科研費 - 松井 仁志
-
鉱物ダストの被覆量・組成に着目した気候モデルの開発と気候影響評価の刷新
研究課題/研究課題番号:23K18519 2023年6月 - 2026年3月
科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
松井 仁志
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:6500000円 ( 直接経費:5000000円 、 間接経費:1500000円 )
砂漠域などから放出される鉱物ダストは様々な粒子特性(粒径・鉱物組成など)を持つが、それが気候に与える影響の理解は乏しい。本研究では、ダストの個々の粒子の特性を詳細に計算可能な数値モデルを新たに開発する。そして、ダストの粒子特性がダストの時空間分布や長距離輸送過程などに及ぼす影響を評価するとともに、ダストが放射・雲過程に与える影響や、放出源から長距離を輸送されて雪氷圏や生態系に及ぼす影響の推定を高精度化することを目指す。
-
研究課題/研究課題番号:23H00515 2023年4月 - 2027年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(A)
持田 陸宏, 佐藤 圭, 石塚 紳之介, 木村 勇気, 松井 仁志, 宮崎 雄三, 大畑 祥
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:3055000円 ( 直接経費:2350000円 、 間接経費:675000円 )
大気中に浮遊するエアロゾルの吸湿性には、地球の生命活動から直接・間接的に生ずる多様な有機物が深く関わっている。この有機エアロゾルの吸湿性を表現する方法の確立は、エアロゾルの気候影響を評価し、大気汚染の対策を講じる上での課題であるが、単純な経験則に頼る既往の試みは正確性・実用性に欠けている。本研究では、有機エアロゾルの吸湿性を原理的に支配するが連続・広域測定が困難な規定因子を量的に把握し、吸湿性を直接的に規定しないが大気モニタリングが可能な代理指標との関係をパラメータ化で結びつけることで、原理と実用性の狭間を埋め、有機エアロゾル吸湿性の表現方法を刷新する。
-
研究課題/研究課題番号:23H00523 2023年4月 - 2026年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(A)
猪上 淳, 庭野 匡思, 松井 仁志, 當房 豊, 佐藤 和敏
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:16250000円 ( 直接経費:12500000円 、 間接経費:3750000円 )
地球温暖化の将来予測モデルでは、観測された北極域での温暖化傾向が過小評価され、一方、温暖化が不明瞭な南極域でその傾向が過大評価されるという、対照的な両極の気温バイアスがある。この一因として、極域の雲の再現性の問題が考えられる。地球表層のエネルギー収支に主要な寄与をする日射量と長波放射量は、雲の相状態(水雲か氷雲か)に強く依存する。雲の相状態は環境場と雲の核となるエアロゾルの組成で決まるが、近年、エアロゾルの供給過程が温暖化の影響で変化している。本研究では、両極の下層雲の形成環境に特化した観測を実施し、先進的な気候モデルの改良を通じて両極の気温バイアスの問題を追究し、気候予測の精緻化に貢献する。
-
研究課題/研究課題番号:22H03722 2022年4月 - 2025年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
松井 仁志, 茂木 信宏, 當房 豊
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:17290000円 ( 直接経費:13300000円 、 間接経費:3990000円 )
大気中の微粒子は、雲の氷晶の核(氷晶核)として働き、雲の放射収支などを変化させる。しかし、この過程についての科学的な知見は限られており、気候変動予測において大きな不確定要素となっている。この過程を解明するため、本研究では氷晶核に着目した新たな気候モデルを開発し、大気中の氷晶核の空間分布の推定を高度化する。そして、氷晶核が雲の放射収支などに与える気候影響の推定精度を向上させる。
-
研究課題/研究課題番号:22F22092 2022年4月 - 2024年3月
科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
松井 仁志, LIU MINGXU
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:2400000円 ( 直接経費:2400000円 )
