2023/03/14 更新

写真a

タキカワ ムツム
滝川 睦
TAKIKAWA, Mutsumu
所属
大学院人文学研究科 人文学専攻 英語文化 教授
大学院担当
大学院人文学研究科
学部担当
文学部
職名
教授

学位 1

  1. 文学修士 ( 1983年3月   名古屋大学 ) 

研究キーワード 3

  1. シェイクスピア

  2. エドマンド・スペンサー

  3. 近代初期英国文学

研究分野 2

  1. その他 / その他  / 英米・英語圏文学

  2. その他 / その他  / ヨーロッパ語系文学

現在の研究課題とSDGs 3

  1. 近代初期英国の演劇と文化についての歴史的研究

  2. 現代文学批評に関する研究

  3. 近代初期英国の叙事詩に関する研究

経歴 3

  1. 名古屋大学大学院文学研究科教授

    2005年2月

      詳細を見る

    国名:日本国

  2. 名古屋大学大学院文学研究科助教授

    2000年4月 - 2004年1月

      詳細を見る

    国名:日本国

  3. 名古屋大学文学部助教授

    1998年4月 - 2000年3月

      詳細を見る

    国名:日本国

学歴 3

  1. 名古屋大学   文学研究科   英文学

    1983年4月 - 1984年9月

      詳細を見る

    国名: 日本国

  2. 名古屋大学   文学研究科   英文学

    1981年4月 - 1983年3月

      詳細を見る

    国名: 日本国

  3. 静岡大学   人文学部   人文学科英文学専攻

    1977年4月 - 1981年3月

      詳細を見る

    国名: 日本国

所属学協会 4

  1. 名古屋大学英文学会

  2. 日本英文学会中部支部

  3. 日本英文学会

  4. 日本シェイクスピア協会

受賞 1

  1. IVY AWARD

    1994年  

     詳細を見る

    受賞国:日本国

 

論文 24

  1. Much Ado About Nothingにおける眼差しのレッスン 招待有り 査読有り

    滝川 睦

      55 巻   頁: 1 - 17   2022年12月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  2. エコーの変身―『ナルキッソス』と『十二夜』における―

    滝川 睦

    名古屋大学人文学研究論集   ( 4 ) 頁: 89 - 103   2021年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  3. ダイエットの詩学―シェイクスピアの四大悲劇における―

    滝川 睦

    名古屋大学人文学研究論集   ( 1 ) 頁: 55-71   2018年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    シェイクスピアの四大悲劇に表象された、近代初期英国のダイエットの概念について考察した。

  4. 『終わりよければすべてよし』におけるカニング・ウーマン

    滝川 睦

    名古屋大学人文学研究論集   5 巻   頁: 13 - 28   2022年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  5. 「ヤヌス神にかけて誓って」―『オセロー』と古代ローマ喜劇―

    滝川 睦

    名古屋大学人文学研究論集   ( 3 ) 頁: 23 - 37   2020年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  6. 『アテネのタイモン』再考―近代初期英国における食事文学の視座から―

    滝川 睦

    名古屋大学人文学研究論集   ( 2 ) 頁: 1-11   2019年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    シェイクスピアの『アテネのタイモン』を近代初期英国における食事文学の視座から分析を行った。

  7. シェイクスピア劇における宴の変容―『ハムレット』と『テンペスト』― 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   64 巻   頁: 15-29   2017年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    シェイクスピア劇における宴の表象研究

  8. 『十二夜』における寡婦としてのオリヴィア 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   61 巻   頁: 37-51   2015年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    シェイクスピアの『十二夜』におけるオリヴィアを、近代初期英国における寡婦として、観客ー読者反応論の視座から分析した。

  9. 女王と毒入りワインの杯―Hamletにおける忘却と記憶術― 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   60 巻   頁: 37-50   2014年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    シェイクスピアの『ハムレット』における寡婦、忘却そして記憶術の関連性について論じた。

  10. 着衣と脱衣の詩学―Shakespeare喜劇における― 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   59 巻   頁: 35-53   2013年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    シェイクスピア喜劇における衣装の着脱の詩学についての考察を行った。

  11. バーナムの森が動く―『マクベス』における祝祭と境界侵犯 査読有り

    滝川 睦

    境界線上の文学―名古屋大学英文学会 第50回大会記念論集     頁: 31-46   2013年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    シェイクスピアの『マクベス』における祝祭と境界侵犯の関連性について考察した。

