2023/04/17 更新

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カタオカ ナオヤ
片岡 直也
KATAOKA Naoya
所属
大学院医学系研究科 特任講師
職名
特任講師

学位 1

  1. 博士(農学) ( 2009年3月   鳥取大学 ) 

研究キーワード 4

  1. 交感神経

  2. 熱産生

  3. 褐色脂肪組織

  4. 心理ストレス

経歴 1

  1. 名古屋大学   統合生理学   特任講師

    2020年5月 - 現在

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    国名:日本国

    備考:高等研究院 心身相関病態研究ユニット ユニットリーダー

受賞 1

  1. 第22回 日本生理学会奨励賞

    2021年3月   日本生理学会  

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    受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞 

 

論文 14

  1. Prostaglandin EP3 receptor-expressing preoptic neurons bidirectionally control body temperature via tonic GABAergic signaling

    Nakamura Yoshiko, Yahiro Takaki, Fukushima Akihiro, Kataoka Naoya, Hioki Hiroyuki, Nakamura Kazuhiro

    SCIENCE ADVANCES   8 巻 ( 51 ) 頁: eadd5463   2022年12月

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  2. An oxytocinergic neural pathway that stimulates thermogenic and cardiac sympathetic outflow

    Fukushima Akihiro, Kataoka Naoya, Nakamura Kazuhiro

    CELL REPORTS   40 巻 ( 12 ) 頁: 111380   2022年9月

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  3. A brainstem monosynaptic excitatory pathway that drives locomotor activities and sympathetic cardiovascular responses

    Koba Satoshi, Kumada Nao, Narai Emi, Kataoka Naoya, Nakamura Kazuhiro, Watanabe Tatsuo

    NATURE COMMUNICATIONS   13 巻 ( 1 ) 頁: 5079   2022年8月

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  4. A hypothalamomedullary network for physiological responses to environmental stresses

    Nakamura Kazuhiro, Nakamura Yoshiko, Kataoka Naoya

    NATURE REVIEWS NEUROSCIENCE   23 巻 ( 1 ) 頁: 35 - 52   2022年1月

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  5. Metabolic flexibility via mitochondrial BCAA carrier SLC25A44 is required for optimal fever

    Yoneshiro Takeshi, Kataoka Naoya, Walejko Jacquelyn M., Ikeda Kenji, Brown Zachary, Yoneshiro Momoko, Crown Scott B., Osawa Tsuyoshi, Sakai Juro, McGarrah Robert W., White Phillip J., Nakamura Kazuhiro, Kajimura Shingo

    ELIFE   10 巻   2021年5月

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    記述言語:日本語  

    DOI: 10.7554/eLife.66865

    Web of Science

    PubMed

  6. Lack of UCP1 stimulates fatty liver but mediates UCP1-independent action of beige fat to improve hyperlipidemia in Apoe knockout mice

    Kataoka Naoya, Takeuchi Tamaki, Kusudo Tatsuya, Li Yongxue, Endo Yuki, Yamashita Hitoshi

    BIOCHIMICA ET BIOPHYSICA ACTA-MOLECULAR BASIS OF DISEASE   1866 巻 ( 7 ) 頁: 165762   2020年7月

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  7. A central master driver of psychosocial stress responses in the rat

    Kataoka Naoya, Shima Yuta, Nakajima Keisuke, Nakamura Kazuhiro

    SCIENCE   367 巻 ( 6482 ) 頁: 1105 - +   2020年3月

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    記述言語:日本語  

    DOI: 10.1126/science.aaz4639

    Web of Science

    PubMed

  8. CREG1 stimulates brown adipocyte formation and ameliorates diet-induced obesity in mice

    Hashimoto Michihiro, Kusudo Tatsuya, Takeuchi Tamaki, Kataoka Naoya, Mukai Takako, Yamashita Hitoshi

    FASEB JOURNAL   33 巻 ( 7 ) 頁: 8069 - 8082   2019年7月

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    記述言語:日本語  

    DOI: 10.1096/fj.201802147RR

    Web of Science

    PubMed

  9. CREG1 promotes uncoupling protein 1 expression and brown adipogenesis in vitro

    Kusudo Tatsuya, Hashimoto Michihiro, Kataoka Naoya, Li Yongxue, Nozaki Aya, Yamashita Hitoshi

    JOURNAL OF BIOCHEMISTRY   165 巻 ( 1 ) 頁: 47 - 55   2019年1月

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    記述言語:日本語  

    DOI: 10.1093/jb/mvy083

    Web of Science

    PubMed

  10. Sympathoexcitation by hypothalamic paraventricular nucleus neurons projecting to the rostral ventrolateral medulla

    Koba Satoshi, Hanai Eri, Kumada Nao, Kataoka Naoya, Nakamura Kazuhiro, Watanabe Tatsuo

    JOURNAL OF PHYSIOLOGY-LONDON   596 巻 ( 19 ) 頁: 4581 - 4595   2018年10月

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    記述言語:日本語  

    DOI: 10.1113/JP276223

    Web of Science

    PubMed

  11. The lateral parabrachial nucleus, but not the thalamus, mediates thermosensory pathways for behavioural thermoregulation

