KAKENHI (Grants-in-Aid for Scientific Research) -
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Grant number:24K22119 2024.6 - 2027.3
Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\6500000 ( Direct Cost: \5000000 、 Indirect Cost:\1500000 )
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Grant number:24K11429 2024.4 - 2027.3
Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
Authorship:Coinvestigator(s)
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Biomarker discovery for kidney disease using metabolome analysis of extracellular vesicles
Grant number:24K11417 2024.4 - 2027.3
Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
Authorship:Coinvestigator(s)
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Periglomerular macrophages maintain podocyte homeostasis
Grant number:22K19523 2022.6 - 2024.3
Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
Furuhashi Kazuhiro
Authorship:Coinvestigator(s)
We found a novel phenomenon that could not be detected by conventional histological observation: periglomerular macrophages penetrate the Bowman's basement membrane from outside the glomerulus and reach the podocytes as if they were "bridging" the Bowman's lumen. As the biological significance of the unique dendrites formed by macrophages, we verified the new concept that "periglomerular macrophages regulate the proliferation and differentiation of podocyte progenitor cells and maintain glomerular homeostasis by sensing the situation inside the Bowman's lumen and podocytes.
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間葉系幹細胞カラムとiPS細胞・遺伝子編集技術を融合した新規治療システム
Grant number:23K24348 2022.4 - 2025.3
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
古橋 和拡, 高須 正規, 平山 明由, 鈴木 洋, 丸山 彰一, 田中 章仁, 森 崇
Authorship:Coinvestigator(s)
間葉系幹細胞(MSC)は、障害部位の炎症強度に応じた免疫・炎症制御が可能なことから、副作用の少ない次世代の炎症制御療法として期待されているが、循環動態が悪い際の経静脈的な細胞投与は細胞塞栓の危険がある。この問題を解決するため、我々は既に細胞を投与しない新たな治療法システムとして間葉系幹細胞中空糸膜カラム(MSCカラム)を開発し、動物急性腎障害モデルで高い治療効果を確認している。
本課題では、自身のこれまでのMSC研究と開発を進めるMSCカラムを融合することで、新たな治療システムを開発することを目的とする。 -
aHUS早期診断及び抗補体薬の適応判断に必要な補体機能検査開発
Grant number:22K08349 2022.4 - 2025.3
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
加藤 規利, 前田 佳哉輔, 丸山 彰一, 水野 正司, 古橋 和拡, 小杉 智規
Authorship:Coinvestigator(s)
aHUSは血液中ではなく、血管内皮細胞膜上での無秩序な補体活性化が問題であり、単純な採血で評価できないところに検査開発の難しさがある。我々は、2020年より開始したaHUS全国調査研究で登録のあった症例の血漿から、細胞外小胞(Exosomes)を精製し、Exosomes上の補体関連タンパクを測定し、細胞膜上の補体活性を評価する。またex vivoでaHUS患者の血漿と血管内皮細胞株との反応系にエクリズマブを添加することにより、実際に薬剤を投与する前に、治療反応性を見極める。
我々は、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の疾患事務局を、2020年より東京大学から引き継ぎ、医療施設からの症例相談を受けるとともに、奈良県立医科大学にて開発されたヒツジ赤血球溶血試験(補体機能検査)や、抗H因子抗体(抗CFH抗体)価を測定するなどして研究、臨床の両面から知見を蓄積してきた。2020年度は62症例の臨床相談を受け、91検体の解析を行った。2021年度は65症例の臨床相談を受け、81検体の解析を行った。そして本研究を開始した2022年度は73症例の相談、85検体の解析を行った。2023年度は10月までに64症例の相談、66検体の解析を行った。
当方で53例のaHUSの診断に至り、うち補体関連遺伝子の病的バリアント保有例は26症例、病的バリアント未検出は20症例、未検査7症例であった。病的バリアント保有割合は57%(26/46)という数字は、過去の報告と同等な値で、概ね妥当な数値と考えられる。
26症例の病的バリアントの内訳は、CFH:9例、C3:12例、CD46:3例、CFI:2例(1例のC3, CD46重複例を含む)であった。世界的にはCFHの病的バリアント保有例の割合が高いが、本邦ではC3、特にC3 I1157Tバリアントの割合が高いことは、既に報告(Clin Exp Nephrol . 2018 Oct;22(5):1088-1099.)があり、同じ傾向であった。
上記の様に、疾患の概要、特に本邦における特徴が明らかになっている。我々は非典型溶血性尿毒症症候群全国調査研究とリンクして、既存のヒツジ赤血球溶血試験のさらなる解析をすすめるとともに、治療法の開発は進んでいるが早期に診断する検査法がない問題点を解決するべく、新規のaHUS診断法を開発している。
aHUSは希少疾患であり、本研究(非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)全国調査研究)は、現在日本で行われているaHUSの最大のコホート研究であると言える。上述のように53症例の診断に寄与してきた実績があり、本年度の症例数も例年と同じ水準~やや多めの数を記録している。aHUSのみならず他のTMA(STEC-HUS, TTP, 二次性TMA)の症例も含まれていることが、本コホート研究の強みである。つまり、aHUSの診断に寄与する検査方法を、他のTMAを引き起こす疾患と比較することができる。
血漿中のC5b-9の値は補体活性化の最終経路を反映するものであり、aHUS症例で上昇するものの、STEC-HUS及びTTP、また二次性TMAの一部でも上昇する結果となった。これは、補体第2経路以外によっても最終的には補体最終経路を活性化するため、aHUSのような補体第2経路の異常な活性化以外の疾患においても、二次的に古典経路、レクチン経路など第2経路以外の経路から補体が活性化してしまえば、C5b-9が上昇してしまうこととなる。一方でC3bに関しては、古典経路、レクチン経路からも生成される補体成分であるが、第2経路の活性化によって血清中のC3が低下することでわかるように、第2経路のみに存在する増幅回路によって、他の経路よりもC3の消費が激しく、それによりC3bの生成が多いことが示唆される。よって最終経路を測定するよりも、第2経路を観察するにはC3bにまつわるコンポーネントを測定するほうが望ましいと考えられた。引き続き症例を重ねてデータを収集し、最終年度での報告につなげたい。
aHUS疾患事務局の活動をベースに、同意の得られた検体を用いて解析を進めていく。名古屋大学医学部腎臓内科のホームページにおいて事務局の活動を報告、案内するとともに、学会等で成果を報告していく。
エクソソームを用いたaHUS診断に関しては、知財取得に務めた上でデータの蓄積をすすめ、解析を行う。
血管内皮細胞を用い、フローサイトメトリーでの解析に関しては、ヒツジ赤血球溶血試験に次ぐ補体機能検査としての可能性を持っており、症例数を増やしたうえで解析を進め、論文化につなげていく予定である。 -
間葉系幹細胞カラムとiPS細胞・遺伝子編集技術を融合した新規治療システム
Grant number:22H03087 2022.4 - 2025.3
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
古橋 和拡, 高須 正規, 平山 明由, 鈴木 洋, 丸山 彰一, 田中 章仁, 森 崇
Authorship:Coinvestigator(s)