  12. 国王のスペクタクルとマスターレス・マン--Macbethにおける宴の場再考-- 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   57 巻   頁: 1-14   2011年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    シェイクスピアの『マクベス』における宴とマスターレス・マンの表象およびそれらの連関性についての研究

    DOI: 1-14

  13. *近代初期英国における演劇反対論的言説と<I>The Two Gentlemen of Verona<I> 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   56 巻   頁: 19-31   2010年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    Shakespeareの<I>The Two Gentlemen of Verona<I>に浸透する演劇反対論的言説を、近代初期の歴史的・文化的背景の中で考察した。

  14. *<I>Coriolanus</I>における放浪と女性化をめぐる不安 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   55 巻   頁: 11-23   2009年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    Coriolanusにおける二つの側面ーー主人公に備わる放浪性と女性化への不安ーーを、主人公の演劇性に焦点を合わせて、歴史的考察を行ったもの。

  15. * O, How This Mother Swells Up toward My Heart!--<I>King Lear</I> における放浪の諸相-- 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   54 巻   頁: 39-51   2008年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    Shakespeare 作King Learに描かれた放浪の諸相を歴史的視座から分析したもの

  16. Christopher Slyはどこへ消えたのかーー<I>The Taming of the Shrew</I>と近代初期英国における放浪との関連性についてー 査読有り

    名古屋大学文学部研究論集   53 巻   頁: 1-14   2007年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    近代初期英国における放浪の諸相をテーマに組み込んだ、シェイクスピアのThe Taming of the Shrewを分析している。劇のInductionに登場する放浪者=鋳掛屋Slyと、劇の主人公PetruchioとKatharinaが類縁性を備えていることを指摘している。

  17. Here's a Fellow Frights / English out of His Wits--<I>The Merry Wives of Windsor</I>におけるEnglishness 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   52 巻   頁: 1-8   2006年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    シェイクスピアのMerry Wives of Windsorを、女性、制裁儀礼、周縁というトピックスに焦点を合わせて分析している。Englishnessのテーマを確立させる他者が、劇の周縁と中心に布置されることを指摘している。

  18. “But Masters, Remember That I Am an Ass”ーー<I>Much Ado about Nothing</I> における邪視と中傷 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   51 巻   頁: 37-49   2005年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  19. Queen Mab はどこから来たのかーー<I>Romeo and Juliet</I> における Queen Mab speech をめぐって 査読有り

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   50 巻   頁: 51-61   2004年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    本劇におけるMercutioが語るQueen Mab Speechから、当時の詐欺事件を析出することによって、本劇が民衆的文化に棹さしていることを指摘している。

  20. 中傷・主体性・自己劇化ーー<I>Othello</I>ーー

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集                49 巻   頁: 27-36   2003年3月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  21. <I>Measure for Measure</I> における中傷と恩赦

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   48 巻   頁: 23-35   2002年

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  22. 近代初期英国における演劇論争と<I>Hamlet</I>

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   47 巻   頁: 39-51   2001年

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  23. * 詩神が孕むーー<I>Othello</I> における男同士の絆ーー

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   46 巻   頁: 99-110   2000年

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  24. * 演劇の検閲・夢の検閲--<I>A Midsummer Night's Dream</I>--

    滝川 睦

    名古屋大学文学部研究論集   45 巻   頁: 107-120   1999年

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

▼全件表示

書籍等出版物 3

  1. 英米文学における父の諸変奏―安田章一郎先生百寿記念論集―

    鈴木俊次、滝川 睦、平林美都子、山口均他( 担当: 共著)

    英宝社  2016年3月  ( ISBN:9784269750692

     詳細を見る

    記述言語:日本語

    シェイクスピアの『ハムレット』と近代初期英国における訓戒の書との関連性を考察したもの

  2. 境界線上の文学―名古屋大学英文学会第50回大会記念論集

    大石和欣、滝川 睦、中田晶子他( 担当: 共著)

    彩流社  2013年3月  ( ISBN:9784779118654

     詳細を見る

    記述言語:日本語

    シェイクスピアの『マクベス』についての論考。国王殺しと祝祭的境界侵犯との関連性に焦点を合わせて論じた。

  3. エドワード・ベリー著『シェイクスピアの人類学-喜劇と通過儀礼』の翻訳(共訳)

    名古屋大学出版会  1989年 

     詳細を見る

    記述言語:英語

MISC 1

  1. 大石和欣:『家のイングランド―変貌する社会と建築物の詩学―』 招待有り 査読有り

    滝川 睦  

    IVY(名古屋大学英文学会)53 巻   頁: 49 - 54   2020年12月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