大気中の微粒子(エアロゾル)に含まれる鉄は、外洋域まで輸送されたのちに海洋に沈着すると海洋表層の生物一次生産を変化させ、地球の炭素循環や長期的な気候変化に影響を及ぼす。本研究では、新たな広域航空機観測データと全球エアロゾルモデルの計算を組み合わせることで、化石燃料の燃焼等の人間活動によって大気に放出する粒子に含まれる鉄(人為起源鉄)の外洋域における大気濃度と沈着量の推定を高度化する。また、将来の人為起源鉄の放出量推計データを作成し、外洋域における可溶性鉄の沈着量とその放出源寄与の将来変化を予測する。
-
研究課題/研究課題番号:20H00196 2020年4月 - 2025年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(A)
坂井 亜規子, 竹内 望, 青木 輝夫, 的場 澄人, 松井 仁志, 大畑 祥
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:325000円 ( 直接経費:250000円 、 間接経費:75000円 )
アジア高山域において氷河は水資源としての重要な役割を持つが、近年の温暖化による氷河縮小による将来の水資源枯渇が危惧されており、氷河の将来予測を高精度にすることが求められている。氷河の融解に影響を与えるのは気温のみではなく、氷河表面の不純物が日射量の吸収を促進し、融解を加速させることが知られており、氷河変動モデルの高精度化には不純物の影響を考慮することが鍵となる。本研究では代表的な氷河上不純物として鉱物粒子、黒色炭素、雪氷微生物の3つに着目し、氷河表面における各不純物の量の変動、そして各不純物濃度と日射の吸収率との関係についてについて明らかにし、氷河変動流出モデルの高精度化を行う。
-
研究課題/研究課題番号:20H00638 2020年4月 - 2024年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(A)
近藤 豊, 小池 真, 松井 仁志, 大畑 祥, 東 久美子, 森 樹大
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:2535000円 ( 直接経費:1950000円 、 間接経費:585000円 )
北極の温暖化には、温室効果の増加に加え、エアロゾルによる放射効果も寄与しているが、その不確定性は大きい。エアロゾルの気候影響の理解には、加熱効果のある光吸収性エアロゾルと、冷却効果のある光散乱性エアロゾルの効果の推定が重要である。本研究では、北極エアロゾルの分布・変動と降水除去過程を高精度観測から明らかにする。また、先端的な全球モデルを改良し、北極エアロゾルの気候影響を定量的に解明する。
-
植生-エアロゾル-気候間の相互作用解明に向けた欧州北方林エアロゾルの吸湿性解析
研究課題/研究課題番号:19KK0265 2019年10月 - 2023年3月
科学研究費補助金 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
持田 陸宏
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:3133000円 ( 直接経費:2410000円 、 間接経費:723000円 )
陸域植生から大気に放出される揮発性有機化合物の一部は、光化学反応により生物起源有機エアロゾル(BSOA)となり、雲凝結核としての働きなどにより放射収支に関与し、気候ひいては陸域植生に影響を及ぼすというフィードバック機構を形作ると指摘されている。しかし、エアロゾルの放射影響に関わる有機エアロゾルの吸湿性の推定値には大きな幅があり、BSOAの吸湿性や、その雲粒生成への寄与には大きな不確かさがある。そこで本研究では、北方森林圏を対象としてBSOAの吸湿性とその全エアロゾルの吸湿性に対する寄与を定量する。そして、北方林におけるBSOAの放射への寄与を評価し、上記のフィードバック機構について考察する。
本研究では、フィンランドのヒューティアラ森林フィールドステーションにおいて大気エアロゾルの採取を行い、その化学組成と吸湿性を解析することで、植生由来の揮発性有機化合物から生成する生物起源二次有機エアロゾル(BSOA)の吸湿性や全エアロゾルの吸湿性に対するBSOAの寄与を定量すること、さらにはBSOAの放射収支への影響の評価や、BSOAが気候、ひいては陸域植生に及ぼすフィードバックを考察することを目標としている。エアロゾルの吸湿性の情報から放射収支への影響を議論する上では、エアロゾルに含まれる界面活性物質による粒子表面張力の低下が雲凝結核能力に及ぼす影響が考慮の対象となり、今年度、国内(名古屋)で採取された大気エアロゾル試料を用いて、この表面張力低下の現象について検討した。具体的には、水で抽出した大気エアロゾル成分の水溶液や硫酸アンモニウムを加えたエアロゾル抽出物の水溶液に対して、懸滴法により表面張力の測定を行い、硫酸アンモニウム・界面活性物質の濃度と表面張力の関係についてデータを得た。この実験結果は、大気エアロゾルの雲凝結核活性の評価において塩析効果をどのように取り扱うかを判断する上で、参考になると考えられる。
