2024/10/26 更新

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コニシ ユウコ
小西 裕子
KONISHI Yuko
所属
大学院医学系研究科 周術期管理システム構築学寄附講座 特任講師
職名
特任講師

学位 1

  1. 博士(医学) ( 2014年3月   愛知医科大学 ) 

研究キーワード 2

  1. 麻酔

  2. がん

研究分野 1

  1. ライフサイエンス / 麻酔科学

経歴 1

  1. 名古屋大学大学院医学系研究科   特任講師

所属学協会 3

  1. 日本麻酔科学会

  2. 日本肺癌学会

  3. 日本麻酔科学会

受賞 1

  1. 優秀演題賞

    2017年2月   日本麻酔科学会   ヒト大腸がん細胞株を用いたセボフルラン暴露と足場非依存性増殖能の検討

    小西 裕子, 周睿, 平井昂宏, 西脇公俊

 

論文 25

  1. Propofol elicits apoptosis and attenuates cell growth in esophageal cancer cell lines 査読有り

    Zhou, R; Konishi, Y; Zhang, AL; Nishiwaki, K

    NAGOYA JOURNAL OF MEDICAL SCIENCE   85 巻 ( 3 ) 頁: 579 - 591   2023年8月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.18999/nagjms.85.3.579

    Web of Science

    PubMed

  2. Propofol elicits apoptosis and attenuates cell growth in esophageal cancer cell lines 査読有り 国際誌

    Rui Zhou, Ailing Zhang, and Kimitoshi Nishiwaki.

    Nagoya Journal of Medical Science   85 巻 ( 3 )   2022年10月

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    担当区分:責任著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Nagoya University Graduate School of Medicine, School of Medicine  

  3. Differential effects of sevoflurane on the growth and apoptosis of human cancer cell lines 査読有り

    Hirai Takahiro, Konishi Yuko, Mizuno Shoko, Rui Zhou, Sun Yao, Nishiwaki Kimitoshi

    JOURNAL OF ANESTHESIA   34 巻 ( 1 ) 頁: 47-57   2019年12月

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    担当区分:責任著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1007/s00540-019-02701-w

    Web of Science

    PubMed

  4. Improved methods of AAV-mediated gene targeting for human cell lines using ribosome-skipping 2A peptide 査読有り

    Sivasundaram Karnan, Akinobu Ota, Yuko Konishi, Md Wahiduzzaman, Yoshitaka Hosokawa, Hiroyuki Konishi

        2016年2月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1093/nar/gkv1338

  5. High-resolution 400K oligonucleotide array comparative genomic hybridization analysis of neurofibromatosis type 1-associated cutaneous neurofibromas.

    Asai A, Karnan S, Ota A, Takahashi M, Damdindorj L, Konishi Y, Hossain E, Konishi H, Nagata A, Yokoo K, Hosokawa Y

    Gene   10 巻 ( 558(2) ) 頁: 220-6   2015年3月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1016/j.gene.2014.12.064.

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書籍等出版物 1

  1. ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物・ 有用物質生産への活用

    小西裕之、小西裕子( 担当: 共著 ,  範囲: 第5節 DNA 二重切断を伴わないゲノム編集)

    技術情報協会  2023年8月  ( ISBN:978-4-86104-978-1

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    総ページ数:605   担当ページ:p41-p45   記述言語:日本語 著書種別:学術書

その他研究活動 1

  1. 学術雑誌等投稿論文の英文校閲費用助成事業

    2024年2月
    -
    現在

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    令和5年度に採択された文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(女性リーダー育成型)」の一環として実施するものであり、補助金又は大学経費により、真に優秀な女性研究者の養成を目的として、学術雑誌または本への投稿論文の英文校閲費用を助成する事業。

科研費 9

  1. がん免疫応答を保つ麻酔を目指して -大腸がんモデルマウスの検討-

    研究課題/研究課題番号:24K12047  2024年4月 - 2028年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    小西 裕子, 関口 明子, 川副 詩野, 田村 高廣

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )

    近年注目されている、がんへの免疫応答を保つ麻酔を目指し、①完全免疫をもつがんモデルマウスを用い、麻酔薬の有無と大腸がんの発がんの様子を定量する。さらに②麻酔と併用する炎症やCOX-2の阻害剤が大腸がんの発がんにどのように影響するかを定量する。本研究の評価法を他の麻酔薬にも適用し、がんの長期予後に貢献する周術期管理の基盤整備を目指す。

  2. 周術期の劇的な腸内環境改善を目指した腸換気法とシンバイオティクスの融合への挑戦

    研究課題/研究課題番号:24K22141  2024年6月 - 2027年3月

    科学研究費助成事業  挑戦的研究(萌芽)