講演・口頭発表等 14

  1. ダイエットの詩学―近代初期英国における―

    滝川 睦

    日本英文学会中部支部第69回大会シンポジウム『食卓のイギリス―エリザベス朝からロマン主義まで』  2017年10月28日  日本英文学会中部支部

     詳細を見る

    開催年月日: 2017年10月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:福井大学   国名:日本国  

  2. 装うシェイクスピア―『リア王』―

    滝川 睦

    名古屋大学英文学会第59回大会シンポジウム『シェイクスピアが騙す』  2021年9月11日  名古屋大学英文学会

     詳細を見る

    開催年月日: 2021年9月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:ウェブ開催   国名:日本国  

  3. ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ?―シェイクスピアと「脇役」の伝統―

    滝川 睦

    日本英文学会中部支部第71回大会シンポジウム『英文学と<脇役>』  2019年10月27日  日本英文学会中部支部

     詳細を見る

    開催年月日: 2019年10月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:三重大学   国名:日本国  

  4. 大衆演劇シェイクスピアと女形

    滝川 睦

    大衆演劇とシェイクスピア劇 

     詳細を見る

    開催年月日: 2013年10月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(基調)  

    開催地:椙山女学園大学   国名:日本国  

    大衆演劇としてシェイクスピアをとらえた場合、当時の「女装」がどのような意味を持つかについて論じた。

  5. MacbethにおけるBanquet再考

    滝川 睦

    第49回シェイクスピア学会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2010年10月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    開催地:福岡女学院大学   国名:日本国  

    シェイクスピアの『マクベス』における宴とマスターレス・マンの表象およびそれらの連関性についての分析

  6. “Here's Fellow Frights / English out of His Wits”--The Merry Wives of Windsor における Englishness

    日本英文学会中部支部 第57回大会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2005年10月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:日本国  

  7. ワイルド・マンの変容ーーThe Two Gentlemen of Verona、The Faerie Queene 第六巻、Valentine and Orson

    日本英文学会 第76回大会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2004年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:日本国  

  8. Queen Mab はどこから来たのか

    シェイクスピア学会 第41回大会 

     詳細を見る

    開催年月日: 2002年10月

    記述言語:日本語  

    国名:日本国  

  9. シェイクスピアにおけるオリエンタリズムと身体

    日本英文学会中部支部 第50回記念大会シンポジウム 

     詳細を見る

    開催年月日: 1998年10月

    記述言語:日本語  

    国名:日本国  

  10. 芝居の検閲・夢の検閲ーーA Midsummer Night's Dreamーー

    名古屋大学英文学会第37回大会 

     詳細を見る

    開催年月日: 1998年4月

    記述言語:日本語  

    国名:日本国  

  11. Much Ado about Nothing における Defamation と Sexual Slander

    日本英文学会 第69回大会 

     詳細を見る

    開催年月日: 1997年5月

    記述言語:日本語  

    国名:日本国  

  12. 邪視と王権ーー『リチャード三世』について

    名古屋シェイクスピア研究会9月例会 

     詳細を見る

    開催年月日: 1993年9月

    記述言語:日本語  

    国名:日本国  

  13. 『十二夜』を読むーー宮廷風恋愛と民衆文化の接点に焦点を絞りながらーー

    日本英文学会中部地方支部 第42回大会 

     詳細を見る

    開催年月日: 1990年10月

    記述言語:日本語  

    国名:日本国  

  14. 魔女と豊饒ーー『マクベス』における‘ベナンダンティ’の戦い

    名古屋シェイクスピア研究会4月例会 

     詳細を見る

    開催年月日: 1990年4月

    記述言語:日本語  

    国名:日本国  

▼全件表示

Works(作品等) 1

  1. チャイルド・マリッジ考ーー『ロミオとジュリエット』ーー

    2006年

     詳細を見る

    発表場所:名古屋大学大学院文学研究科公開シンポジウム「文学批評競演ーー源氏・賢治・ジュリエット」  

共同研究・競争的資金等の研究課題 1

  1. 近代初期英国における放浪文学と社会的変動との関連性についての研究

    2006年

科研費 3

  1. 近代初期英国演劇におけるホスピタリティー表象の変遷に関する歴史的研究

    研究課題/研究課題番号:20K00414  2020年4月 - 2023年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    滝川 睦

