担当経験のある科目 (本学) - 松田 直之
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救急医学
2021
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1 総論 救急・集中治療医学
2 多臓器不全の病態と管理
3 心肺蘇生の管理とエビデンス
4 多発外傷の診断と治療
5 広範囲熱傷の管理と治療
6 急性薬物中毒の診断と治療
7 災害医療・減災医療システム
8 救急初期診療ER:診断と治療(1)
9 救急初期診療ER:診断と治療(2) -
救急医学
2020
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1 総論 救急・集中治療医学
2 多臓器不全の病態と管理
3 心肺蘇生の管理とエビデンス
4 多発外傷の診断と治療
5 広範囲熱傷の管理と治療
6 急性薬物中毒の診断と治療
7 災害医療・減災医療システム
8 救急初期診療ER:診断と治療(1)
9 救急初期診療ER:診断と治療(2) -
救急医学
2019
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大講堂講義内容
本講では、総論として「救急医学」と「集中治療医学」の学術背景を解説し、各講義の中で救急患者の診断と治療、集中治療の診断と治療の考える根底を作ることを目的としています。講義数が9コマであり、救急医学と集中治療の学習の基盤を形成するための系統講義としています。
臨床実習内容
臨床実習では、救急科専門医および集中治療専門医により、実践的テーマを設定した講義と演習、そして患者さんを受け持つことによる実習が行われます。臨床実習は、医学部附属病院での診療に即した実習です。救急搬入の実際、急性期ベッドサイドでの診察などを通じて、急性期医療の診断と治療を学び、急性期管理医学の根底を整理して頂いています。院内外の実習を直接担当し、実習の最終日のまとめも担当させていただいています。また、臨床実習Ⅱでは、将来、救急医学に進みたいと考える希望者が、他病院での救急実習を含めて、より深く急性期医療を学ぶことができる内容とします。 -
ALI/ARDSの病態と治療
2010
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2010年より毎年継続
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ショックの病態と治療
2010
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ショックの病態と治療
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急性腎不全の管理
2010
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2010年より毎年継続
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急性期抗菌薬の適正使用
2010
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2010年より毎年継続
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急性期栄養管理の学術とポイント
2010
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2010年より毎年継続
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敗血症の病態生理学的研究と創薬
2010
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2010年より毎年継続
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人工呼吸器のモニタリング
2010
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2010年より臨床実習中の講義および医師教育として通年の施行としている。年50回程度。
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教養科目 生命科学と現代医療
2021
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救急医療と集中治療に関する全学教養としての解説講義
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特別講義 急性期多臓器不全の全身管理と研究
2021
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集中治療医学に関する特別講義
講義内容
(1)総論:多臓器不全の病態学 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
多臓器不全が進行する過程として,臓器を構成する上皮系細胞や血管内皮細胞の炎症を感知する細胞内情報伝達を考察する。脳,脊椎,筋骨格系,肺,心臓,血管,肝臓,腎臓,末梢神経,血液細胞の相互連関を解説する。今後の創薬研究の方向性について,広く討議する。
