2024/04/08 更新

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サノ セイコ
佐野 誠子
SANO Seiko
所属
大学院人文学研究科 人文学専攻 文献思想 教授
大学院担当
大学院人文学研究科
学部担当
文学部
職名
教授
連絡先
メールアドレス

学位 1

  1. 博士(文学) ( 2006年3月   東京大学 ) 

研究キーワード 5

  1. 伝奇小説

  2. 仏教志怪

  3. 志怪

  4. 中国古典文学

  5. Chinese Chih-kuai Story

研究分野 1

  1. 人文・社会 / 中国文学

経歴 7

  1. 名古屋大学   大学院人文学研究科 人文学専攻 文献思想   教授

    2024年4月 - 現在

  2. 名古屋大学   人文学研究科   准教授

    2017年4月 - 2024年3月

  3. 名古屋大学   文学研究科   准教授

    2015年4月 - 2017年3月

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    国名:日本国

  4. 和光大学(准教授)

    2011年4月 - 2015年3月

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    国名:日本国

  5. 和光大学(専任講師)

    2007年4月 - 2011年3月

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    国名:日本国

  6. 京都大学人文科学研究所助手

    2002年10月 - 2007年3月

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    国名:日本国

  7. 日本学術振興会特別研究員(DC1)

    2000年4月 - 2002年9月

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    国名:日本国

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学歴 2

  1. 東京大学   人文社会系   アジア文化研究専攻中国語中国文学専門分野

    1998年4月 - 2006年3月

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    国名: 日本国

  2. 東京大学   文学部   言語文化学科中国語中国文学専修課程

    - 1998年3月

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    国名: 日本国

所属学協会 9

  1. 東アジア恠異学会

  2. 六朝学術学会

  3. 東方学会

  4. 中国古典小説研究会

  5. 日本中国学会

  6. 全国漢文教育学会

  7. 中国社会文化学会

  8. The Institute of Eastern Culture

  9. Sinological Society of Japan

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論文 35

  1. 『法苑珠林』感応縁における出処不掲載記事―書く僧侶としての道世の検討―

    佐野誠子

    桃の会論集   ( 9 ) 頁: 109 - 126   2024年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  2. 中国仏教における呪術の立場―中国雑密簡史 招待有り

    佐野誠子

    水口幹記編『東アジア的世界分析の方法』文学通信     頁: 177 - 191   2024年2月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

  3. 玄奘と観世音信仰 招待有り

    佐野誠子

    近本謙介・影山悦子編『玄奘三蔵がつなぐ中央アジアと日本』     頁: 187 - 213   2023年12月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

  4. 王琰『冥祥記』佚文追加の可能性 査読有り

    佐野誠子

    汲古   ( 83 ) 頁: 23 - 29   2023年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  5. 《天地瑞祥志》編纂研究:以與其他類書的關係考察爲中心

    佐野誠子

    名古屋大学人文学研究論集   ( 6 ) 頁: 175 - 187   2023年3月

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    担当区分:責任著者   記述言語:中国語  

  6. 『法苑珠林』感応縁所引僧伝考 : 《新梁高僧伝》構想の可能性 査読有り

    佐野誠子

    『集刊 東洋学』   ( 126 ) 頁: 23 - 42   2022年1月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    CiNii Books

  7. 日本万里集九抄物中的『太平広記』之研究 査読有り

    佐野誠子

    『域外漢籍研究集刊』   ( 20 ) 頁: 357 - 378   2020年12月

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    担当区分:責任著者   記述言語:中国語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  8. 郭璞『易洞林』と干宝『捜神記』―東晋はじめ、怪異記述のゆくえ 招待有り

    佐野誠子

    水口幹記編『前近代東アジアにおける〈術数文化〉 (アジア遊学 244)』勉誠出版   ( 244 ) 頁: 65 - 77   2020年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

  9. 從為己到為他:郎餘令《冥報拾遺》中窺見唐初《金剛般若經》的信仰面貌 招待有り 査読有り 国際誌

    佐野 誠子

    漢學研究   37 巻 ( 4 ) 頁: 83 - 113   2019年12月

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    記述言語:中国語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:漢學研究中心  

    郎余令の『冥報拾遺』は唐臨『冥報記』の続篇である。普通、両者の内容は大差ないとされる。しかし、詳細にみていくと、両者の依拠する仏教経典はあきらかに違いがあり、『冥報記』は『法華経』が主であるが、『冥報拾遺』は『金剛経』が主である。これは、六朝の『観世音経』の流行が唐代はじめになって『金剛経』に変わっていったことの反映である。またその霊験の内容も自己の危機からの脱出のみならず、多くの他人のために『金剛経』を書写したり、読誦したりする例がみられる。これ以外にも『冥報拾遺』の著者郎余令は、朝廷内の地位が唐臨よりも低く、そのために彼が知悉した事象は、『冥報記』よりも、より通俗的になっている。この霊験内容の変化は、七世紀から八世紀の仏教の大衆化と疑経の信仰の隆盛と軌を一にしているものである。

  10. 蕭瑀《金剛般若經靈驗記》研究 招待有り

    佐野 誠子

    陳茂仁主編『嘉義大學主辨 第六届中國小説戯曲研討會論文集』     頁: 73 - 102   2019年9月

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    記述言語:中国語   掲載種別:論文集(書籍)内論文   出版者・発行元:台北:里仁出版  