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    近代初期英国演劇におけるホスピタリティー表象の変遷を、当時の国家、社会、個人の各位相において同定し、ホスピタリティーを主題とする演劇の本質をデータベース化する。そして上のホスピタリティー表象の変遷を、同時代の社会的・宗教的文脈に据えて、コンダクト・リテラチャー、カントリーハウス・ポエムなどにおいて表象されるそれと比較分析する。さらに当時の社会的変動や教育制度と、演劇におけるホスピタリティー表象との関連性について研究する。
    令和3年度に実施した研究の成果は(1)近代初期英国演劇におけるホスピタリティー表象の変遷を、ホスピタリティー演劇の諸相のデータベース化を行うことによって解明したこと、(2)近代初期英国のパストラル(牧歌)におけるホスピタリティー表象の研究、(3)Ben Jonsonの"To Penshurst"やAndrew Marvellの"Upon Appleton House"などの詩に代表される、近代初期英国におけるカントリーハウス・ポエムにおいて表象されたホスピタリティー概念の分析、(4)William PhistonのThe Schoole of Good Manners(1595)やWilliam GougeのOf Domesticall Duties (1622)をはじめとする近代初期英国におけるコンダクト・リテラチャーにおけるホスピタリティー表象に関する研究、(5)近代初期英国における社会的・経済的変動と、当時の公衆劇場で演じられた劇作品において表象されたホスピタリティー概念との関連性についての研究、を行った。とくに、The Huntingdon Playsと呼ばれる The Downfall and The Death of Robert, Earl of Huntingdon (1601)、そしてShakespeareの As You Like It (1599-1600)がそこに含まれる、Robin Hood伝承を取り込んだ近代初期演劇におけるホスピタリティ―概念の分析を、hostとguestの概念の相補的互換性に焦点を合わせて行った。
    コロナウィルスの蔓延にともなって海外出張ができず、交付申請書の「研究実施計画」に記した英国図書館(the British Library)における一次資料の文献資料調査が実施できていないことと、出版予定されていた研究書の出版が遅延されていること、オンラインにより活用されるはずであったデータベースが海外の機関によってまだ公開されていないことによって、研究の進捗状況に影響があった。
    交付申請書に記した「補助事業期間中の研究実施計画」のスケジュールに従って、粛々と着実に研究を進めていく。現在、海外出張の実施が難しい状態にあるが、それによって支障がでた研究領域をEarly English Books Online (EEBO)などの電子書籍を最大限に活用することによって補填していく。そしてコロナ禍が収束し、海外出張や国内出張がスムーズに行える段階をまって当初計画していた出張を行い、本研究に関する一次資料と二次資料の調査・分析を遂行する予定である。

  2. 近代初期英国における食事文学についての歴史的・文化史的研究

    研究課題/研究課題番号:16K02447  2016年4月 - 2019年3月

    科学研究費補助金 

    滝川 睦

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    (1)近代初期英国の食事文学において表象される饗宴が、当時の英国における文化的装置である、雄弁術を構成する記憶術や、宮廷仮面劇と密接な関連性をもっていたことを証明した。(2)近代初期英国の食事文学における「ダイエットの詩学」を解明した。とくにシェイクスピアの四大悲劇における、食欲によって肥大化した主体とテクスト本体を前景化すると同時に、それらを浄化し、消尽していく「ダイエットの詩学」のパラダイムを解明した。(3)シェイクスピアの『アテネのタイモン』において表象された宴が、主体の生成と消尽というルネサンス的テーマと結びついていることを、食事文学の視点から解明した。
    本研究成果は、本研究が近代初期英国における文学作品に対して、食事文学という斬新な視座から批評的光を照射するだけでなく、文学作品を当時のパジャントや饗宴というコンテクストの中で捉えなおす新しい試みであり、同時に近代初期英国における食事文学と、当時の自己・主体の生成と消尽の関連性を探求する、従来の近代初期英国文学研究とは大いに異なる斬新な研究であることを実証している。本研究成果は近代初期英国の文学研究の新たな地平を切り開いたと言えよう。

  3. 近代初期英国における寡婦・寡夫文学と若者文化との関連性についての歴史的研究

    研究課題/研究課題番号:25370280  2013年4月 - 2016年3月

    科学研究費補助金  基盤研究C

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

 

担当経験のある科目 (本学) 1

  1. 文学

    2011

 

学術貢献活動 3

  1. 日本英文学会支部代表評議員

    日本英文学会  2017年5月 - 現在

     詳細を見る

    種別:学会・研究会等 

  2. 名古屋大学英文学会副会長

    名古屋大学英文学会  2008年4月 - 現在

     詳細を見る

    種別:学会・研究会等 

  3. 日本英文学会中部支部理事

    1999年4月 - 現在

     詳細を見る

    種別:学会・研究会等