教養教育院 統括部 兼任教員

2025/03/30 更新
博士(文学) ( 1999年4月 東京大学 )
平安朝文学
その他 / その他 / 国語学
その他 / その他 / 国文学
物語文学の研究
東京大学 人文社会系研究科
- 1999年
国名: 日本国
東京大学 文学部 国文学科
- 1992年
国名: 日本国
中古文学会 委員
2007年4月 - 現在
日本文学協会 委員
2006年4月 - 2008年3月
和歌文学会
紅梅大納言論 Open Access
大井田晴彦
名古屋大学人文学研究論集 ( 8 ) 頁: 269 - 283 2025年3月
仲澄物語の位相ー『うつほ物語』作中人物覚書ー Open Access
名古屋大学人文学研究論集 ( 7 ) 頁: 461 - 475 2024年3月
「労あり」「らうらうじ」攷ー『うつほ物語』のことばと思想ー 招待有り
言葉から読む平安文学 頁: 59 - 73 2024年3月
夕霧の恋ー夕霧巻におけるー Open Access
大井田晴彦
名古屋大学人文学研究論集 ( 6 ) 頁: 1 - 15 2023年3月
神域の恋 査読有り
大井田晴彦
名古屋平安文学研究会会報 ( 39 ) 頁: 1 - 17 2022年6月
王朝物語の世界
大井田晴彦( 担当: 単著)
三弥井書店 2022年8月
伊勢物語 現代語訳・索引付
大井田晴彦( 担当: 単著)
三弥井書店 2019年10月 ( ISBN:978-4-8382-3356-4 )
竹取物語 現代語訳対照・索引付
大井田 晴彦( 担当: 単著)
笠間書院 2012年11月
*うつほ物語の世界
大井田晴彦( 担当: 単著)
風間書房 2002年12月
解題 森見登美彦訳 竹取物語 招待有り
大井田晴彦
河出文庫 古典新訳コレクション34 巻 頁: 126 - 138 2025年3月
書評 勝亦志織著『平安朝文学における語りと書記』 招待有り
大井田晴彦
物語研究 ( 24 ) 頁: 169 - 170 2024年3月
書評 宮谷聡美著『歌物語史から見た伊勢物語』 招待有り
大井田晴彦
国文学研究 ( 199 ) 頁: 161 - 164 2023年11月
日本文学の見取り図 招待有り
2022年5月
書評 江戸英雄『宇津保物語の表現形成と享受』 招待有り
大井田晴彦
国語と国文学87 巻 ( 12 ) 頁: 66 - 70 2010年12月
女はらからの王朝物語史―『伊勢物語』『源氏物語』を中心に―
大井田晴彦
名古屋大学附属図書館友の会 トークサロン ふみよむゆふべ 2025年3月21日 名古屋大学附属図書館
神域の恋
大井田晴彦
名古屋平安文学研究会 2022年12月12日
王朝文学における病
大井田晴彦
名古屋大学国語国文学会 nihonb
伊勢物語の終焉
大井田晴彦
名古屋平安文学研究会 2018年6月17日
忠こその悲劇
大井田晴彦
名古屋平安文学研究会 2016年6月19日
うつほ物語の注釈史の基礎的研究
うつほ物語の研究史の基礎的研究
研究課題/研究課題番号:23K00316 2023年4月 - 2027年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
大井田 晴彦
担当区分:研究代表者
配分額:1820000円 ( 直接経費:1400000円 、 間接経費:420000円 )
本研究は、近年の進展めざましい『うつほ物語』研究を総合的・多角的に推進するものである。研究の柱は大きく三つに分けられる。(1)これまでの註釈の成果を踏まえ、さらに文学的な批評・鑑賞を重視した註釈の作成、(2)長大な『うつほ』を読み解くための指針となる、重要事項を集成、整理した辞典・辞典の作成。(3)広く一般読者に『うつほ』の魅力を伝える入門書の作成。この三つの柱を関連づけて研究を進める。長篇『うつほ』を対象とする本研究の遂行・完成には多大な労力と時間を要する。期間内では、物語のほぼ半分に位置する「沖つ白波」巻までを対象として研究を進める。
本研究は、近年進展のめざまし『うつほ物語』研究をいっそう推進すべく、新たな註釈と事典(辞典)の整備をめざす。こうした作業と並行して、2本の研究論文、2本の書評を発表した。論文「仲澄物語の位相」では、同母妹あて宮への許されない恋に悩み死へと向かってゆく源仲澄の物語を論じた。従来、あて宮とのあやにくな関係が強調されてきたが、仲忠との友情の観点からも論じた。また『伊勢物語』『篁物語』などの兄妹恋愛譚についても考察した。仲澄の物語はその死でおわるのではなく、死後も暗い影を落とし続けることも指摘した。研究代表者は早くから「『うつほ物語』作中人物覚書」と題する一連の人物論を発表してきたが、本論文もその一つである。論文「「労あり」「らうらうじ」攷」は、王朝文学の要語である「労あり」「らうらうじ」についての考察である。「労あり」は、『大和物語』あたりから見られ、『うつほ物語』で頻出するが、その分布は巻によって偏りがあり、「内侍督(初秋)」に集中する。人物の性格だけでなく、景物・風景にも用いられる。この語が繰り返され、語脈を形成し、結ばれなかった男女の恋を非日常の時空において結び直してゆく、長篇の転換点に位置する「内侍督」の主題と方法を明らかにした。また『うつほ物語』の「「らうらうじ」については、「清ら」「清げ」な「かたち」に対して心の美質をいう語であることを明らかにした。書評 宮谷聡美著『歌物語史から見た伊勢物語』」および書評「勝亦志織著『平安朝文学における語りと書記』では、『うつほ物語』や歌物語について幅広く論じたそれぞれの論著を、物語の研究の現在の地平から批評した。