    『金剛般若経霊験記』は、蕭瑀作とされる金剛経信仰にまつわる仏教霊験譚集である。現在その書自体は残らず、孟献忠『金剛般若経集験記』にのみ佚文14条が残る。佚文14条はすべて他の文献でも『霊験記』とは示さない同内容がみられるが、『法苑珠林』をはじめどれも『霊験記』よりも成立の遅い書であり、とりわけ『法苑珠林』については、『霊験記』から出処を示さないものの直接引用した可能性が高い。
    『霊験記』は、他の霊験譚集とは違い伝達者のことをしるさず、これまでの霊験譚よりも事件発生年の記述などに意図的な操作が加わっている可能性がある。また、著者とされる蕭瑀についても、蕭氏一族の仏教信仰の内容からして、蕭瑀の世代の時点では、そこまで『金剛経』に傾倒しておらず、偽託の可能性が高いのではないかとの見解を示した。

  11. 中日正史中九尾狐的出現与消失 招待有り

    佐野 誠子

    文史知識   2018 巻 ( 12 ) 頁: 20 - 25   2018年12月

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    記述言語:中国語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  12. 『天地瑞祥志』第十四神項所引志怪佚文について―八部将軍と四道王 査読有り

    佐野 誠子

    『日本中国学会報』   ( 70 ) 頁: 45 - 58   2018年10月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    『天地瑞祥志』は、薩守真なる人物が編纂した天文・術数の内容を主とした類書であり、唐初の成書である。この『天地瑞祥志』には、『捜神記』、『幽明録』といった六朝志怪の引用がある。『天地瑞祥志』が引用する志怪資料は、延べ五十条あり、その中には、既知の文章もあるが、他に引用をみない佚文資料が十一条ある。<br />
    本稿では、佚文資料のうち『天地瑞祥志』第十四の神の項目に引用される八部将軍及び四道王という神の記述を検討した。<br />
    八部将軍については、『神譜』という詳細不明の書物からの引用は、八人の将軍の姓・名・字が列挙され、『幽明録』佚文は、旅人が廟で見た頭部はあるが、腕のない人物の正体が、俗巫によって八部将軍だと説明されるという話である。八部将軍という名称は、他に記録がない。しかし、八人の神という記述は、『史記』からあり、その後も道教経典などに類似した神の記述と名前の列挙がある。<br />
    墓におさめられる土地の売買契約書、買地券にも○○将軍の名称がみえることがあり、これらも、伝世文献には名前がみられない。買地券の神は道教の神との関係を有しており、八部将軍もそのような神の一種なのだろう。<br />
    四道王は、「籍」という書名であるか否かも不明なもの(『神譜』であるかもしれない)から、方角と結びつけられた王の名が列挙された文が引用される。そのあとの『続捜神記』の佚文は、謝安が、夢の中で四道王から、蒋子文神と一緒に符堅を破る手伝いをするつもりだが、廟の敷地の侵害を元に戻してくれ、と要求されて、その通りにした、という話である。この四道王は、当時軍神として信仰されていた蒋子文神の配下にあったようである。四道王についても同じ名称の神を他文献にみつけることはできなかったが、四海神という神がいること、また仏教由来の五道王、五道将軍という神がおり、四の方位をあらわす神が、五道神にとって変わったようである。<br />
    このように、八部将軍や、四道王は、民間信仰から道教への過渡期の神である可能性が高い。同じ名称の神の記録は存在しなくても、まったく孤立した存在ではない。<br />
    『天地瑞祥志』に引用された八部将軍及び四道神は、『神譜』および「籍」においては、複数の神であったのが、『幽明録』や『続捜神記』の佚文は、一個の人の姿をした神の姿として描かれている。実際の志怪における廟神に関する話は、より名前と結びついた、強力な物語を要求していた。そのために、八部将軍と四道神は『天地瑞祥志』にしか残らなかったのだと考えられる。

  13. たどりつき難き原テキスト―六朝志怪小説研究の現状と課題

    佐野 誠子

    『アジア遊学 中国古典小説研究の未来―21世紀への回顧と展望』     頁: 74 - 84   2018年5月

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    記述言語:日本語  

  14. 『繫観世音応験記』の構成と観世音応験譚の南北 査読有り

    佐野 誠子

    『中国古典小説研究』   ( 21 ) 頁: 1 - 18   2018年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    『繫観世音応験記』は応験別に応験譚が配置されている。応験内の配置について、一見規則性がないようであるが、分析の結果、依拠した資料別になっているようであるとの結論に至った。原則、文献による資料を先に置き、伝聞による資料を後に、著者陸杲が直接見聞した応験が最後となっている。また、依拠した資料のうち、『宣験記』より前にある応験譚は北方で起きたものばかりであり、記述も粗雑である。観世音応験譚が北方発祥であることも鑑みて、これらは、北方の素朴な応験譚集があり、それが南朝に渡って年月など詳しくしるされるようになったのではないかとの推測を示した。