    藤井 祐, 森 厚詞, 小西 裕子

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    担当区分:研究分担者 

    近年、腸内環境は整腸作用だけでなく、アルツハイマー病(腸脳連関)、アレルギー疾患(免疫寛容の脆弱化)、生活習慣病などに影響することが報告され、「シンバイオティクス」による臨床効果が注目されている。一方で、近年、肺に依存しない新たな呼吸補助手段「腸換気法」は広くメディアにも取り上げられ、その臨床開発が注目されている。この高濃度酸素が溶存した液体を腸内に投与する「腸換気法」と善玉菌とその増殖促進作用を持つオリゴ糖・食物繊維などを経口摂取して腸内環境を整える「シンバイオティクス」とを融合させることによって、新たな腸内環境を構築して、周術期の高侵襲手術や腸疾患に対する臨床効果について検証する。

  3. プロポフォールによる細胞障害とカルシニューリン

    研究課題/研究課題番号:21K08990  2021年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    赤根 亜希子, 小西 裕子, 尾関 奏子, 田村 高廣, 小西 裕子, 尾関 奏子, 田村 高廣

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    担当区分:研究分担者 

    プロポフォールは細胞の活性酸素を発生し、がんの増殖能を抑えることが知られているが、申請者らは活性酸素に関わるストレス顆粒に着目し、一部のがん細胞がプロポフォール添加後にストレス顆粒を細胞質に凝集し、転写因子p53依存的に細胞死を回避したことを見出した。そこで本研究はストレス顆粒に含まれるカルシニューリンと細胞の保護能の関わりについて明らかにするため、プロポフォール添加の有無のある細胞を用い以下を実施する。①カルシニューリン活性の有無が及ぼす細胞死検出率の違いを比較する。②野生型p53遺伝子ノックダウンクローンとカルシニューリン活性の違いを精査する。
    本研究の目的は周術期に用いる全身静脈麻酔薬プロポフォールが細胞に与える影響について、細胞シグナル伝達物質であるカルシニューリンに着目し、まだ明らかになっていない作用機序の一端を調べることである。これまでに研究者らは多様なヒトがん細胞株や、日本人由来のヒト食道がん細胞株を用いてプロポフォールを暴露し、増殖や細胞死の影響を精査した。その結果、臨床使用濃度のプロポフォールは、暴露から2日以後に複数の食道がん細胞株の細胞死を引き起こすことを明らかにした。さらにこの細胞死の機序について精査するため各種カスパーゼ活性を確かめたところ、ミトコンドリアを介して放出されるcaspase-9ではなく、細胞死実行タンパク質caspase-3が直接細胞死に関与していることを明らかにした。さらに細胞死回避をした細胞株ではカルシウム濃度が低下することを観察した。また培養細胞株を用いた実験ではプロポフォールの溶媒に細胞への影響が大きく変わることを明らかにし論文に投稿した。
    これまでに研究者らは日本人由来の複数のヒト食道がん細胞は、エタノールを溶媒としたプロポフォールによって、2日以後に複数の食道がん細胞株の細胞死を招くことを見いだした。これらの細胞死について各種カスパーゼ活性を確かめたところ、ミトコンドリアを介して放出されるcaspase-9ではなく、細胞膜由来の細胞死実行タンパク質caspase-3によって直ちに細胞死に至ることを明らかにした。一方で溶媒をに替えるとプロポフォールによる細胞膜への障害性が高まり、暴露直後から細胞膜を崩壊して細胞死を生じることを同定した。以上のように概ね計画通り進展している。
    これまでの成果から、プロポフォールの溶媒の違いにより適切な細胞反応を観察できる手順を確かめることができた。また試験した多様な食道がん細胞株ではカルモジュリンの活性は高まることを確認しているが、その下流域のシグナルを特定することはできていない。そこで本研究ではプロポフォール暴露後の生体反応を観察するため、低酸素誘導因子に関わるG3BP1を過剰発現したクローンなどを使用してプロポフォール暴露後に細胞膜表面で生じる変化を観察する。特にこの推進方策には、実験補助員を1名得て実験を押し進める。

  4. 吸入麻酔薬後のケモカインCXCL12-CXCR4発現不均衡と血管新生

    研究課題/研究課題番号:19K09349  2019年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    平井 昂宏, 小西 裕子