なお、研究代表者の持田は、3月にヘルシンキ大学およびヒューティアラ森林フィールドステーションを訪問することを予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の問題が発生したため、今年度の訪問を中止した。
新型コロナウイルスの感染拡大により、研究代表者によるヘルシンキ大学訪問を中止することとなり、ヘルシンキ大学のヒューティアラ森林フィールドステーションにおける観測研究について詳細を議論するには至らなかった。
新型コロナウィルスの感染拡大のため、ヒューティアラ森林フィールドステーションにおける大気エアロゾル採取の日程調整に至っていない。感染の状況が落ち着いた場合には、試料採取の詳細について相談を進めたい。今後の状況によっては、当初検討していた令和2年度の試料採取を見送り、令和3年度以降の採取に基づいて研究を進めることを検討する可能性がある。 -
雲・エアロゾルを介した中緯度大気海洋相互作用
研究課題/研究課題番号:19H05699 2019年6月 - 2024年3月
科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型)
小池 真
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:17069000円 ( 直接経費:13130000円 、 間接経費:3939000円 )
領域研究全体の中で当計画研究の位置づけは、中緯度の大気海洋相互作用の担い手としてエアロゾルという物質科学を導入することである。本研究では、西部北太平洋などの下層雲の変動を、海面温度を含む気象場および海洋からのエアロゾル供給などの観点から,他の海域の下層雲との対比を含めて明らかにする。このために、航空機や船舶の現場観測による微物理プロセス(エアロゾルの雲・降水影響など)の解明、客観解析データ・人工衛星データ解析による各海域での雲量や雲水量の動態解明、そして数値モデルによるエアロゾルや海面温度などの下層雲への影響の定量化という統合的な研究を実施する。
本計画研究の目的は、西部北太平洋などの下層雲の変動を、海表面温度(SST)を含む気象場および海洋からのエアロゾル供給などの観点から、他の海域の下層雲との対比を含めて明らかにすることである。この目的を達成するために、本研究では3つのサブテーマにより研究を進めている。
サブテーマ(i) 「雲・エアロゾルの現場観測によるプロセス研究」では、2021年度夏に実施予定の航空機観測・船舶観測で用いるためのエアロゾル観測装置の開発・整備を実施した。とくに粒子の物性(複素屈折率)・形状・粒径分布を同時に実時間測定できる「単一粒子光消散法」の原理を確立した。さらに航空機観測において使用するレーザー光散乱による全エアロゾル粒径分布測定装置を改良するための準備を行った。また船上観測に適したエアロゾル数密度サイズ分布計測機器を選定・購入し、調整したうえで基準機器と比較するなど性能評価を行った。
サブテーマ(ii) 「客観解析データ・人工衛星データ解析による動態研究」では、衛星データを用いて夏季北西太平洋域の雲の日変化を解析し,中層雲量が早朝に最大となることを明らかにした。またJAXA/GCOM-C衛星搭載のSGLIセンサから得られた雲物理特性のデータプロダクトを用いて、下層雲の微物理過程を水平的にマッピングする手法を開発した。
サブテーマ(iii) 「数値モデル計算による大気海洋相互作用の評価」では、MIROC数値気候モデルの降雨生成の微物理過程において、サブ格子スケールの雲水の変動を考慮するスキームを開発し、その導入による全球気候への影響を定量的に評価した。また下層雲が亜熱帯高気圧にどのように影響するかを調査した。そして従来言われてきた下層雲の雲頂冷却が亜熱帯高気圧を強化するという説は、最新のモデルでは支持されないことを示した。