  15. 『義楚六帖』所引『漢武洞冥記』について

    佐野 誠子

    名古屋大學中國語學文學論集   ( 30 ) 頁: 91-112   2017年3月

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    記述言語:日本語  

    「研究ノート:義楚六帖所引志怪資料について」
    (『和光大学表現学部紀要』15、2015年3月)で紙幅の都合上行えなかった『漢武洞冥記』の引用についての分析を行った。結果、文章自体が簡略化されたものが多く、純粋な佚文資料とみなせるものは存在しなかった。また、「又曰」として引用されている文の一部は、『杜陽雑編』や『古今注』など他書の本文とみられるものが紛れていた。
    ただし、他の唐宋の類書等における『漢武洞冥記』の引用と比較したところ、『義楚六帖』のみが『漢武洞冥記』として引用している文もあり、これらは、その内容が、原本の『漢武洞冥記』にあったことの保証となる。
    『義楚六帖』の『漢武洞冥記』引用は、西方の異国の物産の記述に関するものが多く、仏教者は、外典であってもそのような情報を欲していたために引用を行ったようである。

    DOI: 10.18999/joucll.30.91

    研究データ保存先URL: http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/handle/2237/25657

  16. 隋唐における仏教冥界遊行譚の変化―閻羅王と金剛経そして創作の萌芽―

    佐野 誠子

    『名古屋大学文学部研究論集.文学』   ( 63 ) 頁: 91 - 109   2017年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    隋唐時代になると、仏教の冥界遊行譚は、冥界の主宰者が太山府君から閻羅王にとってかわる。また経典を誦していたことで、罪をのがれたり、また冥界の主宰者が誦経を要請したりという話が台頭し、とりわけ『金剛経』が重視されるようになる。閻羅王や『金剛経』が目立つようになることはすでに指摘されているが、本論文では、その登場背景を考察した。<br />
    <br />
    閻羅王は、疑経において冥界での振る舞いが規定され、太山府君よりも地位の高い存在であるとされたあと、唐代において冥界の支配者としての地位を確保した。誦経は、本来はさまざまな経典が関わっていたが、『金剛経』は、内容は直接延命と関わらないものの、経典自体の精神から、延命に結びつき、冥界遊行譚において『金剛経』が目立つようになった。<br />
    <br />
    このように南北朝末期から、隋唐初にかけての仏教は、何かしらの教派があって、自分達の主張にあわせるべく、冥界遊行譚を加工していることが明らかになった。この行為は、その後の唐代後半において、より創作性の強い冥界遊行譚が作成された基盤となっていくのであり、唐代伝奇小説の勃興とも関係している可能性がある。

    DOI: 10.18999/joufll.63.93

  17. 僧侶と冥界遊行―魏晋南北朝編

    佐野 誠子

    桃の会論集   ( 7 ) 頁: 35-58   2016年8月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    死者が冥界に行ったのちに生き返るといいう冥界遊行譚は、魏晋の泰山府君を頂点とする官僚組織があったところから、仏教徒により、地獄の要素などが取り入れられたことは周知の通りである。ただ、その仏教側の取り入れには、どのような目的があったのだろうか。僧侶が関わる冥界遊行譚を分析してみたところ、魏晋南北朝時代においては、閻羅王ではなく僧侶が冥界をしきっている場合もあること、また、冥界にいる僧侶が死者の前世における師匠だったという話がいくつかあること、また僧侶自身が、戒を破り、冥界で審判される話があることがわかった。
    冥界遊行の仏教化は一直線なものではなく、単なる布教に留まらず、前世の師匠を用意することによる出家の正当化、また、仏教が弾圧されることもある中での僧侶自身への戒めの意図があったのではないかと論じた。
    その他、慧皎『高僧伝』は、王琰『冥祥記』から多くの僧侶の話を採用するものの、冥界遊行の題材については、ほとんど触れない、あるいは省略してしまう傾向があることを指摘した。

  18. 含怨髑髏―《天地瑞祥志》所引用的《列異記》佚文介紹和分析」 招待有り 査読有り

    佐野 誠子

    『中国文哲研究通訊』   26 巻 ( 2 ) 頁: 19-40   2016年6月

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    記述言語:中国語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    「歌い骸骨」と呼ばれる世界中に分布する民話の類型がある。これは、非業の死を遂げ、埋葬されていなかった人物の骨が、楽器などに加工されると、犯人の正体を暴く音を奏でるというものである。
    日本や中国においては、歌い骸骨のより古い形として、非業の死を遂げたりして、埋葬されていない死体を葬ったのち、その死者が、埋葬者に報恩の礼をし、その場で、犯人の正体が明らかとなるという話がある。
    中国では、後漢から三国・晋にかけて、髑髏をモチーフとした文学作品が詠まれていた。また、髑髏に関する説話も日本の説話文学に影響を与えている。
    その中で、唐代の天文類書『天地瑞祥志』に引用されている『列異伝』の佚文は、この怨みをもった髑髏の話の歴史をさらにさかのぼらせることができるものである。
    本論文は、この『列異伝』の佚文の分析を中心に、『日本霊異記』との比較をし、また、中国の髑髏叙事の伝統に置いた時に、髑髏の文芸の影響もあり『列異伝』佚文が、死者の象徴として髑髏の話型を切り開いたのではないかと論じた。