これまでの間葉系幹細胞(MSC)研究を通して、臨床応用時の問題点の解決と治療特性に関わる作用機序について解明を進めてきた。循環動態が悪い際の経静脈的な細胞投与は細胞塞栓の危険があり、この問題を解決するために、新たな治療装置としてMSCカラムの開発を進めている。さらに、細胞ソースの問題を解決するため、iPS細胞からMSCを作成する研究を進めている。
本課題では、iPS細胞、MSCカラム、解明した治療機序を融合した新規治療システムを開発し、将来的に遺伝編集技術・細胞治療が新たに創生する治療フィールドを見据えた基盤技術へと発展させる。 -
慢性腎臓病患者における生体内細菌叢をターゲットにした新規抗老化療法の開発
Grant number:22K08328 2022.4 - 2025.3
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
加藤 佐和子, 丸山 彰一, 今泉 貴広, 小杉 智規
Authorship:Coinvestigator(s)
慢性腎臓病(CKD)患者の表現系は老化に見られる諸変化に酷似している。通常の維持血液透析患者(従来透析)と長時間透析患者、保存期腎不全患者は、尿毒症にさらされている強度や条件が異なる。尿毒症存在下において、どのような外的・内的環境負荷(Allostatic load)が免疫学的変調と慢性炎症をきたし、Microbiomeの変調をきたすのか、老化の指標となる遺伝子保護の不調(テロメア消耗)に関与しているか解析し、実際の心疾患、感染症、死亡率と比較することにより、腸内細菌叢の改善をターゲットとしたCKD患者の新規治療戦略の構築を目指すものである。
登録状況は順調である。NICE-GENEコホート研究では現在までに約300名の登録、 RRTRコホート研究では約200名の登録(全体で約300名登録のうち長時間透析200名)、N-KDRGでは約100名の登録が達成されている。環境因子(allostatic load)の情報収集については、患者背景・臨床情報(腎機能、炎症、栄養状態、心不全、および動脈硬化指標等)に加えて、老化の表現系であるフレイルの評価項目に基づき、体組成分析・身体機能・身体活動量・精神状態に関するデータ収集を開始した。特に、長時間透析とリンと生命予後<4.5-6.0<の3群にわけて評価したところ、有意差はないが、4.5-6.0を基準値として、低くても高くてもHazard riskが高いことがわかった。さらに、InBodyで体組成を評価し筋肉量などについても収集することとした。
今後、社会因子としての経済指標や医療リテラシーに関する指標、介護度なども収集可能か検討している。
循環白血球に取り込まれた細菌由来のDNA断片の解析については、NICE-GENEコホート研究における腸内細菌叢の変調の予備解析から、尿毒症などから惹起される酸性環境により炎症性の負担が増加することが一因で起こる腸内細菌叢の変調ではないかと推察した。 さらに、過去の報告と比較検討しこの腸内細菌叢の変調に推測される状況について、我々のコホートでの事例と合致するか検討を進める方針である。
国際共同研究施設であるカロリンスカ研究所、グラスゴー大学とは、COVID19パンデミック下、著しく交流が疎になっていたが、今後、国際学会などの機会を通じて情報交換を行い、循環白血球内のMicrobiomeの変調についてさらなる詳細な解析を行えるよう検討を継続していく。
すでに開始してるコホート研究の患者登録については順調であるものの、循環白血球に取り込まれた細菌由来のDNA断片の解析については、すでに我々が予備解析に使用した健常人サンプルが、腎臓病患者サンプルと年齢構成があまりに異なり、検体数も少数であったため、比較検討がむずかしいことがわかった。
腸内細菌叢の変調と細胞老年マーカーについて、テロメア長との検討を予定していた。しかしながら、共同研究者グラスゴー大学のProf. Paul Shielsより、我々が今まで行ってきたテロメア測定法によるテロメア長の解析よりCDKN2Aの評価のほうが、細胞老化を検討するにはSensitiveではないかとの指摘をいただき、予算やサンプルのクオリティも含めて実施可能か検討しているが、あまり進展はなかった。
NICE-GENEコホート研究、RRTRコホート研究、N-KDRG研究いずれも、患者登録、サンプル収集、臨床情報収集を継続する。慢性腎臓病の初期の患者、さらに慢性腎臓病をきたしうる危険因子を持つ患者についても検討できると、慢性腎臓病の発症、進展、末期腎不全となってからの合併症にいたるまで、患者生涯をカバーするserialな経過を追うことができる。これが可能であれば、慢性腎臓病患者の老化を解明する当研究において研究目的を解明するために有用であると考えられる。
また、循環白血球に取り込まれた細菌由来のDNA断片の解析については、細菌叢の変調は予想より多彩であった。細菌叢の変調の解釈についてすでに確立されたものが少なく、患者の表現系にどのように影響しているかについて報告するのに注意が必要であり、過去報告や共同研究機関でのデータとも比較し検討を続けていく。
海外の研究者の興味は、日本人の慢性腎臓病患者の生存を含めた治療成績が欧米に比し良好であることが、日本食に起因しているのではないかというClinical Questionに基づいており、可能であれば食事に関する(とくに日本独特の発酵食品や魚介類の摂取)について追加情報を取得できないか検討していく方針である。 -
ヒトiPS細胞由来間葉系幹細胞を用いた新規腎疾患治療法の開発
Grant number:21K08253 2021.4 - 2024.3
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
田中 章仁, 石本 卓嗣, 丸山 彰一, 古橋 和拡
Authorship:Coinvestigator(s)
間葉系幹細胞(MSC)は様々な疾患に対する治療効果が示されている。しかし、MSCは品質のばらつきがあるため、治療効果の担保が大きな問題となっている。本課題では、iPS細胞からMSCを分化誘導し、腎炎に対する治療効果が安定して高いことを確認し、MSCの欠点を克服する。さらに治療効果を高める操作を加え、これまでのMSCよりも、腎炎に対して各段に高い治療効果を得る。最終的には、既存の治療法を凌駕する、難治性腎疾患に対する全く新しい細胞治療を確立する。
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間葉系幹細胞の微小環境での炎症制御機構に着眼した次世代型免疫・炎症制御法の創成
Grant number:21H04824 2021.4 - 2024.3
科学研究費助成事業 基盤研究(A)
丸山 彰一, 古橋 和拡, 杉浦 悠毅, 平山 明由, 榎本 篤, 田中 章仁, 石本 卓嗣, 秋山 真一
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\43030000 ( Direct Cost: \33100000 、 Indirect Cost:\9930000 )
既存の免疫抑制薬は過剰免疫抑制による感染症などの副作用が問題となっている。間葉系幹細胞(MSC)は、障害部位の炎症強度に応じた自律的かつ局所での炎症制御が可能なことから、次世代の免疫制御療法として期待されている。しかし、その作用機序は十分解明されておらず、その実用化に際しては課題が多い。新概念として『障害部位に到達したMSC由来細胞外小胞が炎症細胞から放出される炎症性物質と微小空間で会合した時にのみ免疫抑制物質が生成されて局所での抗炎症作用が出現する』という着想に至った。本研究では、この新概念を検証して、効果的で安全な次世代型免疫・炎症制御療法の開発に取り組む。
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日本の一次性膜性腎症における新規責任抗原の同定と臨床実態および病態機序の解明
Grant number:21K08227 2021.4 - 2024.3
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
秋山 真一, 丸山 彰一
Authorship:Coinvestigator(s)
成人の一次性ネフローゼ症候群の主要な原疾患である一次性膜性腎症の診療では、近年、責任抗原に対する自己抗体を指標にした新しい診療技術が開発され、血液検査で鑑別診断および免疫的病勢評価が可能になりました。しかし、日本人の一次性膜性腎症患者の45%は責任抗原が未だ不明なため、自己抗体を指標にした新しい医療技術を受けられずにいます。
そこで、本研究では、日本人一次性膜性腎症患者の未知の責任抗原を一つでも多く解明して、最終的には、日本人の一次性膜性腎症患者の大半で自己抗体を指標にした新しい診療技術が実現することを目差します。 -
特異的な間葉系幹細胞マーカーMeflinを介した腎線維化の機序解明と治療法の開発
2020.4 - 2023.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
齋藤 尚二
Authorship:Coinvestigator(s)
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特異的な間葉系幹細胞マーカーMeflinを介した腎線維化の機序解明と治療法の開発
Grant number:20K08589 2020.4 - 2023.3
齋藤 尚二
Authorship:Coinvestigator(s)
1)Meflinの正常腎ならびに疾患モデルマウスにおける発現を正常マウスならびにMeflinノックアウトマウスを用いて解析する
2)Meflin陽性細胞の腎線維化に関する役割をMeflin-CreERT2;Rosa26-LSL-tdtomatoマウスを用いて経時的・空間的に系譜追跡し解明する
3)Meflin-ZsGreen-DTR-Creマウスを用いてMeflin陽性細胞を消去し、その役割を解明する
4)Meflinの発現を誘導することにより、腎線維化進展や臓器不全の予防につながる治療法を開発する -