Key word: damage-associated molecular patterns(DAMPs),pathogen-associated molecular patterns(PAMPs),Toll-like受容体,nucleotide-binding oligomerization domain(NOD), NOD-like receptors (NLRs),AIM2-like receptors(ALRs),retinoic acid-inducible gene-Ⅰ(RIG-Ⅰ)like receptors(RLRs),C型レクチン受容体,交感神経緊張,細胞内Ca2+過負荷,ミトコンドリア死,など
(2)急性肺傷害の診断と治療 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
急性肺傷害は,医師になれば必ず誰もが自身の担当している患者さんで遭遇する病態である。急性肺傷害に対しては,その原因となるDAMPsシグナルの主因の評価が大切であり,この緩和が治療の鍵となる。現在の急性肺傷害の定義,そして急性肺傷害の病態と治療を解説し,呼吸機能回復のための今後の研究を含めた討議とする。
Key word: ARDS,ARDS Berlin定義,PaO2/FIO2,転写因子,Deathシグナル,Ⅱ型肺胞上皮細胞,骨髄由来多能性分化細胞,繊維芽細胞の細胞内情報伝達シグナル,血管透過性亢進,少量ステロイド療法,人工呼吸器の適正使用,PEEP,high flow nasal cannula,NPPVなど。
(3)ショックの診断と治療 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
ショックは急性循環不全と同義である。このショックの定義,ショックを呈する4つ病態,さらにショックがもたらす虚血と細胞死について解説し,各ショック分類に適した治療,播種性血管内凝固症候群を合併した際の病態と管理の方向性について解説する。
Key word: 血流分布異常性ショック,循環血液量減少性ショック,心原性ショック,拘束性ショック,early goal-directed therapy,warm shock,cold shock, 細胞内Ca2+過負荷,網状皮斑(livedo),播種性血管内凝固症候群(DIC),など。
(4)急性腎傷害の診断と治療 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
腎臓の解剖学と生理学を復習し,その上で急性腎傷害の定義,急性腎傷害の病態学的解釈と治療を解説する。その上で,血液浄化法を用いる場合についての指針,透析療法と濾過療法の区分,吸着療法の3つのエッセンスをまとめる。腎機能回復のための今後の研究を含めた討議とする。
Key word: KIDGOガイドライン,RIFLE criteria,AKIN criteria,クレアチニン,BUN,クレアチニン-クリアランス,ネフロン,たこ足細胞,メサンギウム細胞,持続血液濾過透析,CRRT,限外濾過,吸着,クリアランス,など。
(5)急性期における消化管および栄養の管理 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
消化管および肝胆膵の解剖と生理学および消化管ホルモンの作用を復習し,他の臓器傷害との関連性を論じる。また,急性期の栄養管理について,今後の研究を含めた討議とする。
Key word: 消化管出血,輪状筋,縦走筋,消化管免疫,消化管内のpH管理,カルシウム感受性,急性肝不全,伊東細胞,急性膵炎ガイドライン,TOKYOガイドライン,急性期栄養管理,など。 -
救急医学
2021
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講義内容
(1)総論 救急・集中治療医学 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
救急医学と集中治療医学の対象とする緊急性と重症性の高い病態について、病態生理学的観点から診断と治療の概念を総括します。この講義の聴講により、救急医学のテキストを読みやすいものとします。本講では、さらに急性期管理医学としての管理システム構築方法や救急医療法制を解説し、救急医療を国における方向性と立ち位置、今後の形体や方策を論じます。重症感染症、多発外傷、広範囲熱傷、気道熱傷、肺挫傷、心肺停止などの実例を紹介し、救急医学と集中治療医学の概要を解説します。
理解すべき内容とキイ・ワード:救急科専門医制度、救急医療システム、内因性疾患の急性増悪、交通外傷、広範囲熱傷、ヘリ搬送、ショック、救命、心肺停止、全身性炎症反応、交感神経症候群、サイトカインストーム、緊急性、重症度。
(2)多臓器不全の病態と管理 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
救急医学は、critical careおよびintensive careとして急性期病態を救命救急センターや集中治療室で管理する。この病態は、多臓器不全であり、生体侵襲に対して急性期の生体反応として生じる統一性が認められる。このような急性相反応、自律神経活性、全身性炎症と多臓器不全の関連について解説する。
理解すべき内容とキイ・ワード:多臓器不全症候群、敗血症、全身性炎症案脳症候群、ARDS、肺線維症、ショック、AKI、急性脊髄傷害、急性消化管症候群、オートファジー、アポトーシス、炎症性サイトカイン、カテコラミン受容体シグナル、急性期再生医療。
(3)心肺蘇生の管理エッセンス 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