  19. 六朝僧侶故事探求 : 志怪と僧伝のあいだ

    佐野 誠子

    『名古屋大學中國語學文學論集』   ( 29 ) 頁: 21-44   2015年12月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    慧皎『高僧伝』は、資料として、六朝志怪も採用していたことが知られる。六朝志怪では、僧侶の話をどのように記録したのか、また僧伝への採用状況についてを分析した。無名の僧侶の話が有名な僧侶の話に収斂されていく様を明らかにした。これら六朝志怪の有名僧侶の怪異譚は、『高僧伝』に取られていないこともある。また、『高僧伝』における僧侶の故事は、技術的な神異に限られ、その他冥界遊行のような話はほとんど採用されていないことを指摘した。

    研究データ保存先URL: http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/handle/2237/23389

  20. 『天地瑞祥志』所引志怪資料について

    佐野 誠子

    『名古屋大學中國語學文學論集』   ( 29 ) 頁: 177-192   2015年12月

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    『天地瑞祥志』に引用される六朝志怪について、1条ごとに概要及び他書の引用の有無について調査した結果をまとめた。

    研究データ保存先URL: http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/handle/2237/23393

  21. 「研究ノート:義楚六帖所引志怪資料について」

    佐野 誠子

    『和光大学表現学部紀要』   ( 15 ) 頁: .   2015年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  22. 「任氏伝の長安」

    佐野 誠子

    『中唐文学会報』   ( 21 ) 頁: 34-51   2014年10月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  23. 「宮亭廟と仏教」

    佐野 誠子

    『桃の会論集』   ( 6 ) 頁: .   2013年8月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  24. 「『幽明録』・『宣験記』から『冥祥記』へ―六朝仏教志怪の展開」

    佐野 誠子

    『和光大学表現学部紀要』   ( 11 ) 頁: 1-16   2011年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  25. 「初・盛唐期九月九日詩における陶淵明詩の影響」 査読有り

    佐野 誠子

    『六朝学術学会報』   ( 12 ) 頁: 31-46   2011年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  26. 「研究ノート:王琰『冥祥記』と陸杲『繋観世音応験記』」

    佐野 誠子

    『和光大学表現学部紀要』   10 巻   頁: 1-11   2010年

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    掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  27. 「『繋観世音応験記』の編纂過程―取材源の問題について、『宣験記』との比較を中心に」 査読有り

    佐野 誠子

    『中国古典小説研究』   ( 15 ) 頁: 1-18   2010年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  28. 「歳時記と歳時詩―六朝期九月九日詩の二つの傾向から」 査読有り

    佐野 誠子

    『六朝学術学会報』   10 巻   頁: 69-90   2009年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  29. 『宋書』「五行志」と志怪書

    佐野 誠子

    『桃の会論集』   3,67-78 巻   頁: .   2005年

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  30. 「志怪書誕生の素地としての『風俗通義』―『風俗通義』における災異と怪異」

    佐野 誠子

    『中国―社会と文化』   18,102-119 巻   頁: .   2003年

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  31. 雑伝書としての志怪書

    佐野 誠子

    日本中国学会報   54,77-91 巻   頁: .   2002年

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  32. 五行志と志怪書-「異」をめぐる視点の相違

    佐野 誠子

    東方学   104,21-35 巻   頁: .   2002年

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  33. 五行志と干宝『捜神記』

    佐野 誠子

    『東京大学文学部中国語中国文学研究室紀要』   ( 4 ) 頁: 67-82   2001年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  34. 「台湾大学所蔵『太平広記』孫潜校本について」

    佐野 誠子

    『東京大学文学部中国語中国文学研究室紀要』   ( 4 ) 頁: 244-253   2001年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  35. 「二十巻本『捜神記』「紫玉」条の成立」

    佐野 誠子

    『東京大学中国語中国文学研究室紀要』   ( 2 ) 頁: 1-24   1999年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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書籍等出版物 12

  1. 怪を志す : 六朝志怪の誕生と展開

    佐野 誠子( 担当: 単著)

    名古屋大学出版会  2020年2月  ( ISBN:9784815809836

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    総ページ数:361   記述言語:日本語 著書種別:学術書

    CiNii Books

  2. 前近代東アジアにおける〈術数文化〉 (アジア遊学 244)

    水口幹記( 担当: 共著 ,  範囲: 郭璞『易洞林』と干宝『捜神記』―東晋はじめ、怪異記述のゆくえ)

    2020年3月  ( ISBN:4585227105

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    総ページ数:307   担当ページ:65-77   記述言語:日本語 著書種別:学術書

    郭璞と干宝はともに東晋王朝創設期に佐著作郎という官職につき、災異祥瑞記録の整理と解釈に携わっていた。占いの技術を志向する郭璞と、理論や歴史著述を重んじる干宝と資質が異なる。その違いは著作にもあらわれ、郭璞『易洞林』は、自分の易占いがあたったことのみをしるすのにたいし、干宝『捜神記』は、歴史書として他者のことを客観的にしるし、志怪の基礎を築いた。

  3. 東アジア思想・文化の基層構造 : 術数と『天地瑞祥志』

    名和 敏光( 担当: 共著 ,  範囲: 郭璞『易洞林』研究 附録:郭璞『易洞林』佚文一覧)