    Yahiro Takaki, Kataoka Naoya, Nakamura Yoshiko, Nakamura Kazuhiro

    SCIENTIFIC REPORTS   7 巻 ( 1 ) 頁: 5031   2017年7月

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  12. A ventral medial prefrontal cortex-dorsomedial hypothalamus monosynaptic pathway that drives sympathetic stress responses

    Kataoka Naoya, Nakamura Kazuhiro

    FASEB JOURNAL   31 巻   2017年4月

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    記述言語:日本語  

    Web of Science

  13. Optogenetic stimulation of PVN-RVLM neurons increases sympathetic nerve activity in anesthetized rats

    Koba Satoshi, Hanai Eri, Kumada Nao, Kataoka Naoya, Nakamura Kazuhiro, Watanabe Tatsuo

    FASEB JOURNAL   31 巻   2017年4月

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    記述言語:日本語  

    Web of Science

  14. Determination of thermosensory pathways required for behavioural thermoregulation

    Yahiro Takaki, Kataoka Naoya, Nakamura Yoshiko, Nakamura Kazuhiro

    FASEB JOURNAL   31 巻   2017年4月

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    記述言語:日本語  

    Web of Science

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科研費 3

  1. 様々なストレス関連疾患の原因となるストレスホルモンの分泌制御機構解明

    研究課題/研究課題番号:22K06470  2022年4月 - 2025年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    片岡 直也

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    ストレスホルモン分泌を担うCRHニューロンが存在する PVHへストレス信号を入力する神経路は様々な報告がある。さらに、様々な環境刺激によって変化する血中ストレスホルモン濃度の分泌制御を担う中枢神経メカニズムも明らかになっていない。本研究では、PVHより上位に位置する複数の神経核が複雑な神経ネットワークを形成し、相互に神経活動のバランスを制御することでストレスホルモン分泌の強弱を決定すると仮説をたてた。この仮説を検証するため神経ネットワークのバランスを捉えるマルチファイバフォトメトリを駆使し、ストレスホルモン分泌と神経伝達路の活動相関をから、ストレスホルモン分泌制御機構の全容解明を目指す。

  2. 網羅的光観察技術を応用した心理ストレス反応の発現に関わる高次中枢神経回路の解明

    研究課題/研究課題番号:19K06954  2019年4月 - 2023年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    片岡 直也