Renal plasma flow (RPF) and accurate GFR equations utilizing metabolomics analysis
Grant number:20H03575 2020.4 - 2023.3
Authorship:Coinvestigator(s)
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Screening of humoral pathogenesis of idiopathic focal segmental glomerulosclerosis by proteinuria visualized transparent model animal
Grant number:19K22618 2019.6 - 2022.3
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\6500000 ( Direct Cost: \5000000 、 Indirect Cost:\1500000 )
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慢性腎臓病患者における腸内細菌叢の変化とその改善による新規治療戦略の開発
2019.4 - 2022.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
加藤 佐和子
Authorship:Coinvestigator(s)
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致死性血栓症における補体3型受容体の機能解明
2019.4 - 2022.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
Authorship:Coinvestigator(s)
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白血球・血管内皮細胞発現タンパクに着目した腎糸球体血管内皮障害特異的診断法開発
2019.4 - 2022.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
坪井 直毅
Authorship:Coinvestigator(s)
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補体活性と糖鎖異常に着目した二次性血栓性微小血管症(TMA)の病態解明
2019.4 - 2022.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
勝野 敬之
Authorship:Coinvestigator(s)
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間葉系幹細胞治療における現在の問題点を解決する新たな細胞治療用カラムの開発
2019.4 - 2022.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
古橋 和拡
Authorship:Coinvestigator(s)
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難治性腎疾患におけるCaMK4を介した新規ポドサイト特異的治療法の開発
2019.4 - 2022.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
前田 佳哉輔
Authorship:Coinvestigator(s)
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マイクロRNAと脂肪幹細胞由来エクソソームを用いた、敗血症性AKI治療開発
2019.4 - 2022.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
加藤 規利
Authorship:Coinvestigator(s)
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致死性血栓症における補体3型受容体の機能解明
Grant number:19K07232 2019.4 - 2022.3
水野 智博
Authorship:Coinvestigator(s)
活性化好中球が放出するヒストンにより惹起される線溶系有意の致死性血栓症は,凝固系有意の敗血症由来のものとは異なる。この致死性血栓症の発症メカニズムの解明研究は,凝固系有意の致死性血栓症治療薬とは作用機序の異なる新規治療薬開発の重要な基盤研究となる。本研究では,これまでの研究成果を踏まえ,新たに血小板凝集および組織への接着,白血球-血小板複合体に関与する補体3型受容体との関わりの重要性に着目し,Mac-1欠損およびPILRα欠損マウスへヒストンを投与して致死性血栓症モデル動物を作製し,Mac-1がヒストン誘発性致死性血栓症に関与するかどうか,を解明する。
補体3型受容体(Mac-1:CD11b/CD18)は、血小板凝集および組織への接着や白血球-血小板複合体の生成促進に関与することが知られている。我々は、ヒストン誘導性致死性血栓症モデルマウスにおいて、白血球におけるMac-1発現が亢進することを確認しているが、出血と血栓形成の双方が関与する同疾患にて、Mac-1がどのように発症へ関与するのか、詳細は不明であった。致死性血栓症におけるMac-1の関与を明らかにするため、C57BL6/J(野生型)マウスおよび同系統のMac-1欠損マウスへ細胞外ヒストンを投与し、致死性血栓症モデル動物の作製を行った。ヒストン投与後の生存期間、肺、肝・腎障害の程度,プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)を評価および測定した。Mac-1欠損マウスでは、野生型マウスに比して、ヒストン投与後の生存期間が延長し、組織障害についても、軽度であった。PT、APTTについてはMac-1欠損および野生型マウス間で差が認められなかった。上記結果を踏まえ、Leukoladherin-1(LA-1)を用い、Mac-1を一時的に活性化させることで、上記遺伝子改変マウスと比較して、ヒストンによる反応性が異なるかどうかを検討した。野生型マウスにLA-1(LA-1群)およびコントロールとしてDMSO(コントロール群)を前投与し、その後ヒストンを投与することで致死性血栓症を惹起させたところ、LA-1群およびコントロール群間でヒストン投与後の生存期間、臓器障害に差は認められなかった。
2019年度の研究実施計画は、C57BL6/J(野生型)マウスおよび同系統のMac-1欠損マウスへ細胞外ヒストンを投与し、ヒストン投与後の生存期間、肺、肝・腎障害の程度、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)を評価および測定することであった。上記研究を完了し、次年度前半に予定していたLeukoladherin-1(LA-1)投与実験も完了することができた。以上の結果を踏まえ、当初の計画以上に進展していると考える。
Leukoladherin-1(LA-1)前投与による致死性血栓症への影響が認められなかった要因として、ヒストン自身のMac-1活性化作用が考えられる。そのため、LA-1とは異なる方法を用い、好中球の関与を検討する必要がある。次年度は抗Ly-6G抗体を用い、好中球をdepleteさせることにより、ヒストンによる致死性血栓症に与える影響を検討する。さらに、野生型およびMac-1欠損マウスの両個体から好中球を単離し、ヒストンがNETosisへ与える影響についても、検討する。 -
補体活性と糖鎖異常に着目した二次性血栓性微小血管症(TMA)の病態解明
Grant number:19K08692 2019.4 - 2022.3
勝野 敬之
Authorship:Coinvestigator(s)
血栓性微小血管症(TMA)は腎予後、生命予後ともに不良な難治性病態であるが、早期診断法や治療法は確立されていない。申請者らは腎障害モデルにおいて、補体活性化が腎障害を増悪させることを見出してきた。近年、Glycocalyxによる血管内皮の恒常性維持作用が注目されている。本研究では、「二次性TMAでは糸球体内皮細胞上のGlycocalyxの発現が低下し、それにより補体活性化が惹起され腎障害が増悪する」という仮説を検証する。本研究を通して、TMAの早期診断や治療標的の同定につながる新たな知見を見出すことを最終目標とする。
近年、血栓性微小血管症(thrombotic microangiopathy : TMA)と診断される症例は増加傾向にありその原因も多様である。
わが国のTMAの実態を調査するため、日本腎臓学会による腎生検レジストリー(J-RBR)のデータを活用した横断研究を実施した。2007年から2017年の10年間で38,495例の腎生検症例が登録されており、そのなかでTMAと診断された症例は152症例(0.39%)であった。TMAの基礎疾患としては、溶血性尿毒症症候群(HUS)/血栓性血小板減少性紫斑病(TTP) 16.4%, 膠原病 17.1% 薬剤性16.4 %が多い結果であった。このほかにも臓器移植関連、高血圧、妊娠、悪性腫瘍などTMAの原因は多彩であった。疫学的には小児から高齢者まで幅広くTMAを発症していた。小児はHUS/TTPが有意に多いが、成人期以降では二次性TMAの頻度が増加する傾向が認められた。小児・成人・高齢者の比較では、高齢者で有意に腎機能が低下しており、糖尿病や高血圧などによる潜在的な内皮障害がTMA病態を促進させて可能性が示唆された。この結果はClin Exp Nephrol. 2020 May 15. doi: 10.1007/s10157-020-01896-7にて報告した。二次性TMAのなかでも頻度の高い膠原病関連TMAに関しては、抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome : APS)に着目し、APSにおける腎障害を報告した (J Clin Rheumatol. 2019 Nov 8. doi: 10.1097/RHU.0000000000001173)。