    汲古書院  2019年2月  ( ISBN:4762966304

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    記述言語:日本語

    郭璞の著作に『易洞林』という本人が易の占いをして当たったことを書き記した書がある。郭璞が『易洞林』を著述したことは『晋書』郭璞伝にみえ、『隋書』経籍志などにも著録されるが、現在本は、残らず、類書等に引用された佚文が残るだけである。『天地瑞祥志』にも『易洞林』からと考えられる引用が合計四条あり、うち二条は他に引用をみない、未知の佚文である。この『天地瑞祥志』引用文は、『易洞林』佚文でも古い文献に引用されたものであるため、そこから原貌を伺えないかという試みであったが、各条の記載方法がそれぞれ違い、決定的な結論を下すことはできなかった。ただ、郭璞は自らの占いをしるし、あとの人は「郭璞説話」
    を造り出し、それらが入り混じった状態で『易洞林』の佚文が構成されていることを指摘した。
    また附録として、これまでの佚文研究を更新した郭璞『易洞林』佚文一覧を附録としてつけた。

    CiNii Books

  4. 怪異学の地平

    東アジア恠異学会( 担当: 共著 ,  範囲: 「六朝志怪における西方仏教説話の選択受容」)

    臨川書店  2018年12月  ( ISBN:9784653044482

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    総ページ数:343   担当ページ:168-186   記述言語:日本語 著書種別:学術書

    六朝志怪は、すでに本生経・譬喩経の漢訳があった時代に書かれたものであるのにも関わらず、これらの影響を受けた記事はほとんどみられない。かといって六朝志怪に仏教の影響がないわけではなく、冥界遊行や応験の話を多く収める。その理由について考察した。六朝志怪は実録を基調とするものであるため、遠い国の王様や動物が主人公の寓話的なものが多い本生経類の話は積極的に選択しなかったのではないかとの推測を示した。

    CiNii Books

  5. 王安石及び宋詩別裁 五言絶句訳注

    盆詩の会(代表:和田英信)( 担当: 共著)

    お茶の水女子大学E-bookサービス  2015年3月  ( ISBN:97849047931318

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    記述言語:日本語

    http://www.lib.ocha.ac.jp/e-book/list_0006a.html

  6. 古代東アジアの「祈り」―宗教・習俗・占術 (叢書・文化学の越境)

    水口幹紀編( 担当: 共著)

    森話社  2014年9月  ( ISBN:4864050686

  7. 怪異学入門

    東アジア恠異学会( 担当: 共著)

    岩田書院  2012年4月  ( ISBN:4872947347

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    記述言語:日本語

  8. 陰陽五行のサイエンス

    武田 時昌( 担当: 共著)

    京都大学人文科学研究所  2011年2月 

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    記述言語:日本語

  9. 記念日の創造

    藤原 辰史, 佐野 誠子, 石川 禎浩( 担当: 共著)

    人文書院  2007年5月  ( ISBN:4409510584

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    記述言語:日本語

  10. 中国古典小説選2 捜神記・幽明録・異苑他<六朝 I >

    佐野 誠子( 担当: 単著)

    明治書院  2006年11月  ( ISBN:4625663431

  11. 三教交渉論叢

    麦谷 邦夫編( 担当: 共著)

    京都大學人文科學研究所  2005年3月 

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    記述言語:日本語

  12. 中国文明の形成 (京都大学人文科学研究所研究報告)

    小南 一郎( 担当: 共著)

    朋友書店  2005年2月  ( ISBN:4892811076

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    記述言語:日本語

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MISC 10

  1. 研究ノート:隋侯白『旌異記』にみる南北融合以降における仏教志怪の展開 附録:『旌異記』訳注稿 査読有り

    佐野誠子  

    中国古典小説研究 ( 25 ) 頁: 21 - 71   2023年3月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)  

  2. 京都大学人文科学研究所所蔵『天地瑞祥志』第十九 翻刻・校注(五)

    山崎藍,佐野誠子  

    名古屋大学中国語学文学論集 ( 34 ) 頁: 1 - 46   2021年2月

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

    DOI: 10.18999/joucll.34.1

  3. 京都大学人文科学研究所所蔵『天地瑞祥志』第十九翻刻・校注(一)

    清水浩子, 佐野誠子  

    名古屋大学中国語学文学論集 ( 33 ) 頁: 1 - 50   2020年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)   出版者・発行元:名古屋大学大学院人文学研究科中国語・中国文学分野・専門  

    DOI: 10.18999/joucll.33.1

  4. 海外学会参加報告:國立嘉義大學第6届中國小説與戲曲研討會

    佐野 誠子  

    『中国古典小説研究』 ( 22 ) 頁: 111 - 114   2019年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:会議報告等  

  5. 京都大学人文科学研究所所蔵『天地瑞祥志』第十七翻刻・校注(下)

    佐野 誠子, 松浦史子  

    名古屋大学中国語学文学論集 ( 32 ) 頁: 1 - 40   2019年2月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:名古屋大学大学院人文学研究科中国語中国文学分野・専門  

    DOI: 10.18999/joucll.32.1

  6. 『繫観世音応験記』の構成と観世音応験譚の南北 査読有り

    佐野 誠子  

    中国古典小説研究 ( 21 ) 頁: 1-18   2018年3月

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    記述言語:日本語  

  7. 陸杲『繫観世音応験記』訳注稿(三)

    佐野 誠子  

    名古屋大学中国語学文学論集 ( 31 ) 頁: 1 - 58   2018年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

    『繋観世音応験記』第51話から第69話及び補遺2条の訳注。(三)を以て完結。

    DOI: 10.18999/joucll.31.1

  8. 京都大学人文科学研究所所蔵『天地瑞祥志』第十七翻刻・校注(上)