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    心理ストレスによるストレス反応を引き起こす神経回路基盤には未だ不明な点が多い。
    研究代表者は前頭前皮質より上位に位置する多数の神経核が複雑な神経ネットワークを形成し、相互に神経活動のバランスを制御することで心理ストレス反応の強弱を決定していると予想し、ストレス反応を惹起する腹側部と、抑制する背側部のそれぞれに入力する上位の神経ネットワークの全容を明らかにする。複数の脳領域で構成される神経回路ネットワーク全体のバランスを捉えるために、神経細胞の活動をin vivoで多点光計測するマルチファイバフォトメトリを導入し、ストレス反応と神経伝達路の活動相関を捉えることでストレス神経回路の全貌解明を目指す。
    心理ストレスは動悸や体温上昇といったストレス反応を引き起こす。しかしながら、心理ストレスによる反応や病態を引き起こす神経回路基盤には不明な点が多い。ストレス疾患の病態解明が進まない原因として、複雑な脳内ネットワークの解析が困難であることや、心理ストレスの種類や強度によってストレス疾患の表現型が様々に変化することが挙げられ、その解析の難しさに拍車をかけていると考えられる。
    研究代表者は心理ストレス反応を引き起こす神経経路の探索を行う中で、前頭前皮質腹側部(vmPFC)の神経細胞群が、ストレス信号を統合する視床下部背内側部(DMH)へストレス信号を伝えることで、心理ストレス性の交感神経反応を惹起することを見いだした(Kataoka et al., 2020)。前頭前皮質の背側部(dmPFC)はこれまでストレス反応を抑制する脳領域であることが報告されている。代表者は、前頭前皮質より上位に位置する多数の神経核が複雑な神経ネットワークを形成していると予想し、ストレス反応を惹起する腹側部と、ストレス反応を抑制する背側部のそれぞれに入力する上位の神経ネットワークの全容を明らかにする。複数の脳領域で構成される神経回路ネットワーク全体のバランスを捉えるために、神経細胞の活動をin vivoで多点光計測するマルチファイバフォトメトリを導入し、ストレス反応と神経伝達路の活動相関を捉えることでストレス神経回路の全貌解明を目指す。神経回路の活動変化と、熱産生や血中ストレスホルモン濃度の変化などとの連関を網羅的に捉えることで、心理ストレス反応の発現に関わる高次中枢神経ネットワーク機構を明らかにすることを目的とする。
    昨年度、当初カメラやLED光源の制御をMATLABで行う計画であったが、制御不能となるトラブルが続発したため、LED光源を別のメーカーの物と換装し、LEDとsCMOSカメラの制御を同一ソフトウェア上で行える仕様に変更した結果、励起光の照射と光強度の微調整、ならびにカメラによる撮影が問題無く行えることが確認できた。
    vmPFCへ入力する神経細胞群へGCaMP6を選択的に発現させるため、当初の計画では逆行性にGCaMP6 を発現させるAAVをvmPFCへ注入し、神経活動を観察する予定であったが、逆行性AAVを注入した脳組織を用いた免疫組織化学実験の結果、GCaMP6s の発現量にばらつきがあることや、目的神経細胞群にGCaMP6sが発現しないことが明らかとなった。そこで、本研究計画ではvmPFC へcre を発現させる逆行性AAVを注入し、vmPFC へ入力する神経細胞群の複数箇所の領域へloxP 配列でGCaMP6sを挟んだAAVを注入し、GCaMP6sが発現させる方法に変更を行った。続いて、上記の方法を利用し、GCaMP6を導入したマウスへ直径400 um の光ファイバーカニューラを留置したマウスの作製を行った。このマウスの頭部へパッチケーブルを接続したマウスへ社会的敗北ストレスを与え、ストレス暴露前、攻撃中、ストレス後0分、5分、10分後のそれぞれのタイミングで各脳領域の神経活動の同時記録を行っている。現在、マウス脳の複数箇所へ光ファイバーカニューラを留置することで、マウス個体への負荷が高くなることで術後に死亡する個体があることから、マウスへ負担の少ない直径200 umの光ファイバーカニューラを留置したマウスを準備し、LED光源側の励起光強度を若干上げた条件でのGCaMP6s観察が可能となるか検討を行っている。これらを踏まえ研究が予定よりも遅れていると判断した。
    現在、vmPFCへストレス信号を入力すると予想される複数箇所の脳領域から神経活動を同時記録することが可能になったことから、今後はvmPFC が上位の脳領域から受けた出力トーンを視床下部背内側部(DMH)へ伝える神経反応を観察するためDMHへ投射するvmPFCニューロン群への入力を調べるため、GCaMP6sを発現させるAAVrgをvmPFCへ注入し、jRGECO1(赤色Ca2+プローブ)を発現させるAAVrgをDMHにも注入を行う。この実験を行うことで、DMHへ投射するvmPFCニューロン群とvmPFCの上位の脳領域の両方の神経活動を同時に計測することが可能となる。
    上記の神経ネットワーク解析の結果、同定したvmPFCの上位の神経細胞群のうち、最もストレス反応への寄与が大きいと考えられる細胞群へ青色光で神経細胞の活動を抑制するiChloC やiC++ を導入することで神経路選択的に光抑制し、ストレスで惹起される自律生理反応(体温・血圧・脈拍の変化やストレスホルモン分泌など)にどのような影響が生じるかを調べる計画である。また、神経活動取得のための光ファイバーが動物の動きを制限することから、ファイバカニューラとバンドルファイバに用いる光ファイバーの直径を200 umに変更し、光ファイバーの軽量化を行う計画である。これらの成果をまとめ、成果の発表を行う。

  3. ストレス情動記憶の想起による体温上昇メカニズムの解明

    研究課題/研究課題番号:16K19006  2016年4月 - 2019年3月

    片岡 直也

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    強い心理ストレスは情動記憶として扁桃体へ記憶される。負の情動記憶は条件刺激によって想起されると、動悸や体温上昇といったストレス反応を引き起こし、急性ストレス疾患や心的外傷ストレス症候群の原因ともなる。研究代表者は、社会的敗北ストレスを受けたラットが翌日以降もストレスを受けていないにもかかわらず同じ時間に褐色脂肪熱産生が亢進し、体温が上昇する生理反応を見出した。この反応は心理ストレス記憶を想起した結果と考えられ、本研究では、この想起性ストレス熱産生反応を駆動する脳の神経回路を明らかにするために、光遺伝学の手法を取り入れ、ストレス性熱産生を惹起する視床下部背内側部への神経回路の解明を行った。
    心理ストレスによって生じる体温上昇や血圧の変化といった生理反応は、野生動物が天敵に狙われた際に、脳や筋肉を温める事で身体能力を向上させて生存に有利に働かせるといった意義がある。さらに、以前に経験した危険な状況(場所・時間など)では再び同じような危険に遭遇する可能性が高いことから、忌まわしい記憶を呼び起こし、追体験までしてストレス性の体温上昇を惹起させ、速やかに危険を回避出来るようにしているものと考えられる。このような負の想起記憶によって自律生理反応が惹起される現象の中枢神経回路機構は解析されておらず、本研究で得られる知見は、生物の生き残り戦略のメカニズムの新たな解明に寄与することが期待される。

 

担当経験のある科目 (本学) 3

  1. 基礎医学セミナー

    2022

  2. 生体の機能II・本能行動「ストレス」

    2022

  3. 後期基礎セミナー「Meet the authors」

    2021