現在は強皮症に関連したTMA病態である強皮症腎クリーゼの予後と治療効果に関する臨床研究を実施している。二次性TMAにおける補体活性系および制御系の関与については検体収集中であり、集まり次第C5b-9などの因子を測定していく予定である。二次性TMAの動物モデルの作成は確立しておらず進歩状況としてはやや遅れている。抗悪性腫瘍薬関連TMAに関してはレジストリーに該当する症例が予想を下回っており遅れが生じている。
全身性強皮症を中心とした膠原病に関連したTMA病態の予後改善のため、臨床予後調査と治療効果に関する臨床研究を進める。薬剤性TMAに関しては、抗悪性腫瘍薬関連TMA発症の実態調査のため症例のレジストリーを進めていく。二次性TMAの動物モデルの作成についてはさらなる検討が必要である。 -
間葉系幹細胞治療における現在の問題点を解決する新たな細胞治療用カラムの開発
Grant number:19K08722 2019.4 - 2022.3
古橋 和拡
Authorship:Coinvestigator(s)
間葉系幹細胞(MSC)を用いた臨床試験はこの数年で著しく増加している。しかし、MSCを静脈内投与された患者が肺塞栓のため死亡した事例が報告されており、さらなる安全な幹細胞療法の開発が急務である。本研究では、MSCがもつ優れた成長因子・免疫制御因子の産生能力に着目し、細胞を直接体内に投与せず、これらの液性因子を体内に投与できる治療法としてMSC治療用中空糸膜カラムを開発する。これにより細胞による肺塞栓をゼロにできる。その際に、MSCの静脈内投与と遜色ない治療効果をカラムによって得るためには、MSCの活性化が必要であり、MSCを活性化する全く新しい細胞カラムを開発する。
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難治性腎疾患におけるCaMK4を介した新規ポドサイト特異的治療法の開発
Grant number:19K08723 2019.4 - 2022.3
前田 佳哉輔
Authorship:Coinvestigator(s)
ポドサイトの機能不全は慢性腎臓病の進展に中心的な役割を担う。我々は、カルシウム/カルモジュリン依存性キナーゼIV(CaMK4)の活性化が、①ループス腎炎におけるポドサイト障害の原因の一つであること、②細胞骨格の制御を介したポドサイト障害と免疫複合体沈着・半月体形成に関与する知見を得た。
また、本研究では難治性腎疾患(進行性半月体形成性腎炎、治療抵抗性ネフローゼ症候群)への治療応用を見据え、①ポドサイト内のCaMK4シグナルを介した半月体形成・糸球体硬化の分子機構の解明、②CaMK4をターゲットとした半月体形成性腎炎・難治性ネフローゼ症候群のポドサイト特異的新規治療法の開発をめざす。
カルシウム/カルモヂュリン依存性キナーゼ(CaMK)シグナルに対するポドサイト特異的治療の確立のため、難治性腎疾患の一つである、難治性ネフローゼ症候群におけるCaMKシグナルの解析を行った。難治性ネフローゼ症候群の一つである巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)においては、一部でCaMK4がポドサイト上に発現上昇が認められたが、CaMK2に関しては糸球体内での発現が見られなかった。同じカルシウム/カルモジュリン誘導性のキナーゼであるのにも関わらず、両者に違いが見られたことから、上流のCaMKキナーゼ(CaMKK)に着目した。なぜなら、CaMKKは、CaMKの中でCaMK1と4の活性化に必須のキナーゼで、CaMK2の活性化には関与しないためである。CaMKKは2種類のアイソフォームを持つが、両者を阻害する低分子化合物を使用して、その役割を検討した。FSGSモデルマウスに阻害薬を投与し、尿蛋白の推移を検討した。CaMK4阻害を行った場合と同様の結果が予想されたが、CaMKKの阻害により、蛋白尿の誘導に関しては有意な差は認められなかった。長期の経過では、野生型はある時点でピークを迎え尿蛋白は改善傾向に転じるが、阻害薬投与群においては改善の遅延がみられ、有意に障害が遷延する結果となった。CaMKKはポドサイト障害の可逆性に関与している可能性があり、今後CaMKKの2種類のアイソフォームの役割の違いも含めて、各々の遺伝子欠損マウスを使用し検証していく予定である。
CaMKファミリーの発現の違いにより上流のCaMKKの調節機構の解析を要した。当初CaMK4を活性化する役割をもつCaMKKは、同様にポドサイト障害を軽減すると想定されたが、予想に反し悪化傾向を呈した。予定していたCaMK4の機能解析のみならず、上流のCaMKKの解析も行う必要があるため、やや遅れる結果となっている。
今後は、CaMKK-CaMK4経路の解析のため、CaMKKのアイソフォーム毎の機能解析を行う。そのための各欠損マウスは取得済みである。 -
Development of leukocytes and endothelial cell-derived biomarkers for glomerular endothelial injuries
Grant number:19K08739 2019.4 - 2022.3
Authorship:Coinvestigator(s)
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Changes of microbiome in patients with chronic kidney disease and new therapeutic strategy by their improvement
Grant number:19K08700 2019.4 - 2022.3
Authorship:Coinvestigator(s)
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マイクロRNAと脂肪幹細胞由来エクソソームを用いた、敗血症性AKI治療開発
Grant number:19K08676 2019.4 - 2022.3
加藤 規利
Authorship:Coinvestigator(s)
敗血症は、全世界的にみても死亡率が高い重篤な疾患である。また新たな治療法の開発は遅れ、生存率の改善は停滞している。我々はToll like receptorシグナルをmiRNAによって制御するといった、新しいアプローチによる治療を報告してきた。一方で幹細胞由来のエクソソームには、炎症性疾患における治療効果が報告されており、今回は低血清培地型脂肪由来幹細胞のエクソソームを用いて、我々が見つけ出したmiRNAを敗血症モデルマウスに投与して、治療効果の上乗せが可能かどうか、検証を行う。
核酸医薬は、昨今開発が進む抗体医薬や細胞医薬に比して安価に安定的に生合成され、一度定めたプラットフォームを用いることによって、様々な疾患に応用可能な治療薬として注目を集めている。我々は、生体内に存在する自然のRNAi機構であるmicroRNA(miRNA)の治療的応用を目指し、過去においてPolyethylenimine (PEI)をドラッグデリバリーシステムとして用い、NF-κBを負に制御するmiR-146aを投与することで、敗血症モデルマウスの高サイトカイン血症を抑制し、生存率を高める事に成功してきた。
一方細胞治療は、一部すでに実用化も進んでおり、様々な臨床的効果が期待されているが、核を含む細胞を体内に投与する事で、拒絶や癌化といったリスクが危惧されている。そこで細胞自身を投与するのではなく、細胞の放出する細胞外小胞、とくにエクソソームに着目し、エクソソームを投与することで細胞投与と同等の効果を認めたとする報告が多く見られるようになってきている。
本研究は、当科で細胞治療研究として取り組んできた脂肪由来幹細胞(ASC)由来エクソソームを、それだけで投与するのではなく、治療効果をすでに確認しているmiRNAと組み合わせることで、治療の相乗効果を狙った新しい治療プラットホームの開発を目的としている。
動物実験の解析により、投与したmiR-146a 発現プラスミドの作用点は脾臓であることが判明している。本年度においては、先行研究で用いたmiR-146a発現プラスミドは生体応用し難いため、成熟miRNAおよび人工核酸においても同等に脾臓がターゲットとして治療効果を得られるかを中心に検証すべく研究を行った。
脾臓は二次リンパ節としては最大で、敗血症の発症において抗原提示、免疫の増幅、全身性へのサイトカイン産生の主たる臓器として役割を持っている。先行研究においてはmiR-146a発現プラスミドを用いており、発現に時間がかかるとともに生体の核内に遺伝子が導入されてしまうことになるため、一過性発現かつ即効性のある成熟miRNAを用いて、脾臓での取り込みを確認した。
まず成熟miRNAを、PEIをドラッグデリバリーシステムとして脾臓への直接注射を行い、脾臓に投与後24時間をピークに48時間まで検出可能であることを確認した。脾臓に直接投与した場合、ごく一部合流した門脈を介して肝臓においても検出されたが、腎臓、肺には影響を及ぼさなかったため、他臓器への影響は限局的であることが示唆された。また同様に先行研究で明らかになったmiR-146aの脾臓マクロファージへの取り込みに関しても、F4/80による脾臓細胞のセレクションにより証明した。
次に盲腸結紮穿孔モデルによりマウスに敗血症を起こし、同様にmiR-146aを投与した所、対照群(スクランブル配列)と比較して、Cr, BUN, AST, ALT, LDHを低下させることが可能であった。ただし、死亡率はmiR-146a投与群でむしろ悪化しており、治療により死亡を増やすが、生存した群においては治療効果を示すという結果となった。
さらによりエクソソームに近いと考えられる、リポソームをドラッグデリバリーシステムとして用いた治療実験において、現時点で治療効果は確認できていない。