    佐野 誠子  

    名古屋大学中国語学文学論集 ( 31 ) 頁: 59 - 111   2018年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

    『天地瑞祥志』第十七の翻刻・校注(前半)。山崎藍、佐々木聡との共著。担当箇所は、光、血、肉、衣服、床、刀劍、鏡の項目

    DOI: 10.18999/joucll.31.2

  9. 『天地瑞祥志』第十四神項所引志怪佚文について : 八部將軍と四道王 査読有り

    佐野 誠子  

    日本中國學會報 = Bulletin of Sinological Society of Japan70 巻   頁: 45-58   2018年

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    記述言語:日本語  

  10. 陸杲『繋観世音応験記』訳注稿(二)

    佐野 誠子  

    名古屋大學中國語學文學論集 ( 30 ) 頁: 147 - 223   2017年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)  

    『繋観世音応験記』第21話から第50話までの、翻刻及び訳注。

    DOI: 10.18999/joucll.30.147

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講演・口頭発表等 12

  1. 仏教化した冥界における異形の鬼と幽鬼の鬼 招待有り 国際会議

    佐野誠子

    東方学者国際会議  2023年5月20日  東方学会

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    開催年月日: 2023年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:東京  

  2. 「中國佛教化冥界中的鬼神之意象和圖像」 招待有り 国際会議

    佐野誠子

    「文學與宗教」系列之「宗教圖像與中國文學」會議  2023年5月13日  香港バプテスト大学

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    開催年月日: 2023年5月

    記述言語:中国語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:香港   国名:ホンコン(香港)特別行政区  

  3. The monk Qingxu’s curious biography in the work Jin’gang bore jing jiyan ji 国際会議

    SANO Seiko

    The third Hawai‘i International Conference on Chinese Studies  2023年1月5日 

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    開催年月日: 2023年1月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:The University of Hawaii Manoa Campus   国名:アメリカ合衆国  

  4. 初唐における冥界の仏道混淆:『金剛般若経集験記』竇徳玄記事を手掛かりに

    佐野誠子

    東アジア恠異学会 小企画:中国における仏教怪異故事の流通  2022年7月16日  東アジア恠異学会

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    開催年月日: 2022年7月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

    開催地:オンライン  

  5. 玄奘和觀音靈驗 国際会議

    佐野誠子

    第二届名古屋大學-屏東大學‧文學交流暨論文發表會  2022年4月30日  名古屋大学・屏東大学

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    開催年月日: 2022年4月

    記述言語:中国語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:オンライン  

  6. 唐代仏教霊験譚の研究(孟献忠『金剛般若経集験記』にみる経典霊験の多様化) 国際会議

    佐野誠子

    中唐文学会  2021年10月8日 

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    開催年月日: 2021年10月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

    開催地:オンライン   国名:日本国  

    六朝においては、観世音信仰が盛んであり、その霊験の記録については、陸杲ら『観世音応験記』にまとめられている。唐代に入ると唐臨『冥報記』や郎余令『冥報拾遺』が編まれ、これら二書は、多様な仏教にまつわる超常的な事件をしるす中で、霊験についての記録も含む。そして、孟献忠『金剛般若経集験記』になると、仏教経典による霊験の記録は、一定の達成を示し収束をみせる。収束というのは、その後も霊験譚集は『法華経』『金剛経』などについて編まれるのだが、新規の内容が、段成式『酉陽雑俎』金剛経鳩異を例外として、ほぼなくなり、既存のものの採録・再編集がほとんどになることを指す。この六朝から『集験記』が編まれた八世紀はじめまでの間に、霊験の依拠経典が『観世音経』から『金剛般若経』へと変わり、またその霊験の種類も多様化した。今回は『集験記』における霊験の多様化を指摘し、その背景について論じたい。

  7. 蕭瑀『金剛般若経霊験記』研究 招待有り 国際会議

    佐野誠子

    第六届中國國際小説與戲曲研討會 

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    開催年月日: 2017年10月

    記述言語:中国語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:國立嘉義大學   国名:台湾  

  8. 郭璞『易洞林』研究 国際会議

    佐野 誠子

    『天地瑞祥志』を中心とした前近代東アジア思想・文化の総合的研究国際シンポジウム  2018年9月8日 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  9. 蕭瑀『金剛般若経霊験記』研究 招待有り 国際会議

    佐野 誠子

    第六届 中國小説與戲曲國際研討會  2017年10月27日 

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    記述言語:中国語   会議種別:口頭発表(一般)  

  10. 本生経類と応験譚の間―中国における選択受容

    佐野 誠子

    桃の会第49回例会  2018年4月14日 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  11. 中國中古時期佛經信仰變遷和佛教靈驗記的轉變:從4世紀到8世紀 招待有り 国際会議

    佐野 誠子

    Crossing Boundaries: An International Symposium on Chinese Literature and Culture  2019年10月25日 

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    記述言語:中国語   会議種別:口頭発表(一般)  

  12. 『天地瑞祥志』編纂研究:和其他類書關係為主 国際会議

    佐野 誠子

    從中古到近代 :寫本與跨文化 國際學術研討會  2019年8月24日  北京大学東方文学研究中心

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    記述言語:中国語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:北京大学  