心肺停止の評価方法、2015年に改定された心肺蘇生ガイドラインに準じた心肺蘇生法、2015年までの心肺蘇生法などを解説します。既に実習では、basic life support(BLS)を習得していると思います。現在の心肺蘇生管理の仕組みを解説すします。この内容の理論的解釈に加えて、advanced life support(ACLS)の要点を整理し、心肺蘇生の重要内容を説明できることを目標とします。
理解すべき内容とキイ・ワード:来院時心肺停止、CPAPA、気道確保、心臓マッサージ、BLS、ACLS、AED、交感神経症候群、接触感染予防、ARDS、AKI、蘇生後低酸素性脳症、低体温療法、脳蘇生。
(4)多発外傷の診断と治療 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
外傷診療は、救急医学における重要な診療内容の一つです。特に、全身管理を必要とする多発外傷の特徴、外傷患者の初期診療における標準化された診療内容、および「システム化」と「仕組み化」における知識を整理します。講義は、実際の多発外傷の症例提示を含めて、視覚的に、かつ管理における最先端内容を提示し、教科書を読みやすいものとします。
理解すべき内容とキイ・ワード:JATEC、JPTEC、PAD、ABCDEアプローチ、ダブルアイ、primary survey、secondary survey、tertiary survey、病院前救護体制、AMPLE、FAST、PATBED2X、FIXES。
(5)熱傷の管理と治療 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之 熱傷の定義、深度分類、熱傷範囲の診断、重症度評価としてburn indexの求め方、輸液法、創処置と治療、再生医療の導入について解説します。その上で、広範囲熱傷における炎症管理としての集中治療について解説します。
理解すべき内容とキイ・ワード:深達度、Ⅰ度熱傷、Ⅱ度熱傷、Ⅲ度熱傷、burn index、気道熱傷、シアン中毒、一酸化炭素中毒、皮膚移植。
(6)急性薬物中毒の診断と治療 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
急性薬物中毒は、救急疾患として頻回に認められる病態です。呼吸、循環、代謝を含めた適切な初期診療が必要となります。急性薬物中毒の一般的な診断と治療について解説し、薬理作用の復習とする一方で、全身管理の基本を整理します。特に臨床に用いられる薬物の中毒物質の種類、胃洗浄の具体的な方法、応急処置、および治療について解説します。
理解すべき内容とキイ・ワード:気道確保、管制支障、胃洗浄、活性炭、血液浄化法、誤嚥性肺炎。
(7)災害医療・減災医療システム 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
南海地震、東南海連動地震が迫っていると言われていますが、このような震災が起きた際に、病院でどのような初動が行われるかを解説します。その一方で、バイオテロ、核対策も不可欠な時代となっています。阪神淡路大震災、東日本大震災、大規模犯罪、テロなどの実例を提示しながら、現在の災害医療システムについて概説し、救急医療、集中治療、ヘリコプターによる広域搬送システム、在宅医療との密接な関連として、救急医療の平素からの活動性の重要性を学術として解説します。講義内容としては、トリアージ方法、広域搬送の方法について、さらに疾病としては多発外傷、Crush症候群、一酸化炭素中毒、熱傷、溺水などとの関連について解説します。
理解すべき内容とキイ・ワード:自然災害、人為的災害、救急医療、DMAT、JMAT、CSCATTT、METHANE、多発外傷診療、PTD、STARTトリアージ、PATトリアージ、広域搬送。
(8)救急初期診療ER:診断と治療(1) 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
(9)救急初期診療ER:診断と治療(2) 救急・集中治療医学分野 教授 松田直之
救急外来を徒歩で来院する患者さんの主訴に対して、緊急性の高い鑑別診断として考えなければならない内容について、鑑別診断のアセスメントと治療を解説します。この代表的な主訴として、意識障害、発熱、胸痛、腹痛について、バイタルサインの時系列での評価方法を提示し、詳細な評価方法を解説します。一方、ER(Emergency Room)では、迅速診断に加えて、緊急性を形成する病態解釈と治療が不可欠です。臨床実習に先立った基礎形成期として、急性肺傷害、ショック、急性腎傷害、重症感染症、環境異常症について解説します。
理解すべき内容とキイ・ワード:鑑別診断、緊急性、重症性,アセスメント、治療指針。 -
現代医療と生命科学
2021
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救急医療と集中治療についての講義
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現代医療と生命科学
2019
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全学教養授業として,90分2コマ,180分の講義を担当した。
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現代医療と生命科学
2011
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名古屋大学における全学教養講義(90分1コマ)