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    担当区分:研究分担者 

    吸入麻酔薬が一部のがん細胞の増殖を促すとする報告が増えるなか、その安全使用のための正確な基礎データの集積が各国で望まれている。また近年では血管新生を促すがん細胞は遺伝子の異常修飾を利用し一部のケモカイン遺伝子発現を抑え、生体内の新規の血管を誘導することが知られてきた。そこで本研究では吸入麻酔薬暴露後に血管新生を生じたマウス皮下腫瘍がこのようなケモカイン発現不均衡を生じたかどうかを検証をする。
    現在複数の麻酔薬が癌の外科手術に適用を受けているが、そのうち吸入麻酔薬では心筋保護作用などの未だ十分に解明できていない細胞への影響がある。しかしこの保護作用をがん細胞が利用しているという懸念を払拭するために、厳密な研究が望まれている。そこで本研究では周術期に必要な吸入麻酔薬のうち、その覚醒の速さから汎用されているセボフルランを取り上げた。本研究ではセボフルラン暴露後の大腸がん細胞への影響を明らかにする基礎データの集積を目的としている。これまでに我々は吸入麻酔薬セボフルランを暴露した一部の大腸がん細胞株が、ケモカイン遺伝子の発現不均衡を示しながら増殖を高めることを観察した。このことから本研究計画ではまず、この予備実験で観察された増殖能亢進を複数の大腸がん細胞株でも観察できるかどうかを検討し、さらに異種移植による血管新生脳の有無を検討する。そのうえでセボフルラン暴露後に増殖を高めた大腸がん細胞株を絞り込み、血管新生に関わる遺伝子の発現を高めるかどうかを検討し、ケモカイン遺伝子の発現不均衡の有無を同定していく計画である。
    今年度までに本研究で得られた実績では12種類のヒト大腸がん細胞株についてセボフルラン暴露後の増殖能を検討した点である。その結果6種類の細胞株について単層培養における増殖亢進が観察された。さらにこれらの3種類の細胞株については異種移植下でも腫瘍形成の亢進が確認でき、一部では血管増殖遺伝子の発現増を同定した。
    新型コロナウィルスによる休校措置により、研究分担者の出勤が適わなくなり計画の遅延が生じた。実験助手を雇いその遅延に対処したがまだ十分ではない。
    採取した腫瘍組織の免疫染色を行い、また血管新生に関わるケモカインの発現量を定量していく。推進方策としては新型コロナウィルスによる大学休業によりテレワークで行える解析などできる限り進める。

  5. セボフルランと原がん遺伝子KRASの関わり

    研究課題/研究課題番号:19K18291  2019年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

    小西 裕子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    術後の覚醒の早さから外科手術に広く用いられている吸入麻酔薬であるが、一部の培養がん細胞株の増殖に影響があるという報告もあり、この作用機序を明らかにすることは喫緊の課題である。一方、原がん遺伝子RASは大腸がん患者の45-50%に変異を生じ、抗がん剤への治療抵抗性を示すことからバイオマーカーとして治療前検査が行われている。そこで本研究は麻酔薬暴露後の増殖原因の一つにKRAS遺伝子を仮定しその発現量などを比較検証する。本研究が達成されれば、広く用いられている吸入麻酔薬の安全利用に資する重要な基礎データを提供でき、抗がん剤事前検査で用いるバイオマーカーKRASを麻酔薬選択のために新たに活用する可能性を広げる。
    一部の麻酔薬が低酸素下での細胞死を抑制する効果があることが動物や培養細胞を用いた研究などが報告されているが、がん細胞に対して麻酔薬がどのように働くのかまだ明らかになっていない。一方で担癌患者は近年その外科的切除手術数を伸ばしているが、原がん遺伝子RASに変異をもつ大腸がん患者への抗がん剤への治療抵抗性は、遺伝子治療を対象とする重要な治療因子となっている。そこで本研究ではこの原がん遺伝子RASに着目し、麻酔薬後に生じる増殖能の変化と、変異の有無との関連を明らかにすることを目的とした。これまでに研究代表者は広く汎用されている吸入麻酔薬の一つセボフルランに暴露した由来の異なるヒトがん細胞株らが、その増殖能を高めたことを報告した。特に一部の結腸がん細胞株はこの原がん遺伝子KRAS(KRAS proto-oncogene)の発現を高めて、免疫不全ヌードマウスの皮下で腫瘍を大きくしたことに着目した。そこで原がん遺伝子の変異の有無に着目し、今年度までに12種類のヒト大腸がん細胞株についてセボフルラン暴露後の増殖能を検討した。その結果野生型RASをもつ6種類の細胞株について単層培養における増殖亢進とさらに、3種類の結腸がん細胞株については異種移植下でも腫瘍形成の亢進が確認できた。また細胞ライセートによる細胞分裂因子タンパク質の増加、血管新生遺伝子の発現増などを同定した。今後はKRAS遺伝子の発現量を確認し、マイクロアレイによる検討を進める。
    新型コロナウィルスによる休校措置により、研究分担者の出勤が適わなくなり計画の遅延が少なからず生じたが、初年度の研究進捗に変更をきたすほどではない。
    吸入麻酔薬暴露後に増殖が確認できた細胞株についてRAS発現量との関わりを解析する。また新型コロナウィルスによる大学休業によりテレワークで行える解析などできる限り進める。

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担当経験のある科目 (本学以外) 1

  1. 生化学実験実習

    2023年5月 - 2023年8月 金城学院大学)

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    科目区分:学部専門科目  国名:日本国