    『天地瑞祥志』の類書としての成り立ちを検討するために他の類書との配列、引用文献等との比較を行った。結果、「事」についての部分は、主に『修文殿御覧』を、「文」についての部分は、主に『藝文類聚』を参考にしていることが明らかになり、他、五行志、占辞、呪符などを新たに加えていることがわかった。

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共同研究・競争的資金等の研究課題 2

  1. 日本中世期における『太平広記』流通に関する研究――抄物における引用の検討

    2018年4月 - 2019年3月

    市原国際奨学財団研究助成 

    佐野誠子

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:495000円 ( 直接経費:495000円 )

  2. 日本残存典籍等による中国六朝志怪研究

    2015年10月 - 2017年9月

    豊秋奨学会研究助成金 

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    資金種別:競争的資金

科研費 8

  1. 書く僧侶、書かれる僧侶―唐代における僧侶の言説史

    研究課題/研究課題番号:24K03686  2024年4月 - 2028年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    佐野 誠子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

  2. 5~12世紀の東アジアにおける〈術数文化〉の深化と変容

    研究課題/研究課題番号:20H01301  2020年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    水口 幹記, 洲脇 武志, 山崎藍, 名和 敏光, 佐々木 聡, 高橋 あやの, 清水 浩子, 佐野誠子, 松浦 史子, 田中 良明

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    担当区分:研究分担者 

    術数は、古代中国で成立した陰陽・五行の数理に基づく吉凶判断であるが、本研究は、前研究(16H03466)での成果(術数に関わるもの全てを〈術数文化〉と定義)を軸に、東アジア世界をより深く分析し、人的・物的・政治的交流を主とする対外関係史・交流史に対して、思想史・文化史の側面から新たな視覚を提供するため、時期を限定(5~12世紀)し、〈術数文化〉を議論する。その際、前研究では分析対象であった〈術数文化〉を本研究ではアプローチ手法に据え、〈術数文化〉が対象としていた世界認識そのものを対象化し議論することにより、東アジア的視点からの世界分析・現状分析の手法・概念を提示することができると考えている。
    1、検討会の開催。検討会をオンラインで3回開催した。第1回は本研究課題全体の計画・進捗方法を確認した。第2回は小塩慶氏(東京大学史料編纂所助教)「摂関・院政期の祥瑞」、佐野誠子(本研究課題分担者)「『五行記』と『広古今五行記』:もう一つの五行志であって五行志でないもの」、第3回は山口えり氏(広島市立大学准教授)「日本古代における「理運」の思考と災害認識」、三浦雄城氏(東京大学大学院博士後期課程)「董仲舒の符瑞思想―儒教国教化議論との関わりから―」による学術報告検討会を行った。研究班メンバーだけでなく、外部から関連研究者によるご報告をいただいたことにより、議論・認識を深めることができた。また、各回の検討会には、科研班以外の外部関係者(報告者以外)もご参加していただき、議論に加わっていただいた。
    2、海外論文の翻訳。王祥偉「一件罕見的「狐鳴占」文献及相関問題」(小倉聖訳)、游自勇「敦煌写本『百怪図』補考」(小倉聖訳)、裴伯鈞「中代時期の越南儒家の筮法の実行と易理の体験について:阮文理を例として」(小倉聖訳)の三本(すべて原文は中国語)を翻訳し、科研班で共有した。
    3、『天地瑞祥志』の翻刻・校注。基本的に毎月第三土曜日(もしくは日曜日)に検討会を開催し、翻刻・校注作業を進めた。その成果については各種媒体に随時発表した(詳細は、研究成果参照)
    4、国内外資料調査。本年度は新型コロナウィルス蔓延及び緊急事態宣言などの社会的規制の影響で思うように行うことができなかった。
    5、ホームページの開設。「〈術数文化〉網」(shushu.temmon.org)というサイトを開設し、〈術数文化〉や本科研課題に関わる情報を発信した。
    新型コロナウィルス蔓延及びそれに伴う社会的規制による影響が大きい。特に、資料調査については、海外のみならず国内の各種資料館が軒並み閲覧停止(もしくは制限)をしていたため、思うように行うことができなかった。また、検討会も対面形式で開催することができず、各人の持つ資料などを詳細に検討することが不可能であったためである。ただし、オンラインにより遠方者も適宜検討会に参加することができていた点は、今後の検討会開催方法を考える上で参考になった。
    1、資料調査は海外での資料調査を国内に振り返ることで対応する。
    2、検討会は、オンラインを基本としつつも、状況に応じて、対面型・ハイブリッド型を模索し設定する。
    3、海外論文翻訳は引き続き行っていく。
    4、『天地瑞祥志』の翻刻・校注作業も引き続き行っていく。
    5、ホームページを随時更新し情報を発信していく。

  3. 唐代仏教霊験譚の研究

    研究課題/研究課題番号:19K00368  2019年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    佐野誠子, 齋藤 智寛, 福田 素子, 北條 勝貴