研究遂行に必要な環境や資料は、これまでの蓄積もあり、着々と整備されてきており、比較的円滑に研究を始めることができた。現在は、首巻「俊蔭」からゆっくりではあるが、少しずつ地道に註釈作業や現代語訳を進め、また重要事項のデータ化・整理も行っている。また、『うつほ物語』に関する論文も2本発表することができた。本研究は、長期にわたるもので、完成までなお多くの歳月を要する。また不慮の事態によって研究が停滞する可能性もあるが、そのような場合でも余裕をもって柔軟に対処しつつ、堅実に遂行してゆきたい。
『うつほ物語』の註釈作業を、少しづつ進めてゆく。具体的には校訂本文の作成、語釈、現代語訳、評釈などを総合的に行い、註釈の礎稿を作成する。また、これらの作業と並行して、重要事項(諸本、和歌や漢籍・仏典などの典拠、他物語の影響、史書との関連、作中人物総覧、和歌総覧など)の整理・分類を行い、将来の『うつほ物語事典』の基礎とする。また、これらの作業で得られた知見を生かし、研究論文を発表する。また、一般読者にも『うつほ物語』の魅力と面白さを伝える、入門書を執筆する。研究期間内の「沖つ白波」までの註釈作業完成をめざす。
研究課題/研究課題番号:20K00340 2020年4月 - 2023年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
大井田 晴彦
担当区分:研究代表者
配分額:1430000円 ( 直接経費:1100000円 、 間接経費:330000円 )
本研究は、平安中期の歌物語『大和物語』を総合的・多角的に研究するものである。まず、従来の研究成果を踏まえ、新たな知見と解釈を盛り込んだ注釈の作成を進める。作品の主題や論理構造、物語としての本質を明らかにした注釈をめざす。この注釈作業と並行して、『大和』に関する重要事項を収集・整理し、研究の基盤となる事典を作成する。『伊勢物語』や勅撰集・私家集との関連についても考察し、ともすれば文学性が軽視されがちな『大和』の独自性、ひいては歌物語の本質を明らかにする。
本研究は、平安中期の歌物語『大和物語』を総合的・多角的に研究するものである。まず、従来の研究成果を踏まえ、新たな知見と解釈を盛り込んだ注釈の作成を進めた。作品の主題や論理構造、物語としての本質を明らかにした注釈をめざした。この注釈作業と並行して、『大和』事典の作成に向けて重要事項を収集・整理した。『大和』の研究を進める一方、『竹取』『伊勢』『うつほ』など、平安前期物語に関するこれまでの論考をまとめ、『王朝物語の世界』を公刊した。本書には『大和』についての論述も多々含まれている。
『大和物語』は、平安時代の代表的な歌物語の一つであり、当時の貴族社会における和歌の位相と実態を知る上での貴重な資料でもある。勅撰集・私家集・物語・日記文学との交渉・関係も無視できない。この作品についてはすでに多くの優れた注釈も備わっているが、最新の研究成果を踏まえた新たな注釈が求められている。また、『大和』のみならず歌物語の読解・研究に資する、重要項目を網羅・整理した辞(事)典の必要性が高まっている。こうした注釈・辞(事)典によって『大和』および歌物語研究の水準が大きく引き上げられることになる。ひいては、王朝文学研究一般、歴史学などの隣接諸領域にも裨益することが大きい。
伊勢物語の総合的研究
研究課題/研究課題番号:16K02364 2016年4月 - 2020年3月
大井田 晴彦
担当区分:研究代表者
配分額:2600000円 ( 直接経費:2000000円 、 間接経費:600000円 )
『伊勢物語』の、従来の研究の膨大な蓄積を踏まえ、さらに新たな知見を盛り込んだ注釈を完成させ、出版した。検索に便利な全自立語索引、和歌索引も備えている。現代語訳も正確でわかりやすいものとなった。一般から専門の研究者まで、幅広い読者に対応した注釈である。雑誌や紀要に発表した一連の論文では、『伊勢物語』のさまざまな章段について、具体的な分析を行い、その主題と方法、表現の特徴などを明らかにした。
『伊勢物語』が、後の日本文学および文化の諸方面に与えた影響は甚大である。これまでの研究史の膨大な蓄積を踏まえ、かつ新たな知見を盛り込んだ『伊勢物語』注釈の完成は、『伊勢物語』のみならず、日本文学研究全般、芸能、美術などの諸分野の研究に資するところが大きい。便利な索引をはじめ、付録も充実している。この注釈は、一般から専門の研究者まで幅広い読者を想定している。大学はもとより、中学や高校の教室でも利用できるよう、わかりやすい説明を心がけた。
うつほ物語の基礎的研究
2007年
科学研究費補助金 若手研究(B),課題番号:19720041
大井田 晴彦
担当区分:研究代表者
王朝物語の諸問題(2)
2015
王朝物語の諸問題(1)
2015
王朝日記の諸問題
2011
王朝物語の諸問題
2011