マウス盲腸結紮穿孔モデルに置いて、miR-146a脾臓注射が治療効果を示す一方で死亡率を高めた理由の考察として、miR-146aが脾臓のマクロファージに取り込まれるところは確認されており、そのNF-κB抑制作用によりサイトカイン産生を抑制することから、(1)腹腔内の感染、菌血症に対する炎症の初期反応が抑制されてしまった可能性、(2)より晩期の免疫抑制によりsecondary infectionを引き起こした可能性の両面が考えられる。
そもそも先行研究において効果が見られた原因としては、敗血症晩期の過剰な免疫反応としてのサイトカインストームを抑制するところにあり、感染成立初期の特に自然免疫の反応を抑制してしまった場合は最近の増殖を抑えきれず、そのまま死に至ると考えられるし、晩期の免疫力が正常に戻った後過剰な免疫抑制を起こした際は、二次感染で死亡する。つまり投与するタイミングが非常に重要であり、我々の先行研究においては、敗血症を起こす前に事前投与していたが、miR-146a発現プラスミドであったことから、効果の発現に時間がかかり、時期としてちょうど首尾よくサイトカインストームを抑制した可能性がある。
臨床応用に関しては、事前投与は困難であることから、今後は(1)の可能性を考慮して、敗血症モデル作成直後に投与すするのではなく、数時間空けて投与することで反応を確認していく予定である。
また、投与方法として脾臓直接注射は多臓器への影響が少なくより選択的に治療対象とする脾臓マクロファージに取り込まれるが、生体に与える侵襲も高い。よって今後は静注、腹腔内投与と言った別経路による治療を検討し、条件を確定していく予定である。 -
蛋白尿可視化透明モデル動物による特発性巣状分節性糸球体硬化症の液性病因の解明
2019.4 - 2021.3
科学研究費補助金 研究成果公開促進費 (研究成果公開発表)
Authorship:Principal investigator
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日本の一次性膜性腎症における責任抗原ごとの病態理解と新規診断法の確立
2019.4 - 2021
科学研究費補助金 基盤研究(C)
秋山 真一
Authorship:Coinvestigator(s)
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糖尿病性腎臓病における2つのフルクトース代謝酵素の役割の解明とその治療応用
2018.4 - 2021.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
石本 卓嗣
Authorship:Coinvestigator(s)
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臨床応用を指向した腎疾患病型スクリーニング法の開発
2018.4 - 2021.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
平山 明由
Authorship:Coinvestigator(s)
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臨床応用を指向した腎疾患病型スクリーニング法の開発
Grant number:18K08219 2018.4 - 2021.3
平山 明由
Authorship:Coinvestigator(s)
本年度は、前年度に同定したループス腎炎のバイオマーカー候補について、液体クロマトグラフィー―質量分析計を用いた高速分析法の開発を行った。これにより、従来キャピラリー電気泳動―質量分析計を用いて30分かかっていた測定時間を約10分に短縮することが可能になった。
また、バイオマーカー候補については異なる時期に採取されたバリデーション用検体を用いて、マーカーとしての感度・特異性の検討を実施した。7つの異なるネフローゼ疾患患者尿120検体を用いてバリデーション試験を実施した結果、独立した検体群においてもループス腎炎を他の6種のネフローゼから高精度に判別できることが証明された。
また、検体の臨床情報との相関についても検討を実施した。検体のベースラインデータとの相関を検討した所、BMIと体重には弱い相関がみられたが、その他は相関が見られなかった。さらに、ループス腎炎に関しては病理型との関連も検討したが、顕著な関連は見られなかった。本マーカーは、濃度が低い方が完全寛解が遅く、腎機能悪化も多い傾向が見られ、濃度の高い方が予後が良い傾向が認められた。
さらに、ループス腎炎患者血漿中のマーカー濃度についても検討を行った。10名のループス腎炎患者の血漿中のマーカー濃度を健常者と比較した所、尿同様に患者血症中でも高い傾向が認められた。
マーカー代謝物の化学合成に少し時間を要しているが、おおむね計画通り進んでいる。
共同研究先への結果のフィードバックを速やかに行い、必要に応じて追加検体を受け取れる体制を整えていく。 -
The roles of two isoforms of fructokinase on diabetic kidney disease
Grant number:18K08238 2018.4 - 2021.3
Authorship:Coinvestigator(s)
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日本の一次性膜性腎症における責任抗原ごとの病態理解と新規診断法の確立
Grant number:18K08239 2018.4 - 2021.3
秋山 真一
Authorship:Coinvestigator(s)
本研究では、膜性腎症の中でも責任抗原が不明な特発性膜性腎症について未知の責任抗原の解明を目指すと共に、Phospholipase A2 receptor(PLA2R)やThrombospondin 7A(THSD7A)を含む各責任抗原に対する自己抗体を指標にした病態理解および新規診断法の開発に取り組んでいる。
研究2年目の進捗は以下の通りである。未知の責任抗原の同定では、研究1年目に開発した患者血清を用いた免疫沈降法を用いて抗原検索を継続した。また、昨年度の実験で得られた新規抗原候補となるタンパク質の同定作業にも取り組んだ。質量分析により得られた新規抗原候補群からポドサイトに発現する膜タンパク質を抽出して、各候補抗原のcDNA断片を組み込んだ発現ベクターを作成し、各種組換えタンパク質を取得した。得られた抗原タンパク質を用いて患者血清に対する結合試験を開始した。一方、既知責任抗原であるPLA2Rのエピトープ解析では、海外の先行論文にて一次性膜性腎症患者がもつ自己抗体のエピトープとして報告されているシステインリッチドメイン(CysR)、Cタイプレクチンドメイン1番(CTLD1)、Cタイプレクチンドメイン5番(CTLD5)、Cタイプレクチンドメイン7番(CTLD7)、Cタイプレクチンドメイン8番(CTLD8)に対するエピトープ分布解析に取り組んだ。各ドメインの組換えタンパク質を調製して、抗PLA2R陽性一次性膜性腎症患者の診断時血清を用いて解析を実施した。その結果、日本人患者ではエピトープ分布と病勢・予後との間に海外症例で報告されたような明瞭な相関は認められず、日本人患者では診断時の抗PLA2R抗体濃度の方がより予後との相関が強いことが示された。
未知抗原の同定では候補抗原の発現と患者自己抗体に対する結合性確認を繰り返す作業に移行できている。自己抗体濃度やエピトープ分布による病勢・予後解析では計画通りに推進できてデータの蓄積が進んでいる。
順調に進展しているため今後も当初の研究計画に沿って進める。具体的には、未知抗原同定とPLA2R関連膜性腎症患者およびTHSD7A関連膜性腎症患者の血清を用いた自己抗体濃度およびエピトープ分布による病勢・予後診断法の検討を進める。 -
間葉系幹細胞特異的マーカーを利用した糸球体腎炎の病態解明と新規細胞治療法の開発
2017.4 - 2020.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
Authorship:Principal investigator
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間葉系幹細胞に着目した腎間質線維化の機序解明と新規治療法の開発
2017.4 - 2020.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
齋藤 尚二
Authorship:Coinvestigator(s)
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Analysis of the role of mesenchymal stem cell marker Meflin in kidney fibrosis
Grant number:17K09696 2017.4 - 2020.3
Saito Shoji
Authorship:Coinvestigator(s)
Fibrosis is a key regulator of organ damage.myofibroblast is essential for rise of fibrosis, and it is said that MSC is one of the origin. We previously report that a cell surface and secreted protein, Meflin, is expressed in cultured MSCs, fibroblasts and pericytes, but not other types of cells including epithelial, endothelial and smooth muscle cells. We also found Meflin is a potential marker for cultured MSCs and focused on the mechanism of fibrosis by investigating Meflin.