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    7 世紀中国においては、霊験譚の依拠する経典が転換し、かつ多くの仏教霊験譚のテキストが書かれ、編まれた。これらはなぜ書かれたのだろうか。また、その記述方法がそれ以前と比べ意図を含んだ形で書かれるようになったのはどうしてかという問題につき、『金剛般若経霊験記』、『法苑珠林』、『続高僧伝』、偽疑経等を用いて研究を行う。
    今年度は、本来の研究計画最終年度であったため、中唐文学会大会の場を借りてミニシンポジウム「唐代仏教霊験譚の研究」を開催した。当シンポジウムでは、代表者及び分担研究者のうち2名(齋藤、福田)の発表、そして、台湾中央研究院中国文哲研究所の劉苑如先生にも『続高僧伝』に関する講演をお願いし、充実した内容となった。代表者佐野誠子は、上記ミニシンポジウムでは『金剛般若経集験記』全体についての紹介と考察を行い、その経典霊験の新規性について、唐初以降の傾向を引き継ぎ、多様化が起きていることを指摘した。
    その他、研究過程において、『法苑珠林』の僧伝の引用表記についての疑念を持ち、全引用調査の上、『法苑珠林』が『高僧伝』からとして引用する記事は、現在の慧皎の『高僧伝』そのものではなく、西明寺で慧皎『高僧伝』を補充したいわば新版の『高僧伝』の編纂が構想されていて、その未完のテキストが反映されているのではないかという考察を行った。この論文の結論については、分担者からまだ慎重な検討をするべきではないかとの意見も寄せられており、引き続き課題とする予定である。
    齋藤智寛は、論文「釈僧崖の生涯―菩薩行としての捨身行―」において、北周において焼身を遂げた釈僧崖の伝記を検討し、焼け残る心臓という聖人表象や、焼身後における目撃譚といった奇瑞の意味を考察した。
    福田素子は、上記シンポにおいて「『仏頂心陀羅尼経』漢語諸本の校勘から見えてきたこと」の発表を行った。その後、京都大学附属図書館を訪問し、『仏頂心陀羅尼経』和刻本の校勘作業を行った。
    北條勝貴は、『法苑珠林』六道篇鬼神部および至誠篇の輪読・注釈作業を継続しつつ、それらの成果を利用して、「〈病〉の照射する性別二元構造の構築/への抵抗─東アジア古代の比丘尼と多様な性─」などで、六朝期仏教説話のアクチュアルな読解を試みた。
    新型コロナウィルスの蔓延により、出張調査などが行いにくかったため。
    少額を残して来年度の研究費に回した。一旦の総括は、今年度秋のミニシンポジウムにおいて行ったが、別の派生的な課題について、代表者および分担研究者である福田素子とで、夏に小さな研究発表企画を予定している。また、全員が集まっての研究総括の会合を開く予定である。

  4. 日本中世期における『太平広記』流通に関する研究――抄物における引用の検討

    2018年4月 - 2019年3月

    市原国際奨学財団  研究助成 

    佐野 誠子

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

  5. 前近代東アジアにおける術数文化の形成と伝播・展開に関する学際的研究

    研究課題/研究課題番号:16H03466  2016年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    水口 幹記, 洲脇 武志, 山崎藍, 名和 敏光, 佐々木 聡, 高橋 あやの, 清水 浩子, 佐野誠子, 松浦 史子, 田中 良明, 深澤 瞳, 孫 英剛, 鄭 淳一, ファム レ フイ

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    担当区分:研究分担者 

    本研究の研究成果として、以下の六点を挙げることができる。(1)〈術数文化〉という用語の定義付け、(2)文学班・思想班・美術建築班・出土遺物班・占書類書班の各班員による個別研究、(3)『天地瑞祥志』翻刻・校注の公開、(4)海外論文翻訳、(5)国際シンポジウム開催、及び関連書籍の刊行、(6)成果報告書としての論文集の刊行である。特に本研究課題全体に関わる問題である(1)については、術数に関わるもの(中国の中心的な術数からは異端、もしくは純粋に術数とみなせないものも含む)を〈術数文化〉と称し、前近代の東アジア世界を分析するタームの一つとして定義づけることができた。
    上記(1)により、これまでの術数研究では看過されがちであった理論・思想以外の事象(文学・学術・建築物などへの影響や受容)をも正面から対象とすることができ、また、本用語の下、地域への伝播・展開の様相を通時的に検討することにより、各地域の独自性・特質を析出することが可能となり、中国中心の術数研究から東アジアの術数研究への展開が望めるようになり、今後の術数研究に寄与すること大である。また、これまで訳注のなかった分野での(3)や、(2)(4)~(6)では、日本の研究を海外で報告したり、逆に海外の論考や研究を広く世に問うことができたことは、本研究分野の発展が東アジアレベルでなすことの基盤が整った。

  6. 日本残存典籍等による中国六朝志怪研究

    2015年10月 - 2017年9月

    公益財団法人豊秋奨学会 

    佐野 誠子

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

  7. 中国魏晋南北朝志怪の成立背景-歴史意識・人間観・宗教

    2004年4月 - 2007年3月

    科学研究費補助金  若手研究(B)

  8. 志怪小説の発生論的研究

    2000年4月 - 2002年9月

    科学研究費補助金 

    佐野 誠子

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    担当区分:研究代表者 

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担当経験のある科目 (本学) 2

  1. 中国文学概論

    2016

  2. 中国文学特殊研究

    2016

担当経験のある科目 (本学以外) 1

  1. 仏教志怪研究(中国語中国文学特殊講義)

    2021年4月 - 2021年7月 東京大学)

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    科目区分:大学院専門科目