本研究では、現場観測、客観解析データ・人工衛星データ解析、数値モデル計算により、エアロゾル・雲を通じた大気海洋相互作用の研究を進めている。2019年度には、この現場観測のために必要となる各種測定装置の整備を、予定通りにすすめることができた。単一粒子消散法の理論的基礎、装置の基本設計、データ解析手法を確立した。またエアロゾル数密度サイズ分布計測機器の評価結果も良好であった。客観解析データ・人工衛星データ解析では、予定どおりに本プロジェクトの目的である中緯度下層雲の動態を調べるための衛星解析の手法の開発を進めることができた。また気象衛星ひまわり8号のデータ解析から下層雲の日周期の解析を開始した。数値モデル研究では、予定どおりに下層雲の生成・消滅に関わる降雨生成過程の表現を高度化するモデル改良を実施できた。また自然起源の海洋性エアロゾルとアジアの人為起源エアロゾルの下層雲形成に果たす役割を評価するために、海洋からの有機エアロゾルの放出メカニズムを導入する準備を進めた。
以上のように、本研究はおおむね順調に進展していると言える。
本研究では、現場観測、客観解析データ・人工衛星データ解析、数値モデル計算により、エアロゾル・雲を通じた大気海洋相互作用の研究を進めている。現場観測では、2021年夏の航空機と船舶の同時観測へ向けての測定器の準備と観測計画の検討を進める。航空機観測においてエアロゾルの詳細な特性を実時間測定するため、航空機搭載型の空気流用の単一粒子消散法の装置を開発する。また船舶観測において大気中の固体エアロゾル・海水中の微粒子をそれぞれ実時間測定するため、水流用の単一粒子消散法の装置を開発する。他の船舶観測で使用する予定の機器についても更なる開発・整備を進めるとともに、これまでに得られた航海観測データを評価し、本研究での主要航海観測に向けた準備を推進する。客観解析データ・人工衛星データ解析では、開発した衛星解析手法を本課題の対象である西部北太平洋の下層雲に適用し、その微物理過程が海水面温度(SST)やエアロゾルにどのように関係しているのか調べる。またひまわり衛星データの解析により、下層雲の日周期変動の動態把握を進めるとともに,黒潮上の梅雨前線帯の雲降水系の日変化の機構を明らかにする。数値モデル研究では、改良されたMIROC数値気候モデルを用いて、西部北太平洋を含む様々な領域において、下層雲がエネルギー収支にもたらす影響を定量的に評価する。また海洋からの有機エアロゾルの放出メカニズムを全球エアロゾルモデルに導入し、その下層雲への影響を評価する。 -
大気有機エアロゾルの吸湿性に対する定量的理解の深化―化学構造・起源との関係―
研究課題/研究課題番号:19H04253 2019年4月 - 2022年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
持田 陸宏, 松井 仁志, 宮崎 雄三, 大畑 祥
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
気候変動の理解と予測に向けた喫緊の課題である、大気エアロゾルの放射影響評価では、主要エアロゾル成分である有機物の吸湿性の情報が必要となる。本研究では、エアロゾル試料を分画して吸湿性と化学構造を解析し、有機物の吸湿性と化学構造、そして化学構造を規定する起源との関係を明らかにすることで、有機エアロゾルの吸湿性に対する定量的理解を深化させることを目指す。
本研究では、大気エアロゾル試料の抽出物を用いて、エアロゾルに含まれる有機物(有機エアロゾル)の化学構造と起源の関係や、有機エアロゾルの化学構造を規定する起源と吸湿性の関係を明らかにすることを目指している。この取り組みの一環として、都市エアロゾル試料の抽出物(フミン様物質などの複数の画分)を噴霧し、発生した粒子を高分解能飛行時間型エアロゾル質量分析計に導入して抽出物の質量スペクトルを測定した。また、抽出物に含まれる有機物の定量のため、標準物質としてフタル酸を混合した抽出物に対しても質量スペクトルの測定を行った。さらに、有機物に由来するスペクトル信号に対してpositive matrix factorization(PMF)による解析を行い、バイオマス燃焼起源、調理由来、化石燃料起源と考えられる有機エアロゾルと、含酸素度の異なる2種類の有機エアロゾルの合わせて5種類の有機エアロゾルに対応すると考えられる因子を得た。これらの分析・解析により、今後、抽出物に対する吸湿性測定に基づき、有機エアロゾルの吸湿性と化学構造や起源との関係を知る上で有用なデータを得ることができた。
これらの取り組みのほか、乾燥状態における微粒子の粒径に対する加湿時の粒径の比(吸湿成長度)を測定する装置である吸湿タンデムDMAを用いた検討も行った。また、様々な起源の有機エアロゾルの吸湿性の違いや、大気中での酸化過程等に伴う吸湿性の変化を計算できるように、全球エアロゾルモデル計算の準備をし、改良に着手した。
エアロゾル抽出物の吸湿性の解析に関係する実験が大きくは進まなかった。この原因の一つに、吸湿タンデムDMAのコンディションの問題があった。
吸湿タンデムDMAによるエアロゾル抽出物の吸湿性測定を速やかに実施し、有機エアロゾルの化学構造と吸湿性の比較に基づく解析を早期に開始することを目指す。 -