We discovered that Meflin expresses in intersititum and around the vascular pole of glomerulus. And its’ expression increases when glomerular inflammation and fibrosis progresses.We also investigated the manner of Meflin positive cells with Meflin reporter mice generated in our lab.
In vitro study also suggested that Meflin is positively regulating kidney fibrosis. -
Analysis of the role of mesenchymal stem cell marker Meflin in glomerulonephritis
Grant number:17H04186 2017.4 - 2020.3
maruyama shoichi
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\16900000 ( Direct Cost: \13000000 、 Indirect Cost:\3900000 )
We previously report that a cell surface and secreted protein, Meflin, is expressed in cultured MSCs, fibroblasts and pericytes, but not other types of cells including epithelial, endothelial and smooth muscle cells. We also found Meflin is a potential marker for cultured MSCs and focused on manner of Meflin with the onset of glomerulonephritis.
We discovered that Meflin express in intersititum and around the vascular pole of glomerulus. And its’ expression increases when glomerular inflammation and fibrosis progresses.
We also investigated the manner of Meflin positive cells with Meflin reporter mice generated in our lab. -
International Study for Development and Clinical Aplication of Lupus Biomarkers Reflecting Renal Inflammation
Grant number:17H04667 2017.4 - 2020.3
Tsuboi Naotake
Authorship:Coinvestigator(s)
Because kidney biopsy essential for diagnosis is associated with risk of bleeding and requires hospitalization of patients, repeated examinations for the evaluation of therapeutic efficacy and disease recurrence are not encouraged.
We hypothesized that surface molecules on inflammatory glomerular leukocytes leak into urine. Accordingly, we analyzed bio-samples from domestic and international patients with kidney diseases. The study revealed significant elevation of urinary CD11b with increased numbers of glomerular leukocytes expressing CD11b in patients with lupus nephritis, a major kidney complication of systemic lupus erhythematosus, and in patients with vasculitis. Further analysis of the diagnostic performance for predicting active lupus nephritis demonstrated marked superiority of urinary CD11b compared with two other leukocyte-derived molecules (CD163 and CD16b). -
Elucidation of intracellular import and metabolic circuits involving CD147/Basigin and development of novel therapeutics through regulation of sugar chain modification
Grant number:17K09695 2017.4 - 2020.3
Kosugi Tomoki
Authorship:Coinvestigator(s)
In the present study, we aimed to elucidate the underlying mechanisms of chronic kidney disease (CKD) and hepatic steatosis caused by nutritional overburden more in details. Therefore, we investigated the role of CD147/Basigin (BSG) to maintain intracellular energy homeostasis, using high fat diet (HFD)-induced wild-type and BSG gene-deficient (BSGKO) mice. In the kidneys of BSGKO mice, vacuolar degeneration of tubular epithelial cells and accumulation of lipofuscin-like substances were remarkably suppressed. These findings might be due to the phenomena that transport of the substrates such as pyruvate and lactate in the cells was suppressed by BSG deficits subsequently leading to the the reduction of TCA cycle intermediates and enhanced ketogenesis through activation of free fatty acid beta oxidation. In the setting, augmented BSG protein might be due to the promotion of autophagy, but not translocation to nuclei.
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血管内皮障害を呈する腎疾患におけるSulf2の機能解析と新たな治療戦略の探求
2017.4 - 2019.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
増田 智広
Authorship:Coinvestigator(s)
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血管内皮障害を呈する腎疾患におけるSulf2の機能解析と新たな治療戦略の探求
Grant number:17K09694 2017.4 - 2019.3
増田 智広
Authorship:Coinvestigator(s)
細胞外スルファターゼSulf2は、分子量約130kDaの分泌型酵素で細胞外での膜タンパクに付着している糖鎖の脱硫酸化を担いWnt, BMP, GDNF, FGFというヘパリン結合性因子のシグナル伝達を制御する物質である。
腎臓領域ではSulf1およびSulf2が細胞外基質蓄積を制御し糖尿病性腎症悪化に寄与するとの既報がある。また、ヘパラン硫酸-S-ドメインの蓄積は原線維形成を促進し、腎臓での細胞毒性を促進するという知見が加わった。上記よりSulf2Tgは腎保護に寄与すると仮説を立て私はヒトSulf2全身強制発現マウス(HSulf2Tg)と血管内皮細胞特異的Sulf2強発現 (Tie2-Cre/Sulf2)を用いて、腎機能にどのように関与するか機序解明を目指した。
初年度の計画としてはHSulf2Tgの腎障害惹起時に表現型の確認。腎障害を惹起していない野生型とHSulf2Tgを比較し双方ともに腎機能が正常であった。また、腎障害モデルとして交付申請書に記載した抗基底膜抗体により直接的に糸球体内皮細胞を障害する加速型馬杉腎炎モデルに加えて、アドリアマイシン腎症モデル、糖尿病モデルを作成。いずれのモデルにおいても、HSulf2Tgの方が 尿素窒素・クレアチニン・尿タンパクが低値であった。しかし、Tie2-Cre/Sulf2は野生型と比して尿素窒素・クレアチニン・尿タンパクのいずれも差異は認めなかった。 -
CD147による細胞内輸送・代謝機構の解明と糖鎖修飾調整を介した新規治療法の開発
2017.3 - 2020.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
小杉 智規
Authorship:Coinvestigator(s)
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白血球接着因子とその調節分子の糸球体腎炎における機能解析と細胞移入治療への応用
2016.4 - 2019.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
坪井 直毅
Authorship:Coinvestigator(s)
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ExosomesとマイクロRNAを用いた、安全性の高いオーダーメイド治療の開発
2016.4 - 2019.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
加藤 規利
Authorship:Coinvestigator(s)
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Introduction of preventive and preemptive medicine against chronic antibody-mediated rejection for long-term graft survival
Grant number:16H05465 2016.4 - 2019.3
KOBAYASHI TAKAAKi
Authorship:Coinvestigator(s)
Chronic antibody-mediated rejection is one of major obstacles to long-term graft outcome after kidney transplantation. We focused on preventive or preemptive medicine for de novo DSA production, because anti-rejection treatment has proved ineffective after manifestation of renal dysfunction. CD8+ T cell and B cell-targeting drug sensitivity test could be established. The expression level of CD40L on T cell would be a promising biomarker for antibody production. Potential value of miRNA (142-3p, 1913, 374-5p), mRNA (CIITA, CTLA-4) and donor-derived cell free DNA for preemptive treatment was elucidated. Graft accommodation induced by ABO incompatibility was elicited by up-regulation of CD55/59 and down-regulation of HLA class II through ERK inactivation and mTOR inactivation, respectively. Establishment of T cell indirect recognition assay, analysis of T cell receptor (TCR), and the feasibility of drug-induced graft accommodation should be next challenging subjects.
