および笠松陣屋に伝来した治水文書・絵図については、西高木家文書(名古屋大学附属図書館所蔵)648点、東高木家治水文書(個人蔵)470点、東高木家文書(名古屋市蓬左文庫所蔵)155点、堤方役所文書(岐阜県歴史資料館所蔵)349点を新たにデジタル撮影することができた。これまで収集した資料群の目録採取も進め、東高木家治水文書1123点、堤方役所文書2241点の目録を採取した。
輪中地域の治水関係資料として、高須輪中の豪農文書(個人蔵)の整理に着手したほか、大榑川洗堰に関する地方資料を収集した。また、近世・近代の高須輪中および木曽三川下流部文書の整理および諸大名文書の中に含まれる御手伝普請関係資料の調査に向けた準備を進めることができた。
このほか、高木家文書『御用日記 宝暦三年』の翻刻を活用できるようにデータベースを作成し、引き続き『御用日記 宝暦四年』の翻刻を進めた。
本研究は、木曽三川流域の治水関係文書について内容調査・年代比定・データ収集・デジタル撮影を進め、収集した文書群相互の関連性の分析と統一した分類項目の作成をおこない、関連文書を統合したデータベースの作成をめざす。その成果をもとに、収集蓄積された情報やデータベースを活用した研究展開をおこなう。
そのため、引き続き、近世を通じて流域の治水を管掌した旗本高木家の文書群、独自の治水仕法を生み出した美濃郡代の笠松陣屋堤方役所文書、災害復旧に動員された諸大名文書および資料館や個人が所有する流域の文書群、近世・近代の高須輪中および木曽三川下流部文書のさらなる調査・収集による資料情報の蓄積を進める。
この上で、所蔵移管および個人所有者との十分な協議、取り決めをおこない、関連文書群のデータベース化を進めるとともに、木曽三川流域史の構築に向けた共同研究を計画している。
Research for integrated understanding of historical character of two different diplomatic mission
Grant number:16K13282 2016.4 - 2019.3
IKEUCHI Satoshi
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\2990000 ( Direct Cost: \2300000 、 Indirect Cost:\690000 )
(1) Art works were important for entertaining places of the Shogunate and various daimyos, and also important for entertaining places of foreign envoys. Especially in such places, there was a feature that the works of Sesshu were regarded as common. (2) In the cultural exchange between Japanese and Korean, the influence of Chinese culture was great. (3) The historical evaluation of the Yanagawa case needs to be revised. (4) Based on them, it is necessary to reconsider the common understanding of the East Asian international order in the modern era.
Research on integration and sharing of distributed historical materials centering on Takagi Family Documents
Grant number:15H03237 2015.4 - 2019.3
ISHIKAWA Hiroshi
Authorship:Coinvestigator(s)
We worked on contents research,list create and digitally shoot of Takagi family documents and related documents held by Nagoya University Library and other public organizations and individuals.And,we made an analysis of the relationship between the document groups and created a content classification item that is unified, and clarified the overall structure of the document groups.Based on this work,we made a database and made it possible to grasp documents that were once inherited by the Takagi familys and local documents generated in connection with Takagi's activities as one.
An Exploration and Comprehensive Study of the Heritage of Religious Texts: Building a Humanities Archives Network
Grant number:26220401 2014.5 - 2019.3
ABE Yasuro
Authorship:Coinvestigator(s)
This research project analyzed the religious cultural heritage of Japan through the perspective of textual studies. Our goal was not only to clarify their role and function in their cultural and historical context. We also strived to create an archive of various types of the various types of religious texts and artifacts in order to transmit this heritage to future generations. Concretely, this project has built, through extensive collaborative research and field-work, a synthetic view of one particular type of such sources: the religious texts, images and rituals conserved both in institutions such as temples and shrines, and in private collections. Our efforts first concentrated on central Japan, but gradually expanded to include the whole country. We then used this data in order to create a new workflow and methodology to study sources. This has been made possible through the comprehensive international collaborations with various universities that we have already been engaged in.
国境未満の異文化接触/衝突/浸潤
2014.4 - 2016.3
科学研究費補助金
近世日朝外交文書成立過程の研究
2010 - 2013.3
科学研究費補助金 基盤研究(C),課題番号:22520664
池内 敏
Authorship:Principal investigator
外交文書編纂と以酊庵輪番制―元禄竹島一件による外交折衝の変化と「外交機関」―
2006.4 - 2008.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)(一般),課題番号:18520491
池内 敏
Authorship:Principal investigator
東アジア海域史研究における史料の発掘と再解釈―古地図・偽使史料・文学表現―
2005.4 - 2008.3
科学研究費補助金
高橋公明
Authorship:Coinvestigator(s)
竹島一件の歴史学的研究
2002.4 - 2004.3
科学研究費補助金
池内敏
Authorship:Principal investigator
日本前近代社会における下級官人の研究
2001.4 - 2005.3
科学研究費補助金
稲葉伸道
Authorship:Coinvestigator(s)
グローバリぜーションの歴史的前提に関する学際的研究
2000.4 - 2003.3
科学研究費補助金
荒野泰典
Authorship:Coinvestigator(s)
History of Nagoya University
2011
Introduction to Archival Science
2011
History
2011
遠山家伝来資料調査委員会
Role(s):Advisor
岐阜県中津川市 2018
知立市史編纂
Role(s):Editer, Advisor, Planner, Organizing member, Investigater, Report writing, Contribution
愛知県知立市
鳥取市史編纂
Role(s):Report writing, Contribution
鳥取県鳥取市
西尾市史編纂
Role(s):Editer, Planner, Organizing member, Investigater, Report writing, Contribution
愛知県西尾市