全球モデルを用いたダストの発生源分布と長距離輸送過程の高精度化についての研究
研究課題/研究課題番号:31C2005 2019年4月 - 2021年3月
鳥取大学乾燥地研究センター共同研究 一般研究
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:460000円 ( 直接経費:460000円 )
-
光吸収性エアロゾルの混合状態を解像した全球エアロゾルモデルの開発と気候影響評価
研究課題/研究課題番号:17H04709 2017年4月 - 2021年3月
科学研究費補助金 若手研究(A)
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
配分額:22490000円 ( 直接経費:17300000円 、 間接経費:5190000円 )
-
光吸収性エアロゾルの混合状態を解像した全球エアロゾルモデルの開発と気候影響評価
2017年4月 - 2021年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(A)
資金種別:競争的資金
-
地球温暖化に関わる北極ブラックカーボンとダスト粒子の動態と放射効果
研究課題/研究課題番号:2-1703 2017年4月 - 2020年3月
環境省 環境省環境研究総合推進費・環境問題対応型
資金種別:競争的資金
配分額:8255000円 ( 直接経費:6350000円 、 間接経費:1905000円 )
-
北極の気候影響に関わるブラックカーボンの挙動の解明
研究課題/研究課題番号:16H01770 2016年4月 - 2020年3月
科学研究費補助金 基盤研究(A)
担当区分:研究分担者
配分額:2340000円 ( 直接経費:1800000円 、 間接経費:540000円 )
-
北極の気候影響に関わるブラックカーボンの挙動の解明
2016年4月 - 2020年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
資金種別:競争的資金
-
発生源地域におけるアジアダストと環境レジームシフトの国際共同研究
研究課題/研究課題番号:16H02703 2016年4月 - 2019年3月
科学研究費助成事業 基盤研究(A)
甲斐 憲次, 杉本 伸夫, 牧 輝弥, 星野 仏方, 竹見 哲也, 篠田 雅人, 山口 靖, 松井 仁志, 河合 慶
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
配分額:390000円 ( 直接経費:300000円 、 間接経費:90000円 )
近年、アジアダストの発生、それらと共に飛来するバイオエアロゾルやPM2.5などが国際的な環境問題を引き起こしている。本研究では、JSPS研究拠点形成事業「アジアダストと環境レジームシフトに関する研究拠点の構築」で整備した研究拠点ネットワークを活用し、発生源地域のモンゴル草原・ゴビ砂漠および風下側の能登半島・北海道等で集中観測を実施した。新たな試みとして、バイオエアロゾルを環境レジームシフトのマーカーとして用いた。ダストストームによるアジアダストの巻き上げ、大気境界層から自由対流圏への輸送プロセス、さらには環境レジームシフトの兆候、バイオエアロゾルの付着の有無に関して新たな知見を得た。
モンゴル草原・ゴビ砂漠は前世紀まで観測の空白域であり、近年は地球温暖化と人間活動の影響により、環境レジームシフトの兆候が見られるようになった。環境レジームシフトは、動植物を含む生態系の急激な劣化を伴うので、喫緊の環境問題である。本研究では、発生源地域におけるアジアダストの舞上りと輸送プロセス、さらにはバイオエアロゾルの付着の有無を解明しようとした。これらの情報は、アジアダストの発生・越境汚染・影響評価の解明に貢献するものである。また、遺伝子レベルの解析を行い、バイオエアロゾルを環境レジームシフトのマーカーとして使用する方法の確立を目指す点も新しい。 -
発生源地域におけるアジアダストと環境レジームシフトの国際共同研究
2016年4月 - 2019年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
資金種別:競争的資金
-
エアロゾルの次世代型全球モデルの開発とその気候影響・多圏相互作用に関する研究
2016年1月 - 2018年1月
日本学術振興会 日本学術振興会海外特別研究員制度
資金種別:競争的資金
-
北極気候に関わるブラックカーボン等エアロゾルの動態・発生源と雲・放射影響
2015年4月 - 2020年3月
文部科学省 文部科学省環境技術等研究開発推進事業・北極域研究推進プロジェクト(ArCSプロジェクト)
資金種別:競争的資金