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Functional analyses of leukocyte integrins and its regulatory molecule in glomerulonephritis and those application for cell transfer therapy
Grant number:16K09611 2016.4 - 2019.3
Tsuboi Naotake
Authorship:Coinvestigator(s)
【Background】PILRα expressed on leukocytes has regulatory functions in leukocyte β2 integrin activation during acute inflammation. Here, we investigated its roles in antibody-mediated glomerular inflammation.【Results】PILRα-/- mice with NTS-GN demonstrated severe glomerular injury. Enhanced glomerular neutrophil accumulation was observed in NTS-GN PILRα-/- only under pre-immunized conditions. PILRα-/- neutrophils exhibited enhanced spreading and adhesion to ICs compared to those in WT cells.【Conclusion】PILRα negatively regulates antibody-mediated neutrophil recruitment, leading to renal injury, by inhibiting Mac-1 integrin activation.
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Research on diagnosis, treatment and epidemiology of membrane nephropathy in the Asia-Pacific region
Grant number:16H05839 2016.4 - 2019.3
maruyama Shoichi
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\17940000 ( Direct Cost: \13800000 、 Indirect Cost:\4140000 )
In order to standardize treatment for membranous nephropathy (MN), we investigated the current status of diagnosis, treatment, and epidemiology of the MN in countries of Asia and the Pacific region including Japan. The medical treatment and patient registration system of MN were very different depending on the country. The prevalence of anti-PLA2R antibody in primary MN patients was reconfirmed in Japan as low as about 50%. On the other hand, the prevalence of PLA2R antibodies in patients in China, Taiwan and Korea were all 80%, equivalent to patients in Western countries. On the contrary, the prevalence of THSD7A antibody was slightly higher in Japan than in other countries. In countries where measurement of autoantibodies cannot be performed, it was concluded that pathological staining of antigens would be the first choice. This study was able to collect a lot of information for the standardization and diffusion of future MN medical care.
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Investigation of safer methods of therapeutic miRNA and exosomes
Grant number:16K09610 2016.4 - 2019.3
Kato Noritoshi
Authorship:Coinvestigator(s)
We investigated the pathophysiological role of exogenously applied microRNA (miRNA) in sepsis-induced multiple organ injury. In vitro, we tested possible miRNAs which suppressed the production of pro-inflammatory cytokines. Of these, miR-146a displayed the highest suppressive effect. Sepsis was induced in mice via cecal ligation and puncture (CLP) and an intravenous injection of a complex of miR-146a-expressing plasmid and polyethyleneimine. Treatment with this complex significantly decreased the level of serum inflammatory cytokines, attenuated organ injury, and led to increased survival from sepsis. miR-146a-expressing plasmid was abundantly distributed in splenic macrophages. CLP mice treated with miR-146a displayed significantly decreased NF-κB activation in the spleen. The collective results support the conclusion that the induction of miR-146a expression in splenic macrophages prevents excessive inflammation and sepsis-induced multiple organ injury.
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Development of novel antihypertensive therapy with tissue protection in renal and cardiovascular diseases through elucidation of MK-EETs blood pressure regulation mechanism
Grant number:16K09609 2016.4 - 2019.3
Kato sawako
Authorship:Coinvestigator(s)
In a system aiming at deep observation of the living body using multiphoton confocal laser microscope A1R MP (Nikon), administration of epoxy eicosatrienoic acids (EETs) inhibitor and adenosine inhibitor, induced the vasoconstrictive action in Midkine (MK) deficient mice. The blood vessels were contracted and blood flow was decreased, as blood pressure increased. The blood flow rate was rising. On the other hand, when a nicotinic acetylcholine receptor inhibitor was administered to evaluate the sympathetic nervous system, blood pressure dropped in MK deficient mice, indicating an increase in blood flow. MK has been shown to regulate renal and blood pressure via a vasodilator.
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RCTを用いたイコサペンタ酸(EPA)による腎保護戦略の確立と作用機序の解明
2016.4 - 2018.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
小林 孝彰
Authorship:Coinvestigator(s)
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Drug discovery of orphan drug for congenital kidney disease using kidney visualization transparent model animal
Grant number:16K15468 2016.4 - 2018.3
MARUYAMA Shoichi
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\3510000 ( Direct Cost: \2700000 、 Indirect Cost:\810000 )
We aimed to develop a novel drug discovery platform for medicine for congenital renal disease which was based on in vivo phenotype screening using kidney-visualized-transparent-zebrafish.
As a result, we bred a new line of transparent zebrafish that is more growth efficiency and more transparency than conventional lines. Although, the gene editing-based congenital nephrotic syndrome model lines could not be generated during study period, the congenital whole-body calcification model transparent kidney visualized line was generated using a phosphorus transporter mutant line. As a result of a compound administration experiment using frying fish, it was possible to observe dose-dependent occurrence of edema, kidney malformation, disappearance of nephron, etc. according to the nephrotoxicity of the compound. These data demonstrated the feasibility of in vivo screening system using kidney visualized transparent zebrafish. -
アジア太平洋地域における膜性腎症の診断・治療・疫学に関する調査研究
2016.4 - 2017.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
丸山 彰一
Authorship:Principal investigator
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腎臓可視化透明モデル動物を用いた先天性腎疾患に対するオーファンドラッグの創薬
2016.4 - 2017.3
科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究
丸山 彰一
Authorship:Principal investigator
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Study on the clinical and pathological features of PLA2R-related membranous nephropathy in Japan
Grant number:15K09257 2015.4 - 2019.3
Akiyama Shin'ichi
Authorship:Coinvestigator(s)
We studied on the clinical reality and pathophysiology of PLA2R-associated membranous nephropathy, a new concept of primary membranous nephropathy, in Japanese patients. We optimized the method of measuring PLA2R antibody according to the clinical situation of Japanese patients. The PLA2R antibody measurement at the time of renal biopsy was shown not only useful for differentiation of PLA2R-related membranous nephropathy but also useful for predicting prognosis. PLA2R antibody-positive patients who have a history of smoking have been shown to delay complete remission. Patients with a PLA2R antibody concentration of 50 RU/ml or more at the time of renal biopsy were shown to have a significantly worse renal prognosis.
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Treatment for kidney disease using fetal membrane-derived mesenchymal stem cells.
Grant number:15K09256 2015.4 - 2019.3
Katsuno Takayuki
Authorship:Coinvestigator(s)
Applicants' previous studies have identified mesenchymal stem cells (MSC) differentiation under conditions where the serum concentration of the culture solution of fetal membrane-derived MSC (FM-MSC) was changed to 2%. However, in the low serum culture method with a serum concentration of 2%, the proliferation ability of the FN-MSCs was attenuated, and the proliferation rate was decreased in passage3. When hFGF (human fibroblast growth factor) was added for the purpose of promoting the growth of MSCs and the culture medium was introduced, an improvement in the growth rate was obtained but the problem that the undifferentiated state was not maintained became clear. The FM- MSC could not give the same result as that of adipose tissue-derived MSC. This study suggested that low serum culture may be dependent on cell source.
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慢性腎臓病・高血圧におけるフルクトース代謝の役割と分子機構の解明
2015.4 - 2018.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
石本 卓嗣
Authorship:Coinvestigator(s)
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日本における抗PLA2R抗体関連膜性腎症の実態と病態機序の解明
2015.4 - 2018.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
秋山 真一
Authorship:Coinvestigator(s)
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腎領域の臨床研究を改善する新規腎アウトカム指標を決定する国際共同研究
2015.4 - 2018.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
安田 宜成
Authorship:Coinvestigator(s)
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卵膜由来間葉系幹細胞を用いた腎疾患治療
2015.4 - 2018.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
勝野 敬之
Authorship:Coinvestigator(s)
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International Collaborative Sutudy for Surrogate Renal Outcomes in Clinical Research
Grant number:15H05291 2015.4 - 2018.3
Yasuda Yoshinari
Authorship:Coinvestigator(s)
In Asian collaborative study, we analyzed suitable surrogate renal outcomes for clinical research. First, we established accurate renal function evaluation methods for Korean, Taiwan ,Thai and Indian CKD patients. Second, we analyzed utility of various renal outcomes in Asia. In health-check subject and CKD cohort studies, 30% decrease in eGFR could be surrogate renal outcome instead of hard end point including end stage kidney disease. Among IgA nephropathy patients, 50% increase in serum creatinine was good renal outcome to assess treatment effect and prognosis in renal biopsy. By surveillance of Asian renal outcome studies, GFR decline rate was sensitive and reliable renal outcome.
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The role of fructose metabolism in the development of chronic kidney disease and hypertension.
Grant number:15K09255 2015.4 - 2018.3
ISHIMOTO TAKUJI
Authorship:Coinvestigator(s)
The aim of this study is to elucidate the role of fructose metabolism by the primary enzyme of fructose, ketohexokinase (KHK) in hypertension. In this study, by using KHK knockout mice (KHK-KO), we found that the combination of fructose and high salt induced the elevation of blood pressure with decrease of sodium excretion and increase of mRNA expression of NHE3 in kidney in wild type mice (WT), but not in KHK-KO mice, and that fructose stimulation increased NHE activity accompanied by a decrease in intracellular cAMP that is dependent on KHK. These results suggest that fructose metabolism by KHK is involved in the development of salt-sensitive hypertension through increases of renal sodium reabsorption by NHE3.
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CD147による腎エネルギー代謝機構の解明と臓器相関に対する治療法の探究
2014.3 - 2017.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
小杉 智規
Authorship:Coinvestigator(s)
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慢性腎臓病患者におけるテロメア消耗と環境因子の国際比較
2014.3 - 2015.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
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脂肪由来幹細胞の免疫抑制作用の解明と高機能化
2013.4 - 2016.4
科学研究費補助金 基盤研究(C)
丸山 彰一
Authorship:Principal investigator
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アジア太平洋地域における膜性腎症の実態調査研究
2013.4 - 2016.4
科学研究費補助金 基盤研究(B)
Authorship:Principal investigator
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進行性腎障害における免疫調整性マクロファージの機能解析と細胞移入治療効果の検討
2013.4 - 2016.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
坪井 直毅
Authorship:Coinvestigator(s)
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慢性腎臓病患者における慢性炎症惹起の解明と制御性T細胞を用いた新規治療戦略
2013.4 - 2016.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
加藤 佐和子
Authorship:Coinvestigator(s)
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メタボローム解析を用いた腎疾患における新規診断法の開発
2013.4 - 2016.3
科学研究費補助金 特別推進研究
尾崎 武徳
Authorship:Coinvestigator(s)
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腎移植における慢性抗体関連型拒絶反応制御のための総合的戦略
2013.4 - 2016.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
小林 孝彰
Authorship:Coinvestigator(s)
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ミッドカインによる内皮細胞由来の血管作動因子を介した血圧調整のメカニズムの解明
2013.4 - 2015.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
松尾 清一
Authorship:Coinvestigator(s)
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アジア系人種における糖尿病性腎症の予後調査と予後規定因子の国際比較研究
2012.9 - 2014.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
和田 隆志
Authorship:Coinvestigator(s)
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プラズマ医療科学の臨床応用論的学術基盤の構築と体系化
2012.4 - 2017.3
科学研究費補助金
吉川 史隆
Authorship:Coinvestigator(s)
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腎移植時合併症の新規「早期診断・鑑別診断」バイオマーカーの開発
2012.4 - 2015.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
湯澤 由紀夫
Authorship:Coinvestigator(s)
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免疫学的劇症肝炎モデルマウスにおける新たな細胞治療の基礎的検討
2012.4 - 2015.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
石上 雅敏
Authorship:Coinvestigator(s)
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アジア腎生検レジストリーの創設と最適な腎疾患治療を目指すアジア腎疾患コホート研究
2012.4 - 2015.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
安田 宜成
Authorship:Coinvestigator(s)
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慢性腎不全の生命予後を規定する遺伝子情報の国際比較調査研究
2011.4 - 2014.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
Authorship:Coinvestigator(s)
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慢性腎臓病におけるCD147の機能解析と新たなCKD治療戦略の確立
2011.4 - 2014.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
小杉 智規
Authorship:Coinvestigator(s)
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新規脂肪由来間葉系幹細胞における免疫制御分子機構の解明
2011.4 - 2013.3
科学研究費補助金
松尾 清一
Authorship:Coinvestigator(s)
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脂肪由来間葉系幹細胞を用いた免疫抑制療法の開発
2010.4 - 2013.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
尾崎 武徳
Authorship:Coinvestigator(s)
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患者血清を用いた免疫複合体疾患動物実験モデルの樹立
2010.4 - 2013.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
坪井 直毅
Authorship:Coinvestigator(s)
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新たな疾患概念「腎障害におけるRASを介した腎・肺連関」の確立
2010.4 - 2013.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
佐藤 和一
Authorship:Coinvestigator(s)
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脂肪由来細胞を用いた腎疾患治療の開発 ―再生促進作用と免疫抑制作用の融合―
2009.4 - 2012.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
丸山 彰一
Authorship:Principal investigator
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拒絶反応と免疫順応・寛容に関与する抗原、抗体、補体、炎症、凝固のダイナミズム解析
2008.4 - 2011.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
小林 孝彰
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脂肪細胞を用いた腎再生医療の新展開
2007.4 - 2009.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
丸山 彰一
Authorship:Principal investigator
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尿細管間質障害の新たなバイオマーカー及び治療標的としてのミッドカインの基礎的研究
2006.4 - 2008.3
科学研究費補助金 基盤研究(B)
松尾清一
Authorship:Coinvestigator(s)
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ABO血液型バリア克服のためのグラフト脱抗原化と免疫順応誘導
2006.4 - 2007.3
科学研究費補助金 基盤研究(C)
小林 孝彰
Authorship:Coinvestigator(s)
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腎臓の発生と再生における新規遺伝子GZF1の役割における研究
2004.4 - 2006.3
科学研究費補助金
松尾清一
Authorship:Coinvestigator(s)